――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

  ~かみ

御     歌

原   典

かいぎとは しんりにあらぬしんりをば しんりとおもうこころにわくなり
懐疑とは 真理にあらぬ真理をば 真理と思ふ心に湧くなり
「栄光」213
S28. 6.17
 
かいざんの ぎょうきぼさつのきざむとう やくしにょらいのみすがたとうとき
開山の 行基菩薩の刻むとう 薬師如来の御姿とほとき
山と水 0048
S 6. 6.15
安房
歌紀行
かいのきゃく かえりしあとのさびしさを たたみみつめてしばしありける
会の客 かえりし後のさびしさを 畳見つめてしばしありける
山と水 1038
S 9. 1. 5
わが家
か〔こ〕うほねの あおきはいけのみずにすけ てんてんとしてきばなのうける
河骨の 青き葉池の水に透け 点々として黄花の浮ける
※スイレン科の多年草の水草。夏に鮮やかな黄色の小型の花を上向きに開く。
山と水 0301
S 6.10.20
古 池
かえにおれ しもにおびえしすすきのに ゆめをおうなるたたかいのあと
風に折れ 霜におびえし芒野に 夢を追ふなる戦のあと
山と水 0228
S 6. 9.20
秋(一)
かえりきて あせのにじまうわがはだぎ さとぬぎすててあおばにむかう
帰りきて 汗のにじまうわが肌着 さとぬぎすてて青葉に向ふ
山と水 0832
S 8. 5.10
快よき
かおかたち いろはかわれどおしなべて かみのみめにはおなじくにびと
顔形 色は変れどおしなべて 神の御眼には同じ国人
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
かがくめいしんが つくるやまいときょうさくの わざわいをたつわがすくいかも
科学迷信が 作る病と凶作の 災を絶つ我救いかも
地上天国55
S28.12.25
 
かがくめいしんに まなこうばわれしんじつの みえぬめしいのよぞおそろしも
科学迷信に 眼奪はれ真実の 見えぬ盲の世ぞおそろしも
地上天国55
S28.12.25
全集未収録
かがくもて じじつをまげるうかつさを かしこきものとおもうおろかさ
科学もて 事実を枉げるうかつさを 賢きものとおもふ愚かさ
地上天国55
S28.12.25
 
かがくもて なおらぬやまいをひかがくで なおることわりよにあらめやは
科学もて 治らぬ病を非科学で 治る理世にあらめやは
「栄光」 231
S28.10.21
 
かがくもて やまいがなおるものならば よにやむひとはあらじとおもう
科学もて 病が治るものならば 世に病む人はあらじと思う
「栄光」 225
S28. 9. 9
 
かかなめて はこねのやまのふところに いだかれつぺんにしたしむわがいま
日々なめて 箱根の山のふところに 抱かれつペンに親しむわが今
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
18
かかなめて ふるあめにあきみやこをば あとにはるなのふじあてにきぬ
日々なめて 降る雨に倦き都をば 後に榛名の不二あてに来ぬ
山と水 0107
S 6. 7.15
ハルナ登山
かかなめて やすけかりけるわれなりき よをふきすさぶあらしのほかにいて
日々なめて 安けかりける吾なりき 世を吹き荒ぶ嵐の外に居て
御讃歌集
265
われ
※日々なめて=日々並べて     
かがみなせる こめんさやかにあきばれの そらともみじのやまなみうつすも
鏡なせる 湖面さやかに秋晴の 空と紅葉の山並うつすも
山と水 0272
S 6.10.18
日光の秋
かがやいて しょうりのみやこへあまくだる めしやはかんぜおんぼさくにおわすも
輝いて 勝利の都へ天降る メシヤは観世音菩薩に在すも
光宝会資料
S25. 3.**
光宝会大祭
御歌17
かがやいて しょうりのみやこへあまくだる めしやはかんぜおんぼさつにおわすも
輝いて 勝利の都へ天降る メシヤは観世音菩薩に在すも
「救世」58
S25. 4.15
天国大教会
春の大祭
かがやける こんごうせきもめしいには はまのまさごとみられがちなる
耀やける 金剛石も盲には 浜の真砂と見られがちなる
御讃歌集
208
さいごのすくい
最後の救
かがやける さきつおもいつねむらえぬ さよのうれしさくるしさにおり
かがやける 前途おもひつ眠らえぬ 小夜の嬉しさ苦しさにをり
山と水 1107
S 9.**.**
希 望
かきのはの かぞえるばかりえだにまだ みつよつのこんのあかきみさむし
柿の葉の 数えるばかり枝にまだ 三つ四つ残んの赤き実さむし
山と水 0348
S 6.11. 6
初 冬
かきのはの さらつのみどりひにはえて とのごとくすむそらにふるえる
柿の葉の 新つの緑陽に映えて 砥の如く澄む空にふるえる
山と水 0762
S 8. 2. 8
春の空
かきややに うれてあきそらよくすめる わがかけじゃやにうたくちずさむ
柿ややに 熟れて秋空よく澄める わが掛茶屋に歌口ずさむ
山と水 1002
S 8.10.18
武蔵野探秋
百草園にて
かぎりなき かみのめぐみはわれをして たびとのむちをおしゆなりけり
限りなき 神の恵は吾をして 田人の無智を教ゆなりけり
地上天国54
S28.11.25
命の糧
かぎりなき だいじだいひにおわします こうみょうにょらいのとうときみこころ
限りなき 大慈大悲に在します 光明如来の尊き御心
御讃歌集
175
みまつり
御祭
かぎりなき よくのしがらみにかこまれて うごきもならぬひとこそあわれ
限りなき 欲の柵に囲まれて 動きもならぬ人こそ哀れ
地上天国22
S26. 3.25
 
