――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ――― |
こ
御 歌 |
原 典 |
題 |
こいすちょう ことはとしにはかかわりの なきをしりけるいそじすぎてゆ 恋すてふ ことは年にはかかはりの なきを知りける五十路すぎてゆ |
山と水
0064 S 6. 7. 1 |
恋 (仮想歌) |
こいすちょう ことはとしにはかかわりの なきをしりけるわれのこのごろ 恋すてふ ことは年にはかかはりの なきを知りける吾のこのごろ |
山と水
0064 25年版 |
恋 (仮想歌) |
こいすとう ほどにあらねどいまいちど あいみまほしくおもうおみなあり 恋すてう ほどにあらねど今一度 会い見まほしく思ふ女あり |
山と水
1200 S10. 4.10 |
身辺詠 (一) |
こいにかち じゃあくにかちてきしわれの こころのそらはくもひとつなき 恋に勝ち 邪悪に勝ちて来し吾の 心の空は雲一つなき |
地上天国29 S26.10.25 |
神と恋 |
こいのなき びのなきいしをかむごとき おしえによびとすくわれうべしや 恋のなき 美のなき石を噛む如き 教へに世人救はれ得べしや |
S27. 2. 5 | 立春祭 御歌10 |
こいのなき びのなきいしをかむごとき おしえによびとすくわれうべしや 恋のなき 美のなき石を噛む如き 教へに世人救はれ得べしや |
地上天国33 S27. 2.25 |
|
こいのはな さかすはよけれあだばなも あるぞわこうどこころゆるすな 恋の花 咲かすはよけれ仇花も あるぞ若人心ゆるすな |
地上天国29 S26.10.25 |
神と恋 |
こうえんの あきしらぬげにひとびとの おおかたすぽーつなどによりいる 公園の 秋知らぬげに人びとの 大方スポーツなどに集りゐる |
山と水
1140 S 9. 9.16 |
公園の秋 |
こうえんの べんちにひとのかたるらし われさりげなくゆきすぎにける 公園の ベンチに人の語るらし 吾さりげなく行きすぎにける |
山と水
0165 S 6. 7. 6 |
月の光 |
こうがいの みちはるにしてきやいえの したしまれについくまがりしぬ 郊外の 径春にして樹や家の したしまれについくまがりしぬ |
山と水
0522 S 7. 3.10 |
さまよう |
こうせいの よきひむかえてわれはいま きぼうわきみちむねおどるなり 更生の よき日迎えてわれは今 希望湧き満ち胸躍るなり |
明麿近詠集 S17.12.23 |
134還暦の歌 |
こうせいの わかきひかりをわだのはら てらすはつひをけさもみしかな 更生の 若き光を和田の原 照らす初日を今朝も見しかな |
山と水
0668 S 8. 1. 1 |
勅題 朝の海 |
こうそうなびるでぃんぐをめざして つまがけさつくろったくつしたを はいてゆくさらりーまん 高荘なビルディングを目指して 妻が今朝繕つた靴下を 穿いてゆくサラリーマン |
山と水
0248 S 6. 9.20 |
社 会 |
こうばいの はなえようやくととのえば ひざしをうけてひとしおかがよう 紅梅の 花枝やうやくととのえば 陽ざしをうけて一入かがよふ |
山と水
0468 S 7. 1.16 |
春の気はい |
こうばいの ひとはちかいてえんばたに おけばさすひにはるほのめくも 紅梅の 一鉢購いて縁端に 置けばさす陽に春ほのめくも |
山と水
1165 S10. 1.10 |
春未だし |
こうびきのいぬと ゆうかんまだむ どれだけちがう 交尾期の犬と 有閑マダム どれだけちがふ |
山と水
1026 S 8.11.24 |
|
こうほねの あおきはいけのみずにすけ てんてんとしてきばなのうける 河骨の 青き葉池の水に透け 点々として黄花の浮ける ※河骨=スイレン科の多年草の水草。夏に鮮やかな黄色の小型の花を上向きに開く。 |
山と水
0301 S 6.10.20 |
古 池 |
こうみょうに じゅうするひとのことたまは いとこころよきひびきありけり 光明に 住する人の言霊は いと快きひびきありけり |
山と水
1197 S10. 3.25 |
光 明 |
こうみょうに そむくひとらのあやうかり このうつしよのくるるときはも 光明に そむく人らのあやうかり 此の現世の暮るる時はも |
