――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

昭和27年 1月~6月

御     歌

原   典

やおよろず かみはめしやのいでまさん よきときいかにまちのぞみけん
八百万 神はメシヤの出でまさん よき時いかに待ち望みけむ
地上天国32
S27. 1.25
 
すのかみの きよきおんめにうつるらめ かみひとともによごれありせば
主の神の 清き御眼に映るらめ 神人共に汚れありせば
地上天国32
S27. 1.25
 
よしやよし かみとしいえどしんぱんの きつればつみはさばかるるらん
よしやよし 神としいへど審判の 来つれば罪は裁かるるらん
地上天国32
S27. 1.25
 
ちよろずの かみのよしあしあかさんと われもつひかりいよよはなたん
千万の 神の善悪明さむと 我持つ光弥よ放たむ
地上天国32
S27. 1.25
 
もろびとの あおぎおろがむちよろずの かみにもぜんあくあるよなりけり
諸人の 仰ぎ拝む千万の 神にも善悪ある世なりけり
地上天国32
S27. 1.25
 
よこしまの かみをしらずておろがみし とがにあるらめしこのこのよは
よこしまの 神を知らずて拝みし 尤にあるらめ醜の此世は
地上天国32
S27. 1.25
 
よをけがす ものはひととしおもおへど かみにもあるぞこころせよかし
世を穢す ものは人とし思ほへど 神にもあるぞ心せよかし
地上天国32
S27. 1.25
 
いたつきを つくるいがくをいたつきを なおすいがくとあやまりしよや
いたつきを 作る医学を病を 治す医学と誤りし世や
地上天国32
S27. 1.25
 
いたつきを つくるいがくのはびこりて よわりはてけんよのひとびとは
いたつきを 作る医学の蔓りて 弱り果てけん世の人々は
地上天国32
S27. 1.25
 
にんげんの いのちのつなをもちたまう かみのおんてをはらうおろかさ
人間の 生命の綱を持ち給ふ 神の御手を払ふ愚かさ
地上天国32
S27. 1.25
 
かむながら かみのみむねにかなうみは やすくたのしきよとおもうなり
かむながら 神の御旨に叶ふ身は 安く楽しき世と思ふなり
地上天国32
S27. 1.25
 
せいしんを めいしんとみるめいしんは よにおそろしきものにぞありける
正信を 迷信と見る迷信は 世に恐ろしきものにぞありける
地上天国32
S27. 1.25
 
たつはるの きょうのよきひをまいつどう まめひとのおもみるぞたのしき
立つ春の 今日のよき日を参い集ふ 信徒の面見るぞ楽しき
S27. 2. 4 立春祭
御詠01
としごとに たつはるいわうみまつりに おもいぞうつるわれにぞありける
年毎に 立つ春祝ふ御祭に 思ひぞ移る吾にぞありける
S27. 2. 4 立春祭
御詠02
おおみわざ いよよひらくるよろこびは はるたつごとにふかまりゆくなり
大神業 弥よ開くる喜びは 春立つ毎に深まりゆくなり
S27. 2. 4 立春祭
御詠03
ことしはも うずのかむわざよのひとの めぞそばだてんたのしさおもうも
今年はも 珍の神業世の人の 目ぞそばだてん楽しさ思ふも
S27. 2. 4 立春祭
御詠04
いがくひりょう むしんのさんだいめいしんを たださるるらんかみのみわざに
医学肥料 無神の三大迷信を 正さるるらん神の御業に
S27. 2. 4 立春祭
御詠05
ぶんかめいしん うちくだかなんおおかみの こんごうりきをふるいたまわば
文化迷信 打ち砕かなむ大神の 金剛力を揮ひ給はば
S27. 2. 4 立春祭
御詠06
じょうはりの かがみにてらせばうつしよの ちりもあくたもみなうつるなり
浄玻璃の 鏡に照らせば現し世の 塵も芥もみな映るなり
S27. 2. 4 立春祭
御詠07
しんをおしえ ぜんをおこないびをたのしませ ひとみちびくなりてんごくのみちへ
真を教へ 善を行ひ美を楽しませ 人導くなり天国の道へ
S27. 2. 4 立春祭
御詠08
しんぜんび まったきみよをつくらんと ひによにこころをくだくわれはも
真善美 完き御代を作〔造〕らんと 日に夜に心を砕く吾はも
S27. 2. 4 立春祭
御詠09
こいのなき びのなきいしをかむごとき おしえによびとすくわれうべしや
恋のなき 美のなき石を噛む如き 教へに世人救はれ得べしや
S27. 2. 4 立春祭
御詠10
きりすとの きせきといえどわがでしは ひごとよごとにあらわしいるなり
キリストの 奇蹟といえど我弟子は 日毎夜毎に顕わしゐるなり
S27. 2. 4 立春祭
御詠11
やおよろず かみやほとけのあやまりを たださんがためわれいでしなり
八百万 神や仏の過りを 匡さんが為吾出でしなり〔る〕
S27. 2. 4 立春祭
御詠12
かりこもの みだれみだれしよぞすくい ちじょうてんごくたつるわれかも
刈菰の 紊れに乱れし世ぞ救ひ 地上天国樹つる吾かも
S27. 2. 4 立春祭
御詠13
とよあしはら みずほのくににひりょうもて けがせしとがにあえぐぞあわれ
豊葦原 瑞穂の国を肥料もて 穢せし尤に喘ぐぞ哀れ
S27. 2. 4 立春祭
御詠14
かむながら おつちをきよめきよきたね まけばゆたかにみのるとうとさ
惟神 御土を浄め清き種子 蒔けば豊かに稔る尊さ
S27. 2. 4 立春祭
御詠15
つちけがし こころをけがしみをけがし くるしみのたねまくおろかさよ
土汚し 心を汚し身を汚し 苦しみの種蒔く愚かさよ
S27. 2. 4 立春祭
御詠16
ちはやぶる かみのみわざはまがかみの つくりしぶんかたてなおすなり
千早振る 神の御業は曲神の 作りし文化建て直すなり
S27. 2. 4 立春祭
御詠17
おおいなる よのきりかえはひとのめに みえねどひにひにすすみゆくなり
大いなる 世の切替は人の眼に 見えねど日に日に進みゆくなり
S27. 2. 4 立春祭
御詠18
たつはるの きょうのよきひをまいつどう まめひとのおもみるぞたのしき