かぎりなく さかえゆくらんかんのんぎょうは かみのさだめしまみちにありせば
限りなく 栄えゆくらん観音行は 神の定めし真道にありせば
明麿近詠集
S11. 5.**
027
美しき此世
かぎろいの なかをわがふむやわくさに おのずからなるはるをうなずく
かぎろいの 中をわがふむやわ草に おのづからなる春をうなづく
山と水 0453
S 7. 1.15
陽 炎
かきわかば つゆにひかりてすみきらう そらほのかにもあさづきのこる
柿若葉 露にひかりて澄みきらう 空ほのかにも朝月のこる
山と水 0849
S 8. 5.20
朝 月
かく まる せんとうとうのじゃずが がんていをゆすぶる きかいさぎょう
角 丸 線等々のジャズが 眼底をゆすぶる 機械作業
山と水 0433
S 7. 1.18
動 く
かにかくに あかるきよなりわれかこむ ひとのおのおのたらうおもみれば
かにかくに 明るき世なり吾かこむ 人の各おの足らう面見れば
山と水 1209
S10. 4.10
がくしゃなんかへともおもわない ひっとらーのべらんめーぶり
学者なんか屁とも思はない ヒットラーのベランメーぶり
山と水 0861
S 8. 5.28
ヒットラー
かぐつちの かみはけがれしちのうえを きよめたまわんてんごくちかまり
火具槌の 神は汚れし地の上を 浄め給はん天国近まり
※伊邪那美尊から生まれた最後の御子、火の神。
地上天国18
S25.11.25
 
かくふみは いまだおわらずさよふけて ひおけにひのけつきなんとすも
書く文は いまだ終らず小夜ふけて 火桶に火の気尽きなんとすも
山と水 1160
S 9.12.16
寒 夜
がくもんも おしえもほうもかりこもの みだれたるよをなどすくえめや
学問も 教も法も刈菰の 紊れたる世をなど救得めや
※刈菰の=「みだれ」にかかる枕詞
地上天国35
S27. 4.25
 
かくりよに いますたらちねにつくすこそ こよなきまことのこうにぞありける
幽世に います垂乳根に尽くすこそ こよなき真の孝にぞありける
※垂乳根=「母」この場合「父母」かかる枕詞
御讃歌集
(改)339
せいしいちにょ
生死一如
かくりよに いりしなれはもみすくいに ひたいそしめよちからかぎりに
幽世に 入りし汝はも御救に ひた励めよ力限りに
御讃歌集
(改)458
きゅうれい
救 霊
かくりよの かみにいのりててんごくの ひととなれかしひとひもはやく
幽世の 神に祈りて天国の 人となれかし一日も早く
御讃歌集
(改)454
きゅうれい
救 霊
かくりよの かみにひたすらねぎもうすは いまさりまししなれのさちわい
幽世の 神に只管願ぎ申すは 今去りましし汝の幸ひ
御讃歌集
(改)457
きゅうれい
救 霊
かくりよの ことどもしらでみちをとく ひとのことばはくうきょなりける
幽世の 事ども知らで道を説く 人の言葉は空虚なりける
御讃歌集
(改)334
せいしいちにょ
生死一如
かくりよの すくいのわざもおおかみの みむねにかなえばてんごくにいりなん
幽世の 救の業も大神の 御旨に叶へば天国に入りなむ
御讃歌集
(改)461
きゅうれい
救 霊
かげろうの ゆらぎのすえにやまもさとも かすみかかりてただのどかなり
陽炎の ゆらぎの末に山も里も 霞かかりてただのどかなり
山と水 0454
S 7. 1.15
陽 炎
かげんみの じっそういともありやかに しらすめしやのおしえとうとし
過現未の 実相いともありやかに 知らすメシヤの教尊し
光宝会資料
S25. 3.**
光宝会大祭
御歌20
かげんみの じっそういともありやかに しらすめしやのおしえとうとし
過現未の 実相いともありやかに 知らすメシヤの教尊し
「救世」58
S25. 4.15
天国大教会
春の大祭
かげんみを いとありやかにしめすふみ いまだこのよにあらざりしなり
過現未を いとありやかに示す書 未だ此世にあらざりしなり
御讃歌集
(改)328
まったきおしえ
完き教へ
かこのよは ゆめものがたりとなりぬらん みろくのみよのたみとなりなば
過去の世は 夢物語となりぬらむ 五六七の御代の民となりなば
地上天国26
S26. 7.25
 
かしこくも おうしんのきぬかなぐりて たたむめしやのいさぎよきかも
畏くも 応身の衣かなぐりて 起たむメシヤのいさぎよきかも
「救世」53
S25. 3.11
五六七祭
御歌
かしこくも かみがつくりしきよきどを ひりょうにけがせしつみかるからじ
畏くも 神が造りし清き土を 肥料に汚せし罪軽からじ
「栄光」256
S29. 4.14
 
かしこくも かみのつくりしまさみちの ひとのつくりしりにはまるべき
畏くも 神の作〔造〕りし真道の 人の作りし理に嵌るべき
S28. 3.23 春季大祭
御歌08
かしこくも かみのつくりしまさみちの ひとのつくりしりにはまるべき
畏くも 神の造りし真道の 人の作りし理に嵌るべき
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠
かしこくも かみのひかりにてらさるる みのおそれめややみのよなりと
畏くも 神の光に照らさるる 身の恐れめや暗の世なりと
地上天国50
S28. 7.25
 
かしこくも かんぜおんぼさつはやおよろず かみやほとけのひじりにおわさん
畏くも 観世音菩薩は八百万 神や仏の聖に在さん
御讃歌集
086
観音妙智力
かしこくも せんじゅのみてをさしのべて さんかいばんれいすくわせたもう
畏くも 千手の御掌をさしのべて 三界万霊救わせ給う
御讃歌集
005
千手観音
かしこくも だいじだいひのかんぜおん ぼさつはめしやのみなになりませり
畏くも 大慈大悲の観世音 菩薩はメシヤの御名になりませり
救世53号
S25. 3.11
五六七祭
御歌01
かしこくも だいじだいひのかんぜおん ぼさつはめしやのみなになりませり
畏くも 大慈大悲の観世音 菩薩はメシヤの御名になりませり
光宝会資料
S25. 3.**
光宝会大祭
御歌01
かしこくも はかいのうらにそうぞうの おのをふるわすみわざみよかし
畏くも 破壊の裏に創造の 斧を揮はす神業見よかし
S26. 2. 5 立春御詠
祭典時10
かしこくも まことのかみのみひかりに あえばめしいもまなこひらくる
畏くも 真の神の御光に 遇へば盲も眼開くる
地上天国36
S27. 5.25
全集未収録
かじんらの わらいのどよみひとりいの にかいにききてあかるかりける
家人らの 笑ひのどよみ独り居の 二階にききて明るかりける
山と水 0834
S 8. 5.10
初 夏
かずしれず いばらくぐりしわれなれど そのかいありてたろういまはし
数しれず 茨潜りし吾なれど その甲斐ありて足らふ今はし
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国完成記念祭御詠
かすみ かすみ かすみがみえる またおれをひっぱるだろう あのやまのさくら
霞 霞 霞がみえる また俺を引張るだらう あの山のさくら
山と水 0477
S 7. 1.20
 