山と水
0917 S 8. 8.10 |
|
こうみょうにょらい いつきまつりしきょうよりぞ わがいえぬちはあかるかるらむ 光明如来 斎き祭りし今日よりぞ わが家ぬちは明るかるらむ |
御讃歌集 169 |
みまつり 御祭 |
こうみょうにょらい いつきまつりてかしこくも わがいえぬちはあかるみにけり 光明如来 斎き奉りて畏くも 吾家ぬちは明るみにけり |
御讃歌集 (改)104 |
いつきまつりて 斎き奉りて |
こうみょうにょらい まばゆきひかりをなごめさせ よにかんのんとけげんしませり 光明如来 まばゆき光を和めさせ 世に観音と化現しませり |
御讃歌集 231 |
夜の終り |
こうみょうの あまねくてらすよなりせば ちりやけがれのなどあるべしや 光明の 遍く照らす世なりせば 塵や汚れのなどあるべしや |
明麿近詠集S23. 5. 1 | 335 神の守 |
こうみょうの いとうるわしくかがやけど やみにうごめくあわれよのひと 光明の いと美はしく輝やけど 暗にうごめくあはれ世の人 |
地上天国4 S24. 5.25 |
|
こうみょうの いとうるわしくかがやけど やみにうごめくひとにはみえまじ 光明の いと美はしく輝やけど 暗にうごめく人には見へまじ |
明麿近詠集 S24. 5.** |
427 救ひの光 |
こうみょうの いとうるわしくかがやける かげにうごめくあわれよのひと 光明の いと美はしく輝ける 蔭に蠢めく哀れ世の人 |
御讃歌集 (改)258 |
光の道 |
こうみょうの いやかがやくやいかならん まがのたくみもかくすによしなし 光明の いや輝くや如何ならむ 曲の企みも隠すに由なし |
光宝会資料 S25. 1. 1 |
新年御歌 祭典時31 |
こうみょうの いやかがやくやいかならん まがのたくみもかくすによしなし 光明の いや輝くや如何ならむ 曲の企みも隠すに由なし |
地上天国13 S24.12.21 |
大浄化 |
こうみょうの かがやくみちへねもごろに みちびきたもうかんぜおんかも 光明の 輝く道へねもごろに 導きたもふ観世音かも |
明麿近詠集S11. 5.** | 026 美しき此世 |
こうみょうは はやさしそめぬもろびとよ こころのとびらうちひらけかし 光明は 早射し初めぬ諸人よ 心の扉うち開けかし |
御讃歌集 (改)173 |
てんちかいめい 天地開明 |
こうみょうは はやさしそめぬもろびとよ こころのとびらはやひらけかし 光明は はや射し初めぬ諸人よ 心の扉はや開けかし |
御讃歌集 286 |
れいほう 霊峰 |
こうりゅうの なみをけたてていままさに おどりいでなんてんにむかって 蛟龍の 波を蹴立てて今将に 躍り出でなむ天に向つて |
「栄光」183 S27.11.19 |
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こうりゅうは ちちゅうをあとにてんにむけ おどりいでなんいまぞうれしき 蛟龍は 池中を後に天に向け 躍り出でなん今ぞうれしき |
地上天国34 S27. 3.25 |
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こうりゅうも ときをえざればちのそこに ひそみかくるるほかなかりけり 蛟龍も 時を得ざれば地の底に 潜み隠るる外なかりけり |
明麿近詠集 S15.12.23 |
064 |
※蛟龍=地に潜みいる龍。雲雨にあうと天に昇って龍になるという。 | ||
こうりんの えかもふりつむしらゆきと いろてりはゆるすいせんのはな 光琳の 絵かもふりつむ白雪と 色てりはゆる水仙の花 |
山と水
1050 S 9. 1.20 |
水 仙 |
こえいしょうぜんたり よんひゃくゆうよのせいみん 孤影悄然たり 四百有余の政民 |
山と水
1032 S 8.12.29 |
日 本 |
こえがたき このうつしよのおおとうげ やすくこえなむかみのめぐみに 越え難き 此の現世の大峠 安く越えなむ神の恵みに |
御光話録7 S24. 3. 6 |
|
こえがたき このうつしよのおおとうげ やすくこえなんかみのあないに 越え難き 此現世の大峠 安く越えなむ神の案内に |
明麿近詠集 S24. 2.** |
393 救主降臨 |