立つ春の 今日のよき日を参ひ集ふ 信徒の面見るぞ楽しき
地上天国33
S27. 2.25
立 春
としごとに たつはるいわうみまつりに おもいぞうつるわれにぞありける
年毎に 立つ春祝ふ御祭に 思ひぞ移る吾にぞありける
地上天国33
S27. 2.25
立 春
おおみわざ いよよひらくるよろこびは はるたつごとにふかまりゆくなり
大神業 弥よ開くる喜びは 春立つ毎に深まりゆくなり
地上天国33
S27. 2.25
立 春
ことしはも うずのかむわざよのひとの めぞそばだてんたのしさおもうも
今年はも 珍の神業世の人の 目ぞそば立てん楽しさ思ふも
地上天国33
S27. 2.25
立 春
いがくひりょう むしんのさんだいめいしんを たださるるらんかみのみわざに
医学肥料 無神の三大迷信を 正さるるらん神の御業に
地上天国33
S27. 2.25
立 春
ぶんかめいしん うちくだかなんおおかみの こんごうりきをふるいたまわば
文化迷信 打砕かなむ大神の 金剛力を揮ひ給はば
地上天国33
S27. 2.25
立 春
じょうはりの かがみにてらせばうつしよの ちりもあくたもみなうつるなり
浄玻璃の 鏡に照らせば現し世の 塵も芥もみな映るなり
地上天国33
S27. 2.25
立 春
しんをおしえ ぜんをおこないびをたのしませ ひとみちびくぞてんごくのみちへ
真を教へ 善を行ひ美を楽しませ 人導くぞ天国の道へ
地上天国33
S27. 2.25
立 春
しんぜんび まったきみよをつくらんと ひによにこころをくだくわれかも
真善美 完き御代を造らんと 日に夜に心を砕く吾かも
地上天国33
S27. 2.25
立 春
こいのなき びのなきいしをかむごとき おしえによびとすくわれうべしや
恋のなき 美のなき石を噛む如き 教へに世人救はれ得べしや
地上天国33
S27. 2.25
立 春
きりすとの きせきといえどわがでしは ひごとよごとにあらわしいるなり
キリストの 奇蹟といへど我弟子は 日毎夜毎に顕はしゐるなり
地上天国33
S27. 2.25
立 春
やおよろず かみやほとけのあやまりを たださんがためわれいでしなる
八百万 神や仏の過りを 匡さんが為吾出でしなる
地上天国33
S27. 2.25
立 春
もものはな よもにさきそむいまはしも たのしくつどうはるのみまつり
百の花 四方に咲き初む今はしも 楽しく集ふ春の御祭
S27. 3.23 春季大祭
御詠01
はるまつり めぐりくるごとうれしくも かみのみわざはひろごりにつつ
春祭 巡り来る毎嬉しくも 神の御業は拡ごりにつつ
S27. 3.23 春季大祭
御詠02
おおいなる みめぐみたたえまめひとの ことほぎつどうきょうのみまつり
大いなる 御恵み讃え信徒の 祝ぎ集ふ今日の御祭
S27. 3.23 春季大祭
御詠03
いくまんねん ながきしぐみはようやくに ならんとすなりこのちのうえに
幾万年 長き仕組は漸くに 成らんとすなり此地の上に
S27. 3.23 春季大祭
御詠04
ちじょうてんごく そのいしずえははやすでに うちたてられけりめにうつらぬも
地上天国 其礎〔ゑ〕は早や既に 打樹てられてけり眼に映らぬも
S27. 3.23 春季大祭
御詠05
ゆめにだも おもほえぬほどうるわしき ちじょうてんごくいまきずくなり
夢にだも 思ほえぬ程美はしき 地上天国今築くなり
S27. 3.23 春季大祭
御詠06
およそよに あらんかぎりのびをあつめ さいおうてんごくのさまをうつさん
凡そ世に あらん限りの美を蒐め 最奥天国の状を映さむ
S27. 3.23 春季大祭
御詠07
こころゆく ばかりしぜんとじんこうの びぞかがやかさんちじょうてんごく
心ゆく ばかり自然と人工の 美ぞ輝かさむ地上天国
S27. 3.23 春季大祭
御詠08
とつくにの ひともあこがれはるばると よりつどうらんびのてんごくへ
外国の 人も憧れ遥々と 寄り集ふらむ美の天国へ
S27. 3.23 春季大祭
御詠09
きりすとや しゃかののぞみをわれはいま はたさんとしてひによにいそしむ
キリストや 釈迦の望みを吾は今 果さんとして日に夜に励しむ
S27. 3.23 春季大祭
御詠10
ぶんめいの ふるきころもをぬぎすてて さらつのころもにかゆるわがわざ
文明の 古き衣を脱ぎ棄てて 新つの衣に換ゆる我業
S27. 3.23 春季大祭
御詠11
いとひくき かがくのれべるひきあげて かみのかがくにたてかえるなり
いと低き 科学のレベル引上げて 神の科学に建〔て〕替えるなり
S27. 3.23 春季大祭
御詠12
わがもてる まにのほっしゅのひにつきに かがやきませどたもみえざらめ
我有てる 麻邇の宝殊の日に月に 輝き増せど誰も見えざらめ
S27. 3.23 春季大祭
御詠13
たまてばこ うちあけぬればさんとして まばゆかるらんみすまるのたま
玉手箱 打明けぬれば燦として 眩ゆかるらむ美須麻留の玉
S27. 3.23 春季大祭
御詠14
さんぜんせかい たてなおせよとおおかみは こんごうりきをわれにたまえり
三千世界 建て直せよと大神は 金剛力を吾に賜へり
S27. 3.23 春季大祭
御詠15
おおやしま そびゆるやまのいただきも ふかたにがわにもしぐみひめてし
大八洲 聳ゆる山の頂も 深谷川にも仕組秘めてし
S27. 3.23 春季大祭
御詠16
みぎによらず ひだりによらぬなかみちを すすむひとこそいずのめのたま
右に寄らず 左に寄らぬ中道を 進む人こそ伊都能売の魂
S27. 3.23 春季大祭
御詠17
ひとにあらぬ ひとをまことのひとにかえ みなすくうなりかみのまみちに
人にあらぬ 人を真の人に変え 悉救ふなり神の真道に
S27. 3.23 春季大祭
御詠18
かりこもの みだれみだれしよぞすくい ちじょうてんごくたつるわれかも
刈菰の 紊れに乱れし世ぞ救ひ 地上天国樹つる吾かも
地上天国34
S27. 3.25
 
