――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

 

御     歌

原   典

ひえくさの ほゆるるかぜをながめいて こころおちいるはるのひるすぎ
稗草の 穂ゆるる風をながめゐて 心おちゐる春の午すぎ
山と水 1066
S 9. 2. 6
ひえびえと さつきのあさはまださむき わかばのみどりにつゆきらめくも
ひえびえと 五月の朝はまだ寒き 若葉の緑に露きらめくも
山と水 0823
S 8. 4.10
ひかかたの あまつみかみはちのうえを きよめんとしてめしやをくだせり
久方の 天津御神は地の上を 浄めむとしてメシヤを下せり
明麿近詠集S23. 5.** 356
早雲寮初祭
ひかりなごめ ちりにまじこりおうしんの みろくのかむわざはやすみにける
光和め 塵に同こり応身の 弥勒の神業はやすみにける
「救世」53
S25. 3.11
五六七祭
御歌
ひかりなごめ ちりにまじこりおうしんの みろくのかむわざはやすみにける
光和め 塵に同こり応身の 弥勒の神業はやすみにける
光宝会資料
S25. 3.**
光宝会大祭御歌07
ひかりなごめ ちりにまじこりみをやつし すくうみたまぞとうときろかも
光和め 塵に同こり身をやつし 救ふ御魂ぞ尊きろかも
S26. 6.15 日光殿落成記念祭13
ひかりなごめ ちりにまみれてすくいます だいじだいひのかんぜおんかも
光和め 塵に同れて救います 大慈大悲の観世音かも
御讃歌集
232
夜の終り
ひかりなり ああひかりなりいかならん こきやみとてもうちはるるなり
光なり あゝ光なりいかならん 濃き闇とても打ちはるゝなり
御光話録 7
S24. 3. 6
 
ひかりなり ああひかりなりいかならん こきやみとてもうちはるるなり
光なり 嗚呼光なり如何ならん 濃き暗とても打霽らすなり
地上天国4
S24. 3. 6
救主降臨
五六七教会
春季大祭
ひかりなり ああひかりなりいかならん こきやみとてもうちはらすなり
光なり 嗚呼光なり如何ならむ 濃き暗とてもうち霽らすなり
明麿近詠集
S24. 2.**
397
救主降臨
ひかりなり ああひかりなりうばたまの やみうちはらすものにありせば
光なり 嗚呼光なり烏羽玉の 闇うち晴らすものにありせば
※烏羽玉の=「闇」「夜」「夢」などにかかる枕詞。奴羽玉。ヒオウギの黒い種子。
御讃歌集
(改)262
光の道
ひかりなり ああひかりなりぬばたまの やみうちけすはこれよりぞなき
光なり 嗚呼光なり奴羽玉の 闇打ち消すはこれよりぞなき
地上天国21
S26. 2.25
 
ひかりなり ああひかりなりぬばたまの やみうちはらすものにありせば
光なり 嗚呼光なり奴羽玉の 暗うち晴らすものにありせば
地上天国 4
S24. 5.25
 
※奴羽玉の=「黒」「闇」などにかかる枕詞。烏羽玉。    
ひかりなり ああひかりなりひのかみの ひかりはすでにのぼりそめける
光なり 嗚呼光なり日の神の 光は已に昇り初めける
地上天国48
S28. 5.25
 
ひかりのこうさくにぐらぐらする おのずからしやをせばめてゆく
光の交錯にぐらぐらする おのずから視野をせばめてゆく
山と水 0599
S 7.11.20
新 宿
ひぐらしの こえとおのきてやますその みちたんたんとむらにつづかう
蜩の 声遠のきて山裾の 路坦々と村につづかふ
山と水 0932
S 8. 8.21
ひぐらしの やまのゆうべをひたなけり ふもとあたりにほかげみえそむ
蜩の 山の夕べをひた鳴けり 麓あたりに灯光みえそむ
山と水 0931
S 8. 8.21
ひさかたの あまつみくにをちのうえに うちたてむこそわがねがいかも
久方の 天津御国を地の上に 打樹てむこそわが願いかも
御讃歌集
288
れいほう
霊 峰
ひさかたの あまつみくにをちのうえに うつさんとするわがねがいかな
久方の 天津御国を地の上に 映さむとする吾願ひかな
御讃歌集
(改)165
大神業
ひさかたの あまつみひかりさしそめて しこのみたまのかくるるひまなき
久方の 天津御光射し初めて 醜の御魂の隠るるひまなき
明麿近詠集
S21. 2. 5
180
黎 明
ひさかたの あめのまないのやすがはら うけひにあれしやたりおめがみ
久方の 天之〔の〕真名〔奈〕井の八洲河原 誓約にあれし八人男女神
御讃歌集
(改)011
伊都能売神
ひさかたの あめのまないのやすがわら うけいにあれしやたりおめがみ
久方の 天の真奈井の八洲河原 誓約に生れし八人男女神
御讃歌集
040
金龍神
※天の真奈井(琵琶湖)=天照大神と素盞嗚尊との誓約の場所    
ひさかたの あめよりくだるいとたかき すくいのぬしのみひかりあおがん
久方の 天より降るいと高き 救の主の御光仰がん
岡田茂吉全集
S26. 1. 1
新年御歌03
ひさかたの あめよりくだるいとたかき すくいのぬしのみわざたたえん
久方の 天より降るいと高き 救ひの主の御業讃へむ
御讃歌集
(改)392
神人の業
ひさかたの あめよりくだるきゅうせいの かみのみわざのとうとかりける
久方の 天より降る救世の 神の御業の尊かりける
御讃歌集
(改)094
神 業
ひさかたの かすみがうらのゆうなぎて かえるしらほのゆるやかなるかも
久方の 霞ケ浦の夕凪ぎて 帰る白帆のゆるやかなるかも
山と水 0092
S 6. 7. 1
水郷めぐり
ひさかたの くもいにそびゆるふじがねの けだかきすがたによをぞわするる
久方の 雲井に聳ゆる富士ケ嶺の けだかき姿に世をぞ忘るる
※雲井=雲のある所。大空。
明麿近詠集
S16. 1.22
077
ひさびさに にわもにたてばしもにくちし おちばさわにてつちむさぐろし
久びさに 庭面に立てば霜に朽ちし 落葉沢にて土むさぐろし
山と水 0389
S 6.12.23
暮近し
ひしひしと はなおるけはいはるのよの おぼろのつきにぬすびとみえず
ひしひしと 桜折るけはい春の夜の おぼろの月にぬす人見えず
山と水 1081
S 9. 3. 2
夜 桜
ひじょうじは ふかまりにつつはるされど おいばねなどつくこころだになし
非常時は ふかまりにつつ春されど 追羽子などつく心だになし
※追羽子=羽根つき。
山と水 1049
S 9. 1.16
追羽子
ひたすらに かみいのるよりせんなけれ ほろびんとするよのおわりには
只管に 神祈るより詮なけれ 滅びんとする世の終りには
御讃歌集
(改)269
世の終り
ひたすらに かみいのるよりほかせんすべの なきをさとらんよのおわりのひ
ひたすらに 神祈るより外詮すべの なきを悟らん世の終りの日
救世66
S25. 8.23
 
