――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

 

御     歌

原   典

まあかなる もみじのおちばふたつみつ いけのおもてにうけるふぜいよ
真紅なる 紅葉の落葉二つ三つ 池の面に浮ける風情よ
山と水 0356
S 6.11.10
落  葉
まーがれっとの にわにここだもしろきはな さきむるるひをたのしみにつつ
マーガレットの 庭にここだも白き花 咲きむるる日をたのしみにつつ
山と水 0800
S 8. 3.18
庭めぐむ
まいにちをくりかえすけんたい ほりかえしほりかえし ともかくもきた
毎日をくりかえす倦怠 ほりかえしほりかえし ともかくも来た
山と水 0505
S 7. 3. 1
自分の今
まがかたは とつくにびととおもいしに あらでほこりしかみのくになる
曲方は 外国人と思ひしに あらで誇りし神の国なる
明麿近詠集
S21. 2. 5
185
黎 明
まがかみに かつときはきぬもものみの たまはわがてにいまはいらんとすも
曲神に 勝つ時は来ぬ桃の実の 玉はわが掌に今入らんとすも
明麿近詠集
S15.12.23
057
まがかみの きらうはびなりてんごくは びのみちあふるきよどにありせば
曲神の 嫌ふは美なり天国は 美の満ち溢る清土にありせば
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌 11
S27. 6.15
まがかみの きらうはびなりてんごくは びのみちあふるきよどにありせば
曲神の 嫌ふは美なり天国は 美の満ち溢る清土にありせば
地上天国37
S27. 6.25
 
まがかみの さやるくにばらしずめさせ たまえといのりぬいせのみみやに
曲神の さやる国原鎮めさせ 玉へと祈りぬ伊勢の神宮に
明麿近詠集
S16. 5.23
095元伊勢に詣でて
まがかみの ちからのかぎりさわるとも かみをせにするわれらおそれじ
曲神の 力の限り障るとも 神を背にする吾ら恐れじ
明麿近詠集
S23. 5.16
343
楽しき世
まがかみの てににぎられしにんげんの いのちはかみのみてにかえらん
曲神の 手に握られし人間の 命は神の御手に復へらむ
S28. 2. 4 立春祭
御歌11
まがかみの てににぎられしにんげんの いのちはかみのみてにかえらん
曲神の 手に握られし人間の 命は神の御手に復へらむ
地上天国46
S28. 3.25
 
まがかみの とりことなりしやおよろず えだがみすくうはわがわざとしれ
曲神の 虜となりし八百万 枝神救ふは我業と知れ
「栄光」 219
S28. 7.29
 
まがかみは いかにさやるもおそれまじ われにはかみのまもりありせば
曲神は 如何に障るも怖れまじ 我には神の守りありせば
明麿近詠集
S24. 2.**
383
救主降臨
まがかみは いかにさやるもおそれまじ われにはむげんのしんりきありせば
曲神は 如何に障るもおそれまじ 我には無限の神力ありせば
御光話録 7
S24. 3. 6
 
