――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

 こ

御     歌

原   典

こいすちょう ことはとしにはかかわりの なきをしりけるいそじすぎてゆ
恋すてふ ことは年にはかかはりの なきを知りける五十路すぎてゆ
山と水 0064
S 6. 7. 1

(仮想歌)
こいすちょう ことはとしにはかかわりの なきをしりけるわれのこのごろ
恋すてふ ことは年にはかかはりの なきを知りける吾のこのごろ
山と水 0064
25年版

(仮想歌)
こいすとう ほどにあらねどいまいちど あいみまほしくおもうおみなあり
恋すてう ほどにあらねど今一度 会い見まほしく思ふ女あり
山と水 1200
S10. 4.10
身辺詠
(一)
こいにかち じゃあくにかちてきしわれの こころのそらはくもひとつなき
恋に勝ち 邪悪に勝ちて来し吾の 心の空は雲一つなき
地上天国29
S26.10.25
神と恋
こいのなき びのなきいしをかむごとき おしえによびとすくわれうべしや
恋のなき 美のなき石を噛む如き 教へに世人救はれ得べしや
S27. 2. 5 立春祭
御歌10
こいのなき びのなきいしをかむごとき おしえによびとすくわれうべしや
恋のなき 美のなき石を噛む如き 教へに世人救はれ得べしや
地上天国33
S27. 2.25
 
こいのはな さかすはよけれあだばなも あるぞわこうどこころゆるすな
恋の花 咲かすはよけれ仇花も あるぞ若人心ゆるすな
地上天国29
S26.10.25
神と恋
こうえんの あきしらぬげにひとびとの おおかたすぽーつなどによりいる
公園の 秋知らぬげに人びとの 大方スポーツなどに集りゐる
山と水 1140
S 9. 9.16
公園の秋
こうえんの べんちにひとのかたるらし われさりげなくゆきすぎにける
公園の ベンチに人の語るらし 吾さりげなく行きすぎにける
山と水 0165
S 6. 7. 6
月の光
こうがいの みちはるにしてきやいえの したしまれについくまがりしぬ
郊外の 径春にして樹や家の したしまれについくまがりしぬ
山と水 0522
S 7. 3.10
さまよう
こうせいの よきひむかえてわれはいま きぼうわきみちむねおどるなり
更生の よき日迎えてわれは今 希望湧き満ち胸躍るなり
明麿近詠集
S17.12.23
134還暦の歌
こうせいの わかきひかりをわだのはら てらすはつひをけさもみしかな
更生の 若き光を和田の原 照らす初日を今朝も見しかな
山と水 0668
S 8. 1. 1
勅題
朝の海
こうそうなびるでぃんぐをめざして つまがけさつくろったくつしたを はいてゆくさらりーまん
高荘なビルディングを目指して 妻が今朝繕つた靴下を 穿いてゆくサラリーマン
山と水 0248
S 6. 9.20
社 会
こうばいの はなえようやくととのえば ひざしをうけてひとしおかがよう
紅梅の 花枝やうやくととのえば 陽ざしをうけて一入かがよふ
山と水 0468
S 7. 1.16
春の気はい
こうばいの ひとはちかいてえんばたに おけばさすひにはるほのめくも
紅梅の 一鉢購いて縁端に 置けばさす陽に春ほのめくも
山と水 1165
S10. 1.10
春未だし
こうびきのいぬと ゆうかんまだむ どれだけちがう
交尾期の犬と 有閑マダム どれだけちがふ
山と水 1026
S 8.11.24
 
こうほねの あおきはいけのみずにすけ てんてんとしてきばなのうける
河骨の 青き葉池の水に透け 点々として黄花の浮ける
※河骨=スイレン科の多年草の水草。夏に鮮やかな黄色の小型の花を上向きに開く。
山と水 0301
S 6.10.20
古 池
こうみょうに じゅうするひとのことたまは いとこころよきひびきありけり
光明に 住する人の言霊は いと快きひびきありけり
山と水 1197
S10. 3.25
光 明
こうみょうに そむくひとらのあやうかり このうつしよのくるるときはも
光明に そむく人らのあやうかり 此の現世の暮るる時はも
山と水 0917
S 8. 8.10
 