かすめしは ひばりなりけりむぎのおか かえりみすればはやそらにきゆ
かすめしは 雲雀なりけり麦の丘 かえりみすればはや空に消ゆ
山と水 1057
S 9. 2. 6
かぜかおり あおばひかれるはつなつの にわにおりたてばむねにひろぎぬ
風薫り 青葉光れる初夏の 庭に下りたてば胸のひろぎぬ
山と水 0009
S 6. 5.18
春すぎぬ
かぜかおる あおばのやまにあわのうみ ながめしたびのわすれがたきも
風薫る 青葉の山に安房の海 眺めし旅の忘れがたきも
山と水 0061
S 6. 6.15
安房歌紀行
(安房の旅)
かぜかおる このこころよさあさとでの まちのすずかけいきいきとして
風薫る この快よさ朝戸出の 街の篠懸いきいきとして
山と水 1222
S10. 6.15
六月の空
かぜたちて おきのうねりのひまをぬい みえかくれするいさりぶねあり
風立ちて 沖のうねりの間をぬい 見えかくれする漁舟あり
山と水 0170
S 6. 8.15
かぜふけば くずのひろはのひるがえり おりおりみゆるむらさきのはな
風ふけば 葛の広葉の飜えり をりをりみゆるむらさきの花
山と水 0592
S 7.10.12
秋 草
かぜもなき はるのまひるのしずかさよ しょうじのひざしねながらにみつ
風もなき 春の真昼の静かさよ 障子の日射し臥ながらに見つ
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
かたくなな めしいといえどかみあるを しるはきせきのほかにあらじな
頑なな 盲といへど神在るを 知るは奇蹟の外にあらじな
地上天国36
S27. 5.25
全集未収録
かたちのみ おしゆるがくのうたてけれ こころのめしいそのままにして
形のみ 教ゆる学のうたてけれ 心の盲そのままにして
「栄光」158
27. 5.28
全集未収録
かたちのみ ひとにしあれどそのこころ とりむしけものとえらぶことなき
形のみ 人にしあれどその心 鳥虫獣とえらぶ事なき
「栄光」194
S28. 2. 4
 
かたちばかりの みやいにあれどまめひとの まことのこころよみさせたまえ
形ばかりの 宮居にあれど信徒の 誠の心嘉させ給え
明麿近詠集
S23. 5.**
354
早雲寮初祭
かたはりて ものいうくせのかれなりき そのかれいまはおみなのごとかり
肩はりて 物言ふ癖の彼なりき 其彼今は女の如かり
山と水 1182
S10.**.**
 
かちょうふうげつ われはともとしうきおおき よにもたのしくいきむとぞおもう
花鳥風月 吾は友とし憂き多き 世にも楽しく生きむとぞ思う
御讃歌集
309
芸 術
かちょうふうげつ われはともとしうきおおき よにもたのしくいきんとぞおもう
花鳥風月 吾は友とし憂き多き 世にも楽しく生きむとぞ思ふ
御讃歌集
(改)316
芸 術
がっこうのこうちょうを きょういくするがっこうをたてろ
学校の校長を 教育する学校を建てろ
山と水 1069
S 9. 2. 6
時 局
かにかくに われもしこのどにうまれずば ひとのこのよはいかになりなん
かにかくに 吾もし此土に生れずば 人の此世は如何になりなむ
※かにかくに=とやかくと。あれこれと。
明麿近詠集
S19. 2. 5
169
立春其他
かねからんと おもいしもからですみにけり このうれしさのたとえがたなき
金借らんと 思ひしもからですみにけり この嬉しさのたとえがたなき
山と水 1127
S 9. 7.23
かねのねは あさけにうねりうねりにつ いずこのはてかきゆるさかいは
鐘の音は 朝気にうねりうねりにつ いづこの果か消ゆるさかいは
山と水 0526
S 7. 3.10
鐘の音
かねのやりばにこまっているふごう からだのやりばにこまっているるんぺん
金の遣り場に困ってゐる富豪 身体のやり場に困ってゐるルンペン
山と水 1105
S 9. 4.16
昭和九年四月
かねぼうの えんとつそそりすみだがわ みぎわのよしはみだれけるかな
鐘紡の 煙突そそり隅田川 汀の葭はみだれけるかな
山と水 0705 S 8. 1.10 足 立
(鐘ケ淵)
新東京を詠む
かばん ばすけっと ふろしき ぼんやりねむいめにはいってくる
カバン バスケット 風呂敷 ボンヤリ眠い眼に入つてくる
山と水 0583
S 7. 5.25
夜汽車
かみありと いうひとかみなしというひとの たてわけらるるだいしんぱんかな
神ありと 言ふ人神無しと言ふ人の 立別らるる大審判かな
S25.12.23 御聖誕祭
御歌10
かみありや なきやをしらすかむわざは きせきよりほかなきとしれかし
神ありや 無きやを知らす神業は 奇蹟より外なきと知れかし
地上天国18
S25.11.25
 
かみありや なしやなどとうたわごとを ふうじたまわんかむさばかれて
神ありや 無しやなどとう戯言を 封じ給はむ神裁かれて
地上天国18
S25.11.25
 
かみありや なしやのなぞもありやかに ひとのめにみゆよのおわりかな
神ありや なしやの謎もありやかに 人の眼に見ゆ世の終りかな
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時32
かみありや なしやのなぞもありやかに まなこにうつるよのおわりかな
神ありや なしやの謎もありやかに 眼に映つる世の終りかな
地上天国13
S24.12.21
大浄化
かみあるを しらすてだてはきせきより ほかになきことしめすわれかも
神あるを 知らす手段は奇蹟より 外になき事示す吾かも
地上天国48
S28. 5.25
 
かみあるを しらでまことのあんしんは などえられめやよのひとびとよ
神あるを 知らで真の安心は など得られめや世の人々よ
地上天国48
S28. 5.25
 
かみあるを しらぬよびとのあさましさ こころのめしいしるよしもなく
神在るを 知らぬ世人のあさましさ 心の盲知るよしもなく※全集未収録
明麿近詠集
S24. 6.17
446
神は十全
かみあるを しらぬよびとのあさましさ こころのめしいしるよしもなく
神在るを 知らぬ世人の浅間しさ 心の盲知るよしもなく
地上天国7
S24. 8.30
 