こえひそむ ひそひそばなしをいとうなり あかるきわれらにひみつなければ 声ひそむ ひそひそ話を嫌ふなり 明るき吾等に秘密なければ |
地上天国11 S24.10.20 |
正直と嘘 |
こかげふめば つちのしめりのややにあり ひなたのあつさここにわすれぬ 樹かげふめば 土のしめりのややにあり 日向の暑さここに忘れぬ |
山と水
0585 S 7.10.10 |
初 秋 |
こがらしは ふゆがれさくらになりなりて つくばのやまはほのかなりけり 凩は 冬枯桜に鳴りなりて 筑波の山はほのかなりけり |
山と水
0708 S 8. 1.10 |
足 立 (荒川堤) 新東京を詠む |
こくみんの りがいをさきにせいさくを ねるあめりかのうらやましきかも 国民の 利害を先に政策を 練るアメリカの羨しきかも |
「栄光」
237 S28.12. 2 |
|
こけにわの みどりめにしむみちにたち あかずながむるあめのひのごご 苔庭の 緑眼に沁む径に佇ち 飽かず眺むる雨の日の午後 |
地上天国51 S28. 8.25 |
箱根の夏 20 |
こけふりし にわのおおいしながめつつ かみよをしのぶわがいおのそと 苔ふりし 庭の大石ながめつつ 神代を偲ぶわが庵の外 |
明麿近詠集 S22. 9.15 |
316 観山亭 |
こけむせる いわまにおうるおぐさにも あきのいろみゆふとたたずみぬ 苔むせる 岩間に生うる小草にも 秋の色見ゆふと佇みぬ |
地上天国53 S28.10.25 |
箱根の秋 08 |
ここだにも あかとんぼのとびかえる しおんのはなのさきみだるにわ ここだにも 紅蜻蛉の飛びかえる 紫苑の花の咲きみだる庭 |
山と水
0959 S 8. 9.18 |
赤蜻蛉 |
ここにいて うみみゆるなりゆうなぎに すなどりおぶねのあまたうけるも ここに居て 海みゆるなり夕凪に 漁り小舟のあまた浮けるも |
山と水
0713 S 8.**.** |
荏 原 新東京を詠む |
ここのちに ひとはくるいしうまとびし などおもほいつけいばじょうすぐ ここの地に 人は狂ひし馬飛びし などおもほひつ競馬場すぐ |
山と水
0686 S 8.**.** |
目 黒 新東京を詠む |
ここばかり てんごくなるかなうたびとの あおぐさのえにみなそうをねる ここばかり 天国なるかな歌人の 青草の上にみな想をねる |
山と水
0022 S 6. 6.15 |
乾坤山 |
ここばかりにあつまるふしぎなはんえいに まなこをみはるんだ いちどは ここばかりに集る不思議な繁栄に 眼をみはるんだ 一度は |
山と水
0600 S 7.11.20 |
新 宿 |
こころあわぬ ひとにふるるをことさらに いとうわがさがときおりなげかう 心合はぬ 人にふるるを殊更に いとうわが性時折なげかふ |
山と水
0769 S 8. 3. 6 |
わが性 |
こころいやし からたまいやしよをいやす せいかんのんのおおきみちから 心癒し 肉体癒し世を医す 聖観音の大き御力 |
御讃歌集 092 |
病なき世界 |
こころおけぬ ひとにかこまれふゆのよを かたりあいつるあたたかさにおり 心おけぬ 人にかこまれ冬の夜を 語り合いつるあたたかさにをり |
山と水
1174 S10. 1.10 |
吾 |
こころから きょうのよきひをことほがん みろくのみよのさかいなりせば 心から 今日のよき日を祝がむ 弥勒の御代の境なりせば |
光宝会資料 S25. 1. 1 |
新年御歌 祭典時22 |
こころから きょうのよきひをことほがん みろくのみよのさかいなりせば 心から 今日のよき日を祝がむ 弥勒の御代の境なりせば |
地上天国13 S24.12.21 |
大浄化 |
こころせば とぎれとぎれにむしなける にわしろじろとつきのてらせる 心せば とぎれとぎれに虫鳴ける 庭白じろと月のてらせる |
山と水
0984 S 8.10.10 |
冬近し |
こころぬちに くもりありせばひとのよの まことのたのしみあらじとぞおもう 心ぬちに 曇りありせば人の世の 真の楽しみあらじとぞ思ふ |
明麿近詠集 S23. 5.16 |
340 楽しき世 |
こころのくうきょを いったりきたりしている かれらとかれら 心の空虚を 往つたり来たりしてゐる 彼等と彼等 |
山と水
0510 S 7. 3. 1 |
自分の今 |
