――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

 

御     歌

原   典

しいのはを わたるゆうかぜまどにいり ゆあみのあとのはだのすがしさ
椎の葉を わたる夕風窓に入り 浴みの後の肌のすがしさ
山と水 0923
S 8. 8.21
秋うごく
しえんがひとつ ずへんでわをえがいて ゆるく のぼってゆく
紫煙が一つ 頭辺で輪をえがいて ゆるく 昇つてゆく
山と水 0441
S 7. 1.18
動 く
しがの うみみなそこふかくかくれませし きんりゅうじんのあれましにける
志賀の 湖水底深くかくれませし 金龍神の現れましにける
※志賀の湖=琵琶湖
御讃歌集
039
きんりゅうじん
金龍神
しきしまの みちをつとうてわれおもい かよわざらめやくものかなたへ
敷島の 道をつとふて吾思ひ 通はざらめや雲の彼方へ
※敷島の道=大和歌(やまとうた)の道。和歌の道。
山と水 0068
S 6. 7. 1

(仮想歌)
しきしまの やまとごころとひととわば あさひににおうふじのしらゆき
敷島の 大和心と人問はば 朝日に匂う富士の白雪
※敷島=国名「やまと」にかかる枕詞。 日本国の別称。
明麿近詠集
S21. 3. 3
236
真の大和魂
しきりなく くるいまいつつふるゆきの そらをのきばにみつつひさなり
しきりなく 狂い舞いつつふる雪の 空を軒端に見つつ久なり
山と水 0739
S 8. 2. 4
雪の日
しげりあう このしたやみにほのしろく やまゆりのはないくつかうける
茂り合ふ 木の下闇にほの白く 山百合の花いくつか浮ける
山と水 0004
S 6. 5.18
春すぎぬ
しこぐさの ところせきまではびこれる ちぞやきまさんひのせんれいをもて
醜草の 所狭きまではびこれる 地ぞ焼きまさん火の洗霊をもて
地上天国18
S25.11.25
 
しこぐもの ただようなかのこのくにに けだかくそびゆるふじのれいほう
醜雲の 漂ふ中の此国に 崇高く聳ゆる富士の霊峰
御讃歌集
(改)441
無題歌
しこのよは すみきわまりてすがすがし うましのみよははやあれしなり
醜の世は 澄み極まりて清すがし 美しの御代ははや生れしなり
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時15
しこびとの ほろぶるときとなりにける かみのみひかりいよよかがやき
醜人の 滅ぶる時となりにける 神の御光弥よ輝き
御讃歌集
(改)263
光の道
しこびとの ほろぶるときとはなりにける かみのひかりのいよよかがやき
醜人の 滅ぶる時とはなりにける 神の光のいよよ輝き
地上天国9
S24.10.25
 
しこびとの ほろぶるときとはなりにける かみのひかりのいよよかがやき
醜人の 滅ぶる時とはなりにける 神の光のいよよ輝き
明麿近詠集
S24. 9.20
486
善と悪
しこびとを じょうれいをもてきよむれば まことひととかわるとうとさ
醜人を 浄霊をもて浄むれば 真の人と変る尊さ
「栄光」 171
S27. 8.27
 
しじまなる あさけふるわせにわとりの けたたましくもひとこえなきけり
しじまなる 朝けふるわせ鶏の けたたましくも一声鳴きけり
※しじま=物音一つせず、静まりかえっていること。
山と水 0374
S 6.12.23
暁の鶏声
しじゅうごさい われけんしんじつとなりてより ときしことごとしんりにぞある
四十五歳 吾見真実となりてより 説きし悉真理にぞある
御讃歌集
(改)419
われ
しじゅうごさい われけんしんじつになりてより ときしことごとしんりなりける
四十五歳 吾見真実となりてより 説きし悉真理なりける
祭典時
S26. 2. 5
立春御詠13
ししんなく ただしきみちをまもりなば おおみめぐみをゆたにうくなり
私心なく 正しき道を守りなば 大御恵を豊に享くなり
御讃歌集
(改)063
人の道
ししんなく ひたすらみちにいそしめば おおみめぐみをゆたにうくなり
私心なく 只管道に励めば 大御恵を豊に享くなり
御讃歌集
146
人の道
しずかなりし いかほのむかしおもおいて たちよりしことのかなしくもある
静かなりし 伊香保の昔思ほひて 立寄りし事の悲しくもある
山と水 0116
S 6. 7.15
ハルナ登山
しずかなる あしたのうみよなみのほの たまたましろくたちてはきゆるも
静かなる 朝の海よ波の秀の たまたま白くたちては消ゆるも
山と水 0672
S 8. 1. 1
勅題
朝の海
しずかなる あめのひなりきひねもすを えがきつよみつたそがれにける
静かなる 雨の日なりき終日を 描きつ詠みつ黄昏れにける
山と水 0105
S 6. 7. 6
五月雨
しずかなる うみにうかべるはつしまを はるかにながめついでゆにつかれる
静かなる 海に泛べる初島を 遥かに眺めつ温泉に浸れる
御讃歌集
277
熱 海
しずかなる うみにうかべるはつしまを はるかにながめついでゆにつかれる
静かなる 海に浮かべる初島を 遥かに眺めつ温泉につかれる
御讃歌集
(改)364
熱 海
しずかなる おおぞらのはてひとひらの くろくもあれしをよびとしらずや
静かなる 大空の果て一片の 黒雲現れしを世人知らずや
「栄光」 188
S27.12.25
 