ひたすらに まことのみちをふみゆけば かんのんぎょうのかどにいるなり
只管に 誠の道を履みゆけば 観音行の門に入るなり
御讃歌集
148
人の道
ひたぶるに かみにいのるもせんなけれ よをみだしたるつみとがのみは
ひたぶるに 神に祈るも詮なけれ 世を紊したる罪とがの身は
※ひたぶる=もっぱらそのことに集中するさま。いちず。ひたすら。
S25.12.23 御聖誕祭
御歌12
ひだりには しゃくそんみぎにみだにょらい せいかんのんはまなかにおわすも
左には 釈尊右に弥陀如来 聖観音は真中に在すも
御讃歌集
109
三尊の
彌陀
ひだりやの さけるいえありみぞかわに はなあでやかにかげおとせるも
緋ダリヤの 咲ける家あり溝川に 花あでやかにかげおとせるも
山と水 0996
S 8.10.18
武蔵野
探秋
ひっそりと たにもあぜにもひとけなく のこるかりほにうすびさすなり
ひつそりと 田にも畔にも人気なく 残る苅穂にうす陽さすなり
山と水 0343
S 6.11. 6
初 冬
ひっそりと ひとのいぬへやにめにうつる となりのさくらいまさかりなり
ひつそりと 人の居ぬ部屋に眼にうつる 隣の桜今さかりなり
山と水 0788
S 8. 3.10
桜の頃
ひっとらーのあのめと むっそりーにのあのめとどっちだ
ヒットラーのあの眼と ムッソリーニのあの眼とドッチだ
山と水 0785
S 8. 3.10
世 界
ひでりがわ ながれほそみていみじくも さきいでにけりかわらなでしこ
ひでり川 流れ細みていみじくも 咲きいでにけり河原撫子
山と水 0871
S 8. 6.19
河原撫子
ひとえだの やなぎをさしてこけつきし つちをそのままそとかむせけり
一枝の 柳をさして苔つきし 土をそのままそとかむせけり
山と水 0817
S 8. 4.10
青 苔
ひとおとのじゃずがうめつくしている ぎんざのくうかんをきる
灯と音のジャズが埋めつくしている 銀座の空間を截る
山と水 0649
S 7.12.10
銀座の夜
ひどくには みみかたむけぬたびとらも めざめけんかもこのかれほみて
肥毒には 耳傾けぬ田人等も 目覚めけんかも此枯穂見て
S28. 9.23 秋季大祭
御歌13
ひどくには みみかたむけぬたびとらも めざめけんかもこのかれほみて
肥毒には 耳傾けぬ田人等も 目覚めけんかも此枯穂見て
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
ひどくめいしん うちくだかれてとよあしはら みずほのくににたちかえりける
肥毒迷信 打砕かれて豊葦原 瑞穂の国に立ちかへりける
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひどくもて がきどうつくるあわれなる たびとのめしいひらくわれはも
肥毒もて 餓鬼道作る哀れなる 田人の盲開く吾はも
地上天国54
S28.11.25
全集未収録
ひどくもて けがれにけがれしひのもとの こくどきよむるわざぞとうとき
肥毒もて 穢れに穢れし日の本の 国土浄むる業ぞ尊き
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひとくれの ゆきまだみえてうらさみし ふゆはてんひのにわのかたすみ
ひとくれの 雪まだ見えてうらさみし 冬果てん日の庭のかたすみ
山と水 1055
S 9. 2. 6
ひとけなき よふけのほどうのつゆにぬれ つきのひかりをあみつかえりぬ
人気なき 夜更けの舗道の露に濡れ 月の光を浴みつかえりぬ
山と水 0155
S 6. 7. 6
月の光
ひとこうし このよいそとははるさめの しとしとふりてなまあたたかき
人恋ふし この宵外は春雨の しとしとふりてなまあたたかき
山と水 0787
S 8. 3.10
桜の頃
ひとこうる なやみをしりてむねのとを いかしくしめつわれはきにけり
人恋ふる なやみをしりて胸の扉を いかしく締めつ吾は来にけり
山と水 0807
S 8. 4.10
 
ひとごとと おもいしこともいつしかに わがみのうえにふりかかるよや
人事と 思いし事も何時しかに 我身の上にふりかかる世や
御讃歌集
052
神の御光
ひとごとと おもいしこともいつしかに わがみのうえにふりかかるよや
人事と 思ひし事もいつしかに 我身の上にふりかかる世や
御讃歌集
(改)137
しんおん
神 恩
ひとしきりあかんぼうのこえが そうおんになきまじった かるいねむけがおそう
ひとしきり赤ン坊の声が 騒音に泣き交つた 軽い眠気がおそう
山と水 0580
S 7. 5.25
夜汽車
ひとすまぬ いえいのかきにさきさかる さくらみあげてなにかさみしき
人住まぬ 家居の垣にさきさかる 桜見上げて何かさみしき
山と水 1079
S 9. 3. 2
夜 桜
ひとたえて まなこさえぎるものもなき まちにかんげつやなみえがける
人絶えて 眼さえぎるものもなき 街に寒月家並えがける
山と水 0737 S 8. 1.15 冬の夜
ひとつきの めぐみのひかりゆたにうけ たかあまはらにとわにすまなん
日と月の 恵の光豊にうけ 高天原に永久に住まなん
山と水 0015
S 6. 6. 5
日 月
ひとつひとつの もじのちからによのひとの いのちをすくうくしきかむわざ
一つ一つの 文字の力に世の人の 生命を救う奇しき神業
明麿近詠集
S21. 9. 8
282
珍の神業
ひとつふたつ みつあんてなにせいれいの とまりてうごかずあきぞらのし
一つ二つ 三つアンテナに蜻蛉の とまりてうごかず秋空の下
山と水 0315
S 6.10.20
武蔵野
の秋
ひととして ふむべきみちとつとむべき わざとしあるなりゆめなくるいそ
人として ふむべき道と務むべき 業としあるなり夢な狂ひそ
明麿近詠集
S11. 5.**
028
美しき此世
ひとなれば おとめなるらんはるあさき あたみのさとのめにいるかぎりは
人なれば 乙女なるらむ春浅き 熱海の里の目に入るかぎりは
地上天国 59
S29. 6.15
熱海の春
ひとにあらず けものにあらぬいきものを こころくだきてすくうわれはも
人に非ず 獣にあらぬ生物を 心砕きて救ふ吾はも
地上天国27
S26. 8.25
礼 節
ひとにあらぬ ひとをまことのひとにかえ みなすくうなりかみのまみちに
人にあらぬ 人を真の人に変え 悉救ふなり神の真道に
S27. 3.23 春季大祭
御歌18
ひとにして かみにしありぬかみにして ひとにあらねばよぞすくえまじ
人にして 神にしありぬ神にして 人にあらねば世ぞ救へまじ
御讃歌集
(改)390
神人の業
ひとにして ひとにしあらでかみにして かみにしあらじなわがみおもえば
人にして 人にしあらで神にして 神にしあらじな我身思へば
地上天国25
S26. 6.25
 