まがかみは いかにさやるもおそれまじ われにはむげんのしんりきありせば
曲神は 如何に障るもおそれまじ 我には無限の神力ありせば
地上天国 4
S24. 3. 6
救主降臨
五六七教会
春季大祭
まがかみは ふうふのみちをみださんと ねらいつめおりこころせよかし
曲神は 夫婦の道を乱さんと 狙ひつめをり心せよかし
御讃歌集
(改)451
結 婚
まがかみを おそるるなかれまこともて ときまちぬればかならずやかたなん
曲神を 恐るる勿れ誠もて 時待ちぬれば必ずや勝たなん
明麿近詠集
S23. 5.16
344
楽しき世
まがかみを ことむけやわしよきかみと あらためにつつわれはきしかな
曲神を 言向和しよき神と 改めにつつ吾は来しかな
※言向=話して相手を自分の意に従わせる。説き伏せる。また、服従させる。
明麿近詠集
S21. 3. 6
245
まがつかみ いかにはやるもめにみえぬ かみのちからにはむかいえめや
曲津神 如何に逸るも眼に見えぬ 神の力に刃向ひ得めや
明麿近詠集
S19. 2. 5
163
立春其他
まがつかみ しきりにすさぶるこのときぞ せかいじんわれはふるいたつなり
曲津神 荐りに荒ぶる此秋ぞ 世界人吾は奮ひ起つなり
明麿近詠集 S17.1223 131
還暦の歌
まがつよの ほろぶにつれてまことなる ひとのかがやくときのうれしさ
曲津世の 滅ぶにつれて真なる 人の暉く時のうれしさ
明麿近詠集
S16. 1.22
081
まがびとの たくみしたたかいやぶれけるは かみのまもりのあかしにぞある
曲人の 企みし戦ひ敗れけるは 神の守りの証しにぞある
明麿近詠集
S21. 2. 5
184
黎 明
まがびとの はばるよにありほがらかに いくるこのさちおおきからずや
曲人の はばる世にありほがらかに 生くるこの幸大きからずや
山と水 1152
S 9.10.26
吾を観る
まがびとは よわきものなりもろもろの つみにうちかつちからなければ
曲人は 弱き者なりもろもろの 罪に打克つ力なければ
御讃歌集
144
人の道
まがびとは よわきものなりもろもろの つみにうちかつちからなければ
曲人は 弱きものなり諸々の 罪に打克つ力なければ
御讃歌集
(改)066
人の道
まごころの ちからによらでくずれゆく このひのもとをささえうべきや
真心の 力によらで崩れ行く 此日之本を支え得べきや
明麿近詠集
S21. 2. 5
183
黎 明
まことこめて のることたまのとうとけれ ちのはてしまできよめすみなん
誠こめて 宣る言霊の尊けれ 地の涯しまで清め澄みなむ
S26. 3.18 春季大祭
御歌07
まことこめて のることたまのとうとけれ ちのはてしまできよめすみなん
誠こめて 宣る言霊の尊けれ 地の涯し迄清め澄みなむ
地上天国23
S26. 4.25
春季大祭を寿がれた御歌
まこととは うそいつわりのなきひとの むねにはぐくむたからにぞある
誠とは 嘘偽〔佯〕りのなき人の 胸に育くむ宝にぞある
御讃歌集
(改)234
正直と嘘
まこととは うそつわりのなきひとの むねにはぐくむたからにぞある
誠とは 嘘いつわりのなき人の 胸にはぐくむ宝にぞある
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
まことなき ひととまことのあるひとの けじめつくよぞおわりなりけり
誠なき 人とまことのある人の けじめつく世ぞ終りなりけり
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時16
まことなき ひととまことのあるひとの けじめつくよぞおわりなりけり
誠なき 人と誠のある人の けじめつく世ぞ終りなりけり
地上天国13
S24.12.21
大浄化
まことなき ひとのつどいのかしましさ もずやすずめとひとしかりける
誠なき 人の集いの喧しさ 百舌鳥や雀と等しかりける
明麿近詠集
S22. 1.19
308
まことなり ああまことなりこのくにに ほしきはまことのいちじなりけり
誠なり 嗚呼誠なり此国に 欲しきは誠の一字なりけり
明麿近詠集
S24. 5.**
410
神の力
まことなり ああまことなりこのくにに ほしきはまことのいちじなりけり
誠なり 嗚呼誠なり此国に 欲しきは誠の一字なりけり
地上天国 1
S23.12. 1
まことなり ああまことなりこのくにに ほしきはまことのいちじなりける
誠なり 嗚呼〔噫〕誠なり此国に 欲しきは誠の一字なりけり
御讃歌集
(改)414
ぐうかん
偶 感
まことなる いがくとうものしらさんと われはひによにかきつづりおり
真なる 医学とうもの知らさんと 吾は日に夜に書き綴りおり
「栄光」 251
S29. 3.10
 
まことなる いやしのわざをわれはいま よにしらしめてすくふべらなり
真なる 医しの業を吾は今 世に知らしめて救ふべらなり
御讃歌集
(改)211
医しの業
まことなる いやしのわざをわれはいま よにほどこしてすくうべらなり
真なる 癒しの業を吾は今 世に施して救うべらなり
地上天国20
S26. 1.25
 