こうみょうにょらい いつきまつりしきょうよりぞ わがいえぬちはあかるかるらむ
光明如来 斎き祭りし今日よりぞ わが家ぬちは明るかるらむ
御讃歌集
169
みまつり
御祭
こうみょうにょらい いつきまつりてかしこくも わがいえぬちはあかるみにけり
光明如来 斎き奉りて畏くも 吾家ぬちは明るみにけり
御讃歌集
(改)104
いつきまつりて
斎き奉りて
こうみょうにょらい まばゆきひかりをなごめさせ よにかんのんとけげんしませり
光明如来 まばゆき光を和めさせ 世に観音と化現しませり
御讃歌集
231
夜の終り
こうみょうの あまねくてらすよなりせば ちりやけがれのなどあるべしや
光明の 遍く照らす世なりせば 塵や汚れのなどあるべしや
明麿近詠集S23. 5. 1 335
神の守
こうみょうの いとうるわしくかがやけど やみにうごめくあわれよのひと
光明の いと美はしく輝やけど 暗にうごめくあはれ世の人
地上天国4
S24. 5.25
 
こうみょうの いとうるわしくかがやけど やみにうごめくひとにはみえまじ
光明の いと美はしく輝やけど 暗にうごめく人には見へまじ
明麿近詠集
S24. 5.**
427
救ひの光
こうみょうの いとうるわしくかがやける かげにうごめくあわれよのひと
光明の いと美はしく輝ける 蔭に蠢めく哀れ世の人
御讃歌集
(改)258
光の道
こうみょうの いやかがやくやいかならん まがのたくみもかくすによしなし
光明の いや輝くや如何ならむ 曲の企みも隠すに由なし
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時31
こうみょうの いやかがやくやいかならん まがのたくみもかくすによしなし
光明の いや輝くや如何ならむ 曲の企みも隠すに由なし
地上天国13
S24.12.21
大浄化
こうみょうの かがやくみちへねもごろに みちびきたもうかんぜおんかも
光明の 輝く道へねもごろに 導きたもふ観世音かも
明麿近詠集S11. 5.** 026
美しき此世
こうみょうは はやさしそめぬもろびとよ こころのとびらうちひらけかし
光明は 早射し初めぬ諸人よ 心の扉うち開けかし
御讃歌集
(改)173
てんちかいめい
天地開明
こうみょうは はやさしそめぬもろびとよ こころのとびらはやひらけかし
光明は はや射し初めぬ諸人よ 心の扉はや開けかし
御讃歌集
286
れいほう
霊峰
こうりゅうの なみをけたてていままさに おどりいでなんてんにむかって
蛟龍の 波を蹴立てて今将に 躍り出でなむ天に向つて
「栄光」183
S27.11.19
 
こうりゅうは ちちゅうをあとにてんにむけ おどりいでなんいまぞうれしき
蛟龍は 池中を後に天に向け 躍り出でなん今ぞうれしき
地上天国34
S27. 3.25
 
こうりゅうも ときをえざればちのそこに ひそみかくるるほかなかりけり
蛟龍も 時を得ざれば地の底に 潜み隠るる外なかりけり
明麿近詠集
S15.12.23
064
※蛟龍=地に潜みいる龍。雲雨にあうと天に昇って龍になるという。    
こうりんの えかもふりつむしらゆきと いろてりはゆるすいせんのはな
光琳の 絵かもふりつむ白雪と 色てりはゆる水仙の花
山と水 1050
S 9. 1.20
水 仙
こえいしょうぜんたり よんひゃくゆうよのせいみん
孤影悄然たり 四百有余の政民
山と水 1032
S 8.12.29
日 本
こえがたき このうつしよのおおとうげ やすくこえなむかみのめぐみに
越え難き 此の現世の大峠 安く越えなむ神の恵みに
御光話録7
S24. 3. 6
 
