―― 岡 田 自 観 師 の 論 文 集 ――

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消化に就て

『救世』50号、昭和25(1950)年2月18日発行

 よく医学が、栄養に関する注意に何々が消化が良いから食えというが、これが大変な間違いである、消化が良過ぎると胃の活動の必要がないから漸次胃は弱化するのである、したがって消化の良いものを食い、消化薬を服むとすれば胃はますます鈍化し弛緩する、それのヒドクなったのが彼の胃下垂であるから、胃下垂は誤れる医学が作った病気である、また医学ではよく噛む事を可とするが、これらも誤りで胃の弱化法でしかない。
 ゆえに、食物は消化の良い物も悪い物も巧くとり交ぜて食うべく神が造られたのであるから、消化不消化など問題にせず、喰べたい美味い物は何でも喰い、半噛みくらいにすれば胃の病など絶対起らない事を保証する。