とよあしはら みずほのくにをひりょうもて けがせしとがにあえぐぞあわれ
豊葦原 瑞穂の国を肥料もて 穢せし尤に喘ぐぞ哀れ
地上天国34
S27. 3.25
 
かむながら おつちをきよめきよきたね まけばゆたかにみのるとうとさ
惟神 御土を浄め清き種子 蒔けば豊かに稔る尊さ
地上天国34
S27. 3.25
 
つちけがし こころをけがしみをけがし くるしみのたねまくおろかさよ
土汚し 心を汚し身を汚し 苦しみの種蒔く愚かさよ
地上天国34
S27. 3.25
 
ちはやぶる かみのみわざはまがかみの つくりしぶんかたてなおすなり
千早振る 神の御業は曲神の 作りし文化建て直すなり
地上天国34
S27. 3.25
 
おおいなる よのきりかえはひとのめに みえねどひにひにすすみゆくなり
大いなる 世の切替は人の眼に 見えねど日に日に進みゆくなり
地上天国34
S27. 3.25
 
こうりゅうは ちちゅうをあとにてんにむけ おどりいでなんいまぞうれしき
蛟龍は 池中を後に天に向け 躍り出でなん今ぞうれしき
地上天国34
S27. 3.25
 
しゃかきりすと もものせいじゃもわがわざに ちからつくさんのぞみなるらん
釈迦キリスト 諸の聖者も我業に 力尽さん望みなるらむ
地上天国34
S27. 3.25
 
しんしんの ぶんめいせかいはここのこえ いましあぐなりとうときろかも
真神の 文明世界は呱々の声 今し挙ぐなり尊きろかも
地上天国34
S27. 3.25
 
いささかな ことにもことあげつらいたつ ものしりたちのあわれなるさま
些かな 事にも言挙げつらい立つ 物識達の哀れなるさま
地上天国34
S27. 3.25
 
いとちさき むしにもにたるはなたかの りくつきくごとなにかさびしき
いと小さき 虫にも似たる鼻高の 理屈聴く毎何か寂しき
地上天国34
S27. 3.25
 
りくつもて まことをまぐるこざかしき ひとのふえゆくよぞすえならん
理屈もて 真を曲ぐる小賢しき 人の増えゆく世ぞ末ならむ
地上天国34
S27. 3.25
 
われはいま ひろきせかいにふたつとて なきびのやかたつくらんとすも
吾は今 広き世界に二つとて なき美の館造らんとすも
地上天国35
S27. 4.25
 
てんねんの びをおもうさまいかしつつ じんこうのびをそゆるしんえん
天然の 美を思ふさま生かしつつ 人工の美を添ゆる神苑
地上天国35
S27. 4.25
 
しゅうきょうの おしえのみにていまのよの ひとすくわんとするもせんなし
宗教の 教のみにて今の世の 人救はんとするも詮なし
地上天国35
S27. 4.25
 
がくもんも おしえもほうもかりこもの みだれたるよをなどすくえめや
学問も 教も法も刈菰の 紊れたる世をなど救得めや
地上天国35
S27. 4.25
 
ちからなり ああちからなりまことなる かみのちからにたよるほかなき
力なり 嗚呼力なり真なる 神の力に頼る外なき
地上天国35
S27. 4.25
 
ばんにんの おそるるげんしばくだんも かみのひかりにあえばきゆめり
万人の 恐るる原子爆弾も 神の光に遭えば消ゆめり
地上天国35
S27. 4.25
 
たたかいも やまいもひんもなにかせん かみのちからをうくるわがみは
戦ひも 病も貧も何かせむ 神の力を受くる我身は
地上天国35
S27. 4.25
 
ぜったいの しんりきうくるわれにして てんごくつくるもいとやすけかり
絶対の 神力受くる吾にして 天国造るもいと易けかり
地上天国35
S27. 4.25
 
ときなれや ああときなれやしんりきを ふるうもときのきつればなりけり
時なれや 嗚呼時なれや神力を 揮ふも時の来つればなりけり
地上天国35
S27. 4.25
 
わがめには さきのさきまでうつるなり されどうちあけがたきくるしさ
我眼には 先の先まで映るなり されど打明け難き苦しさ
地上天国35
S27. 4.25
 
いましばし まてまめひとよゆめにだも おもえぬさちのちかめばなりけり
今暫し 待て信徒よ夢にだも 思えぬ幸の近めばなりけり
地上天国35
S27. 4.25
 
てんごくは まずわがのりのにわちかく すでにきつるもよろこべよみな
天国は 先づ我教の庭近く 已に来つるも喜べよ悉
地上天国35
S27. 4.25
 
ともすれば ぼうりょくふるうにんげんは けもののさがののこればなりけり
ともすれば 暴力ふるう人間は 獣の性の残ればなりけり
「栄光」 156
S27. 5.14
 
しんこくと ほこりしにほんもなさけなや いまはけもののくににおちける
神国と 誇りし日本も情なや 今は獣の国に堕ちける
「栄光」 156
S27. 5.14
 
はちのむれ みるがごとしもたいしゅうの そうおんひとのむれとはおもえじ
蜂の群 見るが如しも大衆の 騒音人の群とは思へじ
「栄光」 156
S27. 5.14
 
おもいきや ぶんかをつくるだいがくの きょういくぼうりょくつくるなりとは
思ひきや 文化を作る大学の 教育暴力作るなりとは
「栄光」 157
S27. 5.21
 
いにしえの おしえはどうとくをときしかど いまははかいをとくぞかなしも
昔えの 教は道徳を説きしかど 今は破壊を説くぞ悲しも
「栄光」 157
S27. 5.21
 
ひとのかたち したるけもののおおきよを すくうはめしやのちからよりなき
人の形 したる獣の多き世を 救ふはメシヤの力よりなき
「栄光」 157
S27. 5.21
 
いまわしき ことつぎつぎにおこるよは むしんしそうのためにぞありける
忌はしき 事次々に起る世は 無神思想の為にぞありける
地上天国36
S27. 5.25
 
かみあるを しらぬよびとのいかにして あんしんりゅうめいえらるべしやは
神在るを 知らぬ世人の如何にして 安心立命得らるべしやは
地上天国36
S27. 5.25
 
ありやかに おわしますかみみえぬこそ こころのめしいにあればなろけり
ありやかに 在します神見へぬこそ 心の盲にあればなりけり

地上天国36
S27. 5.25

全集未収録

わざわいの はてしとてなきうつしよを すくうはわがとくみちよりぞなき
禍ひの 果しとてなき現し世を 救ふは我説く道よりぞなき
地上天国36
S27. 5.25
 
もろもろの おしえはあれどよをすくう まことのちからはめしやにありけり
諸々の 教へはあれど世を救ふ 真の力はメシヤにありけり
地上天国36
S27. 5.25
 
あやまれる しそうをうめるははのなは むしんのにじなりこころせよかし
誤れる 思想を生める母の名は 無神の二字なり心せよかし
地上天国36
S27. 5.25
 
かみなしと いうものしりはものしりに あらでものしらぬひととおもえそ
神無しと いふ物識は物知りに あらで物識らぬ人と思へそ
地上天国36
S27. 5.25
 
かたくなな めしいといえどかみあるを しるはきせきのほかにあらじな
頑なな 盲といへど神在るを 知るは奇蹟の外にあらじな

地上天国36
S27. 5.25

全集未収録

かしこくも まことのかみのみひかりに あえばめしいもまなこひらくる
畏くも 真の神の御光に 遇へば盲も眼開くる

地上天国36
S27. 5.25

全集未収録

まことなる かみのひかりはすのかみの はなちたまえるひかりにぞある
真なる 神の光は主の神の 放ち給へる光にぞある
地上天国36
S27. 5.25
 
いかならん おしえをとくもせんなけれ きせきなければひとうべなわじ
如何ならむ 教へを説くも詮なけれ 奇蹟なければ人諾なはじ
地上天国36
S27. 5.25
 
とこやみの そこにうごめくもろびとは かみをせにせしとがにぞありける
常暗の 底に蠢めく諸人は 神を背にせし咎にぞありける
地上天国36
S27. 5.25
 
かたちのみ おしゆるがくのうたてけれ こころのめしいそのままにして
形のみ 教ゆる学のうたてけれ 心の盲そのままにして
「栄光」 158
S27. 5.28
全集未収録
ぜんはさかえ あくはほろぶることわりを とくこそまことのきょういくなりける
善は栄え 悪は滅ぶる理を 説くこそ真の教育なりける
「栄光」 158
S27. 5.28
 
ぜんあくの けじめもわかぬにんげんを つくるおしえはぎしんりなるらめ
善悪の 差別も分かぬ人間を 作る教は偽真理なるらめ
「栄光」 158
S27. 5.28
 
けっかくの しんやくつぎつぎいずるとて まやくとおなじものにぞありける
結核の 新薬次々出づるとて 麻薬と同じものにぞありける
「栄光」 159
S27. 6. 4
 
くすりもて いたつきいゆとおもうこそ あわれめしいにあればなりけり
薬もて 病き癒ゆと思ふこそ 哀れ盲にあればなりけり
「栄光」 159
S27. 6. 4
全集未収録
やみのよに うまれしぶんかのことごとは じごくをつくるものにぞありける
暗の世に 生れし文化の悉は 地獄を作るものにぞありける
「栄光」 159
S27. 6. 4
 
