――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

昭和29年 1月~6月

御     歌

原   典

あらたまの としをむかえておもうかな こぞにくらべてきょうのあかるさ
新玉の 年を迎えて思ふかな 去年に比べて今日の明るさ
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
うまのとしは はねあがるとうことわざを ふとうかべけりけさのひととき
午の年は 跳ね上るとふ諺を ふと浮かべけり今朝の一とき
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
としごとに さかゆるみわざにたろうわれ めでたくいわいぬとしのはじめに
年毎に 栄ゆる神業に足らふ吾 目出た〔芽出度〕く祝ひぬ年の初めに
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
おおいなる かみのしぐみはひにつきに めにはみえねどいやすすむなり
大いなる 神の仕組は日に月に 目には見へねどいや進むなり
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
じつげつちの ふかきめぐみにみきふとり えだしげるがのわがみわざかも
日月地の 深き恵みに幹太り 枝繋るがの我神業かも
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
ようやくに あたみちじょうてんごくの なるときおもいこころたのしも
漸くに 熱海地上天国の 成る秋想ひ心たのしも
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
ことしより わがかむわざのめざましく なるきざしみえこころときめく
今年より 我神業の目覚しく なる兆見え心ときめく
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
ひとのめに みえねどかみのけいりんは すでになりけりたまのせかいに
人の眼に 見えねど神の経綸は 已に成りけり霊の世界に
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
わがゆめの まこととならんひのちかみ むねのふくるるこのひころかも
我夢の 実とならん日の近み 胸のふくるるこの日頃かも
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
にせんよねん かかりししゃかやきりすとの わざにもまさんわれのじゅうねん
二千余年 かかりし釈迦やキリストの 業にも勝さん吾の十年
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
いかならん えらびととてもわがめには やんちゃぼうずとしかうつらぬも
如何ならん 偉人とても我眼には ヤンチャ坊主としか映らぬも
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
ゆうげんびみょう かみのしぐみのいやふかく いうことばさえなきぞかしこし
幽幻〔玄〕微妙 神の仕組のいや深く いふ言葉さへなきぞ畏し
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
きりすとの ちちなるかみはすのかみと しれよまめひとわれとあわせて
キリストの 父なる神は主の神と 知れよ信徒吾と併せて
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
すのかみ われにちからとちえたまい いきとしいけるものみなすくわる
主の神は 吾に力と智慧給ひ 生きとし生けるものみな救はる
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
わがふるう ちからはたいようのひかりにて いかなるまがつもおそれにげゆく
我揮ふ 力は太陽の光にて 如何なる曲津も恐れ逃げゆく
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
ぜんじんるい やがてわがまえにひざまづき いのちをこうるときちかまりぬ
全人類 やがて我前に跪き 命を乞ふる時近まりぬ
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
きりすとも しゃかまほめっともわがいずる までのよをもるやくめなりける
キリストも 釈迦マホメットも我出づる までの世を護る役目なりける
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
ながきよを おもいのままにふるまいし さたんもあわれほろぶるとききぬ
長き世を 思ひのままに振舞ひし サタンもあわれ滅ぶる時来ぬ
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠
ばんぽうを すくいのやかたたちしきょう めでたくいわうきょうのみまつり
万邦を 救いの館建ちし今日 芽出度く祝う今日の御祭り
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
とうほうの ひかりはひにひにひろごりて とつくにまでもくまなくてらさん
東方の 光は日に日に拡ごりて 外国までも隈なく照らさむ
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
おおいなる めしやのみてにちのうえの いっさいばんゆうすくわるるらん
大いなる メシヤの御手に地の上の 一切万有救わるるらん
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
とつくにの すくいのたちのさきがけと ハワイのみやこにたちてけるかも
外国の 救ひの館の魁と 布哇の都に建ちてけるかも
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
かおかたち いろはかわれどおしなべて かみのみめにはおなじくにびと
顔形 色は変れどおしなべて 神の御眼には同じ国人
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
あめりかを すくわんとしてわれはまず ハワイのしまにあしかけにける
アメリカを 救わんとして吾は先ず 布哇の島に足掛けにける
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
もろもろの ひとぐさまじるはわいこそ おおやそしまのかたにやあるらん
諸々の 人草混る布哇こそ 大八十島の型にやあるらむ
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
ちじょうてんごく まずハワイよりひらかれん かみのしぐみのさきがけとして
地上天国 先ず布哇より開かれむ 神の仕組のさきがけとして
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
かむながら ちじょうてんごくはハワイより よのはてまでもひろぎゆかな
惟神 地上天国は布哇より 世の涯までも拡ぎゆかなん
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
やまいなく ひんなくいさかいなきすがた ハワイのしまにみるぞうれしき
病なく 貧なく争いなき姿 布哇の島に見るぞうれしき
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
とうざいの ぶんめいむすぶかなめかも たいへいようにうかぶハワイは
東西の 文明結ぶ要かも 太平洋に浮かぶ布哇は
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
かみのひは ハワイのみやこにともされぬ やがてくまなくてりかがやかん
神の火は 布哇の都に灯されぬ やがて隈なく照り輝かん
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
ふあんなる くもにつつまれりきみいる むしんろんしゃのいとあわれなる
不安なる 雲に包まれ力みゐる 無神論者のいと哀れなる
「栄光」 242
S29. 1. 6
 