かみあるを しらぬよびとのあさましさ こころのめしいしるよしもなく
神在るを 知らぬ世人の浅ましさ 心の盲知る由もなく
御讃歌集
(改)355
めしい
かみあるを しらぬよびとのいかにして あんしんりゅうめいえらるべしやは
神在るを 知らぬ世人の如何にして 安心立命得らるべしやは
地上天国36
S27. 5.25
 
かみかぜに ふきまくられてこのくにの しこのくさきはみなたおれけり
神風に 吹き捲くられて此国の 醜の草木はみな倒れけり
明麿近詠集
S21. 3.10
269
かみかぜは ふきいでにけりこのくにに つもりしちりをはらわんとして
神風は 吹きいでにけり此国に 積りし塵を払はんとして
明麿近詠集
S21. 3.10
265
かみがつくりし つちのしんぴさにんげんの つくりしかがくになどわかれめや
神が造りし 土の神秘さ人間の 作りし科学になど分れめや
地上天国54
S28.11.25
命の糧
かみしらぬ ひとなればこそまつりごと おもうにまかせぬことどもおおかり
神知らぬ 人なればこそ政事 思ふに委せぬ事ども多かり
地上天国13
S25. 2.20
 
かみしらぬ ひとのあわれさたましいの なきにんぎょうとひとしかりせば
神知らぬ 人の哀れさ魂の なき人形と等しかりせば
「栄光」162
S27. 6.25
 
かみしらぬ ひとのあわれさよのおわり きつるがまでのいのちにありせば
神知らぬ 人の憐れさ世の終り 来つるがまでの命にありせば
「栄光」193
S28. 1.28
 
かみしらぬ ひとのまことはかたちのみ かみしるひとのまことぞしんなる
神知らぬ 人の誠は形のみ 神知る人の誠ぞ真なる
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
かみしらぬ ひとのまことはかたちのみ かみしるひとのまことぞしんなる
神知らぬ 人の誠は形のみ 神知る人の誠ぞ真なる
御讃歌集
(改)241
善と悪
かみぞのの ところどころにたたずまう いわもれもなくこけおいにける
神苑の 所々にたたずまふ 岩洩れもなく苔生いにける
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
13
かみといい ほとけというもぜったいの ちからをもつはめしやなりけり
神といひ 仏といふも絶対の 力を有つはメシヤなりけり
地上天国43
S27.12.25
 
かみなしと いいしはなたかびとたちの ひれふすすがたみるぞうたてき
神無しと いひし鼻高人達の 平〔鰭〕伏す姿見るぞうたてき
S25.12.23 御聖誕祭
御歌09
かみなしと いうものしりのはかなさよ やがてみまえにひれふすもしらで
神無しと いふ物識りのはかなさよ やがて神前に鰭れ伏すも知らで
地上天国18
S25.11.25
 
かみなしと いうものしりはものしりに あらでものしらぬひととおもえそ
神無しと いふ物識は物知りに あらで物識らぬ人と思へそ
地上天国36
S27. 5.25
 
かみなしと ほこりしひとのゆくすえは わがみのなしとかたるににたり
神無しと 誇りし人の行末は 我身のなしと語るに似たり
御讃歌集
(改)278
信 仰
かみなしと ほこりしひとのゆくすえは わがみのなしをかたるにやあらむ
神無しと 誇りし人の行末は 我身のなしを語るにやあらむ
地上天国19
S25.12.25
 
かみにいのる われとなりけりたまのよの うからやからもむだよろこばん
神に祈る 吾となりけり霊の世の うからやからも共喜ばむ
御讃歌集
(改)107
いつきまつりて
斎き奉りて
かみにそむき よをみだしたるまがびとの かみにいのるもせんなきしゅうまつ
神に背き 世を紊したる曲人の 神に祈るも詮なき終末
S25.12.23 御聖誕祭
御歌11
かみにそむき われをそしりしめしいらの くいあらたむるさまみるぞうき
神に背き 吾を謗りし盲等の 悔改むる状見るぞ憂き
詩歌集
S26. 1. 1
全集未収録
新年御歌16
かみにそむき われをそしりしめしいらの くいあらためるさまみるぞうき
神に叛き 吾を譏りし盲等の 悔改める状見るぞ憂き
御讃歌集
(改)429
われ吾
かみのあい こころのそこよりしりてより さびしさしらぬわれとなりける
神の愛 心の底より知りてより 寂しさ知らぬ吾となりける
御讃歌集
(改)086
神の御心
かみのため つくすとうときいのちなり などいたつきにかかるべしやは
神の為 尽す尊き生命なり など病きに罹るべしやは
明麿近詠集
S18. 2. 5
141
立 春
かみのひかり かがやきそめてまがかみの ちからひにひによわりゆくなり
神の光 輝き初めて曲神の 力日に日に弱りゆくなり
「栄光」190
S28. 1. 7
 
かみのひは ハワイのみやこにともされぬ やがてくまなくてりかがやかん
神の火は 布哇の都に灯されぬ やがて隈なく照り輝かん
「栄光」241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
かみのふみに したしみにつつすすむみは まよいのみちにふみいることなき
神の書に 親しみにつつ進む身は 迷ひの道に踏み入る事なき
地上天国31
S26.12.25
 
かみのまもり しんとのまことにこのたちの いごこちよさにこころたらえる
神の護り 信徒の誠にこの館の 居心よさに心足らへる
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
16
かみのみち ふみゆくひとこそいかならぬ わざわいきつるもやすけかるなり
神の道 踏みゆく人こそ如何ならぬ 災来つるも安けかるなり
「栄光」195
S28. 2.11
 
かみのわざ ひとのわざとのさかいなき みこそしんじんごういつなるらん
神の業 人の業との境なき 身こそ神人合一なるらむ
地上天国29
S26.10.25
神と恋
かみは あいなりちからなれば かみをはなれてやすんじうべきや
神は 愛なり力なれば 神を離れて安んじ得べきや
御讃歌集
(改)085
神の御心
かみはあるか なきかのろんぎたちまちに ふっとぶときのはやちかみけり
神は有るか 無きかの論議忽ちに 吹つ飛ぶ時の早近みけり
「栄光」192
S28. 1.21
 
かみはなしと いうひとびとのたちまちに おののきふためくよのおおとうげかも
神は無しと 言ふ人々の忽ちに 戦きふためく世の大峠かも
「栄光」194
S28. 2. 4
 