こころゆく ばかりしぜんとじんこうの びぞかがやかさんちじょうてんごく 心ゆく ばかり自然と人工の 美ぞ輝かさむ地上天国 |
S27. 3.23 | 春季大祭 御歌08 |
こころよきは しろきをしろとそのままに のることのはをきくにぞありける 快きは 白きを白とそのままに 宣る言の葉を聞くにぞありける |
御讃歌集 063 |
道歌(一) |
こころよきは しろきをしろとそのままに のることのはをきくにぞありける 快きは 白きを白とそのままに 宣る言の葉を聞くにぞありける |
御讃歌集 (改)145 |
世に処して |
こざかしき ひとのみふえてまことなる ちえあるひとのとぼしきよや 小賢しき 人のみ殖えて真なる 智慧ある人の乏しき世や |
「栄光」169 S27. 8.13 |
|
こさめふる このひくるまをはしらせて ならのみやこにぶっせきたずねぬ 小雨降る 此日車を走らせて 奈良の都に仏蹟たづねぬ |
地上天国48 S28. 5.25 |
嵯峨紀行 32 |
こしかたを かえりみすればくしびなる われがすぐせにおもいふかきも 越方を 顧みすれば奇びなる われが宿命に想ひ深きも |
明麿近詠集 S23. 5.** |
360 早雲寮初祭 |
こしかたを ふりさけみればよのつねの ひととあまりにちがうわれはも 越方を 振さけみれば世の常の 人とあまりにちがふ吾はも |
明麿近詠集 S15.12.23 |
060 |
こすもすの はなのみだれにあきのあめ そそぎてにわのひるしずかなる コスモスの 花のみだれに秋の雨 そそぎて庭の昼静かなる |
山と水
0977 S 8.10.10 |
コスモス |
こすもすの はなのみだれにあきのひは さんさんとしてここにあかるき コスモスの 花のみだれに秋の陽は さんさんとしてここに明るき |
山と水
0613 S 7.11.25 |
秋晴れ |
こすもすの ひにてるあたりとんぼの むらがりみえてにわのあかるき コスモスの 陽に照るあたり蜻蛉の むらがり見えて庭の明るき |
山と水
0980 S 8.10.10 |
コスモス |
こだちふかき みちをくねればまながいに わせだたんぼはいえたちにける 木立ふかき 径をくねればまながいに 早稲田田圃は家建ちにける |
山と水 0683 S 8.**.** | 豊 島 (高田町) 新東京を詠む |
こだちみな かげえのごとしはしこえて くるひとのありみのかさをきて 木立みな 影画のごとし橋こえて くる人のあり簑笠を着て |
山と水
0812 S 8. 4.10 |
雨の日 |
こつこつさくかに わたしはふけっている ごうごうとみみなれた いっしゅのせいじゃく コツコツ作歌に 私は耽つてゐる ゴウゴウと耳なれた 一種の静寂 |
山と水
0578 S 7. 5.25 |
夜汽車 |
ことかわと ぬまをつづらうしずかなる かすみがうらにひねもすふねやりぬ 湖と河と 沼をつづらう静かなる 霞ケ浦にひねもす舟やりぬ |
山と水
0091 S 6. 7. 1 |
水郷めぐり |
ことしげく わがなすわざのひとひらにも ふかきしんいのこもれるとしれ 事繁く 我為す業の一片にも 深き神意の籠れると知れ |
御讃歌集 (改)425 |
吾(われ) |
ことしげく わがなすわざのひとひらも ふかきしんいのこもれるとしれ 事繁く 我為す業の一片も 深き神意の籠れると知れ |
祭典時 S26. 2. 5 |
立春御詠 09 |
ことしこそ たつはるいわうみまつりの ふかきしんいをさとれまめひと 今年こそ 立つ春祝ふ御祭の 深き神意を覚れ信徒 |
S28. 2. 4 | 立春祭 御歌01 |
ことしこそ たつはるいわうみまつりの ふかきしんいをさとれまめひと 今年こそ 立つ春祝ふ御祭の 深き神意を覚れ信徒 |
地上天国46 S28. 3.25 |
|
ことしはも うずのかむわざよのひとの めぞそばだてんたのしさおもうも 今年はも 珍の神業世の人の 目ぞそばだてん楽しさ思ふも |
S27. 2. 5 | 立春祭 御歌04 |
ことしはも うずのかむわざよのひとの めぞそばだてんたのしさおもうも 今年はも 珍の神業世の人の 目ぞそば立てん楽しさ思ふも |
地上天国33 S27. 2.25 |
|
