――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

  ~おお

御     歌

原   典

おいしげる くさきのやぶをきりひらき はこねのやまにはなぞのつくりぬ
生ひ茂る 草木の薮を切りひらき 箱根の山に花苑つくりぬ
明麿近詠集
S24. 5.13
402
天国の苑
おいしげる くさきのやぶをきりひらき はこねのやまにはなぞのつくりぬ
生ひ繁る 草木の薮を切りひらき 箱根の山に花苑つくりぬ
光 17
S24. 7. 9
天国の苑
おいまつの こんもりあおきいただきの うえにひとひらたむろするくも
老松の こんもり青き頂の 上にひとひらたむろする雲
山と水 0456
S 7. 1.15
梵 鐘
おいまつの みきしもどけてりゅうのごと ぬれしきはだにあさひもえたつ
老松の 幹霜どけて龍のごと 濡れし木肌に朝日もえたつ
山と水 1047
S 9. 1. 5
冬 晴
おううんの ただよううえにはろけくも はくあのみやどのかすみかかれる
桜雲の ただよう上にはろけくも 白亜の宮殿霞かかれる
地上天国16
S25. 8.15
瑞雲天国
おううんの たなびくおくにえのごとく かすみにうかぶはくあのでんどう
桜雲の 靉びく奥に絵の如く 霞に浮か〔泛〕ぶ白亜の殿堂
御讃歌集
(改)373
瑞雲天国
(一)
おううんを へだててかすみのえにうかむ このうつしよのしびてんきゅうはも
桜雲を へだてて霞の上に浮む 此現世の紫微天宮はも
地上天国16
S25. 8.15
瑞雲天国
おうごんの おんみのかんのんいつきなば ぶっしつゆたかにつどうなりける
黄金の 御身の観音斎きなば 物質豊かに集うなりける
※斎き=神をまつる事、場所。
御讃歌集
016
観音下生
おうごんは ぶっしつのせいなりかんのんの たまのおんみはこがねなりける
黄金は 物質の精なり観音の 玉の御身は黄金なりける
御讃歌集
015
観音下生
おうごんを なんじゅうおくももちてみばやと ときおりおもうわれのおかしさ
黄金を 何十億ももちてみばやと 時をりおもう吾のをかしさ
山と水 1227
S10. 6.15
身辺詠
(二)
おうしんの かんのんならでいかにして じゆうむげなるちからふるわめや
応身の 観音ならで如何にして 自由無碍なる力揮わめや
御讃歌集
135
すくいのちから
救の力
おうしんの みろくにおわすやみすがたは おのこおみなのけじめとてなき
応身の 弥勒に在すや御姿は 男女の差別とてなき
御讃歌集
113
さんぞんのみだ
三尊の彌陀
おお じんるいしをかざるぐうぞう なんとかがやかしいそんざいではあるよ
オヽ 人類史を飾る偶像 何と輝やかしい存在ではあるよ
山と水 0293
S 6.10.18
偶 像
おお ほしのめいめつ ちじょうじんるいによびかけるよう
オヽ 星の明滅 地上の人類に呼びかけるよう
山と水 0437
S 7. 1.18
動 く
おおいなる いわのしゃめんのえにあかく もみじいろもえゆうひにたぎるも
大いなる 岩の斜面の上にあかく 紅葉色もえ夕陽にたぎるも
山と水 0275
S 6.10.18
日光の秋
おおいなる かみのしぐみのいとちさき ひとのまなこになどうつらめや
大いなる 神の仕組のいと小さき 人の眼になど映らめや
御光話録7
S24. 3. 6
 
おおいなる かみのしぐみはいとちさき ひとのまなこになどうつらめや
大いなる 神の仕組はいと小さき 人の眼になど映らめや
明麿近詠集
S24. 2.**
396
救主降臨
おおいなる かみのしぐみはいまはしも いっさいばんゆうあらたむるなり
大いなる 神の仕組は今はしも 一切万有革むるなり
「栄光」 236
S28.11.25
 
おおいなる かみのしぐみはひにつきに めにはみえねどいやすすむなり
大いなる 神の仕組は日に月に 目には見へねどいや進むなり
S29. 1. 1 新年御詠
祭典時04
おおいなる かみのしぐみはひにつきに めにはみえねどいやすすむなり
大いなる 神の仕組は日に月に 目には見へねどいや進むなり
地上天国 57
S29. 2.25
新年御詠
おおいなる かみのちからによらずして などすくわめやこのしこのよは
大いなる 神の力に依らずして など救はめや此醜の世は
御讃歌集
(改)166
だいしんぎょう
大神業
おおいなる かみのちからをみするとも あわれめしいのめにはうつらじ
大いなる 神の力を見するとも 哀れ盲の眼には映らじ※全集未収録
明麿近詠集
S24. 2.**
394
救主降臨
おおいなる かみのちからをみするとも あわれめしいのめにはうつらじ
大いなる 神の力を見するとも 哀れ盲の眼には映らじ
御光話録 7
S24. 3. 6
 
おおいなる かみのちからをみするとも あわれめしいのめにはうつらじ
大いなる 神の力を見するとも 哀れ盲の眼には映らじ
地上天国4
S24. 3. 6
救主降臨
おおいなる かみのめぐみをうくみには いかならんよのきぬとてやすけし
大いなる 神の恵を受く身には 如何ならん世の来ぬとて泰けし
明麿近詠集
S16. 1.22
079
おおいなる きぼうをいだきこつこつと はげむひとこそかみめでまさん
大いなる 希望を抱きコツコツと 励む人こそ神愛でまさむ
地上天国43
S27.12.25
 
おおいなる さちをたまわるみすくいに まなこをとずるひとのあわれさ
大いなる 幸を賜はる御救いに 眼を閉づる人の哀れさ
明麿近詠集
S24. 9.20
481
善と悪
おおいなる さちをたまわるみすくいに まなこをとずるひとのあわれさ
大いなる 幸を賜はる御救いに 眼を閉づる人の哀れさ
地上天国9
S24.10.25
 