ようちえん ていどのいがくにせいめいを ゆだねるあやうさひとしらぬなり
幼稚園 程度の医学に生命を 委ねる危ふさ人知らぬなり
「栄光」 242
S29. 1. 6
 
けんこうを おぎなうくすりがけんこうを むしばむものとしらぬおろかさ
健康を 補ふ薬が健康を 蝕むものと知らぬ愚かさ
「栄光」 242
S29. 1. 6
 
あたらしき ころもをまとうふるびとの いかにさわなるぶんめいのよや
新しき 衣を纏う旧人の 如何に沢なる文明の世や
「栄光」 243
S29. 1.13
 
しゃくそんの となえしくうなるこのしゃばに まことをいるるわれにありける
釈尊の 唱えし空なるこの娑婆に 実を入るる吾にありける
「栄光」 243
S29. 1.13
 
おおかみの みめよりみればにんげんは ありよりちさきものとこそしれ
大神の 御眼より見れば人間は 蟻より小さきものとこそ知れ
「栄光」 243
S29. 1.13
 
とるにたらぬ いがくのきせきでかでかと しんぶんにみるめいしんのよや
取るに足らぬ 医学の奇蹟デカデカと 新聞に見る迷信の世や
「栄光」 244
S29. 1.20
 
めいしんも よにかずあれどいがくほど おおいなるものほかにあらじな
迷信も 世に数あれど医学程 大いなるもの外にあらじな
「栄光」 244
S29. 1.20
 
にんげんの ふこうのもとはただひとつ くすりとなづくるどくにぞありける
人間の 不幸の因は只一つ 薬と名付くる毒にぞありける
「栄光」 244
S29. 1.20
 
しちじゅうねん ふりさけみればわがすぐせ あまりにくしくあまりにうずなる
七十年 振りさけみれば我過去 あまりに奇しくあまりに珍なる
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
ひとのよの はじまりてよりためしなき われがさだめをつくづくおもうも
人の世の 肇りてより例しなき 吾が運命をつくづく思ふも
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
きゅうせいの みわざひにひにすすみゆき やがてせかいにどよめきわたらん
救世の 神業日に日に進みゆき やがて世界にどよめき渉らむ
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
いまだめに みえねどみろくのせいだいは すでになりけりたまのよのおく
未だ目に 見えねど弥勒の聖代は 已に成りけり霊の世の奥
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
わがもてる たまのひかりはひにつきに かがやきますなりこころせよみな
我有てる 玉の光は日に月に 輝き増すなり心せよみな
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
くろまくを さっとおとせばわがひかり そのまばゆさにまなこくらまん
黒幕を サツと落せば我光 その眩ゆさに眼くらまん
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
にんげんの ちからのかみのちからとの ちがいさちえもてはかりうべしや
人間の 力と神の力との 異ひさ智慧もて計り得べしや
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
しんぴなり ああしんぴなりわがいわれ くちやふでもてあらわすよしなき
神秘なり 嗚呼神秘なり我因縁 口や筆もて表はす由なき
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
ゆめとのみ おもいしこともまざまざと まこととなりぬこのごろのわれ
夢とのみ 思ひし事もまざまざと 実となりぬこのごろの吾
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
さながらに このよからなるてんごくと みまごうばかりずいうんきょうかも
さながらに この世からなる天国と 見まごふばかり瑞雲郷かも
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
ゆうげんびみょう ふかさもしらぬかみのなぞ かたちとなりてあれなんとすも
幽幻微妙 深さも知らぬ神の謎 形となりて現れなんとすも
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
あくがれの ちじょうてんごくいまはしも あたみのおかにたつぞうれしき
あくがれの 地上天国今はしも 熱海の丘に立つぞ嬉しき
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
いにしえゆ いまのいままでゆめとのみ おもいしこのよのてんごくうまれぬ
古ゆ 今の今まで夢とのみ 思ひしこの世の天国生まれぬ
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
ぜんせかい まなこみはらんいとたかき びのてんごくはあたみにうまれし
全世界 眼瞠らむいと高き 美の天国は熱海に生まれし
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
ひのもとの くにのほこりとわれはいま はこねあたみにてんごくつくりぬ
日の本の 国の誇りと吾は今 箱根熱海に天国造りぬ
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
かむわざと みるのほかなしときのまに なりぬあたみのげいじゅつのさと
神業と 見るの外なし時の間に 成りぬ熱海の芸術の郷
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
うみやまの けいかんをせにびのらくど われはつくりぬあたみのおかに
海山の 景観を背に美の楽土 吾は造りぬ熱海の丘に
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
はこねあたみの ちじょうてんごくとつくにの ひとはせかいのめいしょといいける
箱根熱海の 地上天国外国の 人は世界の名所と言ひける
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
ながきよを かくろいませしひのかみは はやひんがしにあれましにける
長き世を 隠ろひませし日の神は はや東に現れましにける
「栄光」 246
S29. 2. 3
 