ことしはも ただならぬよとなりぬらん ただありやかにいえぬがかなし 今年はも ただならぬ世となりぬらむ ただありやかに言えぬが悲し |
「光」43 S25. 1. 1 |
新年随詠 |
ことしはも ただならぬよとなりぬらん ただありやかにいえぬがかなし 今年はも ただならぬ世となりぬらむ ただありやかに言へぬが悲し |
光宝会資料 S25. 1. 1 |
新年御歌 祭典時01 |
ことしはも ただならぬよとなりぬらん ただありやかにいえぬがかなし 今年はも ただならぬ世となりぬらむ ただありやかに言えぬが悲し |
地上天国13 S24.12.21 |
大浄化 |
ことしはも たつはるのひのいとふかき いぎありなんとひそかにおもう 今年はも 立つ春の日のいと深き 意義ありなんと私かにおもう |
明麿近詠集 S18. 2. 5 |
136 立 春 |
ことしはも つばきをさわにうつしうえ こんとしのはるしのびてもみし 今年はも 椿を沢に移し植ゑ 来ん年の春偲びてもみし |
地上天国59 S29. 6.15 |
熱海の春 |
ことしはも りっしゅんのきょうおおいなる めでたきひにぞありにけるかも 今年はも 立春の今日大いなる 目出度き日にぞありにけるかも |
祭典時御歌 S26. 2. 5 |
立春御詠02 |
ことしより いばらのみちをあとにして さかえのみちをすすみゆかなん 今年より 茨の道を後にして 栄えの道を進みゆかなむ |
S28. 1. 1 | 新年御歌07 |
ことしより いばらのみちをあとにして さかえのみちをすすみゆかなん 今年より 荊の道を後にして 栄えの道を進みゆかなむ |
地上天国45 S28. 2.25 |
新年御詠 |
ことしより よるのせかいのおわらんと するきざしみゆゆだんすなゆめ 今年より 夜の世界の終らんと する兆見ゆ油断すなゆめ |
「栄光」192 S28. 1.21 |
|
ことしより わがかむわざのめざましく なるきざしみえこころときめく 今年より 我神業の目覚しく なる兆見え心ときめく |
祭典時御歌 S29. 1. 1 |
新年御詠07 |
ことしより わがかむわざのめざましく なるきざしみえこころときめく 今年より 我神業の目覚しく なる兆見え心ときめく |
地上天国
57 S29. 2.25 |
新年御詠 |
ことたまの ちからはきよきみたまより いずるしなくばかいなかりける 言霊の 力は清き身魂より 出づるしなくば甲斐なかりける |
地上天国21 S26. 2.25 |
|
ことたまの つよきちからはみたまより いづるしなくばかいなかりける 言霊の 強き力は美魂より 出づるしなくば甲斐なかりける |
御讃歌集 (改)206 |
身魂磨き |
ことのはも ふでにもなどかつくすべき このうつしよのおわりのさまはも 言の葉も 筆にもなどか尽すべき 此現代の終りの状はも |
光宝会資料 S25. 1. 1 |
新年御歌 祭典時07 |
ことのはも ふでにもなどかつくすべき このうつしよのおわりのさまはも 言の葉も 筆にもなどか尽すべき 此現世の終りの状はも |
地上天国12 S25. 1.20 |
|
ことのはも ふでにもなどかつくすべき このうつしよのおわりのさまはも 言の葉も 筆にもなどか尽すべき 此現世の終りの状はも |
地上天国13 S25. 2.20 |
大浄化 S24.12.21 |
ことのはも ふでにもなどかつくすべき このうつしよのおわりのさまはも 言の葉も 筆にもなどかつくすべき 此現世の終りの状はも |
御讃歌集 (改)275 |
世の終り |
ことみゆる あたみのうみのしずけさよ ながめたらうもはるのあさなさ 湖と見ゆる 熱海の海の静けさよ 眺め足らうも春の朝なさ |
明麿近詠集 S21. 2.21 |
205 閑 日 |
こどもらの あきのひあびてうごなえる しきござのすみとんぼとまれる 子供等の 秋の陽浴びてうごなえる 敷蓙のすみ蜻蛉とまれる |
山と水
0616 S 7.12. 5 |
蜻 蛉 |
こどもらは しばふのうえにむしろしきて あきびをあみつよねんもなげなる 子供等は 芝生の上に蓙しきて 秋陽をあみつ余念もなげなる |
山と水
0954 S 8. 9.18 |
秋 |
このあたり おおみやびとのゆきかいし むかししのびてなにかゆかしき この辺り 大宮人の行き交ひし 昔偲びて何か床しき |