おおいなる さちをたまわるみすくいに まなこをとずるひとのあわれさ
大いなる 幸を賜はる御救ひに 眼を閉づる人の哀れさ
御讃歌集
(改)354
めしい
おおいなる さばきのつぎにきたるもの そはかがやけるちじょうてんごく
大いなる 裁きの次に来るもの そは輝ける地上天国
明麿近詠集
S24. 6.17
475
最後の日
おおいなる しぐみといえどいとちさき かたよりはじまるものにぞありける
大いなる 仕組といへどいと小さき 型より始まるものにぞありける
祭典時御詠
S28. 6.15
箱根地上天国完成記念祭
おおいなる しぐみといえどいとちさき かたよりはじまるものにぞありける
大いなる仕組といへどいと小さき型より始まるものにぞありける*
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国完成記念祭
おおいなる しぐみをふかくむねにひめ われもくもくとかむわざすすめん
大いなる 仕組を深く胸に秘め 吾黙々と神業進めん
S26. 9.23 秋季大祭
御歌12
おおいなる しめいにいくるわれにして ちからかぎりによぞすくわなん
大いなる 使命に生くる我にして 力限りに世ぞ救はなん
明麿近詠集
S17.1223
126
還暦の歌
おおいなる しめいにいくるわれにして つきにあくがれはなをぞたのしむ
大いなる 使命に生くる吾にして 月にあくがれ花をぞ楽しむ
明麿近詠集
S17. 4.10
113
立 春
おおいなる すくいのみてをのばすとも すがるよしなきめしいのおおき
大いなる 救の御手を伸すとも すがるよしなき盲の多き ※全集未収録
明麿近詠集S24. 5.** 429
救ひの光
おおいなる すくいのみてをのばすとも みえぬめしいぞあわれなりけり
大いなる 救の御手をのばすとも 見えぬ盲ぞ哀れなりけり
地上天国4
S24. 5.25
 
おおいなる すくいのみてをのばせども みえぬめしいぞあわれなりけり
大いなる 救ひの御手をのばせども 見えぬ盲ぞ哀れなりけり
御讃歌集
(改)260
光の道
おおいなる すくいのみわざにつかえまつる ひとこそおおきこころもてかし
大いなる 救の神業に仕へ奉る 人こそ大き心もてかし
御讃歌集
(改)322
かいしん
戒 心
おおいなる すくいをわれによさしける かみのみむねのはかりしれずも
大いなる 救ひを吾に任しける 神の御胸の測〔計〕り知れずも
S26.12.23 御聖誕祭
御歌03
おおいなる ちからをひめてもくもくと かくれしわれはいでなんとすも
大いなる 力を秘めて黙々と 隠れし吾は出でなんとすも
地上天国42
S27.11.25
 
おおいなる なやみのなかのこのくにに けだかくそびゆるふじのたかみね
大いなる 悩みの中の此国に 崇高く聳ゆる富士の高峰
御讃歌集
289
れいほう
霊 峰
おおいなる なやみをよそにけんせつの つちふるうなりかみのまめひと
大いなる 悩みを他に建設の 鎚揮ふなり神の信徒
地上天国17
S25.10.15
 
おおいなる なやみをよそによろこびの つちふるうなりかみのまめひと
大いなる 悩みを他に喜びの 槌揮ふなり神の信徒
御讃歌集
(改)342
安心立命
おおいなる のぞみにいくるわれにして ちさきことにもこころくばるなり
大いなる 望みに生くる吾にして 小さき事にも心配るなり
御讃歌集
274
おおいなる のぞみにいくるわれにして ちさきことにもこころくばるなり
大いなる 望みに生くる吾にして 小さき事にも心配るなり
御讃歌集
(改)422
おおいなる のぞみにいくるわれにして なおいささなことをしあんずる
大いなる のぞみに生くる吾にして なほいささかな事をし案ずる
山と水 0948
S 8. 9.12
 
おおいなる のぞみにもゆるこころおさへ うつりゆくよをしずかにみつるも
大いなる 望みに燃ゆる心おさえ 移りゆく世を静に観つるも
明麿近詠集
S21. 2.21
202
閑 日
おおいなる のぞみのためにいとちさき ことにもわれはこころおくなり
大いなる 望みの為にいと小さき 事にも吾は心おくなり
御讃歌集
066
道歌(一)
おおいなる のぞみのわけばあめつちも わがものとさえおもほゆもおかし
大いなる 望みの湧けば天地も わがものとさえ思ほゆもおかし
山と水 1097
S 9. 4.16
思  ふ
おおいなる ひかりとねつをもれもなく ゆたにめぐもうかんぜおんはも
大いなる 光と熱を漏れもなく 豊に恵もう観世音はも
御讃歌集
031
ぐせのひかり
救世之光
おおいなる ひかりにふためきこくりゅうも くいあらたむるいまとなりける
大いなる 光にふためき黒龍も 悔い改むる今となりける
祭典時
S29. 3.23
春季大祭
御詠15
おおいなる ひかりにふためきこくりゅうも くいあらたむるいまとなりける
大いなる 光にふためき黒竜も 悔ひ改むる今となりける
地上天国 59
S29. 6.15
 