にんげんを にんぎょうのごとしゅうりする これをいがくのしんぽというなる
人間を 人形の如修理する これを医学の進歩というなる
「栄光」 246
S29. 2. 3
 
やくどくも ひりょうのどくもめにいらぬ ものしりたちのまなこひらかん
薬毒も 肥料の毒も眼に入らぬ 物識達の眼開かん
「栄光」 246
S29. 2. 3
 
ゆきしもの きびしきふゆをたえしのび はるたつきょうをいわうみまつり
雪霜の 厳しき冬を堪へ忍び 春立つ今日を祝ふ御祭
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
しらうめの かおりもたかくさきがけて とつくにまでもにおいぬるらん
白梅の 香りも高く魁けて 外国までも匂ひぬるらん
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
このはなの かおりゆかしもてんごくの そのよりにおうことしこのはる
兄の花の 香り床しも天国の 苑より匂ふ今年この春
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
ひとのめに みえねどたまのせかいはも きよめのみわざひにすすむなり
人の眼に 見えねど霊の世界はも 浄めの神業日に進むなり
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
れいたいの いっちのちからぞおおかみの ひめたるいちりんのみたまなるらん
霊体の 一致の力ぞ大神の 秘めたる一輪の御魂なるらん
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
ぜんちきゅう じゅうじにむすぶときこそは じんるいことごとまなこさまさむ
全地球 十字に結ぶ時こそは 人類悉と眼醒〔ま〕さむ
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
さいりんの きりすととなりかがやいて よにいずのめのうずのおおかみ
再臨の キリストとなり輝いて 世に伊都能売の珍の大神
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
とうほうの ひかりはひにひにのぼりゆき やがてせかいをてらしつつまん
東方の 光は日に日に昇りゆき やがて世界を照らし包まむ
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
つきほしの ひかりひにひにうすれゆくは あまつひかげののぼればなりけり
月星の 光日に日に薄れゆくは 天津日光の昇ればなりけり
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
ながきよの あくがれのゆめようやくに まこととならんときぞきにける
長き世の 憧れの夢漸くに 実とならん時ぞ来にける
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
このしぐみ いうてはならじいわざれば ならじとのたまうとこたちのかみ
この仕組 言ふてはならじ言はざれば ならじと宣給ふ常立の神
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
もしもわれ このどにいでずばぜんじんるい ほろびはてなんつみのおもにに
若しも吾 この土に出でずば全人類 滅び果てなん罪の重荷に
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
さばかるる ひをしらぬげによくにほうけ うおうさおうのひとびとのむれ
審かるる 日を知らぬげに慾にほうけ 右住左往の人々の群
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
あなあわれ あすをもしらぬいのちもて よこしまごとにふけるひとびと
あな哀れ 明日をも知らぬ命もて 邪事に耽る人々
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
よのおわり しらぬがほとけのひとびとの おちゆくさきはろくどうのつじ
世の終り 知らぬが仏の人々の 落ちゆく先は六道の辻
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
いどのはしに ちゃわんをおいたごとしとで よをいましむるうしとらのかみ
井戸の端に 茶碗を置いた如しとで 世を戒むる艮の神
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
たいようの ひかりのごとくかがやける わがかむわざをしるやしらずや
太陽の 光の如く輝ける 我神業を知るや知らずや
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
やまよりも たかくうみよりもなおふかし かみのめぐみのかぎりしらねば
山よりも 高く海よりも尚深し 神の恵みの限り知らねば
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠
ひとのめを たくみにあざむくまがびとを えらしとおもうよぞうたてけれ
人の眼を 巧みに欺く曲人を 偉しと思う世ぞ憂たてけれ
「栄光」 247
S29. 2.10
 
しゅうきょうも きょういくかがくももてあます ひとびとすくうめしやのみおしえ
宗教も 教育科学も持てあます 人々救うメシヤの御教え
「栄光」 247
S29. 2.10
 
