塵芥溜には虫が湧く 医学断片集(20)
『栄光』173号、昭和27(1952)年9月10日発行
時々訊(き)かれる事だが、人間の腹の中に寄生虫が湧くのは、どういう訳かという事である。ヤレ蛔虫(かいちゅう)、十二指腸虫、蟯虫(ぎょうちゅう)など色々あるがそれに対し私はこう答える“つまり人間の腹の中へ虫が湧くのは、腹の中が塵芥溜(ごみため)と同じになっているからである”と言うと、誰しも頭を掻き掻き苦笑するその可笑しさである。しかしこれが本当だから仕方がない。では塵芥(じんかい)とは何かというと、これこそ薬毒の古くなったものであって、それに対(むか)って浄霊をすると、虫は弱って出てしまい治るのであるが、それは虫の湧く材料がなくなるからである。