いまはしも はこねのやまのいただきに たちぬこよなきびのやかたはも
今はしも 箱根の山の頂きに 建ちぬ此上なき美の館はも
「栄光」 160
S27. 6.11
 
さんすいの びにじんこうのびをそえて てんごくのそのわれつくりける
山水の 美に人工の美を添へて 天国の苑吾造りける
「栄光」 160
S27. 6.11
 
とつくにの ひともたたえんかんれいの やまのおのえにびのやかたみて
外国の 人も讃えむ函嶺の 山の尾の上に美の館観て
「栄光」 160
S27. 6.11
 
めでたくも しんせんきょうはようやくに なりてことほぐきょうのみまつり
目出た〔芽出度〕くも 神仙郷はやうやくに 成りて祝ぐ今日の御祭
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌01 S27. 6.15
やんがてに とつくにびともあくがれて よりつどいこんしんせんのその
やんがてに 外国人も憧れて 寄集ひ来む神仙の苑
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌02 S27. 6.15
なもたかき はこねのやまのいただきに てんごくのそのうつしけるわれ
名も高き 箱根の山の頂に 天国の苑映しける吾
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌03 S27. 6.15
かむながら わがひのもとはびのくにと さだまりいるなりわすれなよゆめ
かむながら 我日の本は美の国と 奠まりゐるなり忘れなよゆめ
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌04 S27. 6.15
けがれおおき よぞきよめんとびのやかた われつくりけりきよきはこねに
汚れ多き 世ぞ浄めんと美の舘〔館〕 吾造りけり清き箱根に
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌05 S27. 6.15
ちじょうてんごく みろくのよとはげいじゅつの あまねくにおうよにぞありけり
地上天国 ミロクの世とは芸術の あまねく匂ふ世にぞありけり
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌06 S27. 6.15
げいじゅつは しゅうきょうをうみしゅうきょうは またげいじゅつをうむにぞありける
芸術は 宗教を生み宗教は 亦芸術を生むにぞありける
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌07 S27. 6.15
なんぎょうや くぎょうとてなくいとやすく すくわるるなりめしやのみおしえ
難行や 苦行とてなくいと易く 救はるるなりメシヤの御教
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌08 S27. 6.15
げいじゅつを たのしみながらみもたまも きよまるこそかみのみめぐみ
芸術を 楽しみ乍ら身も魂も 清まる〔る〕こそ神の御恵
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌09 S27. 6.15
げいじゅつを たのしむこころゆたかなる ひとはみたまのたかきがゆえなり
芸術を 楽しむ心裕かなる 人は身魂の高きが故なり
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌10 S27. 6.15
まがかみの きらうはびなりてんごくは びのみちあふるきよどにありせば
曲神の 嫌ふは美なり天国は 美の満ち溢る清土にありせば
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌11 S27. 6.15
びをこのむ ひとつくらんとわれはいま びじゅつのやかたうちたてにける
美を好む 人作〔造〕らんと吾は今 美術の舘〔館〕打建てにける
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌12 S27. 6.15
しんはみち ぜんはおこないびはこころ つちかわんとてこころくだくも
真は道 善は行ひ美は心 培はんとて心砕くも
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌13 S27. 6.15
おこないも こころもことばもうるわしき ひとこそてんごくてんにんなりける
行〔ひ〕も 心も言葉も美はしき 人こそ天国天人なりける
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌14 S27. 6.15
ちりのよも しばしわすれんしんせんの うるわしきみそのさすらいぬれば
塵の世も 暫し忘れむ神仙の 美はしき神苑さすらひぬれば
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌15 S27. 6.15
すみきらい ちりひとつなきかんれいの そのにけがれしたまあらわなん
澄みきらひ 塵一つなき函嶺の 苑に汚れし魂洗はなん
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌16 S27. 6.15
やまあおく ながれはきよしさながらに てんごくなるらんしんせんのさと
山蒼く 流れは清し宛らに 天国なるらむ神仙の郷
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌17 S27. 6.15
しんぜんび まったきせかいをつくらんと みちからふるうわれにぞありける
真善美 完き世界を作〔造〕らんと 神力揮ふ吾にぞありける
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌18 S27. 6.15
とうとくも わがひのもとはびのくにと かみさだまれるくににぞありける
尊くも 我日の本は美の国と 神奠まれる国にぞありける
「栄光」 161
S27. 6.18
 
いまわしき やまいのなやみつぎつぎに おこるはけがれしよなればなりけり
忌はしき 病の悩み次々に 発るは穢れし世なればなりけり
「栄光」 161
S27. 6.18
 
むらきもの とうときいのちはかしこくも かみのおんてにありとしれかし
村肝の 尊き命は畏くも 神の御手にありと知れかし
「栄光」 161
S27. 6.18
 
おおかみの たまいしいのちをにんげんの つくりしいじゅつにすがるおろかさ
大神の 賜ひし命を人間の 造りし医術に縋る愚かさ
「栄光」 162
S27. 6.25
 
ばんゆうを つくりしかみのみちからに よらでやすけくよをわたらめや
万有を 造りし神の御力に よらで安けく世を渡らめや
「栄光」 162
S27. 6.25
 
かみしらぬ ひとのあわれさたましいの なきにんぎょうとひとしかりせば
神知らぬ 人の哀れさ魂の なき人形と等しかりせば
「栄光」 162
S27. 6.25
 
めでたくも しんせんきょうはようやくに なりてことほぐきょうのみまつり
芽出度くも 神仙郷はやうやくに 成りて祝ぐ今日の御祭
地上天国37
S27. 6.25
 
やんがてに とつくにびともあくがれて よりつどいこんしんせんのその
やんがてに 外国人も憧れて 寄集ひ来む神仙の苑
地上天国37
S27. 6.25
 
なもたかき はこねのやまのいただきに てんごくのそのうつしけるわれ
名も高き 箱根の山の頂に 天国の苑映しける吾
地上天国37
S27. 6.25
 
かむながら わがひのもとはびのくにと さだまりいるなりわするるなゆめ
かむながら 我日の本は美の国と 奠まりゐるなり忘るるなゆめ
地上天国37
S27. 6.25
 
けがれおおき よぞきよめんとびのやかた われつくりけりきよきはこねに
汚れ多き 世ぞ浄めんと美の館 吾造りけり清き箱根に
地上天国37
S27. 6.25
 
ちじょうてんごく みろくのよとはげいじゅつの あまねくにおうよにぞありけり
地上天国 ミロクの世とは芸術の あまねく匂ふ世にぞありけり
地上天国37
S27. 6.25
 
げいじゅつは しゅうきょうをうみしゅうきょうは またげいじゅつをうむにぞありける
芸術は 宗教を生み宗教は 亦芸術を生むにぞありける
地上天国37
S27. 6.25
 
なんぎょうや くぎょうとてなくいとやすく すくわるるなりめしやのみおしえ
難行や 苦行とてなくいと易く 救はるるなりメシヤの御教
地上天国37
S27. 6.25
 
げいじゅつを たのしみながらみもたまも きよまるるこそかみのみめぐみ
芸術を 楽しみ乍ら身も魂も 清まるるこそ神の御恵
地上天国37
S27. 6.25
 
げいじゅつを たのしむこころゆたかなる ひとはみたまのたかきがゆえなり
芸術を 楽しむ心裕かなる 人は身魂の高きが故なり
地上天国37
S27. 6.25
 
まがかみの きらうはびなりてんごくは びのみちあふるきよどにありせば
曲神の 嫌ふは美なり天国は 美の満ち溢る清土にありせば
地上天国37
S27. 6.25
 
びをこのむ ひとつくらんとわれはいま びじゅつのやかたうちたてにける
美を好む 人造らんと吾は今 美術の館打建てにける
地上天国37
S27. 6.25
 


昭和27年 7月~12月

御     歌

原   典

ゆめにだも みるよしもなきうるわしき てんごくのかたはこねにつくりぬ
夢にだも 見るよしもなき美しき 天国の型箱根に造りぬ
「栄光」 163
S27. 7. 2
 
ちいさなる てんごくなれどやんがてに とつくにびとまであくがれつどいこん
小さなる 天国なれどもやんがてに 外国人まで憧れ集い来ん
「栄光」 163
S27. 7. 2
 
せかいてき めいしょとならんかんれいの うえにたちけるびのてんごくは
世界的 名所とならん函嶺の 上に建ちける美の天国は
「栄光」 163
S27. 7. 2
 
てんごくの すがたうつしてばんにんを むげんのきょうにいざなうわれかな
天国の 姿映して万人を 夢幻の境に誘ふ吾かな
「栄光」 164
S27. 7. 9
 
かんれいの うえにてんごくつくらいて よびとにかんきあたえんとすも
函嶺の 上に天国造らいて 世人に歓喜与へんとすも
「栄光」 164
S27. 7. 9
 
かむながら わがひのもとははじめより かみがさだめしちじょうてんごく
惟神 我日の本は創めより 神が奠めし地上天国
「栄光」 164
S27. 7. 9
 
げいじゅつの なきしゅうきょうはてんごくに いざなうちからはあらじとぞおもう
芸術の なき宗教は天国に 誘ふ力はあらじとぞ思ふ
「栄光」 165
S27. 7.16
 
げいじゅつを めてにいやしのかみわざを ゆんでもてふるいよびとすくわん
芸術を 右手に医しの神業を 左手もてふるひ世人救はん
「栄光」 165
S27. 7.16
 
てんごくは びのせかいなればげいじゅつの いとゆたかなるところとしれかし
天国は 美の世界なれば芸術の いと豊かなる処と知れかし
「栄光」 165
S27. 7.16
 
はなわらい ももとりうたうしんえんに びのでんどうをわれそえにけり
花笑ひ 百鳥歌ふ神苑に 美の殿堂を吾添へにけり
「栄光」 166
S27. 7.23
 
あめがした なだたるはこねのくものえに びのでんどうはかがやきそめけり
天ケ下 名だたる箱根の雲の上に 美の殿堂は輝き初めけり
「栄光」 166
S27. 7.23
 
