――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ――― |
さ
御 歌 |
原 典 |
題 |
さいごには こんごうりきをうちふるう めしやのみわざとうときろかも 最後には 金剛力を打ち揮ふ メシヤの御業尊きろかも |
地上天国40 S27. 9.25 |
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さいほうは みだのくになりとうほうは せいかんのんのたまのふるさと 西方は 弥陀の国なり東方は 聖観音の霊の故郷 |
御讃歌集 114 |
三尊の彌陀 |
さいりんの きりすととなりかがやいて よにいずのめのうずのおおかみ 再臨の キリストとなり輝いて 世に伊都能売の珍の大神 |
祭典時御歌 S29. 2. 4 |
立春祭 御詠 07 |
さいりんの きりすととなりかがやいて よにいずのめのうずのおおかみ 再臨の キリストとなり輝いて 世に伊都能売の珍の大神 |
地上天国
58 S29. 3.25 |
立春祭 御詠 |
さいりんの きりすともめしやもひとしけれ よぶことのはのちがいあれども 再臨の キリストもメシヤも等しけれ 呼ぶ言の葉の違ひあれども |
地上天国28 S26. 9.25 |
神と吾 |
さいわいの ともなうよしなきぶんめいは ひとのつくりしものなればなり 幸はいの 伴ふ由なき文明は 人の造りしものなればなり |
地上天国25 S26. 6.25 |
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さえわたる もちづきのかげのにてりて えいがのばめんふとおもいづる 冴え渡る 満月の光野に照りて 映画の場面ふと思ひづる |
山と水
0260 S 6.10. 6 |
月 |
さおかたげ つりびとふたりゆきずりぬ あめふるかわのみなせのはやき 竿かたげ 釣人二人ゆきずりぬ 雨ふる川の水瀬のはやき |
山と水
1234 S10. 7.18 |
玉 川 |
さかしらの ことにきづかぬめしいらの まなこひらかんかみのひかりに 逆しらの 事に気附かぬ盲等の 眼開かん神の光に |
全集未収録 S28. 9.23 |
秋季大祭 御歌15 |
さかしらの ことにきづかぬめしいらの まなこひらかんかみのひかりに 逆しらの 事に気附かぬ盲等の 眼開かん神の光に |
地上天国53 S28.10.25 |
全集未収録 |
さかしらの よのつづかめやみひかりの かがやきそむればたださるならん 逆しらの 世の続かめや御光の 輝き初むれば釐さるならん |
明麿近詠集 S15.12.23 |
046 |
さがみわん かがみとまごうもたかどのに ひねもすながめぬあきばれのきょう 相模湾 鏡とまごふも高殿に ひねもす眺めぬ秋晴れの今日 |
地上天国53 S28.10.25 |
箱根の秋17 |
さきさかる こすもすのはなにわわたる そよろのかぜにふるえのやまず 咲きさかる コスモスの花庭わたる そよろの風にふるえのやまず |
山と水
0978 S 8.10.10 |
コスモス |
さきさかる さくらのもとにおもうかな このくにのたみいずこにゆくや 咲き盛る 桜の下に思うかな 此国の民何処に行くや |
御讃歌集 266 |
吾 |
さきさかる はぎむらのはなちらさじと そでにこころをおきつさすらう 咲きさかる 萩むらの花散らさじと 袖に心をおきつさすらふ |
地上天国53 S28.10.25 |
箱根の秋06 |
さきそろい きりのはなうるわしむらさきの あおばをけしていろなおはゆる 咲きそろい 桐の花美はし紫の 青葉を消して色なほ映ゆる |
山と水
0846 S 8. 5.18 |
桐の花 |