かみはなしと いとほこらげにいいしひと ほろびゆくさまみるぞかなしき
神はなしと いと誇らげに言ひし人 滅びゆく状見るぞ悲しき
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時14
かみはなしと いとほこらげにいいしひと ほろびゆくさまみるぞかなしき
神はなしと いと誇らげに言ひし人 滅びゆく状見るぞ悲しき
地上天国13
S24.12.21
大浄化
かみはなしと いとほこらしげにいいしひとの あわてふためくときぞきにける
神は無しと いと誇し気に言ひし人の 狼狽ふためく時ぞ来にける
御讃歌集
(改)196
しんぱん
審 判
かみはなしと いとほこらしげにいうひとの あわてふためくときぞきにける
神は無しと いと誇らしげに言ふ人の あわてふためく時ぞ来にける
明麿近詠集
S24. 5.**
419
火の洗礼
かみはなしと いとほこらしげにいうひとの あわてふためくときぞきにける
神は無しと いと誇らしげに言ふ人の あわてふためく時ぞ来にける
地上天国5
S24. 6.25
 
かみはなしと こころおごれるえらびとの かぶとをぬがんよぞきつるなり
神は無しと 心驕れる偉人の 兜を脱がん世ぞ来つるなり
「救世」66
S25. 8.23
 
かみはなしと こころおごれるえらびとの かみにぬかづくよぞちかみけり
神は無しと 心驕れる偉人の 神に額く世ぞ近みけり
御讃歌集
(改)266
世の終り
かみはよぞ すみきらわんとかしこくも ひのせんれいをなさしめたまわん
神は世ぞ すみきらはんと畏くも 火の洗霊をなさしめ給はむ
地上天国18
S25.11.25
 
かみほとけ いつきおろがむこころこそ いわとひらけししるしなりけり
神仏 斎き拝がむ心こそ 岩戸開けししるしなりけり
御讃歌集
246
かいしん
改 心
かみほとけ ひともことごとすくうこそ しじょうのめしやのちからなりけり
神仏 人も悉と救ふこそ 至上のメシヤの力なりけり
「栄光」 203
S28. 4. 8
 
かみやぺん ことばのみにてにんげんを すくわんとするおろかなるよや
紙やペン 言葉のみにて人間を 救はんとする愚かなる世や
「栄光」249
S29. 2.24
 
かみやまの もみじのよさをわすれかね はるるひをまちつえひかんとおもう
神山の 紅葉の好さを忘れ兼ね 晴るる日を待ち杖引かんと思ふ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋14
かみやまや こまがたけなどもみじあさく ゆのまちいまだあきひそかなり
神山や 駒ケ嶽など紅葉浅く 温泉の町いまだ秋ひそかなり
明麿近詠集
S16.10.**
109箱根
熱海紀行
かみをおそれ ただしきみちをまもるひと つくるぞわれのしめいなるらん
神を恐れ 正しき道を守る人 つくるぞわれの使命なるらん
明麿近詠集
S22. 1.19
310誠
かみをかたり こいをかたりつげいじゅつを かたるわれはもかみのまにまに
神を語り 恋を語りつ芸術を 語る吾はも神のまにまに
地上天国29
S26.10.25
神と恋
かみをせに かがくにたよるもろびとの ほぞをかむひのちかまりにける
神を背に 科学に頼る諸人の 臍を噛む日の近まりにける
S25.12.23 御聖誕祭
御歌06
かみをせに まことをつえにてをつらね すすむゆくてになどさやりあらめや
神を背に 誠を杖に手を連ね 進む行手になどさやりあらめや
御讃歌集
(改)447
結婚
かみをそしり おろがむひとをあなどりし ひとのもがかんよのおわりかも
神をそしり 拝む人を侮りし 人のもがかむ世の終りかも
地上天国13
S24.12.21
大浄化
かみをそしり おろがむひとをあなどりし ひとのもがかんよのおわりくも
神をそしり 拝む人を侮りし 人のもがかむ世の終り来も
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時17
かみをちからに まことのつえもてすすむみは よにおそるものなきをしりけり
神を力に 誠の杖もて進む身は 世に怖るものなきを知りけり
御讃歌集
248
かいしん
改 心
かみをちからに まことのつえもてすすむみは よにおそるものなきをしりけり
神を力に 誠の杖もて進む身は 世に怖るものなきを知りけり
御讃歌集
(改)116
神を讃へる
かみをちからに まことをつえにつくひとの などかおそれんあかきあらしも
神を力に 誠を杖につく人の などか怖れん赤き嵐も
明麿近詠集
470
最後の日

 

む~

御     歌

原   典

かむながら おつちをきよめきよきたね まけばゆたかにみのるとうとさ
惟神 御土を浄め清き種子 蒔けば豊かに稔る尊さ
S27. 2. 5 立春祭
御歌15
かむながら おつちをきよめきよきたね まけばゆたかにみのるとうとさ
惟神 御土を浄め清き種子 蒔けば豊かに稔る尊さ
地上天国34
S27. 3.25
 
かむながら かみのまにまにすすまなん まがのさえぎるみちせまくとも
惟神 神のまにまに進まなん 曲の遮ぎる道狭くとも
明麿近詠集
S17.1223
124
還暦の歌
かむながら かみのまにまにすすむこそ うきのよやすくわたるみちなり
惟神 神のまにまに進むこそ 憂きの世安く渡る道なり
御讃歌集
074
道歌(二)
かむながら かみのまにまにすすむこそ うきのよやすくわたるみちなり
惟神 神のまにまに進むこそ 憂きの世易く渡る道なり
御讃歌集
(改)149
よにしょして
世に処して
かむながら かみのまにまにすすむこそ ひとのよやすくわたるみちなる
かむながら 神のまにまに進むこそ 人の世安く渡る道なる
地上天国24
S26. 5.25
 
かむながら かみのまにまにすすむみは うきのこのよもたのしかりけり
惟神 神のまにまに進む身は 憂きの此世も楽しかりけり
明麿近詠集
S23. 5.16
336
楽しき世
かむながら かみのまにまにすすむみは もものなやみもうちきゆるなり
惟神 神のまにまに進む身は 諸の悩みもうち消ゆるなり
御讃歌集
(改)407
ほうなん
法 難
かむながら かみのみむねにかなうみは やすくたのしきよとおもうなり
かむながら 神の御旨に叶ふ身は 安く楽しき世と思ふなり
地上天国32
S27. 1.25
 