まことなる かみのひかりはすのかみの はなちたまえるひかりにぞある
真なる 神の光は主の神の 放ち給へる光にぞある
地上天国36
S27. 5.25
 
まことのちえ あいのひかりにあふれたる ひとのよにいづるみろくのみよかな
真の智慧 愛の光に溢れたる 人の世に出る五六七の御代かな
明麿近詠集
S22. 1. 8
299新世界
まこもふの ひまをけいしゅうわけゆけば おりおりとびたつなしらぬとりかな
真菰生の 間を軽舟分けゆけば をりをり飛び立つ名知らぬ鳥かな
※真菰=イネ科の大形多年草。水辺に群生。稈(かん)の高さ約1.5メートル。
山と水 0083
S 6. 7. 1
水郷めぐり
まさかりの さくらまどべにしろじろと ごごのひうけてめにまばゆかり
真盛りの 桜窓辺に白々と 午後の陽受けて眼にまばゆかり
地上天国 59
S29. 6.15
熱海の春
ましたには かうんたなびきはろらかに うみやまながむるせいせいだいじょう
真下には 花雲靉びき遥らかに 海山眺むる晴々台上
御讃歌集
(改)383
瑞雲天国(二)
まだらばの こだちつづけるあぜみちの かりたのあとのみずにうつらう
斑葉の 木立つづける畔路の 苅田の後の水にうつらう
山と水 0321
S 6.11. 1
筑波紀行
またれぬる はるはきぬるかおちこちの やまむらさきにかすみたちそむ
待たれぬる 春は来ぬるか遠近の 山紫に霞立ち初む
明麿近詠集S21. 3.13 272
春の訪れ
まちがぐらぐらおれにぶつかる おそろしくおおきくなっては
街がぐらぐら俺にぶつかる おそろしく大きくなつては
山と水 0597
S 7.10.25
自動車は
走る
まちのぞむ このうつしよにてんごくの あるるをしらぬよびとぞあわれ
待ち望む 此現し世に天国の 生るるを知らぬ世人ぞあわれ
明麿近詠集
S21. 2.22
214
まちのぞむ まことのすくいはあらわれぬ まなこさませよよろずくにびと
待ち望む 真の救ひは現はれぬ 眼醒ませよ万国人
御讃歌集
(改)398
神人の業
まちのぞむ まことのすくいはいでにける まなこさませよよろずくにびと
待ち望む 真の救は出でにける 眼さませよよろづ国人
地上天国10
S24.11.20
S24.10.24
まちのぞむ みろくのみよはととのいて きよきちじょうにたてなんとすも
待ち望む 五六七の御代は整ひて 清き地上に建てなんとすも
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時04
まちのぞむ みろくのみよはととのいて きよきちのえにたてなんとすも
待ち望む 五六七の御代は整ひて 清き地の上に建てなむとすも
地上天国12
S25. 1.20
 
まちのぞむ みろくのみよはととのいて きよきちのえにたてなんとすも
待ち望む 五六七の御代は整ひて 清き地の上に建てなんとすも
地上天国13
S24.12.21
大浄化
まちのぞむ めしやのちからもわがふるう ちからもおなじちからなりけり
待ち望む メシヤの力もわが揮ふ 力も同じ力なりけり
明麿近詠集S24. 2.** 389
救主降臨
まちのぞむ めしやのちからもわがふるう ちからもおなじちからなりけり
待ち望む メシヤの力もわが揮ふ 力も同じ力なりけり
御光話録 7
S24. 3. 6
 
