十方世界の意味
『栄光』86号、昭和26(1951)年1月10日発行
経文には、尽十方世界という言葉があるが、これを知りたい人も、多かろうからかいてみよう。
これは、東西南北と、その間である東北、西南、西北、東南の八つを八方と言い、それに天地の二方を加えて、十方世界というのである、つまり地球を中心とした方角を言ったものである。
これについて、想い起す事は、天皇制時代にあった一月一日の祭日を四方拝といったが、これは完璧ではない、これに天地の二つを加えて六合拝(りくごうはい)というのが本当である、これだけの意味が気が付かなかったとみえて、四方拝といったのは不思議というべきである。