さきたての あさがおのまえにわれありて きりのしめりにふとほほなづる 咲きたての 朝顔の前に吾ありて 霧のしめりにふと頬なづる |
山と水
0889 S 8. 7.20 |
朝 顔 |
さきつくる あさがおめぐしさりながら なつははなにもたけにけるかな 咲きつくる 朝顔めぐしさりながら 夏は花にもたけにけるかな |
山と水
0894 S 8. 7.20 |
朝 顔 |
さきみつる こすもすのはなまどにすけ いくたびとなくわがめいざなう 咲きみつる コスモスの花窓にすけ いく度となくわが眼誘ふ |
山と水
0982 S 8.10.10 |
コスモス |
さくくしろ いそすずがわのいときよき ながれはいましひかりそめなん さくくしろ 五十鈴川のいと清き 流れは今し光り初めなむ ※さくくしろ(拆釧)=古代の腕飾り。多くの鈴がついているから五十鈴にかかる枕詞。 |
S26. 6.15 | 日光殿落成記念祭06 |
さくはなも はやみなづきとなりしきょう いけのへにさくかきつぱたばな 咲く花も はや水無月となりし今日 池の辺に咲く杜若花 |
山と水
0010 S 6. 5.18 |
春すぎぬ |
さくらちり きしべにたまるはなびらの かぜにふかれてひにながれゆく 桜ちり 岸べにたまる花びらの 風にふかれて日に流れゆく |
山と水
0554 S 7. 4.21 |
冠歌 桜ちり |
さくらちり なだたあるやまもゆくひとの なくてうつりのはやきよにこそ 桜ちり 名だたる山もゆく人の なくてうつりのはやき世にこそ |
山と水
0557 S 7. 4.21 |
冠歌 桜ちり |
さくらちり ふじにいそぐかゆくはるよ はなほのつぼみむらさきにじまう 桜ちり 藤にいそぐかゆく春よ 花穂の蕾紫にじまう |
山と水
0552 S 7. 4.21 |
冠歌 桜ちり |
さくらちりし えだにすきけるあおぞらを しょかのひかりははやかがよえる 桜ちりし 枝に透きける青空を 初夏の光ははやかがよえる |
山と水
0559 S 7. 4.21 |
冠歌 桜ちり |
さくらちりし つつみのすそのわかくさに げんげのはなのまじりさくなり 桜散りし 堤の裾の若草に 紫雲英の花の交りさくなり |
山と水
0558 S 7. 4.21 |
冠歌 桜ちり |
さくらちりつ そぞろのわれのうなじべに かかるはなびらなつかしまれぬる 桜ちりつ そぞろの吾のうなじべに かかる花びらなつかしまれぬる |
山と水
0560 S 7. 4.21 |
冠歌 桜ちり |
さくらちりて うすらみどりのながながと うねるつつみはかわぞいのみち 桜ちりて うすら緑のながながと うねる堤は川ぞいの路 |
山と水
0553 S 7. 4.21 |
冠 歌 桜ちり |
さくらちりて みどうをめぐるおばしまの なかはしろじろはなのたまれる 桜散りて 御堂をめぐるおばしまの 中は白じろ花のたまれる |
山と水
0551 S 7. 4.21 |
冠 歌 桜ちり |
さくらちりて よどめるみずにきょうまでも はるのなごりのはなびらうける 桜ちりて 淀める水に今日までも 春の名残の花びら浮ける |
山と水
0555 S 7. 4.21 |
冠 歌 桜ちり |
さくらちりぬ かすみもはれぬいまよりぞ めにしんりょくをわがおうべくも 桜ちりぬ 霞もはれぬ今よりぞ 眼に新緑をわが追うべくも |
山と水
0556 S 7. 4.21 |
冠 歌 桜ちり |
さくらちりぬ そらなめらかにあおあおと いまもえずりしわかばのすがしも 桜散りぬ 空なめらかに青あおと 今萌えづりし若葉のすがしも |
山と水
0550 S 7. 4.21 |
冠 歌 桜ちり |
さざなみに つきほほえみてごいさぎの まこもゆるがせまいたちにける 小波に 月ほほえみて五位鷺の 真菰ゆるがせ舞ひ立ちにける |
山と水
0095 S 6. 7. 1 |
水郷めぐり |