まちのぞむ めしやのちからもわがふるう ちからもおなじちからなりけり
待ち望む メシヤの力もわが揮ふ 力も同じ力なりけり
地上天国 4
S24. 3. 6
救主降臨
五六七教会
春季大祭
まちばたの わかぎのさくらさきいでて ゆききのわれのほをゆるませぬ
街端の 若木の桜咲きいでて ゆききの吾の歩をゆるませぬ
山と水 0545
S 7. 3.16
まちまちの うしろはうみかふゆかもめ なくこえみだれあさけにふるう
町々の 後は海か冬鴎 鳴く声みだれ朝気にふるう
山と水 0681 S 8.**.** 品 川
(品川町)
新東京を詠む
まちわびし ことしのよきひきたりけり いざはらおびをかたくしめなん
待ちわびし 今年のよき日来りけり いざ腹帯を固く締めなむ
「光」 43
S25. 1. 1
新年随詠
まちわびし ことしのよきひきたりけり いざはらおびをかたくしめなん
まちわびし 今年のよき日来りけり いざ腹帯を固く締めなむ
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時08
まちわびし ことしのよきひはきたりけり いざはらおびをかたくしめなん
待ちわびし 今年のよき日は来りけり いざ腹帯を固く締めなむ
地上天国13
S24.12.21
大浄化
まちわびし てんごくらくどはわれらすむ このちのうえにうちたつるなり
待ち佗びし 天国楽土は吾等住む 此地の上に打ち樹つるなり
明麿近詠集
S16. 1.22
086
まつあおく うみむらさきのまえにして しろきはうめかわがへやのまど
松青く 海紫の前にして 白きは梅かわが部屋の窓
明麿近詠集
S21. 2.22
215
まつがえの かげいりみだれにわのもを しろじろてらしぬこよいまんげつ
松ケ枝の 影入りみだれ庭の面を 白じろ照らしぬ今宵満月
山と水 0148
S 6. 7. 6
月の光
まつがえの みどりのいろにすけてみゆ はなのさかりはこよなくよろし
松ケ枝の 緑の色にすけてみゆ 花のさかりはこよなくよろし
山と水 0793
S 8. 3.10
桜の頃
まつかげの みぎわのすなにしおのかを したしみながらしばしやすらう
松かげの 汀の砂に潮の香を したしみながら少時やすらう
山と水 0179
S 6. 8.15
まつたけの かおりくりやをながれきつ われがみかくのいよよつのるも
松茸の 香り厨をながれ来つ われが味覚のいよよつのるも
※厨=料理をこしらえる所。台所。
山と水 1012
S 8.11.16
松 茸
まつなみきが おとすはだらのごごのひを ゆあみつこうまらとおみゆくかも
松並木が おとすはだらの午後の陽を 浴みつ仔馬ら遠みゆくかも
山と水 1121
S 9. 6. 1
まつのこずえも そらもまなこにしみつきぬ さんねんたちしにかいのわがへや
松の梢も 空も眼にしみつきぬ 三年たちし二階のわが部屋
山と水 1039
S 9. 1. 5
わが家
まつのはに たまるしずくのはらはらと はりどにあたりぬあめやみたらし
松の葉に たまる雫のはらはらと 玻璃戸にあたりぬ雨やみたらし
※玻璃戸=ガラス戸
山と水 0815
S 8. 4.10
雨の日
まつのはは はりのごとしもつきかげに きらめきにつつよぞらあかるき
松の葉は 針の如しも月光に きらめきにつつ夜空明るき
山と水 0457
S 7. 1.15
梵 鐘
まつのまに しらじらみゆはしらうめか さくらにもやとしばしまどいぬ
松の間に 白じらみゆは白梅か 桜にもやと少時まどいぬ
明麿近詠集
S21. 3.13
273
春の訪れ
まつのみが あおあおとしてただめだち おかもののももふゆゆきわたる
松のみが 青あおとしてただ目立ち 丘も野の面も冬ゆきわたる
山と水 0342
S 6.11. 6
初 冬
まつぶさに いかにりをときつくすとも しるしなければひとはたらわじ
ま備さに 如何に理を説き尽すとも 徴しなければ人は足らわじ
御讃歌集
204
最後の救
まっぽうの よをうちきりとなしあたらしき よをつくるこそわがしめいなる
末法の 世を打切りとなし新しき 世を作るこそ我使命なる
地上天国48
S28. 5.25
 