地上天国48 S28. 5.25 |
嵯峨紀行20 |
このあたり なだたるうたのひじりたち めでよみにけんへいあんのころ この辺り 名だたる歌の聖たち 賞で詠みにけむ平安のころ |
地上天国48 S28. 5.25 |
嵯峨紀行28 |
このうずの しんせんきょうのすがたこそ やがてあれなんてんごくのかた 此珍の 神仙郷の姿こそ やがて生れなむ天〔国〕の型 |
地上天国出来るまで05 S25. 9.21 |
|
このうずの しんせんきょうのすがたこそ やがてあれなんてんごくのかた 此珍の 神仙郷の姿こそ やがて生れなむ天国の型 |
光宝会資料 S25. 9.21 |
秋季大祭 御詠05 |
このうずの しんせんきょうのすがたこそ やがてあれなんてんごくのかた 此珍の 神仙郷の姿こそ やがて生れなむ天国の型 |
「栄光」
72 S25.10. 4 |
秋季大祭 御歌05 |
このおしえ しらぬひとこそあわれなれ まことのさちをつかみえざれば 此教へ 知らぬ人こそ哀れなれ 真の幸を掴み得ざれば |
御讃歌集 (改)329 |
完き教へ |
このおしえ まちかねやまのほととぎす ないてまたれしもものせいじゃよ この教 待兼山の時鳥 啼いて待たれし諸の聖者よ |
地上天国10 S24.11.20 |
S24.10.24 |
このごとく うみしずかなりぺんおいて うつろごころにしばしながむも 湖の如く 海静かなりペン置いて 空ろ心に暫し眺むも |
地上天国
59 S29. 6.15 |
熱海の春 |
このさとは ほたるのめいしょとききつるに いなずましげくほいなくすぎぬ 此里は 蛍の名所と聞きつるに 稲妻しげくほいなく過ぎぬ |
山と水
0129 S 6. 8. 6 |
稲 妻 |
このしぐみ いうてはならじいわざれば ならじとのたまうとこたちのかみ この仕組 言ふてはならじ言はざれば ならじと宣給ふ常立の神 |
祭典時御歌 S29. 2. 4 |
立春祭 御詠 11 |
このしぐみ いうてはならじいわざれば ならじとのたまうとこたちのかみ この仕組 言うてはならじ言はざれば ならじと宣給う常立の神 |
地上天国
58 S29. 3.25 |
立春祭 御詠 |
このしぐみ ばんにんのめにうつるとき そのふためきやいかにありなん 此仕組 万人の目に映る時 そのふためきや如何にありなん |
S28. 9.23 | 秋季大祭 御歌07 |
このしぐみ ばんにんのめにうつるとき そのふためきやいかにありなん 此仕組 万人の目に映る時 そのふためきや如何にありなん |
地上天国53 S28.10.25 |
秋季大祭御詠 |
このしぐみ まちかねやまのほととぎす ないてまたれしもものせいじゃら 此仕組 待兼山の時鳥 啼いて待たれし諸の聖者等 |
御讃歌集 (改)226 |
大経綸 |
このすくい いかにまちけんきりすとや しゃかまほめっとたちよろこびたらはん 此救 如何に待ちけむキリストや 釈迦マホメット達喜び足らはむ |
S26. 3.18 | 春季大祭 御歌13 |
このすくい いかにまちけんきりすとや しゃかまほめっとたちよろこびたらわん この救ひ 如何に待ちけむキリストや 釈迦マホメット達喜び足らはむ |
地上天国23 S26. 4.25 |
春季大祭を寿がれた御歌 |
このちから ああこのちからうちふるう ときのきつるのもどかしきかな 此力 嗚呼此力打揮ふ 時の来つるのもどかしきかな |
明麿近詠集 S15.12.23 |
063 |
このちさき むしにもたましいあるにもや じっとみておりでんとうのかさ この小さき 虫にも魂あるにもや ぢつと見てをり電灯の傘 |
山と水
0201 S 6.**.** |
虫 |
このてらの ふるきかいろうふきぬくる かぜのひえありせみなきしきる この寺の 古き廻廊ふきぬくる 風の冷あり蝉鳴きしきる |
山と水
0896 S 8. 7.20 |
山寺の夏 |
このとしの なにかあかるくおもほいて しんしゅんのいまいそいそすごす この年の 何か明るくおもほひて 新春の今いそいそ日過す |
山と水
1051 S 9. 1.29 |
年の始め |
このとしの はるたつきょうをめでたくも メシヤきょうかいそうりつなしける 此年の 春立つ今日を目出たくも 救世教会創立なしける |