しずかなる やしきまちはもへいこゆる もろぎのはいろにあきたけにける
静かなる 屋敷町はも塀こゆる 諸木の葉色に秋たけにける
山と水 0957
S 8. 9.18
しずかよの きわまりにけるおともなく そとはこゆきのふりつむけはい
静か夜の きわまりにける音もなく 外は粉雪のふりつむ気はい
山と水 0384
S 6.12.23
寒 夜
しずみゆく はるひのなかをさびしらに ちょうのひとつがまだのにまよう
しづみゆく 春陽の中をさびしらに 蝶の一つがまだ野にまよう
山と水 1089
S 9. 3. 6
春 閑
しずむひを もやがおおうように ひろがってしまった でんえん
沈む日を 靄がおおうように ひろがつてしまつた 田園
山と水 0494
S 7. 2.10
しぜんびと じんこうびとのげいじゅつきょう つくりてたらうわれにぞありける
自然美と 人工美との芸術境 作りて足らふ吾にぞありける
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
09
しぜんびと じんこうびとをまっちさせ げいじゅつきょうをわれつくりける
自然美と 人工美とをマッチさせ 芸術境を吾造りける
地上天国 59
S29. 6.15
熱海の春
しぜんびと じんこうびよくまっちして びのてんごくのそのわれつくりぬ
自然美と 人工美よくマッチして 美の天国の苑吾造りぬ
箱根地上天国完成記念祭御歌07
S28. 6.15
しぜんびと じんこうびよくまっちして びのてんごくのそのわれつくりぬ
自然美と 人工美よくマッチして 美の天国の苑吾造りぬ
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国完成記念祭御詠
したしみつ ひおけにそえるてのこうに ちからもなげなはえもとまれる
親しみつ 火桶に添える手の甲に 力もなげな蝿のとまれる
山と水 0344
S 6.11. 6
初 冬
したしもよ やなぎわかばのあさみどり いけにしだれてしずかなるあさ
したしもよ 柳若葉の浅みどり 池にしだれて静かなる朝
※したしもよ=なじむ。もよは詠嘆の意。
山と水 1191
S10. 3.11
雨 後
しちじゅうねん ふりさけみればわがすぐせ あまりにくしくあまりにうずなる
七十年 振りさけみれば我過去 あまりに奇しくあまりに珍なる
S28.12.23 御聖誕祭
御歌01
しちじゅうねん ふりさけみればわがすぐせ あまりにくしくあまりにうずなる
七十年 振りさけみれば我過去 あまりに奇しくあまりに珍なる
地上天国 56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠
しっとりと あさつゆふくむさくらばな たまたまちるがなまねくみゆも
しっとりと 朝露ふくむ桜花 たまたま散るがなまめく見ゆも
山と水 0794
S 8. 3.10
桜の頃
しっとりと つゆにぬれいるにわのべに こはぎひともとしずかにさける
しっとりと 露に濡れゐる庭の辺に 小萩一本静かに咲ける
地上天国53
S28.10.25
箱根の秋
19
しつれんの はなしなどするおみなあり おもながにしてまゆほそきかも
失恋の 話などする女あり 面長にして眉細きかも
山と水 1115
S 9. 5.16
この頃
しとしとと あめふるひなりまどくれば ぢんちょうのかのほのにおいくも
しとしとと 雨ふる日なり窓くれば 沈丁の香のほのにほひくも
山と水 1192
S10. 3.11
雨 後
しとしとと さみだれのふるいけのへに むらさきにぬるるかきつぱたかな
しとしとと 五月雨の降る池の辺に 紫に濡るる杜若花かな
山と水 0099
S 6. 7. 6
五月雨
しながほえるぞ これから あかいにくをうんとくわされて
支那が吠えるぞ これから 赤い肉をうんと食はされて
山と水 0752
S 8. 2. 5
時局と日本
しばぐさは つゆしとどにてきぎのかげ ながながしもよつきかたむける
芝草は 露しとどにて樹々のかげ 長ながしもよ月かたむける
山と水 0149
S 6. 7. 6
月の光
しほんとろうどうとそうとうをつづけるがいい つかれきってどちらもかいけつするだろう それからだ ほんとうのものがうまれるのは
資本と労働と争闘を続けるがいい 疲れ切つてどちらも解決するだらう それからだ 本当のものが生れるのは
山と水 0247
S 6. 9.20
社会と思想
しみつきし こころのちりもうまいにて ぬぐわれたりしほがらかなあさ
しみつきし 心の塵も熟睡にて ぬぐわれたりしほがらかな朝
山と水 0837
S 8. 5.10
初  夏
しめやかに あめふるひこそさんすいの すいぼくがみるここちこそすれ
しめやかに 雨降る日こそ山水の 水墨画見る心地こそすれ
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
26
しめやかに ろうそうとわがかたりおり へやはおぐらくひぐらしのなく
しめやかに 老僧とわが語りをり 部屋はおぐらく蜩の鳴く
山と水 0898
S 8. 7.20
山寺の夏
しもがれや まいくるひとのすくなかり かみほとけとてもきせつあるにや
霜枯や 参来る人の少なかり 神仏とても季節あるにや
山と水 0688
S 8.**.**
目 黒
(不 動)
新東京を詠む
しもふかき あしたなりけりかんすずめ うらさやがしくさにわとびちる
霜ふかき 朝なりけり寒雀 うらさやがしく小庭とびちる
山と水 1046
S 9. 1. 5
冬 晴
しもやけの なんてんのはがふゆにわの あかるきもののひとつとなりけり
霜焼の 南天の葉が冬庭の 明るきものの一つとなりけり
山と水 1163
S10. 1.10
春未だし
しゃかいはただあえいでいる つかれたかお きぼうのないひとみ ああ おまえたちはどこへいく
社会はただ喘いでゐる 疲れた顔 希望のない眸 アゝ お前達は何処へ行く
山と水 0250
S 6. 9.20
社 会
しゃかきりすと まほめっとたちわがすくい いかにまたれんながきとしつき
釈迦キリスト マホメット達我救ひ 如何に待たれん長き年月
S28. 9.23 秋季大祭
御歌16
しゃかきりすと まほめっとたちわがすくい いかにまたれんながきとしつき
釈迦キリスト マホメット達我救い 如何に待たれん長き年月
地上天国53
S28.10.25
秋季大祭
御詠
しゃかきりすと まほめっととてわがいずる までのすくいのせいじゃなりける
釈迦キリスト マホメットとて我出づる までの救いの聖者なりける
地上天国55
S28.12.25
 