おおいなる ふたつのちからあらそえる このうつしよもしぐみなるらめ
大いなる 二つの力争へる 此現世も仕組なるらめ
地上天国21
S26. 2.25
 
おおいなる ほしちにおちてかなしみと よろこびのこえちにみてるなり
大いなる 星地に墜ちて悲しみと 喜びの声地に充てるなり
「栄光」 200
S28. 3.18
 
おおいなる みめぐみたたえまめひとの ことほぎつどうきょうのみまつり
大いなる 御恵み讃え信徒の 祝ぎ集ふ今日の御祭
S27. 3.23 春季大祭
御歌03
おおいなる めしやのひかりとつくにに かがやきそむるときとなりぬる
大いなる メシヤの光外国に 輝き初むる時となりぬる
S28. 9.23 秋季大祭
御歌05
おおいなる めしやのひかりとつくにに かがやきそむるときとなりぬる
大いなる メシヤの光外国に 輝き初むる時となりぬる
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠05
おおいなる めしやのみてにちのうえの いっさいばんゆうすくわるるらん
大いなる メシヤの御手に地の上の 一切万有救わるるらん
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
おおいなる よのきりかえはひとのめに みえねどひにひにすすみゆくなり
大いなる 世の切替は人の眼に 見えねど日に日に進みゆくなり
S27. 2. 5 立春祭
御歌18
おおいなる よのきりかえはひとのめに みえねどひにひにすすみゆくなり
大いなる 世の切替は人の眼に 見えねど日に日に進みゆくなり
地上天国34
S27. 3.25
 
おおいなる れきしのふしはちかよりぬ まなこひらきてよのさまをみよ
大いなる 歴史の節は近寄りぬ 眼開きて世のさまを見よ
S28. 1. 1 新年御歌
04
おおいなる れきしのふしはちかよりぬ まなこひらきてよのさまをみよ
大いなる 歴史の節は近寄りぬ 眼開きて世のさまを見よ
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
おおかたの めしいのまなこひらかんと ひかりまくばるわれにぞありける
大方の 盲の眼開かんと 光間配る吾にぞありける
「栄光」 211
S28. 6. 3
 
おおかみが えがくしぐみのえのぐなり いろとりどりのしゅぎてうものは
大神が 描く仕組の絵具なり 色とりどりの主義てうものは
明麿近詠集
S24. 6.17
472
最後の日
おおかみの いさおしたかくほめたたう きよきことたまてんちにひびかん
大神の 勲し高く褒め讃ふ 清き言霊天地に響かむ
S26. 3.18 春季大祭
御歌05
おおかみの いさおしたかくほめたたう きよきことたまてんちにひびかん
大神の 勲し高く褒め讃ふ 清き言霊天地に響かむ
地上天国23
S26. 4.25
春季大祭を寿がれた御歌
おおかみの おもきよさしはかしこくも しずのわがみにおわせたまえり
大神の 重き任さしは畏くも 賤のわが身に負わせ玉えり
御讃歌集
268
われ
おおかみの しぐみのおくのそのおくの またそのおくのおくぞとうとき
大神の 仕組の奥のその奥の 又その奥の奥ぞ尊き
地上天国21
S26. 2.25
 
おおかみの しぐみのおくのそのおくの またそのおくのおくぞとうとき
大神の 仕組の奥のその奥の 又その奥の奥ぞ尊き
御讃歌集
(改)228
だいけいりん
大経綸
おおかみの しぐみのしばしのびぬれば みたまみがきてそなえせよかし
大神の 仕組のしばし延びぬれば 身魂磨きてそなへせよかし
地上天国21
S26. 2.25
 
おおかみの しぐみのしばしのびぬれば みたまみがきてそなえせよかし
大神の 仕組の暫し延びぬれば 身魂磨きて備へせよかし
御讃歌集
(改)209
身魂磨き
おおかみの しぐみはおくにおくのあり そのまたおくにおくぞあるなり
大神の 仕組は奥に奥のあり 其又奥に奥ぞあるなり
「栄光」 184
S27.11.26
 
おおかみの しらしめたまうけいりんを そのままかたればよろこびふるえん
大神の 知らしめ給ふ経綸を そのまま語れば喜びふるへん
地上天国25
S26. 6.25
 
おおかみの たまいしいのちをにんげんの つくりしいじゅつにすがるおろかさ
大神の 賜ひし命を人間の 造りし医術に縋る愚かさ
「栄光」 162
S27. 6.25
 
おおかみの つくりたまいしあめつちの やみにいつまでとざさるべしやは
大神の 造り給いし天地の 闇にいつまで閉ざさるべしやは
御讃歌集
242
かいしん
改心
おおかみの つくりたまいしあめつちの やみにいつまでとざさるべしやは
大神の 造り給ひし天地の 闇にいつまで閉ざさるべしやは
御讃歌集
(改)025
光明世界
おおかみの はかせたまいしこのつるぎ あだなすしこぐさうちきりはらわん
大神の 佩かせ給ひし此剣 仇なす醜草打伐り払はん
明麿近詠集
S15.12.23
058
おおかみの ひかりあまねくかがよいて よみがえるらむもものたみぐさ
大神の 光遍く輝よいて 蘇るらむももの民草
御讃歌集
297
じょうちのわざ
浄地の業
おおかみの ひかりあまねくただよいて よみがえるなりもものたみぐさ
大神の 光遍く漂ひて 甦へるなり諸の民草
御讃歌集
(改)174
てんちかいめい
天地開明
おおかみの ひかりはいよよかがやいて まがかみふためくさまのおかしさ
大神の 光はいよよかがやひて 曲神ふためくさまの可笑しさ
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時25
おおかみの ひかりはいよよかがやいて まがかみふためくさまのおかしさ
大神の 光はいよよかがやひて 曲神ふためくさまの可笑しさ
地上天国13
S24.12.21
大浄化
おおかみの ふかきこころのいとちさき ひとのまなこになどうつらめや
大神の 深き心のいと小さき 人の眼になど映らめや
山と水 0213
S 6. 9.16
或人達へ
おおかみの ふかきしぐみのいまはしも めにまざまざとうつりみゆるも
大神の 深き仕組の今はしも 目にまざまざと映り見ゆるも
地上天国31
S26.12.25
 