にんげんの やまいのもとはくすりなり これをしらすがわがしめいなる
人間の 病の因は薬なり これを知らすが我使命なる
「栄光」 247
S29. 2.10
 
げんとうりやく なきしゅうきょうのいかにして よをすくえめやちからなければ
現当利益 なき宗教の如何にして 世を救えめや力なければ
「栄光」 248
S29. 2.17
 
せんのきょうもん まんのばいぶるよむとても りやくなければくうにひとしも
千の経文 万のバイブル読むとても 利益なければ空に等しも
「栄光」 248
S29. 2.17
 
いたつきに くるしみながらすくわれしと おもうはまよいのさめぬなりける
病きに 苦しみ乍ら救われしと 思うは迷いの覚めぬなりける
「栄光」 248
S29. 2.17
 
きょうもんや ばいぶるももたびよむとても こころのかてとならじとひという
経文や バイブル百度読むとても 心の糧とならじと人いふ
「栄光」 249
S29. 2.24
 
かみやぺん ことばのみにてにんげんを すくわんとするおろかなるよや
紙やペン 言葉のみにて人間を 救はんとする愚かなる世や
「栄光」 249
S29. 2.24
 
いたつきに くるしむものよとくきたれ いのちあたえてわれよみがえさなん
病きに 苦しむ者よ疾く来れ 命与えて吾甦えさなむ
「栄光」 249
S29. 2.24
 
あらたまの としをむかえておもうかな こぞにくらべてきょうのあかるさ
新玉の 年を迎えて思うかな 去年に比べて今日の明るさ
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
うまのとしは はねあがるとうことわざを ふとうかべけりけさのひととき
午の年は 跳ね上るとう諺を ふと浮かべけり今朝の一とき
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
としごとに さかゆるみわざにたろうわれ めでたくいわいぬとしのはじめに
年毎に 栄ゆる神業に足らう吾 芽出度く祝いぬ年の初めに
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
おおいなる かみのしぐみはひにつきに めにはみえねどいやすすむなり
大いなる 神の仕組は日に月に 目には見へねどいや進むなり
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
じつげつちの ふかきめぐみにみきふとり えだしげるがのわがみわざかも
日月地の 深き恵みに幹太り 枝繋るがの我神業かも
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
ようやくに あたみちじょうてんごくの なるあきおもいこころたのしも
漸くに 熱海地上天国の 成る秋想ひ心たのしも
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
ことしより わがかむわざのめざましく なるきざしみえこころときめく
今年より 我神業の目覚しく なる兆見え心ときめく
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
ひとのめに みえねどかみのけいりんは すでになりけりたまのせかいに
人の眼に 見えねど神の経綸は 已に成りけり霊の世界に
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
わがゆめの まこととならんひのちかみ むねのふくるるこのひころかも
我夢の 実とならん日の近み 胸のふくるるこの日頃かも
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
にせんよねん かかりししゃかやきりすとの わざにもまさんわれのじゅうねん
二千余年 かかりし釈迦やキリストの 業にも勝さん吾の十年
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
いかならん えらびととてもわがめには やんちゃぼうずとしかうつらぬも
如何ならん 偉人とても我眼には ヤンチャ坊主としか映らぬも
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
ゆうげんびみょう かみのしぐみのいやふかく いうことばさえなきぞかしこし
幽玄微妙 神の仕組のいや深く いう言葉さへなきぞ畏し
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
きりすとの ちちなるかみはすのかみと しれよまめひとわれとあわせて
キリストの 父なる神は主の神と 知れよ信徒吾と併せて
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
すのかみ われにちからとちえたまい いきとしいけるものみなすくわる
主の神は 吾に力と智慧給ひ 生きとし生けるものみな救はる
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
わがふるう ちからはたいようのひかりにて いかなるまがつもおそれにげゆく
我揮う 力は太陽の光にて 如何なる曲津も恐れ逃げゆく
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
ぜんじんるい やがてわがまえにひざまづき いのちをこうるときちかまりぬ
全人類 やがて我前に跪き 命を乞ふる時近まりぬ
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
きりすとも しゃかまほめっともわがいずる までのよをもるやくめなりける
キリストも 釈迦マホメットも我出づる までの世を護る役目なりける
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
ながきよを おもいのままにふるまいし さたんもあわれほろぶるとききぬ
長き世を 思ひのままに振舞ひし サタンもあはれ滅ぶる時来ぬ
地上天国57
S29. 2.25
新年御詠
めにみえぬ れいのげんばくはなたれん ときしさいごのひにぞあるなり
眼に見えぬ 霊の原爆放たれん 時し最後の日にぞあるなり
「栄光」 250
S29. 3. 3
 
