―― 岡 田 自 観 師 の 論 文 集 ――

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心臓病

『アメリカを救う』P.75、昭和28(1953)年1月1日発行

 心臓病といえば、大抵は弁膜症の事をいうが、この原因は薬毒が心臓の周囲に固まり圧迫するため、脈搏不正〔整〕、心悸昂進(しんきこうしん)、呼吸困難等となるのであって、この強烈なのが狭心症である。狭心症の特異性は激烈な痛みと呼吸逼迫(ひっぱく)で、その苦痛は見るに堪えない程である。そうして痛みは固結が溶解し、液体となって出口を求めるための神経の刺戟であり、呼吸逼迫は液体となった毒素が、心臓を周囲から圧迫するためであるから、これも薬を廃(や)めて自然にしていれば、必ず治るのである。