おおかみの ふかきしぐみはいかならん ひじりといえどしるよしもなき
大神の 深き仕組は如何ならむ 聖といへど知る由もなき
明麿近詠集
S24. 5.18
430
神の仕組
おおかみの ふかきしぐみはいかならん ひじりといえどしるよしもなき
大神の 深き仕組みは如何ならむ 聖といへど知る由もなき
御讃歌集
(改)224
だいけいりん
大経綸
おおかみの ふかきしぐみはいとしるく はこねあたみのうえにしらるる
大神の 深き仕組はいとしるく 箱根熱海の上に知らるる
明麿近詠集
S24. 5.13
401
天国の苑
おおかみの ふかきしぐみはいとしるく はこねあたみのつちにしらるる
大神の 深き仕組はいとしるく 箱根熱海の土に知らるる
光 17
S24. 7. 9
天国の苑
おおかみの ふかきしぐみはいかならん ひじりといえどしるよしもなき
大神の 深き仕組は如何ならむ 聖といえど知る由もなき
地上天国8
S24. 9.25
 
おおかみの ふかきしぐみはいやはてに ゆめにもおもわぬこといづるらん
大神の 深き仕組はいやはてに 夢にも想はぬこと出づるらん
明麿近詠集
S24. 5.**
439
嵐の外
おおかみの ふかきしぐみはちいさなる まなこみはるもなどみゆべしや
大神の 深き仕組は小さなる 眼瞠るもなど見ゆべしや
S26. 9.23 秋季大祭
御歌11
おおかみの ふかきしぐみはちえやがく などもてわかるものにあらなき
大神の 深き仕組は智慧や学 などもて判るものにあらなき
御讃歌集
(改)227
だいけいりん
大経綸
おおかみの ふかきしぐみはひとのちえ などもてさぐるすべさえもなき
大神の 深き仕組は人の智慧 などもて探るすべさへもなき
地上天国21
S26. 2.25
 
おおかみの ふかきしぐみはもろびとの まなこにうつらぬものとしれかし
大神の 深き仕組は諸人の 眼に映らぬものと知れかし
御光話録7
S24. 3. 6
 
おおかみの ふかきしぐみはもろびとの まなこにうつらぬものとしれかし
大神の 深き仕組は諸人の 眼に映らぬものと知れかし
地上天国4
S24. 3. 6
救主降臨
おおかみの ふかきしぐみはもろびとの めにはうつらぬものとしれかし
大神の 深き仕組は諸人の 眼には映らぬものと知れかし
明麿近詠集
S24. 2.**
395
救主降臨
おおかみの ふかきみめぐみかしこみて ともしらがまでそいとげんかも
大神の 深き御恵み畏みて 友白髪まで添ひ遂げむかも
御讃歌集
(改)445
結婚
おおかみの まにのちからによらざれば まがつかみにはかたんすべなし
大神の 麻邇の力に依らざれば 曲津神には勝たむすべなし
御讃歌集
132
すくいのちから
救の力
おおかみの みまもりなくばいかにして さいごのとうげこえらるべしやは
大神の 御護りなくば如何にして 最後の峠越へらるべしやは
地上天国23
S26. 4.25
 
おおかみの みめよりみればにんげんは ありよりちさきものとこそしれ
大神の 御眼より見れば人間は 蟻より小さきものとこそ知れ
「栄光」 243
S29. 1.13
 
おおかみの みめよりみればにんげんは ばいきんよりもなおちさからん
大神の 御目より見れば人間は 黴菌よりもなほ小さからん
地上天国51
S28. 8.25
 
おおかみの みわざといえどひとのみを つうじてよびとすくうにありける
大神の 御業といへど人の身を 通じて世人救ふにありける
御讃歌集
(改)093
かみわざ
神 業
おおかみの よさしのままにすすむわざ ぜんとひにひにひろぎゆくなり
大神の 任さしのままに進む業 前途日に日にひろぎゆくなり
「救世」58
S25. 4.15
天国大教会
春の大祭
おおかみの よさしのままにわれはいま いきとしいけるものみなすくわん
大神の 任しのままに吾は今 生きとし生ける物みな救はむ
御讃歌集
(改)290
すくいのわざ
救ひの業
おおかみの よさせたまいしおもきにん われうべないてふるいたつなり
大神の 委せ給ひし重き任 吾うべなひて揮ひ起つなり
光宝会資料
S25. 1. 1
新年御歌
祭典時46
おおかみの よさせたまいしおもきにん われうべないてふるいたつなり
大神の 委せ給ひし重き任 吾うべなひて揮ひ起つなり
地上天国13
S24.12.21
大浄化
おおかみは あたみをえらみてんごくのかたつくるべうわれによさしぬ
大神は 熱海を選み天国の 型造るべう吾に任しぬ
御讃歌集
(改)368
熱海
おおかみは あめつちももをすみきよめ すいしょうせかいをうちたてますらむ
大神は 天地諸を澄み清め 水晶世界を打樹てますらむ
御讃歌集
260
水晶世界
おおかみは あめつちももをすみきよめ りそうせかいをうちたてますらん
大神は 天地諸を澄み浄め 理想世界をうち樹てますらむ
御讃歌集
(改)178
理想世界
おおかみは いろとりどりのえのぐもて ちじょうてんごくのめいがえがかん
大神は 色とりどりの絵具もて 地上天国の名画描かむ
明麿近詠集
442
嵐の外
おおかみは うずのかむわざひそやかに なさしめんとしてひとやえらみぬ
大神は 珍の神業ひそやかに 成さしめんとして牢獄えらみぬ
地上天国16
S25. 8.15
 
おおかみは うずのかむわざひそやかに なさしめんとてひとやえらみぬ
大神は 珍の神業ひそやかに 成さしめんとて牢獄選みぬ
御讃歌集
(改)401
ほうなん
法 難
おおかみは ときみつるまであまのとを ひらくみかぎをひめおかれませり
大神は 時満つるまで天の扉を 開く御鍵を秘めおかれませり
御讃歌集
036
てんちかいめい
天地開明
おおかみは ひかりのみてげがれにし くにぐにくまなくきよめますらん
大神は 光の御手に穢れにし 国々隈なく浄めますらむ
S28. 2. 4 立春祭
御歌05
おおかみは ひかりのみてげがれにし くにぐにくまなくきよめますらん
大神は 光の御手に穢れにし 国々隈なく浄めますらむ
地上天国46
S28. 3.25
 