岡田茂吉全集 S25. 2. 4 |
立春御歌 祭典時01 |
このとしの はるたつきょうをめでたくも メシヤきょうかいそうりつなしける 此年の 春立つ今日を目出たくも 救世教会創立なしける |
「救世」49 S25. 2.11 |
立春御歌 (S25年) |
このなくに こころとられてうたのそう まとまりかぬるこのもどかしさ 児の泣くに 心とられて歌の想 まとまりかぬるこのもどかしさ |
山と水
1041 S 9. 1. 5 |
わが家 |
このはなの かおりゆかしもてんごくの そのよりにおうことしこのはる 兄の花の 香り床しも天国の 苑より匂ふ今年この春 |
祭典時御歌 S29. 2. 4 |
立春祭御詠 03 |
このはなの かおりゆかしもてんごくの そのよりにおうことしこのはる 兄の花の 香り床しも天国の 苑より匂ふ今年この春 |
地上天国58 S29. 3.25 |
立春祭 御詠 |
このはなの すのたねはるとなりぬれば はなさきよもににおうなるらん 兄の花の 主の種春となりぬれば 花咲き四方に匂ふなるらむ |
箱根地上天国完成記念祭御歌05 S28. 6.15 |
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このはなの すのたねはるとなりぬれば はなさきよもににおうなるらん 兄の花の 主の種春となりぬれば 花咲き四方に匂ふなるらむ |
地上天国49 S28. 6.25 |
箱根地上天国完成記念祭御詠 |
※兄の花=梅の花 | ||
このひごろ えふでにいそしみあくときは はろかなふじをながめつたらう この日ごろ 絵筆にいそしみ飽く時は はろかな富士を眺めつ足らふ |
明麿近詠集 S16. 1.22 |
088 |
このひごろ わがむねぬちにたむろして すぎけるこいほしひとのありけり 此日ごろ わが胸ぬちに屯して すぎける恋ほ〔好も〕し人のありけり |
山と水
1153 S 9.10.26 |
吾を観る |
このびょういんの かんじゃのこらずなおしたし とおもいつながきろうかをゆくも この病院の 患者残らず治したし と思ひつ長き廊下をゆくも |
山と水
1134 S 9. 7.23 |
心 |
このまとおる ひのあかるくてこけぐさに こまかくみゆるはならしきもの 樹の間透る 陽の明るくて苔草に 細かくみゆる花らしきもの |
山と水
0529 S 7. 3.10 |
苔 |
このもしき あきとはなりぬのややまの しぜんにしたしむたのしさおもう 好もしき 秋とはなりぬ野や山の 自然に親しむたのしさおもふ |
地上天国53 S28.10.25 |
箱根の秋 23 |
このゆうべ あつからなくにせるまとい ほりのつつみをさすらいにける この夕べ 暑からなくにセルまとい 濠の堤をさすらいにける |
山と水
1223 S10. 6.15 |
六月の空 |
このゆうべ にわかぜなきにはらはらと はなぞちるなりきりのおおきは 此の夕べ 庭風なきにはらはらと 花ぞちるなり桐の大樹は |
山と水
0848 S 8. 5.18 |
桐の花 |
こはせみを とりそこねたらしほちゅうあみ ふりつつこのまをひたぬいゆくも 子は蝉を とりそこねたらし捕虫網 ふりつつ木の間をひたぬいゆくも |
山と水
0947 S 8. 9.12 |
蝉 |
こはるびの あかるきにわにおりんわれ こはかけよりてせなにつかまる 小春日の 明るき庭に降りん吾 子はかけよりて背につかまる |
山と水
0766 S 8. 3. 1 |
子 |
こはるびの そのうららさよかれえだの えだよりえだにことりせわしも 小春日の そのうららさよ枯枝の 枝より枝に小禽せわしも |
山と水
0921 S 8. 8.20 |
小春日 |
こはんていに やすらいしえんゆるがせば きりはいせまりさんきみにしむ 湖畔亭に 憩らひ紫煙ゆるがせば 霧はいせまり山気身にしむ |
山と水
0127 S 6. 7.15 |
ハルナ登山 |
こぼれさく はぎのおばなのめぐしさよ こころしてふけにわのあさかぜ こぼれ咲く 萩の小花の愛ぐしさよ 心して吹け庭の朝風 |
地上天国53 S28.10.25 |
箱根の秋 07 |
こまつおおき やまところどころあまみづの たまりてそらのきよくうつれる 小松多き 山ところどころ雨水の たまりて空の清くうつれる |