にんげんを たのしませにつつおのずから こころたかむるびこそとうとき
人間を 楽しませにつつ自づから 心高むる美こそ尊き
「栄光」 166
S27. 7.23
 
しんはみち ぜんはおこないびはこころ つちかわんとてこころくだくも
真は道 善は行ひ美は心 培はんとて心砕くも
地上天国38
S27. 7.25
 
おこないも こころもことばもうるわしき ひとこそてんごくてんにんなりける
行ひも 心も言葉も美はしき 人こそ天国天人なりける
地上天国38
S27. 7.25
 
ちりのよも しばしわすれんしんせんの びなるみそのをさすらいぬれば
塵の世も 暫し忘れむ神仙の 美なる神苑をさすらひぬれば
地上天国38
S27. 7.25
 
すみきらい ちりひとつなきかんれいの みそのにけがれしたまあらわなん
澄みきらひ 塵一つなき函嶺の 御苑に汚れし魂洗はなん
地上天国38
S27. 7.25
 
やまあおく ながれはきよしさながらに てんごくなるらんしんせんのさと
山蒼く 流れは清し宛らに 天国なるらむ神仙の郷
地上天国38
S27. 7.25
 
しんぜんび まったきみよをつくらんと しんりきふるうわれにぞありける
真善美 完き御代を造らんと 神力揮ふ吾にぞありける
地上天国38
S27. 7.25
 
どろぬまの そこにのたうつあわれなる ひといざなうもびのてんごくに
泥沼の 底にのたうつ哀れなる 人誘ふも美の天国に
地上天国38
S27. 7.25
 
なやましの ことのみしげきうつしよを しばしわすれんかみのみそのに
悩ましの 事のみ繁き現し世を 暫し忘れん神の御苑に
地上天国38
S27. 7.25
 
うるはしき げいじゅつをもてばんみんの みたまたかむるわざぞとうとき
美しき 芸術をもて万民の 身魂高むる業ぞ尊き
地上天国38
S27. 7.25
 
いかならん なやみのひともたちまちに よみがえるらんわれにきつれば
如何ならむ 悩みの人も忽ちに 甦るらん吾に来つれば
地上天国38
S27. 7.25
 
いかならん しこびととてもきよめられ まびととならんしんえんふめば
如何ならむ 醜人とても浄められ 真人とならむ神苑踏めば
地上天国38
S27. 7.25
 
とこやみの このうつしよもはれぬらん たまのひかりのかがやきそめてゆ
常暗の 此現し世も晴れぬらん 玉の光の輝き初めてゆ
地上天国38
S27. 7.25
 
がやがやと かまびすしけれはぼうほう とりまきひびやのかわずなくなり
ガヤガヤと 喧びすしけれ破防法 取巻き日比谷の蛙鳴くなり
「栄光」 167
S27. 7.30
 
あかきかぜ あかきりびょうにくるしめる くにのみはたはあかきひのまる
赤き風 赤き罹病に苦しめる 国の御旗は赤き日の丸
「栄光」 167
S27. 7.30
 
おもいきや こうとうがくふにまなびいる わこうどたちのふるうぼうりょく
思ひきや 高等学府に学びゐる 若人達のふるう暴力
「栄光」 167
S27. 7.30
 
なんとなく ようきただよえるおもいすも われうつしよをしずかにみぬれば
何となく 妖気漂へる思ひすも 吾現し世を静かに見ぬれば
「栄光」 168
S27. 8. 6
 
あくのよは はやすぎにけりぜんのよは めにみえねどもうまれつつあるも
悪の世は 早過ぎにけり善の世は 眼に見えねども生れつつあるも
「栄光」 168
S27. 8. 6
 
バイブルに あるよのおわりとはあくのよの おわりにありとみなしれよかし
聖書に ある世の終りとは悪の世の 終りにありとみな知れよかし
「栄光」 168
S27. 8. 6
 
じんるいを すくうはほかにあらざらめ ただにんげんのあくをとるより
人類を 救ふは外にあらざらめ 只人間の悪を除るより
「栄光」 169
S27. 8.13
 
こざかしき ひとのみふえてまことなる ちえあるひとのとぼしきよや
小賢しき 人のみ殖えて真なる 智慧ある人の乏しき世や
「栄光」 169
S27. 8.13
 
じこおおき このごろのよぞはかなけれ あたまのわるきひとのふゆれば
事故多き 此頃の世ぞ儚けれ 頭の悪き人の増ゆれば
「栄光」 169
S27. 8.13
 
じんるいの ふあんのもとをさぐりなば あくのいちじにつくるなりけり
人類の 不安の因を探りなば 悪の一字に尽くるなりけり
「栄光」 170
S27. 8.20
 
しゅぎしそう とやこういえどせんずれば ぜんかあくかのふたつよりなき
主義思想 兎やこう曰へど詮ずれば 善か悪かの二つよりなき
「栄光」 170
S27. 8.20
 
にんげんの あらゆるなやみのうむもとは あくのこころのほかよりぞなき
人間の 凡ゆる悩みの生む因は 悪の心の外よりぞなき
「栄光」 170
S27. 8.20
 
れいかいは ひにひにあかるみくもりおおき ひとよりじょうかははじまるるなり
霊界は 日に々々明るみ曇り多き 人より浄化ははじまるるなり
地上天国39
S27. 8.25
 
われはいま しんぱんのさままつぶさに かきつづりおりやがてしめさん
吾は今 審判の状まつぶさに かき綴りをりやがて示さむ
地上天国39
S27. 8.25
 
ふるきよと あたらしきよのさかいめを つなぐすくいのみちからとうとし
古き世と 新しき世の境目を つなぐ救ひの御力尊し
地上天国39
S27. 8.25
 
けっかくを しんやくなどにておさゆれば やがてそのとがあるるなりけり
結核を 新薬などにて圧ゆれば やがて其尤現るるなりけり
地上天国39
S27. 8.25
 
じんるいの ふこうのもとをさぐりなば あくのいちじにつくるなるらん
人類の 不幸の因を探りなば 悪の一字に尽くるなるらむ
地上天国39
S27. 8.25
 
すばらしき ぶんかもまがのてにあれば なやみのたねをつくるにぞある
素晴しき 文化も曲の手にあれば 悩みの種を作るにぞある
地上天国39
S27. 8.25
 
われはいま おもうがままをことのれば えらしとおもうひとぞよになき
吾は今 思ふがままを言宣れば 偉しと思ふ人ぞ世になき
地上天国39
S27. 8.25
 
あたまわるき ひとのみおおきよのさまよ ぎかいみるごとつくづくおもうも
頭悪き 人のみ多き世のさまよ 議会見る毎つくづく思ふも
地上天国39
S27. 8.25
 
にんげんの あたまわるきはしんちゅうに じゃあくのむしのすくえばなりける
人間の 頭悪きは心中に 邪悪の虫の巣喰へばなりける
地上天国39
S27. 8.25
 
やくどくを もていたつきをなおすはて やむひとくにをうずむるときこん
薬毒を もて病を治す果 病む人国を埋むる時来ん
地上天国39
S27. 8.25
 
うわつらの ちえはすすめどまことなる ちえなきひとのひにふゆるよや
上面の 智慧は進めど真なる 智慧なき人の日に殖ゆる世や
地上天国39
S27. 8.25
 
ぜんあくを たてわくるひのせまりきも こころゆるすなもろびとよゆめ
善悪を 立分くる日の迫り来も 心ゆるすな諸人よゆめ
地上天国39
S27. 8.25
 
ぜんはさかえ あくはほろびるときすでに たまのせかいにきつるなりける
善は栄え 悪は滅びる時已に 霊の世界に来つるなりける
「栄光」 171
S27. 8.27
 
ちりあくた つもりつもりしうつしよを きよめんとするおおみわざかな
塵芥 積りつもりし現し世を 浄めんとする大神業かな
「栄光」 171
S27. 8.27
 
しこびとを じょうれいをもてきよむれば まことひととかわるとうとさ
醜人を 浄霊をもて浄むれば 真の人と変る尊さ
「栄光」 171
S27. 8.27
 
べいもそも ひにひにぐんびふやすさま みてははだえにあわしょうずるも
米もソも 日に日に軍備増やす様 見ては膚に粟生ずるも
「栄光」 172
S27. 9. 3
 
ばんのうの ちからをもつはえほばなる ただひとはしらなるかみよりぞなき
万能の 力を有つはエホバなる 只一柱なる神よりぞなき
「栄光」 172
S27. 9. 3
 