まつやまの あおさもかすみたちてより ところどころのうすらいにける
松山の 青さも霞たちてより ところどころのうすらいにける
山と水 0473
S 7.**.**
春の山
まつやまの おだかきおかのしゃめんには あきのまひるのかげけぶらえる
松山の 小高き丘の斜面には 秋の真昼の光けぶらへる
※けぶる(烟る)=輪郭がかすんで、ほのかにみえる。かすんで美しくみえる。
山と水 0328
S 6.11. 1
筑波紀行
まつりごと ただしくなされもろびとの えらぎよろこぶみろくせいだい
政り事 正しくなされ諸人の 歓ぎ喜ぶ五六七聖代
明麿近詠集S22. 1. 8 302
新世界
まてんろうがつぎつぎにたつ ひんじゃくなよみせしょうにんがふえるのと たいしょうしてみる
摩天楼が次々に建つ 貧弱な夜見世商人が殖えるのと 対照してみる
山と水 0249
S 6. 9.20
社 会
まどがならんでまっくろだ ときどきほたるらしい ひかりのせん
窓が並んで真つ黒だ 時々蛍らしい 光の線
山と水 0581
S 7. 5.25
夜汽車
まどらなる つきのおもわのとうとけれ あおげばなやみのとけもするなり
円らなる 月の面わの尊とけれ 仰げばなやみの解けもするなり
山と水 0253
S 6.10. 6
まどろまん みみにひそけししずもれる いでゆのよるをしゃみのねのする
まどろまむ 耳にひそけし静もれる 温泉の夜を三味の音のする
山と水 0518
S 7. 3.10
熱 海
まながいに みょうじんみょうじょうそそりたち さながらにみゆわがにわのやま
まながひに 明神明星聳り立ち さながらに見ゆ我庭の山
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏15
まながいの やまはちかみてみゆるなり いやすみきらうあきばれのあさ
まながひの 山は近みて見ゆるなり いや澄みきらう秋晴れの朝
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋12
まながいの やまふところはひにあかく だんだんばたけはすでにはるなり
まながいの 山ふところは日に明く だんだん畑はすでに春なり
山と水 0919
S 8. 8.20
小春日
※まながい(まなかい、目交い)=目の前。まのあたり。    
まなこひらき はかいのうらにそうぞうの つちをふるわすみわざみられよ
眼開き 破壊の裏に創造の 槌を揮はす神業見られよ
御讃歌集
(改)434
無題歌
まなこひらき わがわざをみよよのたれも しらぬことどもばかりなりける
眼ひらき 吾業を見よ世の誰も 知らぬ事どもばかりなりける
御讃歌集
(改)223
大経綸
まなこひらき わがわざをみよよのだれも しらぬことどもばかりなるらん
眼開き 我業を見よ世の誰も 知らぬ事どもばかりなるらん
祭典時
S26. 2. 5
立春御詠08
まなこやさしく おもかがやけるかれとなりぬ めしやのすくいをかかぶりてより
優しく 面輝ける彼となりぬ メシヤの救を蒙ぶりてより
※蒙ぶり=こうむり
地上天国24
S26. 5.25
 
まなばずて いかならんこともまつぶさに みかみおしゆるわれにぞありける
学ばずて 如何ならむ事もま細さに 御神教ゆる吾にぞありける
地上天国24
S26. 5.25
 