こえがたき このうつしよのおおとうげ やすくこえなんかみのあないに
越え難き 此現世の大峠 安く越えなむ神の案内に
明麿近詠集
S24. 2.**
393
救主降臨
こえひそむ ひそひそばなしをいとうなり あかるきわれらにひみつなければ
声ひそむ ひそひそ話を嫌ふなり 明るき吾等に秘密なければ
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
こかげふめば つちのしめりのややにあり ひなたのあつさここにわすれぬ
樹かげふめば 土のしめりのややにあり 日向の暑さここに忘れぬ
山と水 0585
S 7.10.10
初 秋
こがらしは ふゆがれさくらになりなりて つくばのやまはほのかなりけり
凩は 冬枯桜に鳴りなりて 筑波の山はほのかなりけり
山と水 0708
S 8. 1.10
足 立
(荒川堤)
新東京を詠む
こくみんの りがいをさきにせいさくを ねるあめりかのうらやましきかも
国民の 利害を先に政策を 練るアメリカの羨しきかも
「栄光」 237
S28.12. 2
 
こけにわの みどりめにしむみちにたち あかずながむるあめのひのごご
苔庭の 緑眼に沁む径に佇ち 飽かず眺むる雨の日の午後
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
20
こけふりし にわのおおいしながめつつ かみよをしのぶわがいおのそと
苔ふりし 庭の大石ながめつつ 神代を偲ぶわが庵の外
明麿近詠集
S22. 9.15
316
観山亭
こけむせる いわまにおうるおぐさにも あきのいろみゆふとたたずみぬ
苔むせる 岩間に生うる小草にも 秋の色見ゆふと佇みぬ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
08
ここだにも あかとんぼのとびかえる しおんのはなのさきみだるにわ
ここだにも 紅蜻蛉の飛びかえる 紫苑の花の咲きみだる庭
山と水 0959
S 8. 9.18
赤蜻蛉
ここにいて うみみゆるなりゆうなぎに すなどりおぶねのあまたうけるも
ここに居て 海みゆるなり夕凪に 漁り小舟のあまた浮けるも
山と水 0713
S 8.**.**
荏 原
新東京を詠む
ここのちに ひとはくるいしうまとびし などおもほいつけいばじょうすぐ
ここの地に 人は狂ひし馬飛びし などおもほひつ競馬場すぐ
山と水 0686
S 8.**.**
目 黒
新東京を詠む
ここばかり てんごくなるかなうたびとの あおぐさのえにみなそうをねる
ここばかり 天国なるかな歌人の 青草の上にみな想をねる
山と水 0022
S 6. 6.15
乾坤山
ここばかりにあつまるふしぎなはんえいに まなこをみはるんだ いちどは
ここばかりに集る不思議な繁栄に 眼をみはるんだ 一度は
山と水 0600
S 7.11.20
新 宿
こころあわぬ ひとにふるるをことさらに いとうわがさがときおりなげかう
心合はぬ 人にふるるを殊更に いとうわが性時折なげかふ
山と水 0769
S 8. 3. 6
わが性
こころいやし からたまいやしよをいやす せいかんのんのおおきみちから
心癒し 肉体癒し世を医す 聖観音の大き御力
御讃歌集
092
病なき世界
こころおけぬ ひとにかこまれふゆのよを かたりあいつるあたたかさにおり
心おけぬ 人にかこまれ冬の夜を 語り合いつるあたたかさにをり
山と水 1174
S10. 1.10
こころから きょうのよきひをことほがん みろくのみよのさかいなりせば
心から 今日のよき日を祝がむ 弥勒の御代の境なりせば
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時22
こころから きょうのよきひをことほがん みろくのみよのさかいなりせば
心から 今日のよき日を祝がむ 弥勒の御代の境なりせば
地上天国13
S24.12.21
大浄化
こころせば とぎれとぎれにむしなける にわしろじろとつきのてらせる
心せば とぎれとぎれに虫鳴ける 庭白じろと月のてらせる
山と水 0984
S 8.10.10
冬近し
こころぬちに くもりありせばひとのよの まことのたのしみあらじとぞおもう
心ぬちに 曇りありせば人の世の 真の楽しみあらじとぞ思ふ
明麿近詠集
S23. 5.16
340
楽しき世
こころのくうきょを いったりきたりしている かれらとかれら
心の空虚を 往つたり来たりしてゐる 彼等と彼等
山と水 0510
S 7. 3. 1
自分の今
こころゆく ばかりしぜんとじんこうの びぞかがやかさんちじょうてんごく
心ゆく ばかり自然と人工の 美ぞ輝かさむ地上天国
S27. 3.23 春季大祭
御歌08
こころよきは しろきをしろとそのままに のることのはをきくにぞありける
快きは 白きを白とそのままに 宣る言の葉を聞くにぞありける
御讃歌集
063
道歌(一)
こころよきは しろきをしろとそのままに のることのはをきくにぞありける
快きは 白きを白とそのままに 宣る言の葉を聞くにぞありける
御讃歌集
(改)145
世に処して
こざかしき ひとのみふえてまことなる ちえあるひとのとぼしきよや
小賢しき 人のみ殖えて真なる 智慧ある人の乏しき世や
「栄光」169
S27. 8.13
 