いささかも むつかしからじただあくを のぞくにありぬてんごくたつるは
些かも 難しからじ只悪を 除くにありぬ天国樹つるは
「栄光」 172
S27. 9. 3
 
べいこくも それんもいましげんばくを つくりためつつあるぞおそろし
米国も ソ聯〔連〕も今し原爆を 造り溜めつゝあるぞ恐ろし
「栄光」 174
S27. 9.17
 
げんばくを たがいにうちあうそのはてし ちきゅうのうえははかばとなりなん
原爆を 互ひに打合ふその果し 地球の上は墓場となりなむ
「栄光」 174
S27. 9.17
 
ながきよを つもりつもりしつみけがれ きよむるさいごのときぞちかみぬ
長き世を 積りつもりし罪穢 浄むる最後の時ぞ近みぬ
「栄光」 174
S27. 9.17
 
しんせんきょう ようやくなりしうれしさを はれてことほぐあきのみまつり
神仙郷 やうやく成りし嬉しさを 晴れて祝ぐ秋の御祭
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠01
ちじょうてんごく そのいしずえはひのもとの とうざいむすびのたかねになりける
地上天国 其礎[〔ゑ〕は日の本の 東西結びの高嶺に成りける
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠02
めでたきは みろくのみよのはやすでに ちのれいかいにたちにけるなり
目出た〔芽出度〕きは ミロクの御代の早已に 地の霊界に建ちにけるなり
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠03
とうざいの ぶんかをむすぶひのもとの とうときえにしわれしらすなり
東西の 文化を結ぶ日の本の 尊き縁我知らすなり
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠04
いとちさき かみぞのなれどひにつきに ひろぎてちじょうてんごくなりなむ
いと小さき 神苑なれど日に月に 広〔拡〕ぎて地上天国成りなむ
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠05
ひのもとの ひがしとにしのむすびめは はこねのやまのいただきなりける
日の本の 東と西の結び目は 箱根の山の頂なりける
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠06
たてよこの むすびのかなめにうるわしき たまのおんこはうまれたまいぬ
経緯の 結びの要に美〔は〕しき 玉の御子は生まれ給ひぬ
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠07
とうざいの ふるきぶんかをあたらしき ぶんかにかゆるわがみわざかも
東西の 古き文化を新しき 文化に換ゆる我御業かも
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠08
ひとのちえ ひたにふるうもせんなけれ かみのしぐみのはかりしらねば
人の智慧 ひたに振ふも詮なけれ 神の仕組の測〔計〕りしらねば
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠09
けがれたる よびときよめんわざこそは かみのひかりをまくばるるなり
穢れたる 世人浄めん業こそは 神の光を間配るるなり
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠10
いかならん えらびととてもおおかみの みめよりみればわらべなりけり
如何ならむ 偉人とても大神の 御眼より見れば童なりける
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠11
さまよえる こひつじたちのあわれさよ すがらんまことのちからみえねば
さ迷へる 小羊達の哀れさよ 縋らむ真の力見えねば
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠12
きりすとの きせきといえどわがでしは おちこちひにひにあらわしいるなり
キリストの 奇蹟といへど我弟子は をちこち日に日に顕〔は〕しゐるなり
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠13
なにげなく のるわがことたまのふしぶしに しんぴのなぞのふくまれいるなり
何気なく 宣る我言霊の節々に 神秘の謎の含まれゐるなり
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠14
わがちから やがてせかいにあらわれん ときこそよびといかにあわてん
わが力 やがて世界に現はれん 時こそ世人如何に慌てむ
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠15
ただかみの みむねにまかせすすむこそ かしこきひとのしるしなりける
唯〔只〕神の 御胸に任せ進むこそ 賢き人のしるしなりける
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠16
えいちなり ああえいちなりえいちこそ やみじをてらすひかりなるらん
叡智なり 嗚呼叡智なり叡智こそ 闇〔暗〕路を照らす光なるらん
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠17
わがもてる しんちによらでいかにして まことのぶんめいつくりうべしや
我持〔有〕てる 神智によらで如何にして 真の文明作〔造〕り得べしや
S27. 9.23-27 秋季大祭
御詠18
いかならん えらびとたちもてんあおぎ ちにふすときぞよのおわりなる
如何ならむ 偉人達も天仰ぎ 地に伏す時ぞ世の終りなる
地上天国40
S27. 9.25
 
ひとびとは かみのみまえにひざまずき てんにいのらんおわりのよのさま
人々は 神の御前に跪き 天に祈らん終りの世のさま
地上天国40
S27. 9.25
 
げんばくは かみのつくりしものにして けがれきよむるうつわとしれかし
原爆は 神の造りしものにして 汚れ浄むる器と知れかし
地上天国40
S27. 9.25
 
よのおわり きつるをしんじわれにきて すくわるまことのさちをしれかし
世の終り 来つるを信じ吾に来て 救はる真の幸を知れかし
地上天国40
S27. 9.25
 
しんぱんを のがるるみちこそひろきよに めしやにすがるのほかなかりけり
審判を 免るる道こそ広き世に メシヤに縋るの外なかりけり
地上天国40
S27. 9.25
 
よのとうげ やすくこえなんみちこそは めしやのもんにいるにぞありける
世の峠 安く越へなん道こそは メシヤの門に入るにぞありける
地上天国40
S27. 9.25
 
きびょうせん みっつのわざわいのがるるは わがとくおしえしんずるほかなき
饑病戦 三つの災免るるは 我説く教へ信ずる外なき
地上天国40
S27. 9.25
 
てんくだけ ちはさけぬらんよのおわり しずかにみまもるまめひとのむれ
天砕け 地は裂けぬらむ世の終り 静かに見守る信徒のむれ
地上天国40
S27. 9.25
 
ぶんめいも かがくもなんのかいかあらん さいごのしんぱんきつるたまゆら
文明も 科学も何の甲斐かあらむ 最後の審判来つるたまゆら
地上天国40
S27. 9.25
 
あくのよを ぜんにきりかえよをすくう めしやのわざぞとうとかりける
悪の世を 善に切換え世を救ふ メシヤの業ぞ尊とかりける
地上天国40
S27. 9.25
 
さいごには こんごうりきをうちふるう めしやのみわざとうときろかも
最後には 金剛力を打ち揮ふ メシヤの御業尊きろかも
地上天国40
S27. 9.25
 
やがてこん ちじょうてんごくのけいりんを しずかにつづるこのころのわれ
やがて来む 地上天国の経綸を 静かにつづる此頃のわれ
地上天国40
S27. 9.25
 
くるしみて えがかれしえをみるめには そのくるしみがうつりくるなり
苦しみて 描かれし絵を見る眼には 其苦しみが映りくるなり
「栄光」 178
S27.10.15
 
たのしみて えがかれしえはおおらかな たのしきこころうつるぞうれしき
楽しみて 描かれし絵はおほらかな 楽しき心映るぞうれしき
「栄光」 178
S27.10.15
 
おのがくにの とうときものはめにいらず よそむくひとぞあわれなりける
己が国の 尊きものは眼に入らず 外むく人ぞ哀れなりける
「栄光」 178
S27.10.15
 
とうほうの ひかりというはわがもてる すくいのちからにありとしれかし
東方の 光といふは我有てる 救ひの力にありと知れかし
「栄光」 179
S27.10.22
 
ながきよを まちにまちけるとうほうの ひかりはいましのぼりそめける
長き世を 待ちに待ちける東方の 光は今し昇り初めける
「栄光」 179
S27.10.22
 
いつまでも やみのよなりとゆだんすな ひかりはすでにくもやぶりけり
いつまでも 闇の世なりと油断すな 光は已に雲破りけり
「栄光」 179
S27.10.22
 
しんせんきょう ようやくなりしうれしさを はれてことほぐあきのみまつり
神仙郷 やうやく成りし嬉しさを 晴れて祝ぐ秋の御祭
地上天国41
S27.10.25
 
ちじょうてんごく そのいしずえはひのもとの とうざいむすびのたかねになりける
地上天国 其礎えは日の本の 東西結びの高嶺に成りける
地上天国41
S27.10.25
 
