―― 岡 田 自 観 師 の 論 文 集 ――

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浄霊の偉効

『自然農法解説』昭和26(1951)年1月15日発行

 自然農法を行う場合、浄霊による効果の顕著なる事は、増収報告の中に必ずあるのは、どういう訳かという事をかいてみよう。
 自然農法の原理は、従来の人為農法によって土が汚されているため、土は活力を阻害され、本来の性能を発揮出来ないから、成績が悪いという原理を、農民は知らなかったので、今日まで高い肥料を購い、結果が悪く骨折り損の草臥(くたびれ)儲けをして来たのを、私は神示によってその誤りを知り、今までとは反対に土を清浄にする程、作物はよく出来るという原理を発表したのであって、その通り実行したものは素晴しい成績を挙げている事は、本教刊行物に満載されている通りである。それについて浄霊がなぜ農作物に、顕著な効果があるかという事を知りたい人は、沢山あるだろうからここにかくのである。
 そもそも、万有は霊と体で成立っている事は、本教信者はよく知っているはずだが、もちろん、土も作物も、霊と体から成立っている以上、土が人為肥料によって汚されていれば、土の霊もその通り曇っている。ところが一度浄霊するや、土の霊の曇りが減るから、その通り土の方も不純物が減り浄まるのである。従って、清浄になった土は成育力が旺盛になると共に、作物の方も残っている肥毒が減るから、両々相まって、霊主体従の法則により、成育が旺盛になるのである。これで大体判ったであろう。