こさめふる このひくるまをはしらせて ならのみやこにぶっせきたずねぬ
小雨降る 此日車を走らせて 奈良の都に仏蹟たづねぬ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
32
こしかたを かえりみすればくしびなる われがすぐせにおもいふかきも
越方を 顧みすれば奇びなる われが宿命に想ひ深きも
明麿近詠集
S23. 5.**
360
早雲寮初祭
こしかたを ふりさけみればよのつねの ひととあまりにちがうわれはも
越方を 振さけみれば世の常の 人とあまりにちがふ吾はも
明麿近詠集
S15.12.23
060
こすもすの はなのみだれにあきのあめ そそぎてにわのひるしずかなる
コスモスの 花のみだれに秋の雨 そそぎて庭の昼静かなる
山と水 0977
S 8.10.10
コスモス
こすもすの はなのみだれにあきのひは さんさんとしてここにあかるき
コスモスの 花のみだれに秋の陽は さんさんとしてここに明るき
山と水 0613
S 7.11.25
秋晴れ
こすもすの ひにてるあたりとんぼの むらがりみえてにわのあかるき
コスモスの 陽に照るあたり蜻蛉の むらがり見えて庭の明るき
山と水 0980
S 8.10.10
コスモス
こだちふかき みちをくねればまながいに わせだたんぼはいえたちにける
木立ふかき 径をくねればまながいに 早稲田田圃は家建ちにける
山と水 0683 S 8.**.** 豊 島
(高田町)
新東京を詠む
こだちみな かげえのごとしはしこえて くるひとのありみのかさをきて
木立みな 影画のごとし橋こえて くる人のあり簑笠を着て
山と水 0812
S 8. 4.10
雨の日
こつこつさくかに わたしはふけっている ごうごうとみみなれた いっしゅのせいじゃく
コツコツ作歌に 私は耽つてゐる ゴウゴウと耳なれた 一種の静寂
山と水 0578
S 7. 5.25
夜汽車
ことかわと ぬまをつづらうしずかなる かすみがうらにひねもすふねやりぬ
湖と河と 沼をつづらう静かなる 霞ケ浦にひねもす舟やりぬ
山と水 0091
S 6. 7. 1
水郷めぐり
ことしげく わがなすわざのひとひらにも ふかきしんいのこもれるとしれ
事繁く 我為す業の一片にも 深き神意の籠れると知れ
御讃歌集
(改)425
吾(われ)
ことしげく わがなすわざのひとひらも ふかきしんいのこもれるとしれ
事繁く 我為す業の一片も 深き神意の籠れると知れ
祭典時
S26. 2. 5
立春御詠
09
ことしこそ たつはるいわうみまつりの ふかきしんいをさとれまめひと
今年こそ 立つ春祝ふ御祭の 深き神意を覚れ信徒
S28. 2. 4 立春祭
御歌01
ことしこそ たつはるいわうみまつりの ふかきしんいをさとれまめひと
今年こそ 立つ春祝ふ御祭の 深き神意を覚れ信徒
地上天国46
S28. 3.25
 
ことしはも うずのかむわざよのひとの めぞそばだてんたのしさおもうも
今年はも 珍の神業世の人の 目ぞそばだてん楽しさ思ふも
S27. 2. 5 立春祭
御歌04
ことしはも うずのかむわざよのひとの めぞそばだてんたのしさおもうも
今年はも 珍の神業世の人の 目ぞそば立てん楽しさ思ふも
地上天国33
S27. 2.25
 