ひとによく おもわれたしとおもうひと おおかたかみをわすれがちなる
人に良く 思はれたしとおもう人 大方神を忘れがちなる
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
ひとによく おもわれたしとねがうひと おおかたかみをわすれがちなる
人によく 思はれたしと願ふ人 大方神を忘れ勝ちなる
御讃歌集
(改)247
善と悪
ひとのうえに たつみをわすれいささかの わたくしごとにもあらそうみにくさ
人の上に 立つ身を忘れいささかの 私事にも争ふみにくさ
地上天国13
S25. 2.20
 
ひとのかたち したるけもののおおきよを すくうはめしやのちからよりなき
人の形 したる獣の多き世を 救ふはメシヤの力よりなき
「栄光」 157
S27. 5.21
 
ひとのこいの はなしきけどもそらごとの ごとくにありぬわれおいけるか
人の恋の 話きけども空事の ごとくにありぬ吾老いけるか
山と水 1132
S 9. 7.23
ひとのさち ねがうこころのひととなれ おおみこころにかなうなりせば
人の幸 希ふ心の人となれ 大御心に叶ふなりせば
地上天国22
S26. 3.25
 
ひとのたけ なつはこえんかいまはただ ふなべりまでのわかくさのむら
人のたけ 夏は越えんか今はただ 舟べりまでの若草のむら
山と水 1060
S 9. 2. 6
ひとのため つくすにさえもかねのこと こころづかいすよこそかなしき
人の為 尽すにさえも金の事 心づかいす世こそかなしき
山と水 1124
S 9. 6.10
ひとのため よのためはげむひとみれば すなにうずもるこんごうせきかも
人の為 世の為励む人見れば 砂に埋もる金剛石かも
「栄光」 193
S28. 1.28
 
ひとのちえ ひたにふるうもせんなけれ かみのしぐみのはかりしらねば
人の智慧 ひたに振ふも詮なけれ 神の仕組の測〔計〕りしらねば
S27. 9.23 秋季大祭
御歌09
ひとのちえ ひたにふるうもせんなけれ かみのしぐみのはかりしらねば
人の智慧 ひたに振ふも詮なけれ 神の仕組の計りしらねば
地上天国41
S27.10.25
 
ひとのちから いかにつよくもくぶくりんの せとぎわにきてくつがえるなり
人の力 如何に強くも九分九厘の 瀬戸際に来て覆るなり
明麿近詠集
S24. 6.17
447
神は十全
ひとのちから いかにつよくもくぶくりんの せとぎわにきてくつがえるなり
人の力 如何に強くも九分九厘の 瀬戸際に来て 覆るなり
地上天国 7
S24. 8.30
 
ひとのちから いかにつよくもくぶくりんの せとぎわにきてくつがえるなり
人の力 如何に強くも九分九厘の 瀬戸際に来て覆へるなり
御讃歌集
(改)394
神人の業
ひとのちから いとどよわきをしりてより かみをおろがむわれとなりけり
人の力 いとど弱きを知りてより 神を拝む吾となりけり
御讃歌集
247
改 心
ひとのちから いとどよわきをしりてより こころにやどるかみのいくたま
人の力 いとど弱きを知りてより 心に宿る神の生魂
明麿近詠集
S23. 5.16
347
楽しき世
ひとのちから かぎりあることしりてより かみのみちからのおおきをぞしる
人の力 限りある事知りてより 神の御力の大きをぞ知る
地上天国31
S26.12.25
 
ひとのちからは くぶくりんかみのちからはじゅうぜんと しるひとにしてすくわるるなり
人の力は 九分九厘神の力は十全と 知る人にして救はるるなり
明麿近詠集
S24. 6.17
448
神は十全
ひとのちからは くぶくりんかみのちからはじゅうぜんと しるひとにしてすくわれしなる
人の力は 九分九厘神の力は十全と 知る人にして救はれしなる
御讃歌集
(改)395
神人の業
ひとのちからはくぶくりん かみのちからはじゅうぜんと しるひとにしてすくわるるなり
人の力は九分九厘 神の力は十全と 知る人にして救はるるなり
地上天国 7
S24. 8.30
 
ひとのつくりし いじゅつはかがくにあらでしんれいの いやしのわざはかがくなりけり
人の作りし 医術は科学にあらで神霊の 医しの業は科学なりけり
御讃歌集
(改)217
医しの業
ひとのつみ とがむるひとこそかみよりの とがめかかぶるひとにぞありける
人の罪 尤むる人こそ神よりの 咎め蒙ぶる人にぞありける
御讃歌集
(改)440
無題歌
ひとのつみ とがむるひとこそかみよりの とがめをかかぶるひとにぞありける
人の罪 咎むる人こそ神よりの 尤めを蒙ぶる人にぞありける
明麿近詠集
S24. 5.**
416
火の洗礼
ひとのつみ とがむるひとこそかみよりの とがめをかがぶるひとにぞありける
人の罪 咎むる人こそ神よりの 尤めをかかぶる人にぞありける
地上天国 3
S24. 4.20
 