ささのはの つきにさゆれてこよいはも たなばたまつりのいわいにふけぬ 笹の葉の 月にさゆれて今宵はも 七夕祭の祝ひにふけぬ |
山と水
0197 S 6. 8.20 |
七 夕 |
ささやかな いえをかりしもえにうたに いそしまんとてきょううつりける ささやかな 家を借りしも絵に歌に いそしまんとて今日うつりける |
山と水
1216 S10. 4.12 |
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ささやかな かたにしあれどしんせんの さとぞみろくのみよのみすがた 小やかな 型にしあれど神仙の 郷ぞ五六七の御代の御姿 |
S26. 9.23 | 秋季大祭 御歌09 |
ささやかな かたにしあれどてんごくは いよようまれぬかんれいのえに 小やかな 型にしあれど天国は いよよ生まれぬ函嶺の上に |
箱根地上天国完成記念祭御歌01 S28. 6.15 |
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ささやかな かたにしあれどてんごくは いよようまれぬかんれいのえに 小やかな型にしあれど天国はいよよ生まれぬ函嶺の上に |
地上天国49 S28. 6.25 |
箱根地上天国完成記念祭御詠 |
ささやかな こととしいえどゆるがせに せぬひとにしておおきことなる 小やかな 事としいえど忽せに せぬ人にして大き事成る |
御讃歌集 061 |
道歌(一) |
ささやかな こととしいえどゆるがせに せぬひとにしておおきことなる 小やかな 事としいへど忽せに せぬ人にして大き事なる |
御讃歌集 (改)147 |
世に処して |
ささやかな これのやかたもおおいなる さんぜんせかいのかたにぞありける 小やかな これの館も大いなる 三千世界の型にぞありける |
S26. 3.18 | 春季大祭 御歌02 |
ささやかな これのやかたもおおいなる さんぜんせかいのかたにぞありける 小やかな これの館も大いなる 三千世界の型にぞありける |
地上天国23 S26. 4.25 |
春季大祭を寿がれた御歌 |
ささやかな しんきょのへやをみまわしつ いえもちたてのわかきころおもう ささやかな 新居の部屋を見廻しつ 家持ちたての若き頃思ふ |
山と水
1214 S10. 4.10 |
新 居 |
ささやかな どばしのみどりのしばくさに はるはようやくうごきそむらし ささやかな 土橋の緑の芝草に 春はやうやくうごき初むらし |
山と水
0799 S 8. 3.18 |
庭めぐむ |
ささやかな ひとのちえもておおいなる ぐせのみわざのわからざらめやは 小やかな 人の智慧もて大いなる 救世の御業の解らざらめやは |
御讃歌集 (改)091 |
かみわざ 神業 |
ささやかな ひとのちえもてためしなき ぐせのみわざのわからざらめや 小やかな 人の智慧もて例しなき 救世の御業の判らざらめや |
御讃歌集 214 |
大慈大悲 |
さしかかる はこねにちかきところどころ あさひにてりはうやまざくらばな さしかかる 箱根に近きところどころ 朝日に照り映ふ山桜花 |
地上天国48 S28. 5.25 |
嵯峨紀行04 |
さしかかる やまぢすすきのしげりあい やまむらさきぬゆうもやのなか さしかかる 山路芒の茂りあひ 山むらさきぬ夕靄の中 |
山と水
0222 S 6. 9.20 |
秋(一) |
さぞやさぞ ずいうんてんごくうちたつる あかつきよびとめぞみはるらん さぞやさぞ 瑞雲天国打樹つる 暁世人目ぞ瞠るらん |
「救世」58 S25. 4.15 |
天国大教会 春の大祭 |
さだまれる ひとのいのちをわれはしも かむわざをもてままにかゆるも 定まれる 人の生命を吾はしも 神業をもて侭に換ゆるも |
明麿近詠集 S21. 3. 6 |