ことしはも ただならぬよとなりぬらん ただありやかにいえぬがかなし
今年はも ただならぬ世となりぬらむ ただありやかに言えぬが悲し
「光」43
S25. 1. 1
新年随詠
ことしはも ただならぬよとなりぬらん ただありやかにいえぬがかなし
今年はも ただならぬ世となりぬらむ ただありやかに言へぬが悲し
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時01
ことしはも ただならぬよとなりぬらん ただありやかにいえぬがかなし
今年はも ただならぬ世となりぬらむ ただありやかに言えぬが悲し
地上天国13
S24.12.21
大浄化
ことしはも たつはるのひのいとふかき いぎありなんとひそかにおもう
今年はも 立つ春の日のいと深き 意義ありなんと私かにおもう
明麿近詠集
S18. 2. 5
136
立 春
ことしはも つばきをさわにうつしうえ こんとしのはるしのびてもみし
今年はも 椿を沢に移し植ゑ 来ん年の春偲びてもみし
地上天国59
S29. 6.15
熱海の春
ことしはも りっしゅんのきょうおおいなる めでたきひにぞありにけるかも
今年はも 立春の今日大いなる 目出度き日にぞありにけるかも
祭典時御歌
S26. 2. 5
立春御詠02
ことしより いばらのみちをあとにして さかえのみちをすすみゆかなん
今年より 茨の道を後にして 栄えの道を進みゆかなむ
S28. 1. 1 新年御歌07
ことしより いばらのみちをあとにして さかえのみちをすすみゆかなん
今年より 荊の道を後にして 栄えの道を進みゆかなむ
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
ことしより よるのせかいのおわらんと するきざしみゆゆだんすなゆめ
今年より 夜の世界の終らんと する兆見ゆ油断すなゆめ
「栄光」192
S28. 1.21
 
ことしより わがかむわざのめざましく なるきざしみえこころときめく
今年より 我神業の目覚しく なる兆見え心ときめく
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠07
ことしより わがかむわざのめざましく なるきざしみえこころときめく
今年より 我神業の目覚しく なる兆見え心ときめく
地上天国 57
S29. 2.25
新年御詠
ことたまの ちからはきよきみたまより いずるしなくばかいなかりける
言霊の 力は清き身魂より 出づるしなくば甲斐なかりける
地上天国21
S26. 2.25
 
ことたまの つよきちからはみたまより いづるしなくばかいなかりける
言霊の 強き力は美魂より 出づるしなくば甲斐なかりける
御讃歌集
(改)206
身魂磨き
ことのはも ふでにもなどかつくすべき このうつしよのおわりのさまはも
言の葉も 筆にもなどか尽すべき 此現代の終りの状はも
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時07
ことのはも ふでにもなどかつくすべき このうつしよのおわりのさまはも
言の葉も 筆にもなどか尽すべき 此現世の終りの状はも
地上天国12
S25. 1.20
 