※かかぶる=こうむる。    
ひとのなさけ つきゆきはなにめをそらす ひとはみたまのひくきがゆえなり
人の情 月雪花に眼を外らす 人は身魂の低きが故なり
御讃歌集
305
芸 術
ひとのなさけ つきゆきはなにめをそらす ひとはみたまのひくければなり
人の情 月雪花に目を外らす 人は身魂の低ければなり
御讃歌集
(改)309
芸 術
ひとのぶんか よりほかしらぬもろびとに かみのぶんかをしらすとききぬ
人の文化 より外知らぬ諸人に 神の文化を知らす時来ぬ
地上天国20
S26. 1.25
 
ひとのぶんか よりほかしらぬよのひとに われはしらさんかみのぶんかを
人の文化 より外知らぬ世の人に 吾は知らさん神の文化を
御讃歌集
(改)330
完き教へ
ひとのみち ふめばやすかりやすからぬは ひとたるみちをふまねばなりける
人の道 ふめば安かり安からぬは 人たる道をふまねばなりける
山と水 1175
S10. 1.10
人の道
ひとのみの とうときわけはもものおん こころにきざみてわすれねばなり
人の身の 尊き訳は諸の恩 心に刻みて忘れねばなり
御讃歌集
191
大御恵
ひとのみの とうときわけはもものおん こころにきざみてわすれねばなり
人の身の 尊き訳は諸の恩 心に刻みて忘れねばなり
御讃歌集
(改)056
感謝報恩
ひとのみは かみがつくりしものにして ひとのつくりしものにはあらじ
人の身は 神が造りしものにして 人の造りしものにはあらじ
御讃歌集
(改)097
ひとのめに うつらぬなれどおちこちに かみのしぐみはもえそめにける
人の目に 映らぬなれどをちこちに 神の仕組は燃え初めにける
S28. 9.23 秋季大祭
御歌06
ひとのめに うつらぬなれどおちこちに かみのしぐみはもえそめにける
人の目に 映らぬなれどをちこちに 神の仕組は燃え初めにける
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭御詠
ひとのめに うつるがごときしぐみもて さんぜんせかいをすくいうべしや
人の目に 映るが如き仕組もて 三千世界を救ひ得べしや
祭典時
S26. 2. 5
立春御詠06
ひとのめに うつるがごときものなれば かみのしぐみにあらじとぞおもえ
人の眼に 映るが如きものなれば 神の仕組にあらじとぞ思へ
S26. 9.23 秋季大祭
御歌17
ひとのめに なぞうつらむやおおかみの しぐみのふかさはかりしらねば
人の眼に なぞ映らむや大神の 仕組の深さはかりしらねば
明麿近詠集S24. 5.18 431
神の仕組
ひとのめに なぞうつらめやおおかみの しぐみのふかさはかりしらねば
人の眼に なぞ映らめや大神の 仕組の深さはかりしらねば
地上天国 8
S24. 9.25
 
ひとのめに などうつらめやおおかみの しぐみのふかさはかりしらねば
人の眼に など映らめや大神の 仕組の深さ測〔量〕り知らねば
御讃歌集
(改)225
大経綸
ひとのめに みえねどかみのけいりんは すでになりけりたまのせかいに
人の眼に 見えねど神の経綸は 已に成りけり霊の世界に
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠 08
ひとのめに みえねどかみのけいりんは すでになりけりたまのせかいに
人の眼に 見えねど神の経綸は 已に成りけり霊の世界に
地上天国 57
S29. 2.25
新年御詠
ひとのめに みえねどたまのせかいはも きよめのみわざひにすすむなり
人の眼に 見えねど霊の世界はも 浄めの神業日に進むなり
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠 04
ひとのめに みえねどたまのせかいはも きよめのみわざひにすすむなり
人の眼に 見えねど霊の世界はも 浄めの神業日に進むなり
地上天国 58
S29. 3.25
立春祭
御詠
ひとのめに よしとしうつることとても かみのみむねにかなわぬことあり
人の眼に 善しとし映る事とても 神の御旨に適はぬ事あり
御讃歌集
(改)080
神の御心
ひとのめは いっすんさきもみえぬなり たのむはかみのみまもりなりける
人の眼は 一寸先も見え〔へ〕ぬなり 頼むは神の御護りなりける
御讃歌集
(改)183
やみのよ
闇〔暗〕の世
ひとのめは いつわりえてもかみのおんめは いつわりえぬを
人の眼は 偽り得ても神の御眼は いつはり得ぬを知る人の幸
地上天国 9
S24.10.25
 
ひとのめは いつわりえてもかみのみめは いつわりえぬをしるひとのさち
人の眼は 佯り得ても神の御眼は いつはり得ぬを知る人の幸
明麿近詠集
S24. 9.20
484
善と悪
ひとのめは いつわりえてもかみのめは いつわりえぬとしるひとのさち
人の眼は 偽り得ても神の眼は 偽り得ぬと知る人の幸
御讃歌集
(改)352
めしい
ひとのめを たくみにあざむくまがびとを えらしとおもうよぞうたてけれ
人の眼を 巧みに欺く曲人を 偉しと思う世ぞ憂たてけれ
「栄光」 247
S29. 2.10
 
ひとのめを ぬすむはすでにひとのもの ぬすむとおなじことにぞありける
人の目を 盗むは已に人の物 盗むと同じ事にぞありける
御讃歌集
(改)068
人の道
ひとのめを めしいとみるはおのがめの すでにめしいのしるしなりけり
人の眼を 盲と見るは己が眼の すでに盲のしるしなりけり
地上天国 4
S24. 5.25
 
ひとのやまい いやしのすべをよのやまい いやしのすべにひろげんとするわれ
人の病 医しの術を世の病 医しの術に拡げんとする吾
明麿近詠集
S15.12.23
068
ひとのやまい なおすちからをもたずして なぞこのうつしよをすくいうべきや
人の病 治す力を持たずして なぞ此現世を救ひ得べきや
地上天国 13
S24.12.21
大浄化
ひとのやまい なおすちからをもたずして などこのうつしよをすくいうべきや
人の病 治す力を持たずして など此現世を救ひ得べきや
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時41
ひとのやまい なおすちからをもたぬかみ などうつしよをすくいうべしや
人の病 治す力を有たぬ神 など現し世を救ひ得べしや
S26.12.23 御聖誕祭
御歌10
ひとのよと いえどまことのひとらしき ひとのまれなるよをぞかなしむ
人の世と いへど真の人らしき 人の稀なる世をぞ悲しむ
地上天国21
S26. 2.25
 