248 吾 |
さだまれる ひとのよわいをのばすてう まだなきわざをわれはおこなう 定まれる 人の齢を延すてう 未だなき業を吾は行う |
明麿近詠集 S21. 9.** |
283 奇しき神業 |
さながらに うかとうせんのおもいすも せいせいだいじょうによもながむれば 宛らに 羽化登仙の思ひすも 晴々台上に四方眺むれば ※羽化登仙=人間に羽が生えて仙人になり天に昇ること。 |
御讃歌集 (改)382 |
瑞雲天国(二) |
さながらに このよからなるてんごくと みまごうばかりずいうんきょうかも さながらに この世からなる天国と 見まごふばかり瑞雲郷かも |
S28.12.23 | 御聖誕祭 御歌10 |
さながらに このよからなるてんごくと みまごうばかりずいうんきょうかも さながらに この世からなる天国と 見まごふばかり瑞雲郷かも |
地上天国56 S29. 1.25 |
御生誕祭 御詠10 |
さながらに じごくえまきのうつしよを そとにてんごくつくるたのしさ 宛らに 地獄絵巻の現し世を 外に天国造るたのしさ |
「救世」58 S25. 4.15 |
天国大教会 春の大祭 |
さながらに てんごくしびきゅうしのばれぬ かうんにそびゆるけだかきやかたは 宛らに 天国紫微宮偲ばれぬ 花雲に聳ゆる崇高き館は |
御讃歌集 (改)374 |
瑞雲天国(一) |
さながらに てんごくしびきゅうとみゆるなり おううんにうかむはくあのみやどの 宛らに 天国紫微宮と見ゆるなり 桜雲に浮かむ白亜の宮殿 |
地上天国16 S25. 8.15 |
瑞雲天国 |
さながらに てんごくとおぼゆながめよき さんちひらきてよびとすくわん 宛らに 天国と覚ゆ眺めよき 山地ひらきて世人救はん |
明麿近詠集 S20. 2.14 |
201 熱 海 |
さながらに てんごくなるかもさきさかる ひゃっかのかによいうみやまながむる 宛らに 天国なるかも咲き盛る 百花の香に酔ひ海山眺むる |
御讃歌集 (改)371 |
瑞雲天国(一) |
さながらに てんごくなれやまめひとの みなかがよえるきょうのみまつり 宛らに 天国なれや信徒の みな輝よえる今日の御祭 |
「救世」58 S25. 4.15 |
天国大教会 春の大祭 |
さながらに てんごくなれやまめひとの みなかがよえるきょうのみまつり 宛らに 天国なれや信徒の みな輝よえる今日の御祭 |
光宝会資料 S25. 3.** |
光宝会大祭 御歌21 |
さばかるる ひのせまれるをしらずして みよくにふけるひとのあやうき 裁かるる 日の迫れるを知らずして 身欲に耽ける人の危ふき |
明麿近詠集 S24. 6.17 |
473 最後の日 |
さばかるる ひをしらぬげによくにほうけ うおうさおうのひとびとのむれ 審かるる 日を知らぬげに慾にほうけ 右住左往の人々の群 |
祭典時御歌 S29. 2. 4 |
立春祭 御詠13 |
さばかるる ひをしらぬげによくにほうけ うおうさおうのひとびとのむれ 審かるる 日を知らぬげに慾にほおけ 右住左往の人々の群 |
地上天国
58 S29. 3.25 |
立春祭 御詠13 |
さばかれて はかなくおつるひとみつつ いわうようなきさびしさにおり 審判かれて はかなく落つる人見つつ いはうようなき淋しさにをり |
山と水
1005 S 8.10.19 |
折にふれて |
さびしげに ごきのぼさつがましませるも ひとふりむかずふゆびながらう さびしげに 五基の菩薩が坐ませるも 人ふり向かず冬陽流らう |
山と水
0712 S 8.**.** |
荏 原 (えばら) 新東京を詠む |
さびしさが ぼんやりみてるあみだなの にもつのひとつひとつからくる 淋しさが ぼんやり見てる網棚の 荷物の一つ一つから来る |
山と水
0579 S 7. 5.25 |
夜汽車 |