ことのはも ふでにもなどかつくすべき このうつしよのおわりのさまはも
言の葉も 筆にもなどか尽すべき 此現世の終りの状はも
地上天国13
S25. 2.20
大浄化
S24.12.21
ことのはも ふでにもなどかつくすべき このうつしよのおわりのさまはも
言の葉も 筆にもなどかつくすべき 此現世の終りの状はも
御讃歌集
(改)275
世の終り
ことみゆる あたみのうみのしずけさよ ながめたらうもはるのあさなさ
湖と見ゆる 熱海の海の静けさよ 眺め足らうも春の朝なさ
明麿近詠集
S21. 2.21
205
閑 日
こどもらの あきのひあびてうごなえる しきござのすみとんぼとまれる
子供等の 秋の陽浴びてうごなえる 敷蓙のすみ蜻蛉とまれる
山と水 0616
S 7.12. 5
蜻 蛉
こどもらは しばふのうえにむしろしきて あきびをあみつよねんもなげなる
子供等は 芝生の上に蓙しきて 秋陽をあみつ余念もなげなる
山と水 0954
S 8. 9.18
このあたり おおみやびとのゆきかいし むかししのびてなにかゆかしき
この辺り 大宮人の行き交ひし 昔偲びて何か床しき
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行20
このあたり なだたるうたのひじりたち めでよみにけんへいあんのころ
この辺り 名だたる歌の聖たち 賞で詠みにけむ平安のころ
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行28
このうずの しんせんきょうのすがたこそ やがてあれなんてんごくのかた
此珍の 神仙郷の姿こそ やがて生れなむ天〔国〕の型
地上天国出来るまで05
S25. 9.21
このうずの しんせんきょうのすがたこそ やがてあれなんてんごくのかた
此珍の 神仙郷の姿こそ やがて生れなむ天国の型
光宝会資料
S25. 9.21
秋季大祭
御詠05
このうずの しんせんきょうのすがたこそ やがてあれなんてんごくのかた
此珍の 神仙郷の姿こそ やがて生れなむ天国の型
「栄光」 72
S25.10. 4
秋季大祭
御歌05
このおしえ しらぬひとこそあわれなれ まことのさちをつかみえざれば
此教へ 知らぬ人こそ哀れなれ 真の幸を掴み得ざれば
御讃歌集
(改)329
完き教へ
このおしえ まちかねやまのほととぎす ないてまたれしもものせいじゃよ
この教 待兼山の時鳥 啼いて待たれし諸の聖者よ
地上天国10
S24.11.20
S24.10.24
このごとく うみしずかなりぺんおいて うつろごころにしばしながむも
湖の如く 海静かなりペン置いて 空ろ心に暫し眺むも
地上天国 59
S29. 6.15
熱海の春
このさとは ほたるのめいしょとききつるに いなずましげくほいなくすぎぬ
此里は 蛍の名所と聞きつるに 稲妻しげくほいなく過ぎぬ
山と水 0129
S 6. 8. 6
稲  妻
このしぐみ いうてはならじいわざれば ならじとのたまうとこたちのかみ
この仕組 言ふてはならじ言はざれば ならじと宣給ふ常立の神
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠 11
このしぐみ いうてはならじいわざれば ならじとのたまうとこたちのかみ
この仕組 言うてはならじ言はざれば ならじと宣給う常立の神
地上天国 58
S29. 3.25
立春祭
御詠
このしぐみ ばんにんのめにうつるとき そのふためきやいかにありなん
此仕組 万人の目に映る時 そのふためきや如何にありなん
S28. 9.23 秋季大祭
御歌07
このしぐみ ばんにんのめにうつるとき そのふためきやいかにありなん
此仕組 万人の目に映る時 そのふためきや如何にありなん
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭御詠
このしぐみ まちかねやまのほととぎす ないてまたれしもものせいじゃら
此仕組 待兼山の時鳥 啼いて待たれし諸の聖者等
御讃歌集
(改)226
大経綸
このすくい いかにまちけんきりすとや しゃかまほめっとたちよろこびたらはん
此救 如何に待ちけむキリストや 釈迦マホメット達喜び足らはむ
S26. 3.18 春季大祭
御歌13
このすくい いかにまちけんきりすとや しゃかまほめっとたちよろこびたらわん
この救ひ 如何に待ちけむキリストや 釈迦マホメット達喜び足らはむ
地上天国23
S26. 4.25
春季大祭を寿がれた御歌
このちから ああこのちからうちふるう ときのきつるのもどかしきかな
此力 嗚呼此力打揮ふ 時の来つるのもどかしきかな
明麿近詠集
S15.12.23
063
このちさき むしにもたましいあるにもや じっとみておりでんとうのかさ
この小さき 虫にも魂あるにもや ぢつと見てをり電灯の傘
山と水 0201
S 6.**.**
このてらの ふるきかいろうふきぬくる かぜのひえありせみなきしきる
この寺の 古き廻廊ふきぬくる 風の冷あり蝉鳴きしきる
山と水 0896
S 8. 7.20
山寺の夏
このとしの なにかあかるくおもほいて しんしゅんのいまいそいそすごす
この年の 何か明るくおもほひて 新春の今いそいそ日過す
山と水 1051
S 9. 1.29
年の始め
このとしの はるたつきょうをめでたくも メシヤきょうかいそうりつなしける
此年の 春立つ今日を目出たくも 救世教会創立なしける
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時01
このとしの はるたつきょうをめでたくも メシヤきょうかいそうりつなしける
此年の 春立つ今日を目出たくも 救世教会創立なしける