かむながら きょうのよきひをむかえてゆ いざだいどうをむみいでんかな
惟神 今日の吉き日を迎えてゆ いざ大道を履み出でんかな
明麿近詠集
S17.1223
128
還暦の歌
かむながら ちじょうてんごくはハワイより よのはてまでもひろぎゆかなん
惟神 地上天国は布哇より 世の涯までも拡ぎゆかなん
「栄光」241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
かむながら わがひのもとははじめより かみがさだめしちじょうてんごく
惟神 我日の本は創めより 神が奠めし地上天国
「栄光」164
S27. 7. 9
 
かむながら わがひのもとはびのくにと さだまりいるなりわするるなゆめ
かむながら 我日の本は美の国と 奠まりゐるなり忘るるなゆめ
地上天国37
S27. 6.25
 
かむながら わがひのもとはびのくにと さだまりいるなりわすれなよゆめ
かむながら 我日の本は美の国と 奠まりゐるなり忘れなよゆめ
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌04
S27. 6.15
かむわざと みるのほかなしときのまに なりぬあたみのげいじゅつのさと
神業と 見るの外なし時の間に 成りぬ熱海の芸術の郷
S28.12.23 御聖誕祭
御歌16
かむわざと みるのほかなしときのまに なりぬあたみのげいじゅつのさと
神業と 見るの外なし時の間に 成りぬ熱海の芸術の郷
地上天国 56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠16
がやがやと かまびすしけれはぼうほう とりまきひびやのかわずなくなり
ガヤガヤと 喧びすしけれ破防法 取巻き日比谷の蛙鳴くなり
「栄光」167
S27. 7.30
 
からからと くるまのおとしぬひっそりと まだあけやらぬそとものけはい
からからと 車の音しぬひつそりと まだ明けやらぬ外面のけはい
山と水 0825
S 8. 4.10
ガラスどに いきをころしつみいるなり わがまがないのまつがえのすずめ
硝子戸に 息をころしつ見いるなり わがまながいの松ケ枝の雀
山と水 1029
S 8.12.28
小 雀
がらすびんの なかのあらしをふせぎえで などよのあらしふせぎうべしや
ガラス瓶の 中の嵐を防ぎ得で など世の嵐防ぎ得べしや
地上天国13
S25. 2.20
 
からっかぜが よるのぎんざをよけて ひびやがはらのこうそうけんちくへぶつかるんだ
空風が 夜の銀座をよけて 日比谷ケ原の高層建築へぶつかるんだ
山と水 0650
S 7.12.10
銀座の夜
かりいねの ほやまほがきやおちこちに めぢのかぎりにみゆもうれしき
苅稲の 穂山穂垣や遠近に 目路の限りに見ゆもうれしき
山と水 0319
S 6.11. 1
筑波紀行
かりおえし まつのこずえのあかるさよ みきあかあかとゆうひにはゆる
刈り終えし 松の梢の明るさよ 幹あかあかと夕陽に映ゆる
山と水 0987
S 8.10.10
冬 近 し
かりこもの みだれたるよはせんれいの ひもてやかずばきよまるすべなき
刈菰の 乱れたる世は洗霊の 火もて焼かずば浄まる術なき
地上天国23
S26. 4.25
 
かりこもの みだれたるよをうちきりて うましこのどにならせますらむ
苅菰の 乱れたる世を打断りて 美し此土にならせますらむ
御讃歌集
129
すくいのちから
救の力
かりこもの みだれたるよをうちきりて ただしきみよをうちたつるなり
刈菰の 乱れたる世を打切りて 正しき御代を打樹つるなり
御讃歌集
(改)090
かみわざ
神 業
かりこもの みだれたるよをうちひらき うましのみよをたてなんとすも
苅菰の 乱れたる世をうち拓き 美しの御代を建てなんとすも
明麿近詠集
S24. 5.13
403
天国の苑
かりこもの みだれたるよをうちひらき うましのみよをわれたてんとす
刈菰の 乱れたる世をうち拓き 美しの御代を吾建てんとす
「光」17
S24. 7. 9
天国の苑
かりこもの みだれたるよをたてよこの ひとつにむすぶみわざとうとし
苅菰の 乱れたる世を経緯の 一つに結ぶ神業尊し
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時24
かりこもの みだれにみだれしうつしよを うちきりにせんことたまのつるぎに
刈菰の 乱れに乱れし現世を うち切りにせむ言霊の剣に
地上天国22
S26. 3.25
 
かりこもの みだれみだれしよぞすくい ちじょうてんごくたつるわれかも
刈菰の 紊れに乱れし世ぞ救ひ 地上天国樹つる吾かも
S27. 2. 5 立春祭
御歌13
かりこもの みだれみだれしよぞすくい ちじょうてんごくたつるわれかも
刈菰の 紊れに乱れし世ぞ救ひ 地上天国樹つる吾かも
地上天国34
S27. 3.25
 