おおかみは われによさしぬもろもろの まがれるみちをたださんとして
大神は 吾に任しぬ諸々の 曲れる道を直さむとして
S26. 3.18 春季大祭
御歌16
おおかみは われによさしぬもろもろの まがれるみちをなおさんとして
大神は 吾に任しぬ諸々の 曲れる道を直さむとして
地上天国23
S26. 4.25
春季大祭を寿がれた御歌
おおぐうぞうよ たいしゅうはおまえによってこきゅうし かんきし おどっている
オヽ偶像よ 大衆はお前によつて呼吸し 歓喜し 踊つてゐる
山と水 0291
S 6.10.18
偶 像
おおけなくも かみのしもべにえらばれし さちもいたつきがえにしなりけり
おほけなくも 神の僕に選ばれし 幸も病きが縁なりけり
御讃歌集
(改)102
やまい
おおけなしと おもえどしずのわがふせや まもらせたまえだいじのみほとけ
おおけなしと 思えど賤の我伏屋 守らせ給え大慈の御仏
御讃歌集
176
みまつり
御祭
おおけなや かみのまもりのあつくして わがなすわざのひびにさかゆる
おほけなや 神の守りの渥くして わが作す業の日日に栄ゆる
明麿近詠集
S18. 2. 5
145
立 春
※おほ〔お〕けない=おそれ多い。    
おおぜいの らいきゃくさりししずけさよ たばこのけむりふとみあげつつ
大勢の 来客去りし静けさよ 煙草の煙ふと見あげつつ
山と水 1129
S 9. 7.23
おおぞらに かがやくつきとひのかげは せいかんのんのほっしゅなるらむ
大空に 輝く月と日の光は 聖観音の宝珠なるらむ
御讃歌集
038
てんちかいめい
天地開明
おおぞらに けだかくそびゆるふじがねは ふかきしぐみのありとしらずや
大空に 崇高く聳ゆる富士嶺は 深き仕組のありと知らずや
「栄光」185
S27.12. 3
 
おおぞらに もりあがりもりあがりなだれおつる おおたきみあげてただうつろなり
大空に もり上りもり上りなだれおつる 大滝見上げてただうつろなり
山と水 0883
S 8. 6.19
おおぞらの そこいにふゆのつきさえて でんせんいくすじしもにひかれる
大空の 底ひに冬の月冴えて 電線いくすじ霜に光れる
山と水 1176
S10. 2.10
冬の月
おおぞらの ひろきをあおぎておもうかな かぎりもしらぬおおみこころを
大空の 広きを仰ぎて憶ふかな 限りもしらぬ大御心を
御讃歌集
(改)084
神の御心
おおたきを みあぐるめぢにきのつけば かばしらのごといわつばめとべる
大滝を 見上ぐる眼路に気のつけば 蚊柱のごと岩燕とべる
山と水 1108
S 9. 4.16
おおとうげ こえんすべなきこひつじの むれみちびかんすくいのちからに
大峠 越へむ術なき小羊の 群導かむ救ひの力に
地上天国23
S26. 4.25
 
おおとうげの さなかとなりてくやむとて すでにおそかりこころせよいま
大峠の 最中となりて悔むとて 已に遅かり心せよ今
地上天国23
S26. 4.25
 
おおとねに なむほゆらぎのみえぬまで かわのながれのゆるくもあるかな
大利根に 並む帆ゆらぎの見えぬまで 川の流れのゆるくもあるかな
山と水 0496
S 7. 2.25
おおふじの ゆきくれないにひはそめぬ はじらうおとめのおもわにもにて
大富士の 雪くれないに日は染めぬ はじらう乙女の面わにも似て
明麿近詠集
S11. 1. 1
004
元 旦
おおまえに ぬかずくごとになみだしぬ すくわれたりしこのみおもえば
大前に 額く毎に涙しぬ 救われたりし此身思えば
御讃歌集
198
こうせい
更 生
おおまえに ぬかずくひとのさちこそは なににもかえぬたからなりけり
大前に 額く人の幸こそは 何にも代へぬ宝なりけり
「栄光」 197
S28. 2.25
 
おおまえに ぬかづきおろがむこころこそ いわとひらけししるしなるらん
大前に 額き拝がむ心こそ 岩戸開けし徴しなるらむ
御讃歌集
(改)109
いつきまつりて
斎き奉りて
おおまえに ぬかづくごとになみだしぬ すくわれたりしこのみおもえば
大前に 額く毎に涙しぬ 救はれたりし此身思へば
御讃歌集
(改)050
われすく  
吾救はれぬ
※大前=神または天皇の御前。    
おおみたまは かみにましましみすがたは みほとけにませるせいかんのんかも
大霊魂は 神に在まし御姿は 御仏にませる聖観音かも
御讃歌集
077
えんまんぐそく
圓満具足
おおみひかり いでまさんとすることしはも よのひとのめにうつらざらめや
大御光 出でまさんとする今年はも 世の人の眼に映らざらめや
光宝会資料
S26. 1. 1
新年御歌
02
おおみひかり いでまさんとすることしはも よのひとのめにうつらざらめや
大御光 出でまさんとする今年はも 世の人の眼に映らざらめや
岡田茂吉全集
S26. 1. 1
新年御歌
02
おおみわざ いよよひらくるよろこびは はるたつごとにふかまりゆくなり
大神業 弥よ開くる喜びは 春立つ毎に深まりゆくなり
S27. 2. 5 立春祭
御歌03
おおみわざ いよよひらくるよろこびは はるたつごとにふかまりゆくなり
大神業 弥よ開くる喜びは 春立つ毎に深まりゆくなり
地上天国33
S27. 2.25
 