しゃかきりすと まほめっとなどのさんせいじゃ われはおもうもわがでしにひとしと
釈迦キリスト マホメットなどの三聖者 吾は思うも我弟子に等しと
地上天国51
S28. 8.25
 
しゃかきりすと もものせいじゃもわがわざに ちからつくさんのぞみなるらん
釈迦キリスト 諸の聖者も我業に 力尽さん望みなるらむ
地上天国34
S27. 3.25
 
しゃかくじや やそのおしえをいやはてに いかさんとするかんぜおんかも
釈迦孔子や 耶蘇の教をいやはてに 生かさんとする観世音かも
御讃歌集
210
最後の救
しゃかこうし やそまほめっとたちまちのぞむ ちじょうてんごくわれつくるなり
釈迦孔子 耶蘇マホメットたち待ち望む 地上天国吾造るなり
光宝会資料
S25.12.23
御聖誕祭
御歌01
しゃかみだに すくいよさしてみちとせを かくろいませしかんのんかしこし
釈迦弥陀に 救任さして三千年を 隠ろいませし観音畏こし
御讃歌集
110
三尊の彌陀
しゃかもにちれんも なになにのみことも それは かこのしゅうきょうてきぐうぞうを いでないではないか
釈迦も日蓮も 何々の尊も それは 過去の宗教史的偶像を 出でないではないか
山と水 0298
S 6.10.18
偶 像
しゃくそんの となえしくうなるこのしゃばに まことをいるるわれにありける
釈尊の 唱えし空なるこの娑婆に 実を入るる吾にありける
「栄光」 243
S29. 1.13
 
