結核新薬に就て 寸評(光24号) 白光生
『光』24号、昭和24(1949)年8月27日発行
結核に対する新薬くらい現われては消え現われては消えるものは外にあるまい、これは何によるかという事の私の見解を述べてみよう。
吾々が常に唱うるごとく薬剤なるものは、浄化作用である病気を一時的停止するだけの効果であって、停止された場合病気治癒の様相を呈するから、それに瞞され、真の治癒と錯覚し、その薬剤を効果ありと発表するのであるが、元々真の治癒ではないから、時を経て浄化再現し、病気発生となるから、その薬剤は自然消滅する。
するとまた浄化停止の効果ある薬剤を創成しまた駄目となり、また創成するというように繰返しているのが真相である、この根本原理を医学は知ったとすれば人類はいかに救われるであろう。