れいかいの あかるくなりてぜんとあく けじめつくひぞうれしかりける
霊界の 明るくなりて善と悪 差別つく日ぞ嬉しかりける
「栄光」 250
S29. 3. 3
 
ほろぶもの いきのこるものたちわかれ かくておわりのひとなりぬらん
滅ぶ者 生き残る者立ち別れ かくて終りの日となりぬらん
「栄光」 250
S29. 3. 3
 
ようちなる いがくとしらでいのちまで ゆだねるひとのおおきよなるも
幼稚なる 医学と知らで命まで 委ねる人の多き世なるも
「栄光」 251
S29. 3.10
 
まことなる いがくとうものしらさんと われはひによにかきつづりおり
真なる 医学とうもの知らさんと 吾は日に夜に書き綴りおり
「栄光」 251
S29. 3.10
 
やくどくを けすしんやくをうりさばく もとはメシヤのおしえとこそしれ
薬毒を 消す神薬を売り捌く 元は救世の教えとこそ知れ
「栄光」 251
S29. 3.10
 
げんとうりやく あるしゅうきょうにしてよをすくう まことのちからありとこそしれ
現当利益 ある宗教にして世を救う 真の力ありとこそ知れ
「栄光」 252
S29. 3.17
 
せんのりくつ まんのもじにもこゆるもの いやしのわざのすくいにぞある
千の理屈 万の文字にも越ゆるもの 医しの業の救いにぞある
「栄光」 252
S29. 3.17
 
ばんにんを いやすちからをもつわれは もものせいじゃのうえなればなり
万人を 医す力を有つ吾は 諸の聖者の上なればなり
「栄光」 252
S29. 3.17
 
もえいづる はるににかようここちすも ことしこのときはるのみまつり
萌え出づる 春に似通ふ心地すも 今年この時春の御祭
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
とつくにの たみもひにひにすくわるる たよりをみみにむねふくるるも
外国の 民も日に日に救はるる 便りを耳に胸ふくるるも
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
やおよろず かみもほとけもわがまえに ぬかづきすくいをもとむるいまはし
八百万 神も仏も我前に 額き救ひを求むる今はし
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
じんるいを すくうみわざはまずかみや ほとけをさきにすくうにぞある
人類を 救ふ神業は先づ神や 仏を前に救ふにぞある
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
ふしあなの ごときちいさきまなこもて わがわざみるもわかりうべしや
節穴の 如き小さき眼もて 我業見るも分り得べしや
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
ぜんじんるい すくうなどとうおおいなる のりごとりじにはいらざらめや
全人類 救ふなどとふ大いなる 宣り言俚耳に入らざらめや
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
ときめける えらびととてもまぬかれじ かみのさばきのときのきぬれば
ときめける 偉人とても免れじ 神の裁きの時の来ぬれば
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
ぼんがんに うつりうべしやいとたかき かみのみすがたあらわれたまうも
凡眼に 映り得べしやいと尊き 神の御姿現はれ給ふも
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
いまはまだ しずまりおれどれいかいの うごきはひにひにいちぢるかりける
今はまだ 静まりをれど霊界の 動きは日に日に著るかりける
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
わがひかり ふかまるにつれめもくらみ あわてよろめくまがつかみども
我光 深まるにつれ目もくらみ 慌てよろめく曲津神共
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
すいしょうの せかいとなればいかならん かくしごととてあらわるるなり
水晶の 世界となれば如何ならん 隠し事とて表はるるなり
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
ながきよを おもいのままにふるまいし まがのかしらもようやくしおれぬ
長き世を 思ひのままに振舞ひし 曲の頭もやうやく萎れぬ
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
いかならん かみもほとけもわがまえに いずればひれふしつみわびるなり
如何ならむ 神も仏も我前に 出づれば平〔鰭〕伏し罪詫びるなり
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
ながきよを れきしのうえにあおがれし せいじゃもみすくいもとめくるなり
長き世を 歴史の上に仰がれし 聖者も御救ひ求め来るなり
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
おおいなる ひかりにふためきこくりゅうも くいあらたむるいまとなりける
大いなる 光にふためき黒龍も 悔い改むる今となりける
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
ゆだんすな めにはみえねどしんぱんの ときはひにひにせまりくるなり
油断すな 眼には見へねど審判の 時は日に日に迫りくるなり
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
いずのかみ このよのえんまとあらわれて よのつみさばくときとなりける
厳の神 この世の閻魔と現はれて 世の罪裁く時となりける
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
やおよろず かみやほとけのあやまてる つみゆるさんとえほばあもりぬ
八百万 神や仏の禍てる 罪赦さんとエホバ天降りぬ
祭典時御歌
S29. 3.23-27
春季大祭
御詠
じんるいの あだとこそしれことごとの くすりとなのつくものとうものは
人類の 仇とこそ知れ悉との 薬と名のつくものとう物は
「栄光」 253
S29. 3.24
 