ひとのよに ためしとてなきおおいなる おしえのふみをわれかきつづりおり
人の世に 例しとてなき大いなる 教の書を吾かき綴りをり
岡田茂吉全集
S26. 1. 1
新年御歌11
ひとのよに ためしとてなきおおいなる ちからをかみはわれにたまいぬ
人の世に 例しとてなき大いなる 力を神は我に賜いぬ
御讃歌集
271
ひとのよに ためしとてなきおおいなる ちからをかみはわれにたまいぬ
人の世に 例しとてなき大いなる 力を神は吾に給ひぬ
御讃歌集
(改)421
ひとのよに ためしとてなきおおいなる のぞみにもゆるわれにぞありける
人の世に 例しとてなき大いなる 望みに燃ゆる吾にぞありける
御讃歌集
104
地上天国
ひとのよに まだみぬぶんめいのそうぞうとう うずのしんしょをわれかきつづるなり
人の世に まだ見ぬ文明の創造とふ 珍の神書を吾かき綴るなり
御讃歌集
(改)427
ひとのよの あらゆるぶんかをそうごうし びのてんごくをあたみにつくりぬ
人の世の 凡ゆる文化を綜合し 美の天国を熱海に造りぬ
地上天国 59
S29. 6.15
熱海の春
ひとのよの おわりというはかみのよの はじむめでたきときにぞありける
人の世の 終りといふは神の世の 始む芽出度き時にぞありける
地上天国25
S26. 6.25
 
ひとのよの おわりのさまのおそろしさ うちおののかんかみしらぬひとら
人の世の 終りの状の恐しさ うち戦かん神知らぬ人ら
「救世」66
S25. 8.23
 
ひとのよの くらくのもとはみなおのが てにつくるなりこころせよみな
人の世の 苦楽の本は皆己が 手に作るなり心せよみな
明麿近詠集
S24. 5.**
417
火の洗礼
ひとのよの くらくのもとはみなおのが てにつくるなりこころせよみな
人の世の 苦楽の本は皆己が 手につくるなり心せよみな
地上天国3
S24. 4.20
 
ひとのよの くらくのもとはみなおのが てもてつくりしものにありける
人の世の 苦楽の因はみな己が 手もて作りしものにありける
御讃歌集
(改)413
ぐうかん
偶 感
ひとのよの たのしさしりぬにわにさく つばきいちりんとこにかざりて
人の世の 楽しさ知りぬ庭に咲く 椿一輪床に飾りて
御讃歌集
(改)411
ぐうかん
偶 感
ひとのよの たのしさしりぬにわにさく つばきひとえだ とこにかざりて
人の世の 楽しさ知りぬ庭に咲く 椿一枝 床に飾りて
地上天国 6
S24. 7.20
 
ひとのよの たのしさしりぬにわにさく つばきひとえだとこにかざりて
人の世の 楽しさ知りぬ庭に咲く 椿一枝床に飾りて
明麿近詠集
S24. 5.**
408
ひとのよの ちりもあくたものこりなく あらいきよむるときぞきぬめり
人の世の 塵も芥も残りなく 洗ひ浄むる時ぞ来ぬめり
明麿近詠集S22. 1. 5 293
大浄化
ひとのよの はじまりてよりいまだみぬ ひとにしあるをわれはしりける
人の世の 初まりてより未だ見ぬ 人にしあるを吾は知りける
地上天国25
S26. 6.25
 
ひとのよの はじまりてよりためしなき われがさだめをつくづくおもうも
人の世の 肇りてより例しなき 吾が運命をつくづく思ふも
S28.12.23 御聖誕祭
御歌02
ひとのよの はじまりてよりためしなき われがさだめをつくづくおもうも
人の世の 肇りてより例しなき 吾が運命をつくづく思ふも
地上天国 56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
ひとのよの もものくるしみきわむれば むちがもとなることをしりけり
人の世の 諸の苦しみ究むれば 無智が因なることを知りけり
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひとのよは いともたのしきものぞかし たがいいにけんうきのよなりと
人の世は いとも楽しきものぞかし 誰が言いにけむ憂の世なりと
明麿近詠集
S23. 5.16
339
楽しき世
ひとのよは はやすみにけりまちわびし かみのおおみよいよよきにけん
人の世は 早すみにけり待ち侘びし 神の大御代弥よ来にけむ
御讃歌集
(改)118
神を
讃へる
ひとのよや みそらのほしにもこいありと おもいつあおぐあまのがわかな
人の世や み空の星にも恋ありと おもひつ仰ぐ天の川かな
山と水 0198
S 6. 8.20
七 夕
ひとのよわい ひゃくをこえたるふるきよは くすしといふものあらざりしならむ
人の齢 百を越えたる古き世は 薬しといふものあらざりしならむ
御讃歌集
089
病なき
世界
ひとのよわい ひゃくをこえたるふるきよは くすりといふものあらざりしなり
人の齢 百を越え〔へ〕たる古き世は 薬といふものあらざりしなり
御讃歌集
(改)072
病なき
世界
ひとびとは いろをうしないものはみな ほろびんとしてめしやくだらん
人々は 色を失ひ物は悉 滅びんとして救主降らん
明麿近詠集
S15.12.23
055
ひとびとは かみのみまえにひざまずき てんにいのらんおわりのよのさま
人々は 神の御前に跪き 天に祈らん終りの世のさま
地上天国40
S27. 9.25
 
ひとびとよ くいあらためてよのとうげ やすくこえなんそなえせよかし
人々よ 悔改めて世の峠 安く越えなむ備へせよかし
明麿近詠集
S24. 5.**
422
火の洗礼
ひとびとよ くいあらためてよのとうげ やすくこえなんそなえせよかし
人々よ 悔改めて世の峠 安く越えなむ備えせよかし
地上天国 5
S24. 6.25
 
ひとびとよ くいあらためてよのとうげ やすくこえなんそなえせよかし
人々よ 悔改めて世の峠 安く越えなむ備へせよかし
御讃歌集
(改)200
審判
ひとびとよ わがうちふるうしんりきの そのすばらしさにまなこくらむな
人々よ 吾が打ち揮ふ神力の その素晴しさに眼くらむな
「栄光」 213
S28. 6.17
 