さまよえる こひつじたちのあわれさよ すがらんまことのちからみえねば さ迷へる 小羊達の哀れさよ 縋らむ真の力見えねば |
S27. 9.23 | 秋季大祭 御歌12 |
さまよえる こひつじたちのあわれさよ すがらんまことのちからみえねば さ迷へる 小羊達の哀れさよ 縋らむ真の力見えねば |
地上天国41 S27.10.25 |
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さみだれと おもうばかりにおとたつる はるさめのひのうっとうしけれ 五月雨と 思ふばかりに音たつる 春雨の日のうつとうしけれ |
明麿近詠集 S11. 3.29 |
014 春の訪れ |
さみだれに ねおんのひすじにじまいて まちのやなみはもくすがごとし 五月雨に ネオンの火條にじまいて 街の家並は黙すがごとし |
山と水
0814 S 8. 4.10 |
雨 の 日 |
さみだれの はるるとみればおちかたに くものみねなみうすらにじみゆ 五月雨の 霽るると見れば遠方に 雲の峯並みうすら虹見ゆ |
山と水
0003 S 6. 5.18 |
春すぎぬ |
さみだれは きょうもふりつつきりのはな おとなくちるがなにかさみしき 五月雨は 今日もふりつつ桐の花 音なくちるが何かさみしき |
山と水
0816 S 8. 4.10 |
雨の日 |
さみだれは そらにけむるもがらすどを とおしてむねにしみいるごとし 五月雨は 空にけむるも硝子戸を とうして胸にしみいるごとし |
山と水
0808 S 8. 4.10 |
雨の日 |
さむかぜの すさみにまかすよにありて こころなごむもこいすればなり 寒風の 荒みにまかす世にありて 心温むも恋すればなり |
山と水
0069 S 6. 7. 1 |
恋 (仮想歌) |
さもしきは おのがてがらをもろびとに しめさんとするこころにぞある さもしきは 己が手柄を諸人に 示さむとする心にぞある |
御讃歌集 (改)062 |
人の道 |
さもしきは おのがてがらをよのひとに しめさむとするこころにぞある さもしきは 己が手柄を世の人に 示さむとする心にぞある |
御讃歌集 152 |
菩薩行 |
さやけさの ごがつのまちよじどうしゃの まどにひらめくわかばのひかり さやけさの 五月の街よ自動車の 窓にひらめく若葉のひかり |
山と水
1110 S 9. 5.16 |
五月の街 |
さよふけて このはのささやくけはいあり まどくりみればさみだれのにわ 小夜更けて 木の葉の囁くけはいあり 窓くりみれば五月雨の庭 |
山と水
0098 S 6. 7. 6 |
五月雨 |
さよふけの ほどうにいちょうのかげながく ひきてつきかげあおあおしもよ 小夜更けの 舗道に銀杏の影長く 引きて月光青あおしもよ |
山と水
0256 S 6.10. 6 |
月 |
さらそうじゅ はじめももきのおいしげみ うみかこむなりけんこんのやま 沙羅双樹 はじめもも木の生ひ茂み 海圍むなり乾坤の山 ※沙羅双樹=釈迦の病床の四方に二本ずつ生えていたという木 |
山と水
0047 S 6. 6.15 |
安房 歌紀行 |
さらにさらに いきのいのちをひとのため よのためつくすわれにぞありける 更にさらに 生きの命を人の為 世の為つくす吾にぞありける |
山と水
0190 S 6. 8.10 |
更 生 |
さわやかな あきのごごなりのをゆけば ほにおどろきてとんぼにげまう さわやかな 秋の午後なり野をゆけば 歩におどろきて蜻蛉にげまふ |
山と水
0618 S 7.12. 5 |
蜻 蛉 |
さわやかな あきのさんきをこころゆく ばかりすいつつきょうをたらいぬ 爽やかな 秋の山気を心ゆく ばかり吸ひつつ今日を足らいぬ |
明麿近詠集 S16.10.** |
106箱根 熱海紀行 |