にんげんの いたつきいやすちからなき しゅうきょうのなどよをすくえめや
人間の 病医す力なき 宗教のなど世を救えめや
「栄光」 253
S29. 3.24
 
びょういんを つくるしゅうきょうははやすでに かがくにくだりししるしなりける
病院を 作る宗教は早や已に 科学に降りし証なりける
「栄光」 253
S29. 3.24
 
ゆきしもの きびしきふゆをたえしのび はるたつきょうをいわうみまつり
雪霜の 厳しき冬を堪え忍び 春立つ今日を祝う御祭
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
しらうめの かおりもたかくさきがけて とつくにまでもにおいぬるらん
白梅の 香りも高く魁けて 外国までも匂ひぬるらん
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
このはなの かおりゆかしもてんごくの そのよりにおうことしこのはる
兄の花の 香り床しも天国の 苑より匂ふ今年この春
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
ひとのめに みえねどたまのせかいはも きよめのみわざひにすすむなり
人の眼に 見えねど霊の世界はも 浄めの神業日に進むなり
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
れいたいの いっちのちからぞおおかみの ひめたるいちりんのみたまなるらん
霊体の 一致の力ぞ大神の 秘めたる一輪の御魂なるらん
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
ぜんちきゅう じゅうじにむすぶときこそは じんるいことごとまなこさまさむ
全地球 十字に結ぶ時こそは 人類悉と眼醒さむ
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
さいりんの きりすととなりかがやいて よにいずのめのうずのおおかみ
再臨の キリストとなり輝いて 世に伊都能売の珍の大神
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
とうほうの ひかりはひにひにのぼりゆき やがてせかいをてらしつつまん
東方の 光は日に日に昇りゆき やがて世界を照らし包まむ
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
つきほしの ひかりひにひにうすれゆくは あまつひかげののぼればなりけり
月星の 光日に日に薄れゆくは 天津日光の昇ればなりけり
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
ながきよの あくがれのゆめようやくに まこととならんときぞきにける
長き世の 憧れの夢漸くに 実とならん時ぞ来にける
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
このしぐみ いうてはならじいわざれば ならじとのたまうとこたちのかみ
この仕組 言うてはならじ言はざれば ならじと宣給う常立の神
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
もしもわれ このどにいでずばぜんじんるい ほろびはてなんつみのおもにに
若しも吾 この土に出でずば全人類 滅び果てなん罪の重荷に
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
さばかるる ひをしらぬげによくにほうけ うおうさおうのひとびとのむれ
審かるる 日を知らぬげに慾にほおけ 右住左往の人々の群
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
あなあわれ あすをもしらぬいのちもて よこしまごとにふけるひとびと
あな哀れ 明日をも知らぬ命もて 邪事に耽る人々
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
よのおわり しらぬがほとけのひとびとの おちゆくさきはろくどうのつじ
世の終り 知らぬが仏の人々の 落ちゆく先は六道の辻
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
いどのはしに ちゃわんをおいたごとしとで よをいましむるうしとらのかみ
井戸の端に 茶碗を置いた如しとで 世を戒むる艮の神
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
たいようの ひかりのごとくかがやける わがかむわざをしるやしらずや
太陽の 光の如く輝ける 我神業を知るや知らずや
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
やまよりも たかくうみよりもなおふかし かみのめぐみのかぎりしらねば
山よりも 高く海よりも尚深し 神の恵みの限り知らねば
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
めいしんの おうじゃはいがくとしるなれば はやすくわれししるしなりける
迷信の 王者は医学と知るなれば 早や救われし証なりける
「栄光」 254
S29. 3.31
 
にんげんの かたちをしたるやくどくの かたまりおおきよぞあわれなる
人間の 形をしたる薬毒の 塊多き世ぞ哀れなる
「栄光」 254
S29. 3.31
 
にんげんの いのちほろぼすおそろしき やくどくしらすわがおしえかも
人間の 命滅ぼす恐ろしき 薬毒知らす我教えかも
「栄光」 254
S29. 3.31
 
れいかいが あかるむにつれあやうきは やくどくにひたるいのちなりける
霊界が 明るむにつれ危きは 薬毒に浸る命なりける
「栄光」 255
S29. 4. 7
 
くすりとう どくをもとめていたつきを つくるめしいのなどおおきよや
薬とう 毒を求めて病を 作る盲のなど多き世や
「栄光」 255
S29. 4. 7
全集未収録
やくどくを けすしんやくをひととえば わがじょうれいのわざとこたえん
薬毒を 消す神薬を人問へば 吾浄霊の業と答えん
「栄光」 255
S29. 4. 7
 
ひりょうもて けがしにけがせしちのおもを きよめんとしてわれおしゆなり
肥料もて 汚しに汚せし地の面を 浄めんとして吾諭ゆなり
「栄光」 256
S29. 4.14
 