おおみわざ ふかきしぐみはそこしらず ただみこころのままにまかせよ
大御業 深き仕組は底知らず 只御心のままに委せよ
「救世」53
S25. 3.11
五六七祭
御歌
おおみわざ ふかきしぐみはそこしらず ただみこころのままにまかせよ
大御業 深き仕組は底知らず 只御心のままに委せよ
光宝会資料
S25. 3.**
光宝会大祭
御歌09
おおやしま そびゆるやまのいただきも ふかたにがわにもしぐみひめてし
大八洲 聳ゆる山の頂も 深谷川にも仕組秘めてし
S27. 3.23 春季大祭
御歌16
おおよくととのっているへやだ ひやっとふれる したんのかくひばち
おほよく整つてゐる部屋だ ひやつと触れる 紫檀の角火鉢
山と水 0606
S 7.11.20
炭 火
おおらかに あさもやのべーるかかぶりて ゆめとうかべるひがしやまはも
大らかに 朝靄のベ-ルかかぶりて 夢と浮べる東山はも
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
25

か~

御     歌

原   典

おかつづく きょくせんいけにまうつりて ボートゆくあとしろきおをひく
丘つづく 曲線池にまうつりて 短艇ゆくあと白き尾を引く
山と水 0675
S 8.**.**
大 森
(洗足池)

新東京を詠む
おかのうえ みあぐるそらをとんぼの ゆうふくかぜにもつれゆくなり
丘の上 みあぐる空を蜻蛉の 夕ふく風にもつれゆくなり
山と水 0961
S 8. 9.18
赤蜻蛉
おかのうえに たてばあきはもさなかなり もりのとぎれにふじがねみゆる
丘の上に 佇てば秋はも最中なり 森のとぎれに富士ケ峯みゆる
山と水 0972
S 8. 9.18
武蔵野をゆく
おかのうえに ゆうひせにうけたてるわが かげのなかなるすすきひとむら
丘の上に 夕陽背にうけ立てるわが 影の中なる芒ひとむら
山と水 0927
S 8. 8.21
秋うごく
おきしろく あけはなれたりさざなみの みほのうらべにまつばらかすめる
沖白く 明け放れたり小波の 三保の浦辺に松原かすめる
山と水 0673
S 8. 1. 1
勅題
朝の海
おきとおく ひとすじなみにうかべるは しまかあらずかしるによしなし
沖遠く 一條波に浮べるは 島かあらずか知るによしなし
山と水 0187
S 6. 8.15
おきをまっぷたつにいとがきっている きてきがなみにきえてゆく
沖をまつ二つに糸がきつてゐる 汽笛が波に消えてゆく
山と水 0491
S 7. 2.10
おくいねの たるほにあきのかぜふきて おりおりざわめくおやまだのさと
晩稲の 垂穂に秋の風ふきて をりをりざわめく小山田の里
山と水 0322
S 6.11. 1
筑波紀行
おくちょうの こうふくうまんぶんめいを つくるわれはもかみのまにまに
億兆の 幸福生まむ文明を 造る吾はも神のまにまに
地上天国25
S26. 6.25
 
おくちょうを すくわんとしておおいなる かみのみわざはあれしなりける
億兆を 救はむとして大いなる 神の御業は現れしなりける
地上天国23
S26. 4.25
 
おくやまの あきふかみけりさきみつる はぎみのひとのなきをおしみぬ
奥山の 秋ふかみけり咲きみつる 萩見の人のなきを惜しみぬ
山と水 0594
S 7.10.12
秋 草
おごそかな かみのさばきにゆるさるる ひとにこそなれみたまきよめて
厳かな 神の審判に許さるる 人にこそなれ身霊清めて
御讃歌集
222
大審判
おごそかな かみのさばきにゆるさるる ひとにこそなれみたまきよめて
厳かな 神の裁きに赦さるる 人にこそなれ身魂浄めて
御讃歌集
(改)203
審判
おこないも こころもことばもうるわしき ひとこそてんごくてんにんなりける
行〔ひ〕も 心も言葉も美はしき 人こそ天国天人なりける
美術館開館兼神仙郷完成記念
祝賀式典御歌14

S27. 6.15
おこないも こころもことばもうるわしき ひとこそてんごくてんにんなりける
行ひも 心も言葉も美はしき 人こそ天国天人なりける
地上天国38
S27. 7.25
 
おしまれつ このよさりにしなれなりき はやてんごくのもんにいるらん
惜しまれつ 此世去りにし汝なりき はや天国の門に入るらむ
御讃歌集
(改)453
きゅうれい
救 霊
おしみても なおあまりあるなれなれど かみのさだめはいかんともせんなし
惜しみても 尚余りある汝なれど 神の運命は如何とも詮なし
御讃歌集
(改)455
きゅうれい
救 霊
おそろしき あらしのまえのしずけさを かたるがにみゆいまのよのさま
恐しき 嵐の前の静けさを 語るがに見ゆ今の世の状
「栄光」187
S27.12.17
 
おそろしき このうつしよにありながら かみにたよらでなどやすかれや
恐しき 此現世にありながら 神に頼らでなど安かれや
地上天国19
S25.12.25
 
おそろしき さたんもだいばもようやくに わがぐんもんにくだるふしみゆ
恐ろしき サタンも提婆もやうやくに 我軍門に降る節見ゆ
地上天国55
S28.12.25
 
おそろしき ひどくめいしんこのどから きえてうまるるのうそんてんごく
恐ろしき 肥毒迷信此土から 消へて生まるる農村天国
地上天国55
S28.12.25
 
おそろしき ものはかがくのめいしんと さとれよふこうをうむものなりせば
恐ろしき ものは科学の迷信と 覚れよ不幸を生むものなりせば
「栄光」215
S28. 7. 1
 