ひとびとよ われをしんぜよしんずれば むげんのさちをゆたにめぐまん
人々よ 吾を信ぜよ信ずれば 無限の幸を豊に恵まむ
地上天国43
S27.12.25
 
ひとみずと つちとのしぐみありやかに まなこにうつるときはきにける
火と水と 土との経綸ありやかに 眼に映る時は来にける
明麿近詠集
S23. 5.**
358
早雲寮初祭
ひとみずの せんれいなくばけがれにし ひとのこのよはほろぶほかなき
火と水の 洗霊なくば汚れにし 人の此世は滅ぶ外なき
御讃歌集
217
大審判
ひとみずの せんれいなくばけがれにし ひとのこのよはほろぶるなるらむ
火と水の 洗霊なくば穢れにし 人の此世は滅ぶるなるらむ
御讃歌集
(改)194
審 判
ひとみずの だいせんれいにうちきよめ ちじょうてんごくたつるとききぬ
火と水の 大洗霊に打浄め 地上天国樹つる時来ぬ
御讃歌集
299

浄地の業
ひとみずの だいせんれいにうちきよめ ちじょうてんごくたつるとききぬ
火と水の 大洗霊に打浄め 地上天国樹つる時来ぬ
御讃歌集
(改)009
五六七
大神
ひともものも ついえなんとするおそろしさ かみよりほかにすがるものなき
人も物も 潰えなんとする恐しさ 神より外に縋るものなき
「救世」67
S25. 8.30
 
ひとやおとに おされおされつげきりゅうの つくるところはしんじゅくのえき
人や音に 押され推されつ激流の 尽くるところは新宿の駅
山と水 0691
S 8.**.**
淀 橋
新東京を詠む
ひとよりも くるしきことありひとよりも たのしきことありわがさだめはも
人よりも 苦しき事あり人よりも 楽しき事あり我運命はも
御讃歌集
(改)406
法難
ひとよりも たのしきことありひとよりも くるしきことありわがさだめかも
人よりも 楽しき事あり人よりも 苦しき事ありわが運命かも
山と水 1149
S 9.10.26
吾を観る
ひとらしき ひとのつどえるしんえんは このよからなるちじょうてんごく
人らしき 人の集へる神苑は 此世からなる地上天国
地上天国27
S26. 8.25
礼 節
ひとらしき ひとのなきかもよやすえに ひそかにおもうわれにありけり
人らしき 人の無きかも世や未に ひそかに思ふ吾にありけり
「栄光」 194
S28. 2. 4
 
ひとをあやめ くにをそこなうわざこそは やそまがかみのたくみにぞある
人を殺め 国を傷ふ業こそは 八十枉神の企みにぞある
明麿近詠集S21. 3. 1 223
正 邪
ひなたに ねこのやつめみみをぬけだす そのかげが おおきくもながれてる
日向に 猫の奴め耳をうごかす その影が 大きくも流れてる
山と水 0440
S 7. 1.18
動 く
ひにつきに いやさかえゆくわがわざの ちからはまことにいでければなり
日に月に いや栄えゆくわが業の 力は誠に出でければなり
明麿近詠集
S23. 1. 1
331
神の守
ひにつきに いやさかえゆくわがわざは かみのみむねにそうにやあらん
日に月に 弥栄えゆくわが業は 神の御旨に添ふにやあらむ
明麿近詠集
S21. 3. 6
246
ひにつきに かみのひかりはますかがみ すみわたるらんちじょうてんごく
日に月に 神の光は増す鏡 澄み渡るらむ地上天国
「栄光」 204
S28. 4.15
 
ひにつきに われもつひかりひろごりて やがてだいちをくまなくてらさん
日に月に 吾有つ光拡ごりて やがて大地を隈なく照らさむ
S27.12.23 御聖誕祭
御歌08
ひにつきに われもつひかりひろごりて やがてだいちをくまなくてらさん
日に月に 吾有つ光拡ごりて やがて大地を隈なく照らさむ
地上天国44
S28. 1.25
御聖誕祭
御詠
ひにまぶしい そらのした なだらかな はくびょうのせっせん
陽にまぶしい 空の下 なだらかな 白描の雪線
山と水 0432
S 7. 1.18
雪晴れ
ひのかけらを おそろしくおしいもののように おれはいま すみをついでいる
〔火〕のかけらを おそろしく惜しいもののように 俺は今 炭をついでゐる
山と水 0605
S 7.11.20
炭 火
ひのかみの あらわれましてあめがした のこるくまなくはれわたるらん
日の神の 現はれまして天ケ下 残る隈なく晴れ渡るらん
地上天国50
S28. 7.25
 
ひのかみの てらすゆにはにききとして えらぎつどえるまめひとのむれ
日の神の 照す斎場に嬉々として 歓ぎ集へる信徒の群
地上天国出来るまで09
S25. 9.21
ひのかみの てらすゆにはにききとして えらぎつどえるまめひとのむれ
日の神の 照す斎場に喜気として 歓ぎ集へる信徒の群
光宝会資料
S25. 9.21
秋季大祭
御詠09
ひのかみの てらすゆにはにききとして えらぎつどえるまめひとのむれ
日の神の 照す斎場に嬉々として 歓ぎ集へる信徒の群
「栄光」 72
S25.10. 4
秋季大祭
御歌09
※斎場=斎(い)み清めた所。祭りの庭。    
ひのさせば はなのしぼむがはかなかり おみなのさだめににかようあさがお
陽のさせば 花のしぼむがはかなかり 女の運命に似通ふ朝顔
山と水 0891
S 8. 7.20
朝 顔
ひのつきし ゆうぐれまちのさまよいに わがすくいおのめにのこりけり
灯のつきし 夕暮街のさまよいに わが好く魚の眼にのこりけり
山と水 0519
S 7. 3.10
さまよう
ひのてれる ひろはのひとしおかがやける だりやのはなにこちょうとまれる
陽の照れる 広庭に一入かがやける ダリヤの花に小蝶とまれる
山と水 0593
S 7.10.12
秋 草
ひのてれる やまはおおかたきぎのいろ こきにあわきにもみづらぬなき
陽の照れる 山は大方木々の色 濃きに淡きにもみづらぬなき
山と水 0284
S 6.10.18
日光の秋
ひのひかり かがやきそめてまがつらの かくるるすきのなきぞはかなき
日の光 輝き初めて曲津等の 隠るる隙のなきぞ儚なき
御讃歌集
(改)175
天地開明
ひのひかり かがやきだせばまがつらの かくるるところなきぞはかなき
日の光 輝き出せば曲津等の 隠るる処なきぞはかなき
地上天国16
S25. 8.15
 