※刈菰の=「みだれ」にかかる枕詞    
かりたての しいのはにすくあおぞらの すがすがしもよあきばれのごご
刈りたての 椎の葉にすく青空の すがすがしもよ秋晴の午後
山と水 0964
S 8. 9.18
秋 空
かりほだの みずさやかにもあきぞらの こぐもうつしていとしずかなり
苅穂田の 水さやかにも秋空の 小雲うつしていと静かなり
山と水 0323
S 6.11. 1
筑波紀行
かれあしを むごきがまでにいけにうめ きょうもこがらしふきやまぬなり
枯葦を むごきがまでに池に埋め 今日も凩ふきやまぬなり
山と水 0314
S 6.10.20
武蔵野の秋
かれえだに はるのひかりのほのみえて なにかたのしきここちこそすれ
枯枝に 春の光のほの見えて 何かたのしき心地こそすれ
山と水 0497
S 7. 2.25
かれきりし えだふゆさればむつのはな さくひとときのながめありける
枯れきりし 枝冬されば六つの花 咲くひとときの眺めありける
山と水 0403
S 6.12.25
かれくさの みぎわのこしてはしげたの かくるるがまでしおふくれいる
枯草の 汀のこして橋桁の かくるるがまで潮ふくれゐる
山と水 0719
S 8.**.**
王 子
新東京を詠む
かれくさを しだくあとにははやはるの きざしはつちにほのかなりける
枯草を しだく跡にははや春の きざしは土にほのかなりける
山と水 0464
S 7. 1.16
春の気はい
かれしばの にわところどころあおずみぬ いつとはしらにはるきつるなり
枯芝の 庭処々青ずみぬ いつとは知らに春来つるなり
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
かれのかんじょう みゃくみゃくとこころよいりずむをなして おれにながれてくる
彼の感情 脈々と快いリズムをなして 俺に流れてくる
山と水 0424
S 7.12.25
感 情
かれのこる はすだにむごくくきおれて はのおおかたはみずにしずめる
枯残る 蓮田にむごく茎折れて 葉の大方は水に沈める
山と水 0324
S 6.11. 1
筑波紀行
かれのはら いろめだたぬもこころづけば はるのあわびにつちととのえる
枯野原 色めだたぬも心づけば 春の淡陽に土ととのえる
山と水 0463
S 7. 1.16
春の気はい
かれのはら てらすひざしにはるみえて なんとはなしにのどけさのきょう
枯野原 照す陽射しに春みえて 何とはなしにのどけさの今日
明麿近詠集
S11. 2.13
005
春の訪れ
かれのはら ひをなめてふくこがらしに むごたらしきまでにじられにける
枯野原 日をなめてふく凩に むごたらしきまでにぢられにける
山と水 1017
S 8.11.18
冬 枯
かれもせで ひとりかわらにさきつくる なでしこのはなのちさきいのち
枯れもせで ひとり河原に咲きつくる 撫子の花の小さきいのち
山と水 0875
S 8. 6.19
河原撫子
かれやなぎ ゆれしずもればしとしとと ふゆのこさめのふりいでにける
枯柳 ゆれしづもればしとしとと 冬の小雨のふりいでにける
山と水 1018
S 8.11.18
冬 枯
かれよもぎ のこれるままにみぞがわの つちのなだりにはるにじみいる
枯蓬 残れるままに溝川の 土のなだりに春にじみゐる
山と水 0748
S 8. 2. 4
浅 春
かれを ときふして しまってからの さびしさ
彼を 説伏して しまつてからの 寂しさ
山と水 0640
S 7.**.**
このごろ
かわかぜの ふくやきしべにちりだまる さくらのはなびらまろびおちにつ
川風の ふくや岸辺にちりだまる 桜の花びらまろびおちにつ
山と水 1083
S 9. 3. 2
夜 桜
かわきたる にわのももくさちからなく ひまわりひとりおおしくさける
かわきたる 庭のもも草力なく 向日葵ひとり雄々しく咲ける
山と水 0910
S 8. 7.20
日盛り
かわぐちの どてしたいちのこさつあり ぜんこうじのもじあざやかならず
川口の 土手下一の古刹あり 善光寺の文字あざやかならず
山と水 0717
S 8.**.**
王 子
新東京を詠む
かわのえに けぶるがごとくげっこうの もやいてはしのうえにひとあり
川の上に けぶるが如く月光の もやいて橋の上に人あり
山と水 0268
S 6.10. 6
かわのへを あなたこなたとさまよえる つりびとみえてあめしきりなり
川の辺を 彼方此方とさまよえる 釣人みえて雨しきりなり
山と水 0104
S 6. 7. 6
五月雨
かわほそく ながれけどおしさりながら さくらのつくるまでをゆかなん
川細く 流れけ遠しさりながら 桜のつくるまでをゆかなん
山と水 1059
S 9. 2. 6
かわりめの よのことごとをまめひとに しらすわれはもかみのまにまに
変り目の 世の悉を信徒に 知らす吾はも神のまにまに
「栄光」 199
S28. 3.11
 
かんがえの まとまりかぬるもどかしさ たいざのかれはわれをみつむる
考えの まとまりかぬるもどかしさ 対座の彼は吾を見つむる
山と水 1156
S 9.10.26
吾を観る
かんざくら はやちりそめてあたたかき ゆのまちあたみにはるはたちけり
寒桜 早や散り初めてあたゝかき 湯の町熱海に春は立ちけり
御光話録4
S24. 2. 4
立春の御歌
かんざくら はやちりそめてあたたかき ゆのまちあたみにはるはたちけり
寒桜 はや散り初めて暖き 湯の町熱海の春は立ちけり
地上天国3
S24. 4.20
立春御歌
かんざくら はやちりそめてあたたかき ゆのまちあたみのはるはたちけり
寒桜 はや散り初めて暖き 湯の町熱海の春は立ちけり
明麿近詠集
S24. 2. 4
374
立 春
かんぜおん いつきまつりしそのひより わがいえぬちはあかるみにける
観世音 斎き奉りし其日より 我家ぬちは明るみにける
御讃歌集
020
かんのんげしょう
観音下生
かんぜおん いつきまつりていえぬちは まひるまのごとあかるくなりぬ
観世音 斎き奉りて家ぬちは 真昼間の如明るくなりぬ
御讃歌集
083
観音妙智力
かんぜおん ぼさつとねんずたまゆらに このみこのたまよみがえりけり
観世音 菩薩と念ずたまゆらに 此身此魂甦りけり
御讃歌集
022
ぐせのひかり
救世之光
かんぜおん ぼさつのおんなようきさせ めしやのみなによぞすくうなり
観世音 菩薩の御名揚棄させ メシヤの御名に世ぞ救ふなり*
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時12
かんぜおん ぼさつのみこころこころとし すすむひとこそまことのひとなる
観世音 菩薩の御心心とし 進む人こそ真の人なる
明麿近詠集
S23. 1. 1
333
神の守
かんぜおん ぼさつのみなをようきさせ めしやのみなによぞすくうなり
観世音 菩薩の御名を揚棄させ メシヤの御名に世ぞ救ふなり
地上天国15
S25. 4.20
 
かんぜおん ぼさつのめぐみなかりせば このみこのたまほろびしなるらめ
観世音 菩薩の恵なかりせば 此身此魂滅びしなるらめ
御讃歌集
189
おおみめぐみ
大御恵
かんぜおん ぼさつはこうみょうにょらいなる みなもてしゅじょうをすくいますなり
観世音 菩薩は光明如来なる 御名もて衆生を救ひますなり
御讃歌集
(改)254
だいじだいひ
大慈大悲
かんぜおん またのみなだいひぼさつとは ぶつめつのよのかなしみにぞある
観世音 又の御名大悲菩薩とは 仏滅の世の悲しみにぞある
御讃歌集
(改)250
だいじだいひ
大慈大悲
かんぜおん またのみなだいひぼさつとは ぶつめつのよのかなしみにぞある
観世音 又の御名大悲菩薩とは 仏滅の世の悲しみにぞある
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時10
かんぜおん またのみなだいひぼさつとは ぶつめつのよのかなしみにぞある
観世音 又の御名大悲菩薩とは 仏滅の世の悲しみにぞある
地上天国15
S25. 4.20
 