めでたきは みろくのみよのはやすでに ちのれいかいにたちにけるなり
芽出度きは ミロクの御代の早已に 地の霊界に建ちにけるなり
地上天国41
S27.10.25
 
とうざいの ぶんかをむすぶひのもとの とうときえにしわれしらすなり
東西の 文化を結ぶ日の本の 尊き縁我知らすなり
地上天国41
S27.10.25
 
いとちさき かみぞのなれどひにつきに ひろぎてちじょうてんごくなりなむ
いと小さき 神苑なれど日に月に 拡ぎて地上天国成りなむ
地上天国41
S27.10.25
 
ひのもとの ひがしとにしのむすびめは はこねのやまのいただきなりける
日の本の 東と西の結び目は 箱根の山の頂なりける
地上天国41
S27.10.25
 
たてよこの むすびのかなめにうるわしき たまのおんこはうまれたまいぬ
経緯の 結びの要に美しき 玉の御子は生れ給ひぬ
地上天国41
S27.10.25
 
とうざいの ふるきぶんかをあたらしき ぶんかにかゆるわがみわざかも
東西の 古き文化を新しき 文化に換ゆる我御業かも
地上天国41
S27.10.25
 
ひとのちえ ひたにふるうもせんなけれ かみのしぐみのはかりしらねば
人の智慧 ひたに振ふも詮なけれ 神の仕組の計りしらねば
地上天国41
S27.10.25
 
けがれたる よびときよめんわざこそは かみのひかりをまくばるるなり
穢れたる 世人浄めん業こそは 神の光を間配るるなり
地上天国41
S27.10.25
 
いかならん えらびととてもおおかみの みめよりみればわらべなりけり
如何ならむ 偉人とても大神の 御眼より見れば童なりける
地上天国41
S27.10.25
 
さまよえる こひつじたちのあわれさよ すがらんまことのちからみえねば
さ迷へる 小羊達の哀れさよ 縋らむ真の力見えねば
地上天国41
S27.10.25
 
じんるいを すくうちからはしゅうきょうを こえしちからにありとしれかし
人類を 救ふ力は宗教を 超えし力にありと知れかし
「栄光」 180
S27.10.29
 
しゅうきょうの ちからといえどかぎりある ものにしあればよはすくえまじ
宗教の 力といへど限りある ものにしあれば世は救へまじ
「栄光」 180
S27.10.29
 
げっしんの ひかりのきゆるよとなれり ひのおおかみのいでませしより
月神の 光の消ゆる世となれり 日の大神の出でませしより
「栄光」 180
S27.10.29
 
いくまんねん まちにまちけるとうほうの ひかりはめしやのわざにぞありける
幾万年 待ちに待ちける東方の 光はメシヤの業にぞありける
「栄光」 181
S27.11. 5
 
とうほうの ひかりはいともひそやかに くもよりいでぬひとしらねども
東方の 光はいとも窃やかに 雲より出でぬ人知らねども
「栄光」 181
S27.11. 5
 
とうほうの ひかりにてらされまがかみも ひれふすときぞひにちかむなり
東方の 光に照らされ曲神も 鰭伏す時ぞ日に近むなり
「栄光」 181
S27.11. 5
 
とうほうの ひかりはすでにかくかくと のぼりそめけりしるやしらずや
東方の 光は已に赫々と 昇り初めけり知るや知らずや
「栄光」 182
S27.11.12
 
ひんがしの みそらのはてしあかあかと いましのぼりぬあさひこのかげ
東の 御空の果し紅々と 今し昇りぬ朝日子の光
「栄光」 182
S27.11.12
 
くものまく さっとひらけばおおひかげ かがやきいでけりまばゆきまでに
雲の幕 サツと開けば大日光 輝き出でけり眩ゆきまでに
「栄光」 182
S27.11.12
 
こうりゅうの なみをけたてていままさに おどりいでなんてんにむかって
蛟龍の 波を蹴立てて今将に 躍り出でなむ天に向つて
「栄光」 183
S27.11.19
 
ぜんじんるい ひれふすときぞめでたくも みろくのみよのはじめなりけり
全人類 鰭伏す時ぞ芽出度くも ミロクの御代の初めなりけり
「栄光」 183
S27.11.19
 
しんぴなり ああしんぴなりおおかみの しぐみのふかさそこいしらねば
神秘なり 噫々神秘なり大神の 仕組の深さ底ひ知らねば
「栄光」 183
S27.11.19
 
きりすとの きせきといえどわがでしは おちこちひにひにあらわしいるなり
キリストの 奇蹟といへど我弟子は をちこち日に日に顕はしゐるなり
地上天国42
S27.11.25
 
なにげなく のるわがことたまのふしぶしに しんぴのなぞのふくまれいるなり
何気なく 宣る我言霊の節々に 神秘の謎の含まれゐるなり
地上天国42
S27.11.25
 
わがちから やがてせかいにあらわれん ときこそよびといかにあわてん
わが力 やがて世界に現はれん 時こそ世人如何に慌てむ
地上天国42
S27.11.25
 
ただかみの みむねにまかせすすむこそ かしこきひとのしるしなりける
只神の 御胸に任せ進むこそ 賢き人のしるしなりける
地上天国42
S27.11.25
 
えいちなり ああえいちなりえいちこそ やみじをてらすひかりなるらん
叡智なり 嗚呼叡智なり叡智こそ 暗路を照らす光なるらん
地上天国42
S27.11.25
 
わがもてる しんちによらでいかにして まことのぶんめいつくりうべしや
我有てる 神智によらで如何にして まことの文明造り得べしや
地上天国42
S27.11.25
 
ひのもとと なづけしくにのじついまし しらさんとするわれにぞありける
日の本と 名付けし国の実今し 知らさんとする吾にぞありける
地上天国42
S27.11.25
 
とうほうの ひかりはとうほうのくによりぞ いずるはかみのさだめなりける
東方の 光は東方の国よりぞ 出づるは神の定めなりける
地上天国42
S27.11.25
 
とうほうの ひかりというはおおかみの ふかきしぐみのことばなりける
東方の 光といふは大神の 深き仕組の言葉なりける
地上天国42
S27.11.25
 
ながきよを かくろいませしおおいなる ひかりのぬしはかがよいいでませり
長き世を 隠ろひませし大いなる 光の主は耀よひ出でませり
地上天国42
S27.11.25
 
おおいなる ちからをひめてもくもくと かくれしわれはいでなんとすも
大いなる 力を秘めて黙々と 隠れし吾は出でなんとすも
地上天国42
S27.11.25
 
わこうどうじん よにうずもりわれいまし だいちをけりておどりいでなん
和光同塵 世に埋もり吾今し 大地を蹴りて躍り出でなむ
地上天国42
S27.11.25
 
わがもてる ひかりはやがてときくれば このちのうえをくまなくてらさん
我有てる 光はやがて時来れば 此地の上を隈なく照さむ
「栄光」 184
S27.11.26
 
やまいなき せかいをつくるちからこそ わがうちふるうひかりのわざなる
病なき 世界を造る力こそ 我打揮ふ光の業なる
「栄光」 184
S27.11.26
 
おおかみの しぐみはおくにおくのあり そのまたおくにおくぞあるなり
大神の 仕組は奥に奥のあり 其又奥に奥ぞあるなり
「栄光」 184
S27.11.26
 
やんがてに てのまいあしのふみどころ しらぬかんきのときぞきぬらん
やんがてに 手の舞足の踏み所 知らぬ歓喜の時ぞ来ぬらん
「栄光」 185
S27.12. 3
 
おおぞらに けだかくそびゆるふじがねは ふかきしぐみのありとしらずや
大空に 崇高く聳ゆる富士嶺は 深き仕組のありと知らずや
「栄光」 185
S27.12. 3
 