ひのひかり つきのめぐみにすくすくと たみくさのびるときぞまたるる
日の光 月の恵みにすくすくと 民草のびる時ぞ待たるる
山と水 0014
S 6. 6. 5
日 月
ひのまちを あでなゆかたのおみなゆく うしろすがたにふとめをひかる
灯の街を あでな浴衣の女ゆく 後姿にふと目を引かる
山と水 0865
S 8. 6.19
夏の女
ひのもとと なづけしくにのじついまし しらさんとするわれにぞありける
日の本と 名付けし国の実今し 知らさんとする吾にぞありける
地上天国42
S27.11.25
 
ひのもとに のみあることをききてより こころしてみるふじのはなはも
日本に のみあることを聞きてより 心してみる藤の花はも
山と水 0845
S 8.**.**
ひのもとの くにのほこりとわれはいま はこねあたみにてんごくつくりぬ
日の本の 国の誇りと吾は今 箱根熱海に天国造りぬ
S28.12.23 御聖誕祭
御歌15
ひのもとの くにのほこりとわれはいま はこねあたみにてんごくつくりぬ
日の本の 国の誇りと吾は今 箱根熱海に天国造りぬ
地上天国 56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
ひのもとの ひがしとにしのむすびめは はこねのやまのいただきなりける
日の本の 東と西の結び目は 箱根の山の頂なりける
S27. 9.23 秋季大祭
御歌06
ひのもとの ひがしとにしのむすびめは はこねのやまのいただきなりける
日の本の 東と西の結び目は 箱根の山の頂なりける
地上天国41
S27.10.25
 
ひのもとを きよめんとしてかためしなき おおかみかぜはふきあれにける
日の本を 浄めんとてか例しなき 大神風は吹きあれにける
明麿近詠集
S21. 3.10
266
ひはれいに ありせばわれがうちふるう じょうれいとてもしんりきとしれ
火は霊に ありせば吾が打ち揮ふ 浄霊とても神力と知れ
「救世」67
S25. 8.30
 
ひびかいて とらっくゆきぬひざかりの まちにかげなくやなぎもゆれず
ひびかいて トラックゆきぬ日盛りの 街にかげなく柳もゆれず
山と水 0909
S 8. 7.20
日盛り
ひびかよう のべのみちしばあおずみて はたけのはるもひろごりにける
日々通ふ 野辺の道芝青ずみて 畑の春もひろごりにける
明麿近詠集
S11. 3.29
012
春の訪れ
ひびやのろぼっとせいさくにん あらきりくぐんたいしょうかっか
日比谷のロボット製作人 荒木陸軍大将閣下
山と水 0783
S 8. 3.10
代議政体
ひぶいちえんのかねをかりて えろのかにじゅうえんをなげうつふかかいなしんり
日歩一円の金を借りて エロの香に十円を抛つ不可解な心理
山と水 0251
S 6. 9.20
社 会
ひまあれば えふでにしたしみしょなどかき うたにいそしむこのごろのわれ
閑あれば 絵筆に親しみ書などかき 歌にいそしむ此頃のわれ
明麿近詠集
S21. 2.23
216
ひみずつち さんみいったいのみちからを そなえていでますみろくおおかみ
火水土 三位一体の御力を 具えて出でます五六七大神
御讃歌集
290
彌勒下生
ひみずつち さんみいったいのみちからを そなえていでますみろくおおかみ
火水土 三位一体の御力を 具へて出でます五六七大神
御讃歌集
(改)001
五六七
大神
ひもすがら かずあるつばきのていれなど いそしみにつつひはくれにける
日もすがら 数ある椿の手入など いそしみにつつ日は暮れにける
地上天国 59
S29. 6.15
熱海の春
ひもすがら てんじょうみつめいたつきの みをよこたえるひとつくるいじゅつ
ひもすがら 天井見つめ病の 身を横たへる人つくる医術
「栄光」 225
S28. 9. 9
 
ひもすがら なにかこころのうかなさを うちやぶりけるいちまいのはがき
日もすがら 何か心の浮かなさを うち破りける一枚の葉書
山と水 1224
S10. 6.15
身辺詠(二)
ひゃくあまる いしのかんのんしゃかにょらい だるまやしょぶつおわしますやま
百あまる 石の観音釈迦如来 達磨や諸仏在します山
山と水 0046
S 6. 6.15
安房
歌紀行
ひやはたに かざれるまちをうかうかと ひとなみわけてつまとありけり
灯や旗に かざれる街をうかうかと 人波わけて妻とありけり
山と水 0666
S 7.12.30
ひややかに われはききおりまゆあげて ともはせそうをなげきてやまず
冷やかに 吾はききをり眉上げて 友は世相をなげきてやまず
山と水 0827
S 8. 4.10
世 相
ひゅうひゅうと かぜなりすぐるよるなりき かんげつしろくおおうちやまくろし
ひゆうひゆうと 風鳴りすぐる夜なりき 寒月白く大内山黒し
山と水 1178
S10. 2.10
冬の月
ひゅうひゅうと でんせんないてこがらしの ふきつのるよいわれぺんはしらすも
ひゆうひゆうと 電線泣いて木枯しの 吹きつのる宵吾ペン走らすも
山と水 0377
S 6.12.23
寒 夜
ひらつかや おおいそこえてまつのまに はやみえそめぬはこねのやまやま
平塚や 大磯越えて松の間に はやみえそめぬ箱根の山々
明麿近詠集
S16.10.**
102箱根
熱海紀行
ひらひらと さわにおりけりしらさぎの つきのひかりをはねにたたえつ
ひらひらと 沢に下りけり白鷺の 月の光を羽にたたえつ
山と水 1028
S 8.**.**
白 鷺
ひりょういらず むしさえわかぬありがたさ ゆたけきみのりになみだするたびとら
肥料要らず 虫さへ湧かぬ有難さ 豊けき稔りに涙する田人ら
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひりょうちゅうどくの もとはといえばみたからの こころにすくうめいしんなりける
肥料中毒の 因はといへば百姓の 心に巣喰ふ迷信なりける
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひりょうまき あせのかいとてなかりける かれほのみずたながむのうふら
肥料撒き 汗の甲斐とてなかりける 枯穂の水田眺む農夫等
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ひりょうもて けがしにけがせしちのおもを きよめんとしてわれおしゆなり
肥料もて 汚しに汚せし地の面を 浄めんとして吾諭ゆなり
「栄光」 256
S29. 4.14
 