さわやかな かぜそよわたるあきのまち せるのすそさばきこころよきかも さわやかな 風そよわたる秋の街 セルの裾さばき快きかも |
山と水
1143 S 9.10.16 |
秋の町 |
さわやかな さんきみちみつこのさとは かみのゆにわにふさわしきかも 爽やかな 山気充ち満つこの郷は 神の斎庭に相応しきかも |
地上天国51 S28. 8.25 |
箱根の夏02 |
さんがいばんれい めしやのいでてよろこびの こえなきこえはよにひびくなり 三界万霊 メシヤの出でて喜びの 声なき声は世に響くなり |
地上天国28 S26. 9.25 |
神と吾 |
さんかいばんれい もれなくかんきにひたるらん おおみひかりのくまなくてらせば 三界万霊 洩なく歓喜に浸るらむ 大神光の隈なく照らせば |
御讃歌集 (改)182 |
理想世界 |
さんがいばんれい もれなくかんきにひたるらん すくいのひかりあおぐたまゆら 三界万霊 もれなく歓喜に浸るらん 救の光仰ぐたまゆら |
岡田茂吉全集 S26. 1. 1 |
新年御歌07 |
さんかけつじつ はやこしかたのゆめとすぎ このみそだとうときとなりぬる 散花結実 はや越し方の夢とすぎ 木の実育とう時となりぬる |
S28. 1. 1 | 新年御歌11 |
さんかけつじつ はやこしかたのゆめとすぎ このみそだとうときとなりぬる 散花結実 はや越し方の夢とすぎ 木の実育とふ時となりぬる |
地上天国45 S28. 2.25 |
新年御詠 |
さんかそうもく こよなきながめはひとのめを たのしませますかみのげいじゅつ 山河草木 こよなき眺めは人の目を 楽しませます神の芸術 |
御讃歌集 (改)312 |
芸術 |
さんすいの びにじんこうのびをそえて てんごくのそのわれつくりける 山水の 美に人工の美を添へて 天国の苑吾造りける |
「栄光」
160 S27. 6.11 |
|
さんすいの びはきわまりてはなのくも がんかにひろごるせいせいだいじょう 山水の 美は極まりて花の雲 眼下に拡ごる晴々台上 |
地上天国16 S25. 8.15 |
瑞雲天国 |
さんすいの びはととのいてあたたかく たらぬものなきあたみよきかな 山水の 美は整ひて暖かく 足らぬものなき熱海よきかな |
御讃歌集 (改)366 |
熱海 |
さんぜんせかい たてなおさむとかしこくも せんじゅかんのんとあれましにける 三千世界 立直さむと畏くも 千手観音と現れましにける |
御讃歌集 001 |
千手観音 |
さんぜんせかい たてなおせよとおおかみは こんごうりきをわれにたまえり 三千世界 建て直せよと大神は 金剛力を吾に賜へり |
S27. 3.23 | 春季大祭 御歌15 |
さんぞんの みだとはかんのんしゃかあみだ みっつのそんじゃをたたえしみななる 三尊の 弥陀とは観音釈迦阿弥陀 三つの尊者を称えし御名なる |
御讃歌集 107 |
三尊の彌陀 |
さんぞんの みだのみちからひとつみに そなえみすくうせいかんのんかも 三尊の 弥陀の御力一つ身に 具え御救う聖観音かも |
御讃歌集 108 |
三尊の彌陀 |
さんちょうは じゅっしゅういちらんだいとかや げにもそのなにふさわしかりぬ 山頂は 十州一覧台とかや 実にもその名にふさわしかりぬ |
山と水
0041 S 6. 6.15 |
安房 歌紀行 |
さんまやく けむりはのきにただよいて すみきるそらにすわれゆくかも 秋太刀魚焼く けむりは軒にただよいて すみきる空にすわれゆくかも |
山と水
0963 S 8. 9.18 |
秋 空 |
ざ
御 歌 |
原 典 |
題 |
ざいにんの あまりにおおきよをしみれば かみのさばきのとうからじとぞおもう 罪人の 余りに多き世をし見れば 神の裁きの遠からじとぞ思ふ |
「栄光」
193 S28. 1.28 |
102首