ちゅうてんに かがようおおきひのかげに ちのもろもろはよみがえるらん
中天に 輝よう大き日の光に 地の諸々は甦るらん
「栄光」 185
S27.12. 3
 
あなうれし まちにまちけるてんごくは はやちのれいかいにうちたてにける
あな嬉し 待ちに待ちける天国は はや地の霊界に打樹てにける
「栄光」 186
S27.12.10
 
きゅうせいの みわざのぬしはいまはしも ひかりとなりてあれなんとすも
救世の 御業の主は今はしも 光となりて現れなんとすも
「栄光」 186
S27.12.10
 
いやはてに ぜんじんるいをじょうれいに よりてすくわんときぞまたるる
弥果てに 全人類を浄霊に よりて救はん時ぞ待たるる
「栄光」 186
S27.12.10
 
なんとなく だいちのそこにくすぶれる もののあるげにひそひそけむれる
何となく 大地の底に燻ぶれる 物のあるげにひそひそ煙れる
「栄光」 187
S27.12.17
 
しんぱんの ちかむきざしはひのたつに つれてよびとのめにもうつらん
審判の 近む兆は日の経つに つれて世人の眼にも映らん
「栄光」 187
S27.12.17
 
おそろしき あらしのまえのしずけさを かたるがにみゆいまのよのさま
恐しき 嵐の前の静けさを 語るがに見ゆ今の世の状
「栄光」 187
S27.12.17
 
きょうはしも われしちじゅうのせいたんを ことほぎつどうまめひとのむれ
今日はしも 吾七十の生誕を 祝ぎ集ふ信徒の群
S27.12.23 御生誕祭
御歌01
ななそまわり としかさねてすぎかたを おもえばくしきわがさだめかも
七十廻り 年を重て過ぎ方を 思えば奇しき我運命かも
S27.12.23 御生誕祭
御歌02
われこそは ああわれこそはひとのよに ためしとてなきさだめもつなり
吾こそは 噫々吾こそは人の世に 例しとてなき運命有つなり
S27.12.23 御生誕祭
御歌03
かりこもの みだれたるよをすくうこそ わがちからよりほかなしとおもうも
刈菰の 乱れたる世を救ふこそ 我力より外なしと思ふも
S27.12.23 御生誕祭
御歌04
ばんにんの つみやけがれをきよめんと たまのひかりをてらすわれかも
万人の 罪や穢れを浄めんと 霊の光を照らす吾かも
S27.12.23 御生誕祭
御歌05
ながきよを つもりつもりしつみとがを ゆるさんとしてわれはよにいず
長き世を 積り積りし罪咎を 赦さんとして吾は世に出づ
S27.12.23 御生誕祭
御歌06
やおよろず かみとしいえどつみあれば われゆるすなりすしんにかわりて
八百万 神としいえど罪あれば 吾赦すなり主神に代りて
S27.12.23 御生誕祭
御歌07
ひにつきに われもつひかりひろごりて やがてだいちをくまなくてらさん
日に月に 吾有つ光拡ごりて やがて大地を隈なく照らさむ
S27.12.23 御生誕祭
御歌08
ただひとり われただひとりすのかみの よさしをおびてよぞすくうなる
只一人 吾只一人主の神の 任しを帯びて世ぞ救ふなる
S27.12.23 御生誕祭
御歌09
しょくざいぬし いでしためしはありぬれど まことのすくいのぬしぞわれなる
贖罪主 出でし例しはありぬれど 真の救ひの主ぞ吾なる
S27.12.23 御生誕祭
御歌10
ばんみんの つみゆるさんとえいこうの くもよりくだりぬすくいのぬしは
万民の 罪赦さんと栄光の 雲より降りぬ救ひの主は
S27.12.23 御生誕祭
御歌11
とうほうの ひかりはひにひにひろごりて まがつのちからよわりゆくなり
東方の 光は日に日に広〔拡〕ごりて 曲津の力弱りゆくなり
S27.12.23 御生誕祭
御歌12
とうほうの ひかりにひむるかみのなぞ とけなんときぞよのおわりなる
東方の 光に秘むる神の謎 解けなん時ぞ世の終りなる
S27.12.23 御生誕祭
御歌13
つきはおち ほしのひかりはきえぬらん のぼりそめけるあさひのかげに
月は落ち 星の光は消えぬらん 昇り初めける旭の光に
S27.12.23 御生誕祭
御歌14
いまはしも ほろびんとするつみのよを いかすはめしやのちからなりけり
今はしも 滅びんとする罪の世を 生かすはメシヤの力なりけり
S27.12.23 御生誕祭
御歌15
ちからなり ああちからなりわがふるう ちからぞしゅいつのものにぞありける
力なり 嗚呼力なり我揮ふ 力ぞ主一のものにぞありける
S27.12.23 御生誕祭
御歌16
よのけがれ きよめきよめてすいしょうの たまのせかいにみがくわれかも
世の汚れ 清め浄めて水晶の 玉の世界に磨く吾かも
S27.12.23 御生誕祭
御歌17
しんぴなり ああしんぴなりことのはも ふでもあらわすよしなきわれかな
神秘なり 嗚呼神秘なり言の葉も 筆も表はす由なき吾かな
S27.12.23 御生誕祭
御歌18
そうぞうと はかいのしんりつまざまざと よびとのまなこにうつるときこん
創造と 破壊の神律まざまざと 世人の眼に映る時来む
「栄光」 188
S27.12.24
 
しずかなる おおぞらのはてひとひらの くろくもあれしをよびとしらずや
静かなる 大空の果て一片の 黒雲現れしを世人知らずや
「栄光」 188
S27.12.24
 
うんめいの うずはひにひにひろごりて ちきゅうはやがてまきこまれなん
運命の 渦は日に日に拡ごりて 地球はやがて捲込まれなむ
「栄光」 188
S27.12.24
 
やまいとは ひとのみならじくにぐにも だいせんせかいもびょうたいなりける
病とは 人のみならじ国々も 大千世界も病体なりける
地上天国43
S27.12.25
 
れいかいの かみもほとけもことごとく すがりくるなりわれにたよりて
霊界の 神も仏も悉く 縋り来るなり吾に頼りて
地上天国43
S27.12.25
 
やおよろず かみもほとけもすくうこそ ぜんじんるいをすくうにぞある
八百万 神も仏も救ふこそ 全人類を救ふにぞある
地上天国43
S27.12.25
 
かみといい ほとけというもぜったいの ちからをもつはめしやなりけり
神といひ 仏といふも絶対の 力を有つはメシヤなりけり
地上天国43
S27.12.25
 
わがめには さきのさきまでうつれるも あかすよしなきときみつるまで
我眼には 先の先まで映れるも 明すよしなし時満つるまで
地上天国43
S27.12.25
 
おおいなる きぼうをいだきこつこつと はげむひとこそかみめでまさん
大いなる 希望を抱きコツコツと 励む人こそ神愛でまさむ
地上天国43
S27.12.25
 
むしんろん ゆうしんろんをむすぶこそ まことのぶんかのもといなりける
無神論 有神論を結ぶこそ 真の文化の基なりける
地上天国43
S27.12.25
 
ひとびとよ われをしんぜよしんずれば むげんのさちをゆたにめぐまん
人々よ 吾を信ぜよ信ずれば 無限の幸を豊に恵まむ
地上天国43
S27.12.25
 
わがわざは ひにひにすすみやがてよに あらわるるときのちかみけるかも
我業は 日に日に進みやがて世に 現はるる時の近みけるかも
地上天国43
S27.12.25
 
ちのかぎり めしやのひかりくまもなく てらさんときぞかみのたるみよ
地の限り メシヤの光隈もなく 照らさん時ぞ神の足る御代
地上天国43
S27.12.25
 
にしにうまれ ひがしにうつりしぶんめいを きよめてかえすときとなりけり
西に生まれ 東に移りし文明を 浄めて復へす時となりける
地上天国43
S27.12.25
 
じんちもて つくりしぶんめいしんちもて まったくするぞわがしめいなる
人智もて 作りし文明神智もて 完くするぞ我使命なる
地上天国43
S27.12.25