おそろしの ごうかはおちこちもえそめぬ やがてひとのよやきつくさんかも
恐ろしの 劫火は遠近燃え初めぬ やがて人の世焼き尽さんかも
地上天国18
S25.11.25
 
おちこちに ごーがんのえをみるがごと びわのはたけのひにかがよえる
遠近に ゴーガンの絵を見るが如 枇杷の畑の陽にかがよえる
山と水 0059
S 6. 6.15
安房
歌紀行
おちこちに ちくりんみえてわがにわも たてばしずかにはるのあめふる
をちこちに 竹林見えてわが庭面 立てば静かに春の雨降る
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
26
おちこちに もりくろぐろしふゆのひに あかがわらのやねみつよつひかるも
をちこちに 森くろぐろし冬の陽に 赤瓦の屋根三つ四つ光るも
山と水 0677
S 8.**.**
大 森
(馬 込)
新東京を詠む
おちこちの やまにしらくもきょらいする なつのやまぢのおもしろきかも
遠近の 山に白雲去来する 夏の山路のおもしろきかも
山と水 0122
S 6. 7.15
ハルナ登山
おちこちゆ まことのまめひとよりつどい ことほぐきょうのみまつりぞよき
遠近ゆ 誠の信徒寄集ひ 寿ぐ今日の御祭ぞ佳き
S26. 3.18 春季大祭
御歌04
おちこちゆ まことのまめひとよりつどい ことほぐきょうのみまつりぞよき
遠近ゆ 誠の信徒寄集ひ 寿ぐ今日の御祭ぞ佳き
地上天国23
S26. 4.25
春季大祭を寿がれた御歌
おちばかく おのこのかたのかれまつば ゆうひのなかにあざやかにみゆ
落葉掻く 男の子の肩の枯松葉 夕陽の中にあざやかに見ゆ
山と水 0364
S 6.11.10
落 葉
おとたてて はるさめならぬあまおとに こころみだるるひもすがらなる
音立てて 春雨ならぬ雨音に 心みだるる日もすがらなる
明麿近詠集
S11. 3.29
013
春の訪れ
おどるひっとらー なぐるひっとらー けっとばすひっとらー
躍るヒットラー 殴るヒットラー 蹴つ飛ばすヒットラー
山と水 0976
S 8. 9.18
おどろおどろ とおなるいかずちまだひびき くものはたてにいなずまひかる
おどろおどろ 遠鳴る雷まだひびき 雲のはたてに稲妻光る
山と水 0133
S 6. 8. 6
稲 妻
おのがいのち たすからんとしてさかしらに ほろぶるひとのおおきよなるも
己が生命 助からんとして逆しらに 滅ぶる人の多き世なるも
御讃歌集
(改)359
めしい
おのがくにの とうときものはめにいらず よそむくひとぞあわれなりける
己が国の 尊きものは眼に入らず 外むく人ぞ哀れなりける
「栄光」178
S27.10.15
 
おのがじし もらるるさいにききとして ゆうげするこらほほえまいみつ
おのがじし 盛らるる菜に嬉々として 夕餉する子らほほえまいみつ
山と水 0767
S 8. 3. 1
おのがてで ろうごくつくりおのがみも なげいるひとぞあわれはかなき
己が手で 牢獄作り己が身も 投げ入る人ぞ哀れはかなき
地上天国31
S26.12.25
 
おのがてに こうふくのつなたちきりて じごくにおつるひとのはかなさ
己が手に 幸福の綱断ち切りて 地獄に堕つる人のはかなさ
地上天国54
S28.11.25
命の糧
おのがてに ろうごくつくりそのなかに くるしむひとぞあわれなりける
己が手に 牢獄作りその中に 苦しむ人ぞ哀れなりける
御讃歌集
(改)152
天国と地獄
おのがみの かみにつくられたもしらで かみはこのよになしとうおろかさ
己が身の 神に造られたも知らで 神は此世に無しとう愚かさ
御讃歌集
(改)335
せいしいちにょ
生死一如
おのこおみな かたくむすべばいかならん ことにもこらえてやすくゆくめり
男女 固く結べば如何ならむ 事にも耐へて安くゆくめり
御讃歌集
(改)452
結婚
おのこにあらず おみなにもあらぬかんぜおん ぼさつのみわざをさとれかし
男にあらず 女にもあらぬ観世音 菩薩の御業を悟れかしみな
地上天国11
S24.12.20
 
おのこにも あらずおみなにもまたあらぬ かんのんこそはいずのめのかみ
男にも 非ず女にも亦あらぬ 観音こそは伊都能売神
御讃歌集
(改)018
いづのめのかみ
伊都能売神
おののきと おそれのはてしすがるとて かみはおんてをさしのべたまわじ
戦きと 恐れの果てし縋るとて 神は御手を差伸べ給はじ
「栄光」 195
S28. 2.11
 
おのもおのも まことごころにたちかえり かみのひかりにたまてらせかし
おのもおのも 誠心に立還り 神の光に魂照らせかし
御讃歌集
244
かいしん
改 心
おのもおのも まことごころにたちかえり かみのひかりにたまてらせかし
己も己も 誠心に立還り 神の光に魂照らせかし
御讃歌集
(改)192
やみのよ
闇〔暗〕の世
おぼろよの さくらのしたをそぞろくる しろきおもわはそのひとなりけり
おぼろ夜の 桜の下をそぞろくる 白き面わはその人なりけり
山と水 0844
S 8. 5.16
春の夜
おみなありき としわかくしてうつくしく いなかへかえりぬいまいかにせし
女ありき 年若くして美しく 田舎へ帰りぬ今如何にせし
山と水 1186
S10. 2.18
おみななれ いかにけはいをこらすとて さみしからずやほほえみなくば
女汝 いかに化粧をこらすとて 淋しからずや微笑なくば
山と水 1184
S10. 2.18
おもいきや きりすともしゃかもしらざりき やまいとうもののそのみなもとは
思ひきや キリストも釈迦も知らざりき 病とうもののその源は
地上天国50
S28. 7.25
 