「救世」49
S25. 2.11
立春御歌
(S25年)
このなくに こころとられてうたのそう まとまりかぬるこのもどかしさ
児の泣くに 心とられて歌の想 まとまりかぬるこのもどかしさ
山と水 1041
S 9. 1. 5
わが家
このはなの かおりゆかしもてんごくの そのよりにおうことしこのはる
兄の花の 香り床しも天国の 苑より匂ふ今年この春
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭御詠 03
このはなの かおりゆかしもてんごくの そのよりにおうことしこのはる
兄の花の 香り床しも天国の 苑より匂ふ今年この春
地上天国58
S29. 3.25
立春祭
御詠
このはなの すのたねはるとなりぬれば はなさきよもににおうなるらん
兄の花の 主の種春となりぬれば 花咲き四方に匂ふなるらむ
箱根地上天国完成記念祭御歌05
S28. 6.15
このはなの すのたねはるとなりぬれば はなさきよもににおうなるらん
兄の花の 主の種春となりぬれば 花咲き四方に匂ふなるらむ
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国完成記念祭御詠
※兄の花=梅の花    
このひごろ えふでにいそしみあくときは はろかなふじをながめつたらう
この日ごろ 絵筆にいそしみ飽く時は はろかな富士を眺めつ足らふ
明麿近詠集
S16. 1.22
088
このひごろ わがむねぬちにたむろして すぎけるこいほしひとのありけり
此日ごろ わが胸ぬちに屯して すぎける恋ほ〔好も〕し人のありけり
山と水 1153
S 9.10.26
吾を観る
このびょういんの かんじゃのこらずなおしたし とおもいつながきろうかをゆくも
この病院の 患者残らず治したし と思ひつ長き廊下をゆくも
山と水 1134
S 9. 7.23
このまとおる ひのあかるくてこけぐさに こまかくみゆるはならしきもの
樹の間透る 陽の明るくて苔草に 細かくみゆる花らしきもの
山と水 0529
S 7. 3.10
このもしき あきとはなりぬのややまの しぜんにしたしむたのしさおもう
好もしき 秋とはなりぬ野や山の 自然に親しむたのしさおもふ
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
23
このゆうべ あつからなくにせるまとい ほりのつつみをさすらいにける
この夕べ 暑からなくにセルまとい 濠の堤をさすらいにける
山と水 1223
S10. 6.15
六月の空
このゆうべ にわかぜなきにはらはらと はなぞちるなりきりのおおきは
此の夕べ 庭風なきにはらはらと 花ぞちるなり桐の大樹は
山と水 0848
S 8. 5.18
桐の花
こはせみを とりそこねたらしほちゅうあみ ふりつつこのまをひたぬいゆくも
子は蝉を とりそこねたらし捕虫網 ふりつつ木の間をひたぬいゆくも
山と水 0947
S 8. 9.12
こはるびの あかるきにわにおりんわれ こはかけよりてせなにつかまる
小春日の 明るき庭に降りん吾 子はかけよりて背につかまる
山と水 0766
S 8. 3. 1
こはるびの そのうららさよかれえだの えだよりえだにことりせわしも
小春日の そのうららさよ枯枝の 枝より枝に小禽せわしも
山と水 0921
S 8. 8.20
小春日
こはんていに やすらいしえんゆるがせば きりはいせまりさんきみにしむ
湖畔亭に 憩らひ紫煙ゆるがせば 霧はいせまり山気身にしむ
山と水 0127
S 6. 7.15
ハルナ登山
こぼれさく はぎのおばなのめぐしさよ こころしてふけにわのあさかぜ
こぼれ咲く 萩の小花の愛ぐしさよ 心して吹け庭の朝風
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
07
こまつおおき やまところどころあまみづの たまりてそらのきよくうつれる
小松多き 山ところどころ雨水の たまりて空の清くうつれる
山と水 0571
S 7. 5.25
能登近く
こまつがわ あたりのそらはこうじょうの ぱいえんくろくそらをけがせる
小松川 あたりの空は工場の 煤煙黒く空をけがせる
山と水 0710
S 8.**.**
江戸川
新東京を詠む
これからいろいろのもんだいが にほんを こうふんのぜっちょうにおしあげてしもうだろう
これからいろいろの問題が 日本を 昂奮の絶頂に押上げてしもうだろう
山と水 0758
S 8. 2. 5
時局と日本
こんごうかいに みろくげしょうをまちのぞむ しょぜんしょぶつややほよろずかみ
金剛界に 弥勒下生を待ち望む 諸善諸仏や八百万神
御讃歌集
116
金剛胎蔵
こんごうせきも こがねのたまもなにかせん いのちのたからにうちくらぶれば
金剛石も 黄金の〔も〕玉も何かせむ 命の宝にうち比ぶれば
※金剛石=ダイヤモンド
明麿近詠集
S22. 2.24
312
医しの業
こんこんと いずみのごとくわきいづる みょうちをたまうかんのんかしこし
滾々と 泉の如く湧きいづる 妙智を賜ふ観音畏し
明麿近詠集
S11. 5.**
033
美しき此世
こんじきの ひかりまばゆくかがやいて くもよりくだるめしやかんのん
金色の 光まばゆくかがやいて 雲より降るメシヤ観音
明麿近詠集
S11. 5.**
042
玉川郷
こんじょうの そらをうしろにもみじせる やまつらなりてあきびかがよう
紺青の 空を後に紅葉せる 山連りて秋陽かがよう
山と水 0277
S 6.10.18
日光の秋
こんもりし こむれおちこちみずぎわに かげをおとしていけしずかなり
こんもりし 木むれおちこち水際に 影を落して池静かなり
山と水 0305
S 6.10.20
古 池