かんぜおん メシヤとならせたまいしは だいしんぱんのせまればなりけり
観世音 救世主とならせ給いしは 大審判の迫ればなりけり
「救世」53
S25. 3.11
五六七祭
御歌
かんぜおん メシヤとならせたまいしは だいしんぱんのせまればなりけり
観世音 救世主とならせ給いしは 大審判の迫ればなりけり
光宝会資料
S25. 3.**
光宝会大祭
御歌03
かんぜおんの みなのすくいはぶつのよを かぎりにかみのみなとかわりぬ
観世音の 御名の救ひは仏の世を 限りに神の御名と変りぬ
御讃歌集
(改)120
かみをたたえる
神を讃へる
かんぜおんぼさつ かしこしまたのみなは こうみょうにょらいともうしまつるも
観世音菩薩 畏し又の御名は 光明如来と申し奉るも
御讃歌集
168
みまつり
御 祭
かんぜおんぼさつの とうときおんみたま むかえまつりしきょうのよろこび
観世音菩薩の 尊き御霊魂 迎え奉りし今日の喜び
御讃歌集
167
みまつり
御 祭
かんぜおんぼさつの とうときみめぐみに すがりていきんきょうをさかいに
観世音菩薩の 貴き御恵に 縋りて生きむ今日を境に
御讃歌集
174
みまつり
御 祭
かんとうに なだたるはこねのやまのえに われはそえけりうづのめいしょを
関東に 名だたる箱根の山の上に 吾は添えけり珍の名所を
明麿近詠集
S24. 8.18
465
神仙郷
かんとうの へいやましたにちずのごと ひろごるすえにふじのかそけし
関東の 平野眼下に地図の如 ひろごる末に不二のかそけし
山と水 0334
S 6.11. 1
筑波根の秋
かんのんぎょうの まったきひとはいささかの いつわりごともこのまざるなり
観音行の 完き人は些かの 佯り言も好まざるなり
御讃歌集
140
かんのんぎょう
観音行
かんのんの がぞうのまえにこすもすを いけてこととるひまをたらえり
観音の 画像の前にコスモスを 生けて事とるひまを足えり
山と水 0981
S 8.10.10
コスモス
かんのんの けぶつのみなにながきよを すくわせたまいしかみぞとうとき
観音の 化仏の御名に長き世を 救はせ給ひし神ぞ尊き
御讃歌集
(改)255
だいじだいひ
大慈大悲
かんのんの ころもをかなぐりすてたまい めしやとあるるおおいなるとき
観音の 衣をかなぐり捨て給ひ メシヤと現るる大いなる時
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時13
かんのんの ころもをかなぐりすてたまい めしやとあるるおおいなるとき
観音の 衣をかなぐり捨て給ひ メシヤと現るる大いなる時
地上天国15
S25. 4.20
 
かんのんの ころもをかなぐりすてたまい めしやとあるるおおいなるとき
観音の 衣をかなぐり捨て給ひ メシヤと生るる大いなる時
御讃歌集
(改)126
メシヤ
かんのんの じひとはぜんあくむさべつに すくわせたまうことにぞありける
観音の 慈悲とは善悪無差別に 救はせ給ふ事にぞありける
御讃歌集
(改)249
だいじだいひ
大慈大悲
かんのんの じひとはぜんあくむさべつに みそなわせたまうことにぞありける
観音の 慈悲とは善悪無差別に 鑒はせ給ふ事にぞありける
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時08
かんのんの じひとはぜんあくむさべつに みそなわせたまうことにぞありける
観音の 慈悲とは善悪無差別に 鑒はせ給う事にぞありける
地上天国15
S25. 4.20
 
かんのんの ちからというはちえがくに とけぬふしぎのものにぞありける
観音の 力というは知恵学に 解けぬ不思議のものにぞありける
御讃歌集
136
すくいのちから
救の力
かんのんの ちからというはひみずつち さんみいったいのちからにぞある
観音の 力というは火水土 三位一体の力にぞある
御讃歌集
179
かんのんりき
観音力
かんのんの ひかりにまなこさめぬれば こがねとみしはあらがねのつち
観音の 光に眼醒めぬれば 黄金と見しは荒金の土
※荒金の 【粗金の】、「つち」にかかる枕詞
御讃歌集
051
かみのみひかり
神の御光
かんのんの みすくいなくばわれはいま そこなきぬまになやみつづけむ
観音の 御救いなくば吾は今 底なき沼に悩みつづけむ
御讃歌集
055
かみのみひかり
神の御光
かんのんの みなねんずればいぶかしも わがこころねのすがすがしもよ
観音の 御名念ずれば訝かしも わか心根の清すがしもよ
御讃歌集
124
のりのはな
法の華
かんのんの みょうちのかぎにそこふかき よろずのなぞはうちとくるならん
観音の 妙智の鍵に底深き 萬の謎はうち解くるならむ
御讃歌集
033
てんちかいめい
天地開明
かんのんめしや みろくこうみょうにょらいとう みなはかわれどひとつかみなり
観音メシヤ 五六七光明如来とふ 御名は変れど一つ神なり
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時22
かんのんりき よにあらわれてかりこもの みだれけるよもたださるるならめ
観音力 世に現はれて刈菰の 乱れける世も正さるるならめ
御讃歌集
(改)253
だいじだいひ
大慈大悲
かんのんりき よにあらわれてかりこもの みだれたるよもたださるるならめ
観音力 世に現はれて苅菰の 乱れたる世も正さるるならめ
明麿近詠集
S24. 5.**
412
神の力
かんのんりき よにあらわれてかりこもの みだれたるよもたださるるならめ
観音力 世に現はれて苅菰の 乱れたる世も正さるるならめ
地上天国2
S24. 3. 1
 
かんぼくたい あかきむらさきのいろがとけあって ひにかがやいているあきのこうげん
潅木帯 赤黄紫の彩が溶け合つて 陽にかがやいてゐる秋の高原
山と水 0242
S 6. 9.20
秋(二)
かんれいの うえにてんごくつくらいて よびとにかんきあたえんとすも
函嶺の 上に天国造らいて 世人に歓喜与へんとすも
「栄光」 164
S27. 7. 9
 
かんれいの もみじめでんとこのあした かどをいづればあきぞらたかし
函嶺の 紅葉賞でんと此朝 門を出づれば秋空高し
明麿近詠集
S16.10.**
097箱根
熱海紀行
※函嶺、箱根山の異称。    

 243首