かしこくも かみがつくりしきよきどを ひりょうにけがせしつみかるからじ
畏くも 神が造りし清き土を 肥料に汚せし罪軽からじ
「栄光」 256
S29. 4.14
 
いっさいの わざわいはみなおろかなる ひとのつくりしものにぞありける
一切の 災はみな愚かなる 人の作りしものにぞありける
「栄光」 256
S29. 4.14
 
きりすとも しゃかまほめっともいたつきを いやすちからはなかりけるかも
キリストも 釈迦マホメットも病きを 医す力はなかりけるかも
「栄光」 257
S29. 4.21
 
いまはしも たえなんとするながいのち つなぎとどめんわがちからもて
今はしも 絶えなんとする汝が命 繋ぎとどめん我力もて
「栄光」 257
S29. 4.21
 
いまのよの いがくのそこのそこまでも しるわれにしていのちいかさん
今の世の 医学の底の底までも 知る吾にして命生かさん
「栄光」 257
S29. 4.21
 
げんとうりやく なきしゅうきょうのいかにして いっさいしゅじょうすくいうべしや
現当利益 なき宗教の如何にして 一切衆生救い得べしや
「栄光」 258
S29. 5.26
 
ぶんめいの ころものそでにかくされし やばんのきばをわれはぬくなり
文明の 衣の袖に隠されし 野蛮の牙を吾は抜くなり
「栄光」 258
S29. 5.26
 
やばんいがくの あかしはとうときひとのみの いきはだだちのわざにぞありける
野蛮医学の 証は尊き人の身の 生肌断ちの業にぞありける
「栄光」 258
S29. 5.26
 