 

 

御     歌

原   典

ごうぜんとかまえたおいまつに すきまもなくつもった ゆきのすばらしさ
豪然とかまえた老松に すきまもなく積つた 雪のすばらしさ
山と水 0430
S 7. 1.18
雪晴れ
ごかいとちょうばにむくゆるちんもく それはとうといものとおもう
誤解と嘲罵にむくゆる沈黙 それは尊いものと思ふ
山と水 0419
S 6.12.25
憤 る
ごごさんじ かなやまかんにあつまれる さんぜんのしんとにこうわきかせぬ
午後三時 金山館に集まれる 三千の信徒に講話聴かせぬ
※金山館=名古屋市金山体育会館。昭和28年4月8日。
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
12
ごごになりて かぜややいでぬあおくさの つつみにはなのしろじろたまる
午後になりて 風ややいでぬ青草の 堤に花の白じろたまる
山と水 1085
S 9. 3. 2
夜 桜
ごとごとと ねむたくはしるきしゃのまど やまなみあおくながれさりゆく
ごとごとと 眠たく走る汽車の窓 山並青く流れ去りゆく
山と水 0567
S 7. 5.25
能登近く
ごはおのこ さんはおみなのさがをいう たてとよこようといんともおなじいぎなる
五は男 三は女の性をいふ 経と緯陽と陰とも同じ意義なる
地上天国11
S24.12.20
 
ごはおのこ さんはおみなのさがをいう たてよこいんようのいみにぞありける
五は男 三は女の性をいふ 経緯陰陽の意味にぞありける
御讃歌集
(改)017
伊都能売神
ごはひにて さんはみずなりいずとみず むすびてなるぞいずのめのかみ
五は火にて 三は水なり五と三 結びてなるぞ伊都能売神
御讃歌集
(改)016
伊都能売神
ごはひにて さんはみずなりいづとみづ むすびてなるぞいづのめのたま
五は火にて 三は水なり五と三 むすびて成るぞいづのめの魂
地上天国11
S24.12.20
 
ごみばこの ゆきにうずもるうええさを あさるらしもよこすずめいちわ
塵箱の 雪に埋もる上餌を あさるらしもよ小雀一羽
山と水 0412
S 6.12.25

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