山と水
0571 S 7. 5.25 |
能登近く |
こまつがわ あたりのそらはこうじょうの ぱいえんくろくそらをけがせる 小松川 あたりの空は工場の 煤煙黒く空をけがせる |
山と水
0710 S 8.**.** |
江戸川 新東京を詠む |
これからいろいろのもんだいが にほんを こうふんのぜっちょうにおしあげてしもうだろう これからいろいろの問題が 日本を 昂奮の絶頂に押上げてしもうだろう |
山と水
0758 S 8. 2. 5 |
時局と日本 |
こんごうかいに みろくげしょうをまちのぞむ しょぜんしょぶつややほよろずかみ 金剛界に 弥勒下生を待ち望む 諸善諸仏や八百万神 |
御讃歌集 116 |
金剛胎蔵 |
こんごうせきも こがねのたまもなにかせん いのちのたからにうちくらぶれば 金剛石も 黄金の〔も〕玉も何かせむ 命の宝にうち比ぶれば ※金剛石=ダイヤモンド |
明麿近詠集 S22. 2.24 |
312 医しの業 |
こんこんと いずみのごとくわきいづる みょうちをたまうかんのんかしこし 滾々と 泉の如く湧きいづる 妙智を賜ふ観音畏し |
明麿近詠集 S11. 5.** |
033 美しき此世 |
こんじきの ひかりまばゆくかがやいて くもよりくだるめしやかんのん 金色の 光まばゆくかがやいて 雲より降るメシヤ観音 |
明麿近詠集 S11. 5.** |
042 玉川郷 |
こんじょうの そらをうしろにもみじせる やまつらなりてあきびかがよう 紺青の 空を後に紅葉せる 山連りて秋陽かがよう |
山と水
0277 S 6.10.18 |
日光の秋 |
こんもりし こむれおちこちみずぎわに かげをおとしていけしずかなり こんもりし 木むれおちこち水際に 影を落して池静かなり |
山と水
0305 S 6.10.20 |
古 池 |
ご
御 歌 |
原 典 |
題 |
ごうぜんとかまえたおいまつに すきまもなくつもった ゆきのすばらしさ 豪然とかまえた老松に すきまもなく積つた 雪のすばらしさ |
山と水
0430 S 7. 1.18 |
雪晴れ |
ごかいとちょうばにむくゆるちんもく それはとうといものとおもう 誤解と嘲罵にむくゆる沈黙 それは尊いものと思ふ |
山と水
0419 S 6.12.25 |
憤 る |
ごごさんじ かなやまかんにあつまれる さんぜんのしんとにこうわきかせぬ 午後三時 金山館に集まれる 三千の信徒に講話聴かせぬ ※金山館=名古屋市金山体育会館。昭和28年4月8日。 |
地上天国48 S28. 5.25 |
嵯峨紀行 12 |
ごごになりて かぜややいでぬあおくさの つつみにはなのしろじろたまる 午後になりて 風ややいでぬ青草の 堤に花の白じろたまる |
山と水
1085 S 9. 3. 2 |
夜 桜 |
ごとごとと ねむたくはしるきしゃのまど やまなみあおくながれさりゆく ごとごとと 眠たく走る汽車の窓 山並青く流れ去りゆく |
山と水
0567 S 7. 5.25 |
能登近く |
ごはおのこ さんはおみなのさがをいう たてとよこようといんともおなじいぎなる 五は男 三は女の性をいふ 経と緯陽と陰とも同じ意義なる |
地上天国11 S24.12.20 |
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ごはおのこ さんはおみなのさがをいう たてよこいんようのいみにぞありける 五は男 三は女の性をいふ 経緯陰陽の意味にぞありける |
御讃歌集 (改)017 |
伊都能売神 |
ごはひにて さんはみずなりいずとみず むすびてなるぞいずのめのかみ 五は火にて 三は水なり五と三 結びてなるぞ伊都能売神 |
御讃歌集 (改)016 |
伊都能売神 |
ごはひにて さんはみずなりいづとみづ むすびてなるぞいづのめのたま 五は火にて 三は水なり五と三 むすびて成るぞいづのめの魂 |
地上天国11 S24.12.20 |
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ごみばこの ゆきにうずもるうええさを あさるらしもよこすずめいちわ 塵箱の 雪に埋もる上餌を あさるらしもよ小雀一羽 |
山と水
0412 S 6.12.25 |
雪 |
154首