ひるなかの ひとでいといてよざくらを みまくきぬればよきつきよなり
昼中の 人出いといて夜桜を 見まく来ぬればよき月夜なり
山と水 1082
S 9. 3. 2
夜 桜
ひろきはら かれくさふしてべんてんの いぶせきどううみずにうつれる
ひろき原 枯草伏して弁天の いぶせき堂宇水にうつれる
山と水 0699
S 8.**.**
杉 並
(馬 橋)
新東京を詠む
ひろびろと すすきおばなのさくのべを ゆうぐれたどればたださみしけれ
ひろびろと 芒尾花の咲く野べを 夕ぐれたどればたださみしけれ
山と水 0589
S 7.10.12
秋 草
ひろらかな あおこけにわのいろふかみ もみじのこだちややいろづきぬ
ひろらかな 青苔庭の色深み 紅葉の木立やや色づきぬ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋04
ひをつけし おちばのぱっともえにける こらおどろきてにげさりにける
火を点けし 落葉のパツと燃えにける 子ら驚きて逃げ去りにける
山と水 0636
S 7.12.10
冬 庭
ひんがしの そらあかあかとにちりんは くもをやぶりてのぼりそめける
ひむがしの 空あかあかと日輪は 雲をやぶりて昇り初めける
明麿近詠集S11. 1. 1 001
元 旦
ひんがしの そらあかりしぬいさりびと ふねだすらしくきしにうごめく
ひむがしの 空明りしぬ漁りびと 舟出すらしく岸にうごめく
明麿近詠集
S16. 1. 1
073
ひんがしの そらあさにじはみゆれども まだちかやまはあめのふるらし
東の 空朝虹はみゆれども まだ近山は雨の降るらし
山と水 0103
S 6. 7. 6
五月雨
ひんがしの そらやまかげのきくやかに きょくせんひきてうみにつづける
東の 空山影のきくやかに 曲線ひきて海につづける
山と水 0038
S 6. 6.15
安房
歌紀行
ひんがしの みそらのはてしあかあかと いましのぼりぬあさひこのかげ
東の 御空の果し紅々と 今し昇りぬ朝日子の光
「栄光」 182
S27.11.12
 

 

 

御     歌

原   典

びーしーじーの いさかいおかしわがめには わらべらいさかうさまににたるも
BCGの 争ひをかし我眼には 童らいさかふ状に似たるも
地上天国30
S26.11.25
 
びしゅうめいあん あいまじこりてひとのよは ひらけゆくなりかみのさだめに
美醜明暗 相交こりて人の世は 拓けゆくなり神のさだめに
地上天国24
S26. 5.25
 
びのやかた うずのみそのをめずるひと ひにひにふえゆくうれしさにおり
美の館 珍の御苑を愛ずる人 日に日に増へゆく嬉しさに居り
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏08
びょういんを つくるしゅうきょうははやすでに かがくにくだりししるしなりける
病院を 作る宗教は早や已に 科学に降りし証なりける
「栄光」 253
S29. 3.24
 
びょうひんそう ぜつむのせかいつくらんと よさしたまえりかみはわがみに
病貧争 絶無の世界造らむと 任し給へり神は我身に
御讃歌集
(改)161
大神業
びょうひんそう なやみくるしむぶんめいは いつわりのぶんめいにあればなりけり
病貧争 悩み苦しむ文明は 偽りの文明にあればなりけり
御讃歌集
(改)168
大神業
びょうひんそう まったくきゆるぶんかこそ てんごくらくどのぶんかなりける
病貧争 全く消ゆる文化こそ 天国楽土の文化なりける
地上天国20
S26. 1.25
 
びょうひんそう まったくきゆるぶんかこそ てんごくらくどのぶんかなりける
病貧争 全く消ゆる文化こそ 天国楽土の文化なりける
御讃歌集
(改)296
地上天国
びょうひんそう まったくなみけるさちこそは このすくいよりほかなどあるべきや
病貧争 全く無みける幸こそは 此救より外などあるべきや
S26. 3.18 春季大祭
御歌09
びょうひんそう まったくなみけるさちこそは このすくいよりほかなどあるべきや
病貧争 全く無みける幸こそは 此救より外などあるべきや
地上天国23
S26. 4.25
春季大祭を寿がれた御歌
びょうひんそうに なやみくるしむぶんめいは いつわりのぶんめいにあればなりけり
病貧争に 悩み苦しむ文明は 偽りの文明にあればなりけり
岡田茂吉全集
S26. 1. 1
新年御歌08
びょうひんそうの うずまきのなかにうめきいる よをすくうなりめしやのちからに
病貧争の 渦巻の中に呻きいる 世を救うなりメシヤの力に
「栄光」 238
S28.12. 9
 
びるでぃんぐ くろぐろとたてりふゆのつき いましまうえにするどくひかる
ビルディング 黒ぐろとたてり冬の月 今し真上にするどく光る
山と水 1027
S 8.**.**
白 鷺
びるでぃんぐの たかきおくじょうはたはたと はたひらめきてそらすみきれる
ビルディングの 高き屋上はたはたと 旗ひらめきて空すみきれる
山と水 0614
S 7.11.25
秋晴れ
びるでぃんぐの まどとうまどはほかげなく つきよのそらにいかめしくたてる
ビルディングの 窓てう窓は灯光なく 月夜の空にいかめしく立てる
山と水 0158
S 6. 7. 6
月の光
びわのはの いとおもたげにゆれもなく しょうしょうとしてきょうもあめふる
枇杷の葉の いとおもたげにゆれもなく 瀟々として今日も雨ふる
山と水 0809
S 8. 4.10
雨の日
びをこのむ ひとつくらんとわれはいま びじゅつのやかたうちたてにける
美を好む 人造らんと吾は今 美術の舘〔館〕打建てにける
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌 12
S27. 6.15
びをこのむ ひとつくらんとわれはいま びじゅつのやかたうちたてにける
美を好む 人造らんと吾は今 美術の館打建てにける
地上天国37
S27. 6.25
 

 

 

御     歌

原   典

ぴらみっどのせんたんのおおざは いつもぐうぞうによって しめられているではないか
ピラミツドの尖端の王座は いつも偶像によつて 占められてゐるではないか
山と水 0295
S 6.10.18
偶 像

242首