まにのたま にょいのほっしゅをそなえまし さんがいばんれいすくはせたもう
麻邇の玉 如意の宝珠をそなえまし 三界万霊救はせ給う
御讃歌集
112
三尊の
彌陀
まのふちに しずまんとするあだびとに さちとよろこびあたうわれはも
魔の淵に 沈まんとする仇人に 幸と歓び与ふ吾はも
明麿近詠集
S21. 3. 6
252
まはだかの いわそれぞれにこけごろも つけてかがようかみぞののなつ
真裸の 岩それぞれに苔衣 着けてかがやう神苑の夏
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏32
まばらさく さくらのはなのまさおなる そらにうかめるわかぎはさみし
まばら咲く 桜の花の真青なる 空に浮かめる若木はさみし
山と水 0549
S 7. 3.16
まひるびの あかるきみよにいかにして かくしごとなどよもあらめやは
真昼日の 明るき御代に如何にして 隠し事などよもあらめやは
御讃歌集
228
夜の終り
まひるまの あかるきみよにいかにして かくしごとなどよもあらめやは
真昼間の 明るき御代に如何にして 隠事などよもあらめやは
御讃歌集
(改)035
れいめい
黎 明
まひるまの ひかりにてらされよるのもの みなほろびゆくさまをしるなり
真昼間の 光に照され夜のもの みな滅びゆく状をしるなり
明麿近詠集
S20. 2.14
196
熱 海
まほかたほ なみまにみえてゆうゆうと はねうちかえしうみどりまえる
真帆片帆 波間に見えて悠いうと 羽うちかへし海鳥舞える
※真帆=順風を受けて十分に張った帆。
※片帆=横風を受けて帆走するために、帆を斜めに片寄らせて張ること。
山と水 0175
S 6. 8.15
まめひとの まことごころにほとばしる こえぞせかいのうごかざらめや
信徒の 誠心に迸しる 声ぞ世界の動かざらめや
S26. 3.18 春季大祭
御歌08
まめひとの まことごころにほとばしる こえぞせかいのうごかざらめや
信徒の 誠心に迸しる 声ぞ世界の動かざらめや
地上天国23
S26. 4.25
春季大祭を寿がれた御歌
まめひとよ やがてまなこをみはるらん しぐみのふたをひらくるあかとき
信徒よ やがて眼を瞠るらむ 仕組の蓋を開くるあかとき
S26. 9.23 秋季大祭
御歌13
まめひとら うれしうれしのこえあげて よろこびあわんときぞちかめる
信徒ら 嬉し嬉しの声挙げて 喜び合はん時ぞ近める
S26. 9.23 秋季大祭
御歌16
まよわずて われにだかれよたちまちに てんごくらくどにすくわるるなり
迷はずて 吾に抱かれよ忽ちに 天国楽土に救はるるなり
「栄光」 228
S28. 9.30
 
まるくすがなんだ むっそりーにがなんだ ぶらんこのりょうたんのゆうれいではないか
マルクスが何だ ムツソリーニが何だ ブランコの両端の幽霊ではないか
山と水 0244
S 6. 9.20
社会と
思想
まるくすのりろんをやぶるりろんができないくにに はかせがなんぜんいんいることよ
マルクスの理論を破る理論が出来ない国に 博士が何千人居る事よ
山と水 0246
S 6. 9.20
社会と
思想
まるくすも れーにんとてもきりすとの まえにひれふすときぞきぬらむ
マルクスも レーニンとてもキリストの 前に鰭伏す時ぞ来ぬらむ
明麿近詠集
S24. 6.17
471
最後の日
まるのうちの まつまをひらめくじどうしゃの らいとのひすじもやにきえにつ
丸の内の 松間をひらめく自動車の ライトの灯筋靄に消えにつ
山と水 0233
S 6. 9.20
秋(一)
まるまどの そとはしいがきあおあおと しげらいてかぜわがへやをすぐ
丸窓の 外は椎垣あおあおと 茂らいて風わが部屋をすぐ
山と水 0833
S 8. 5.10
初 夏
まるまどを さすつきかげにひをけせば たかむらのかげすみえのごとし
丸窓を 射す月光に灯を消せば 篁のかげ墨絵のごとし
※篁=竹の林。竹やぶ。
山と水 0258
S 6.10. 6
まるまるがえらいからつづくんじゃない あとがまがみあたらないからなんだ
○○が偉いからつづくんじやない 後釜が見当らないからなんだ
山と水 0804
S 8. 3.18
世を観る
まるまるというばいきん こいつをさっきんするやくざいはないのか
○○といふ黴菌 コイツを殺菌する薬剤はないのか
山と水 0778
S 8. 3.10
インテリ
まろらかな みぎわのいしによくつきし ビロードごけのみずにあおしも
まろらかな 汀の石によくつきし 天鵞絨苔の水に青しも
山と水 0530
S 7. 3.10
まんがんの ふみよまずともねんずれば まことのちえをたもうかんのん
万巻の 書籍読まずとも念ずれば 真の知恵を賜う観音
御讃歌集
024
救世之光
まんねんの ゆきいわひだにしろじろと あるぷすれんざんひにかがよえる
万年の 雪岩襞に白じろと アルプス連山陽にかがよえる
山と水 0410
S 6.12.25

114首