私は威張る
『栄光』127号、昭和26(1951)年10月24日発行
というと恐ろしく、慢心していると思うであろうが、まず心を冷静にして、この先を読んで貰いたい、それは私の抱負と仕事である、私の目的は言うまでもなく、この世から病人を無くす事、貧乏をなくす事、犯罪者を無くす事の三つである、ところが、これは単なる念仏ではない、現に着々として実効を挙げつつあるもので、嘘と思えば、まず何よりも実地に当って、調べてみて貰いたいのである、もし嘘であったら私は謝って逃げ出してもよいが、しかし本当だとしたら、そちらの方で謝って貰うが、これは逃げ出さなくともよい、逃げちゃったら元も子もなくなってしまうからである、そこで右の三つの全部なら結構であるが、その中の一つでも、二つでも減るとしたら、どうであろうかを想像して貰いたい、まず何よりも本当の生き甲斐(がい)を感じ、何となく世の中が楽しく、嬉しくて仕方がなくなる、一家中みんな達者で、薬とは縁切り、生計は楽になり、変な考えなど薬にしたくも起らなくなる、心配などどこ吹く風となってしまう、というように今までとは、丸で異(ちが)った世界の住民となる、としたらこれこそ天国的人間生活でなくて何であろう。
こんな夢のような事が、実際上出来るかと思うであろうが、出来るのだから大変だ、としたらどんなに威張ってもいいではなかろうか、だが待てよ、今一つの肝腎な事を忘れていた、それは西洋流にいえば、エホバという神様が私を選んで、思う存分使えと、素晴しい御力を貸して下されたのだ、これで相分ったであろう。