もえいづる はるににかようここちすも ことしこのときはるのみまつり
萌え出づる 春に似通う心地すも 今年この時春の御祭
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
とつくにの たみもひにひにすくわるる たよりをみみにむねふくるるも
外国の 民も日に日に救はるる 便りを耳に胸ふくるるも
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
やおよろず かみもほとけもわがまえに ぬかづきすくいをもとむるいまはし
八百万 神も仏も我前に 額き救いを求むる今はし
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
じんるいを すくうみわざはまずかみや ほとけをさきにすくうにぞある
人類を 救う神業は先づ神や 仏を前に救ふにぞある
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
ふしあなの ごときちいさきまなこもて わがわざみるもわかりうべしや
節穴の 如き小さき眼もて 我業見るも分り得べしや
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
ぜんじんるい すくうなどとうおおいなる のりごとりじにはいらざらめや
全人類 救ふなどとう大いなる 宣り言俚耳に入らざらめや
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
ときめける えらびととてもまぬかれじ かみのさばきのときのきぬれば
ときめける 偉人とても免れじ 神の裁きの時の来ぬれば
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
ぼんがんに うつりうべしやいとたかき かみのみすがたあらわれたまうも
凡眼に 映り得べしやいと尊き 神の御姿現はれ給うも
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
いまはまだ しずまりおれどれいかいの うごきはひにひにいちぢるかりける
今はまだ 静まりをれど霊界の 動きは日に日に著るかりける
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
わがひかり ふかまるにつれめもくらみ あわてよろめくまがつかみども
わが光 深まるにつれ目もくらみ 慌てよろめく曲津神共
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
すいしょうの せかいとなればいかならん かくしごととてあらわるるなり
水晶の 世界となれば如何ならん 隠し事とて表はるるなり
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
ながきよを おもいのままにふるまいし まがのかしらもようやくしほれぬ
長き世を 思ひのままに振舞いし 曲の頭もやうやく萎れぬ
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
いかならん かみもほとけもわがまえに いずればひれふしつみわびるなり
如何ならむ 神も仏も我前に 出づれば鰭伏し罪詫びるなり
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
ながきよを れきしのうえにあおがれし せいじゃもみすくいもとめくるなり
長き世を 歴史の上に仰がれし 聖者も御救い求め来るなり
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
おおいなる ひかりにふためきこくりゅうも くいあらたむるいまとなりける
大いなる 光にふためき黒竜も 悔い改むる今となりける
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
ゆだんすな めにはみえねどしんぱんの ときはひにひにせまりくるなり
油断すな 眼には見えねど審判の 時は日に日に迫りくるなり
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
いづのかみ このよのえんまとあらわれて よのつみさばくときとなりける
厳の神 この世の閻魔と現われて 世の罪裁く時となりける
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
やおよろず かみやほとけのあやまてる つみゆるさんとえほばあもりぬ
八百万 神や仏の禍てる 罪赦さんとエホバ天降りぬ
地上天国59
S29. 6.15
春季大祭
御詠
うすがすみ ただよいそめておちこちに さくらちらほらさくあたみかも
うす霞 漂ひ初めて遠近に 桜ちらほら咲く熱海かも
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
やわらかき しぜんのいろにつつまるる はるのあたみのこのもしきかも
やはらかき 自然の色に包まるる 春の熱海の好もしきかも
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
たまさかに ひがしのみやこおとなえば あたみにこころひかれておちいず
たまさかに 東の都訪へば 熱海に心引かれて落ちいず
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
けんそうと ほこりのとかいはなれにつ あたみにちかめばよみがえりける
喧騒と 埃りの都会離れにつ 熱海に近めば甦りける
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
われはあいす あたみのはるののどかさを うみとのごとくしまかすみおり
吾は愛す 熱海の春の長閑さを 海砥の如く島霞みをり
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
あさみどり あたみをかこむやまやまの きぎにすきみゆはるのうみのも
浅みどり 熱海を囲む山々の 木々に透き見ゆ春の海の面
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
ひとなれば おとめなるらんはるあさき あたみのさとのめにいるかぎりは
人なれば 乙女なるらむ春浅き 熱海の里の目に入るかぎりは
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
このごとく うみしずかなりぺんおいて うつろごころにしばしながむも
湖の如く 海静かなりペン置いて 空ろ心に暫し眺むも
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
あたらしき しょさいのいすにこしおろし かすめるはるのゆのまちながむる
新しき 書斎の椅子に腰下し 霞める春の湯の町眺むる
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
まさかりの さくらまどべにしろじろと ごごのひうけてめにまばゆかり
真盛りの 桜窓辺に白々と 午後の陽受けて眼にまばゆかり
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
かぜもなき はるのまひるのしずかさよ しょうじのひざしねながらにみつ
風もなき 春の真昼の静かさよ 障子の日射し臥ながらに見つ
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
かれしばの にわところどころあおずみぬ いつとはしらにはるきつるなり
枯芝の 庭処々青ずみぬ いつとは知らに春来つるなり
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
あかあかと ぼけさきいでぬみどりする にわのこのまにめだちているも
赤々と 木瓜咲きいでぬ緑する 庭の木の間に目立ちてゐるも
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
ひもすがら かずあるつばきのていれなど いそしみにつつひはくれにける
日もすがら 数ある椿の手入など いそしみにつつ日は暮れにける
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
ときおりの たびのそらにもおもおゆは あたみにまさるよきちありやと
時折の 旅の空にも思ほゆは 熱海に勝るよき地ありやと
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
にっぽんは せかいにとなきびのくにと とつくにびとにもしらせたくおもう
日本は 世界二となき美の国と 外国人にも知らせたく思ふ
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
にんげんの ゆめまざまざとじつとなりし ちじょうてんごくみよやよのひと
人間の 夢まざまざと実となりし 地上天国見よや世の人
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
うすがすみ たなびきそめてのもやまも はるのよそおいととのいにける
うす霞 たなびき初めて野も山も 春の装い調いにける
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
うめはちり さくらはさきてぼけつつじ はやいろづきぬはるいそがしも
梅は散り 桜は咲きて木瓜躑躅 はや色づきぬ春いそがしも
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
ことしはも つばきをさわにうつしうえ こんとしのはるしのびてもみし
今年はも 椿を沢に移し植へ 来ん年の春偲びてもみし
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
はるのあたみ あきのはこねのしぜんびを いやがうえにもかがやかさんとぞおもう
春の熱海 秋の箱根の自然美を いやが上にも輝かさんとぞ思ふ
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
そうぞうの かみはいくまんねんさきよりぞ はこねあたみのびのそなえせし
創造の 神は幾万年前よりぞ 箱根熱海の美の具へせし
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
しぜんびと じんこうびとをまっちさせ げいじゅつきょうをわれつくりける
自然美と 人工美とをマッチさせ 芸術境を吾造りける
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
ながめよき はこねあたみのちをえらび てんごくのかたつくりけるかも
眺めよき 箱根熱海の地を選び 天国の型造りけるかも
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
きりすとの てんごくしゃかのとそつてん にもやあたみのちじょうてんごく
キリストの 天国釈迦の都卒天 にもや熱海の瑞雲天国
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
ひとのよの あらゆるぶんかをそうごうし びのてんごくをあたみにつくりぬ
人の世の 凡ゆる文化を綜合し 美の天国を熱海に造りぬ
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
そうぞうの かみのげいじゅつきょうならめ はこねあたみのちじょうてんごく
創造の 神の芸術境ならめ 箱根熱海の地上天国
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
じんちもて などつくれめやしびのみや てんごくらくどをこのうつしよに
人智もて など造れめや紫微の宮 天国楽土を此現し世に
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
つきおぼろ さくらはしろしこのよいを おしとさすらうしばしなりける
月朧ろ 桜は白し此宵を 惜しとさすらふ暫しなりける
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春