おもいきや げんかさざめくいかほなり むかしのしずけさしのびてなみだす
思ひきや 絃歌さざめく伊香保なり むかしの静けさ偲びて涙す
山と水 0115
S 6. 7.15
ハルナ登山
おもいきや こうとうがくふにまなびいる わこうどたちのふるうぼうりょく
思ひきや 高等学府に学びゐる 若人達のふるう暴力
「栄光」167
S27. 7.30
 
おもいきや しずのおのこのうつそみに やどかりたもうかんのんかしこし
思いきや 賤の男子の現身に 宿かり給う観音畏し
御讃歌集
028
ぐせのひかり
救世之光
おもいきや ぶんかをつくるだいがくの きょういくぼうりょくつくるなりとは
思ひきや 文化を作る大学の 教育暴力作るなりとは
「栄光」157
S27. 5.21
 
おもうこと いえぬよわさのまだあるか めしたのかれにいいよどみつつ
思うこと 言えぬ弱さのまだあるか 目下の彼にいひよどみつつ
山と水 1169
S10. 1.10
おもうこと かなうたまゆらひそかなる さみしさのわくこころとうもの
おもう事 かなうたまゆらひそかなる さみしさの湧く心とうもの
山と水 0843
S 8. 5.13
人の心
おもうこと ひとつひとつがはこびゆく そのたのしさにわれはいくなり
思ふ事 一つ一つが運びゆく そのたのしさに吾は生くなり
山と水 1198
S10. 4.10
身辺詠
(一)
おもうどち さんじゅうあまりのひとつれて ぼうしゅうにむけみやこたつけさ
おもふどち 三十余りの人つれて 房州に向け都たつ今朝
山と水 0028
S 6. 6.15
安房
歌紀行
おもしろし ああおもしろしおにがしまの まつろうときのちかまるらしも
面白し あゝ面白し鬼ケ島の 服ふ時の近まるらしも
明麿近詠集
S15.12.23
065
おもてには へいわをとなえそのうらに やいばをみがくよにぞありける
表には 平和を唱えその裏に 刃を磨く世にぞありける
地上天国55
S28.12.25
 
およそよに あらんかぎりのびをあつめ さいおうてんごくのさまをうつさん
凡そ世に あらん限りの美を蒐め 最奥天国の状を映さむ
S27. 3.23 春季大祭
御歌07
およそよに つよきはおのれをうちわすれ ただしきみちをつらぬくひとなり
凡そ世に 強きは己を打忘れ 正しき道を貫く人なり
御讃歌集
145
人の道
およそよに つよきはおのれをうちわすれ ただしきみちをつらぬくひとなり
およそ世に 強きは己を打忘れ 正しき道を貫く人なり
御讃歌集
(改)061
人の道
およそよに はかなきものはえいゆうの なにうたわれしひとのさだめか
凡そ世に 儚きものは英雄の 名に謳はれし人の運命か
「栄光」 200
S28. 3.18
 
おりおりに いなずまひかりうちあおぐ そらにくもあしいとはやきかも
をりをりに 稲妻光りうちあほぐ 空に雲足いとはやきかも
山と水 0132
S 6. 8. 6
稲 妻
おれにてっついをくだしたかれを どうしてもにくめない よわさ
俺に鉄槌を下した彼を どうしても憎めない 弱さ
山と水 0421
S 6.12.25
憤 る
おれのこる かれあしさむくいけにうつる そらにいとひくみずまわしむし
折れ残る 枯葦寒く池にうつる 空に糸引く水まはし虫
山と水 0229
S 6. 9.20
秋(一)
おれはおまえをみるごと そのゆーもらすなすがたに いつもほほえみをきんじえない かまきりよ
俺はお前を見る毎 其ユーモラスな姿に いつも微笑を禁じ得ない 蟷螂よ
山と水 0210
S 6. 9.16
 
おろかなる さがもつかれのいぶかしさ ほのてんさいのひらめきもありて
愚かなる 性もつ彼のいぶかしさ ほの天才の閃きもありて
山と水 0392
S 6.12.23
彼の横顔
おろかなる ひととはあくなるたねをまき かりとるなやみしらぬにぞある
愚かなる 人とは悪なる種を蒔き 刈りとる悩み知らぬにぞある
御讃歌集
(改)353
めしい
おろかなる ひととはあくのたねをまき かりとるなやみしらぬひとなる
愚なる 人とは悪の種を播き 刈りとるなやみしらぬ人なる
明麿近詠集
S24. 9.20
485
善と悪
おろかなる ひととはあくのたねをまき かりとるなやみしらぬひとなる
愚なる 人とは悪の種を播き 刈りとるなやみしらぬ人なる
地上天国 9
S24.10.25
 
おんながぐっすりねむっている まだわかい いってやろうか そのいぎたなさ
女がぐつすり眠つてゐる まだ若い 言つてやらうか そのいぎたなさ
山と水 0577
S 7. 5.25
夜汽車
おんりえど きよめきよみてあたらしき たのしきみよをつくるかむわざ
厭離穢土 清め浄みて新しき 楽しき御代を造る神業
明麿近詠集
S24. 5.18
432
神の仕組
おんりえど きよめきよみてあたらしき たのしきみよをつくるかむわざ
厭離穢土 清め浄みて新しき 楽しき御代を造る神業
地上天国8
S24. 9.25
 
おんりえど すみきよめられあたらしき たのしきみよはあれなんとすも
厭離穢土 澄み浄められ新しき 楽しき御代は現れなむとすも
御讃歌集
(改)299
地上天国
※厭離穢土=けがれた現世を嫌って離れること。えんりえど。    

 221首