しゃくそんの となえしぶつめつのよはすみて いよようまるるかみのおおみよ
釈尊の 唱へし仏滅の世はすみて いよゝ生るゝ神の大御代
岡田茂吉全集
S25. 2. 4
立春御歌
祭典時17
ひ〔しゃ〕のころも おみなすずしげたそがれの うちみずのみちつつましくゆく
紗の衣の 女涼しげたそがれの 打水の路つつましくゆく
※紗=平織りの地に綾織りで文様を織り出した光沢のある絹織物。
山と水 0867 S 8. 6.19 夏の女
しゅうきょうてきへんしつしゃを いかにぐうするかにほうちゃくしたおれ
宗教的変質者を 如何に遇するかに逢着した俺
山と水 0422
S 6.12.25
憤 る
しゅうきょうと かがくのあらそいむいみなり かがくもかみがつくりしなれば
宗教と 科学の争ひ無意味なり 科学も神が造りしなれば
地上天国51
S28. 8.25
 
しゅうきょうの おしえのみにていまのよの ひとすくわんとするもせんなし
宗教の 教のみにて今の世の 人救はんとするも詮なし
地上天国35
S27. 4.25
 
しゅうきょうの ちからといえどかぎりある ものにしあればよはすくえまじ
宗教の 力といへど限りある ものにしあれば世は救へまじ
「栄光」180
S27.10.29
 
しゅうきょうは かこのものとはなりにける かたちのみにていのちなければ
宗教は 過去のものとはなりにける 形のみにて生命なければ
「栄光」240
S28.12.23
 
しゅうきょうは かこのものなりばんにんを すくうちからはすでにほろびぬ
宗教は 過去のものなり万人を 救ふ力は已に滅びぬ
「栄光」223
S28. 8.25
 
しゅうきょうは げいじゅつなりとくちにすも かたちなければうつろにひとしき
宗教は 芸術なりと口にすも 形なければ空ろに等しき
箱根地上天国完成記念祭御歌09
S28. 6.15
しゅうきょうは げいじゅつなりとくちにすも かたちなければうつろにひとしき
宗教は芸術なりと口にすも形なければ空ろに等しき
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国完成記念祭御詠
しゅうきょうも かがくもかこのものとならん かみのつくれるぶんめいいでなば
宗教も 科学も過去のものとならむ 神の作れる文明出でなば
地上天国55
S28.12.25
 
しゅうきょうも かがくもしんのぶんめいの いずるがまでのかりのものなる
宗教も 科学も真の文明の 出づるがまでの仮のものなる
地上天国54
S28.11.25
命の糧
しゅうきょうも きょういくかがくももてあます ひとびとすくうめしやのみおしえ
宗教も 教育科学も持てあます 人々救うメシヤの御教え
「栄光」247
S29. 2.10
 
しゅうきょうを かがくもてときかがくをば しゅうきょうにあかすわがふみにぞあるなり
宗教を 科学もて解き科学をば 宗教に明す我書にぞあるなり
祭典時
S26. 2. 5
立春御詠16
しゅうきょうを かがくもてときかがくをば しゅうきょうにとくわがふみをみよ
宗教を 科学もて解き科学をば 宗教に解く我書を見よ
御讃歌集
(改)327
完き教へ
しゅうちゃくと きりなきよくのしがらみに みもたましいもほろびゆくなり
執着と 限りなき慾の柵に 身も魂も滅びゆくなり
御讃歌集
252
むが
無我
しゅうちゃくと きりなきよくのしがらみに みもたましいもほろぶるなりけり
執着と きりなき慾の柵に 身も魂も滅ぶるなりけり
御讃歌集
(改)156
天国と地獄
しゅうまつの よとはなりけりれいぜんと わがみるめにはまざまざうつる
終末の 世とはなりけり冷然と わが観る眼にはまざまざうつる
山と水 1075
S 9.**.**
世紀末
しゅぎしそう とやこういえどせんずれば ぜんかあくかのふたつよりなき
主義思想 兎やこう曰へど詮ずれば 善か悪かの二つよりなき
「栄光」170
S27. 8.20
 
しゅぎせいさくはどうどうこんぽんてきで やることは おざなり
主義政策は堂々根本的で やる事は 御座なり
山と水 1031
S 8.12.29
日 本
しゅぎという ことばはせまきみちなれば すすみゆくほどゆきづまるなり
主義という 言葉は狭き道なれば 進みゆくほど行詰るなり
明麿近詠集
S21. 3. 1
217
正 邪
しゅじゅつなど やばんのきわみとわれいえば まゆをひそむるいんてりのかれ
手術など 野蛮の極と吾いえば 眉をひそむるインテリの彼
山と水 1154
S 9.10.26
吾を観る
しゅんじつちちとして ないかくもえんめい
春日遅々として 内閣も延命
山と水 1101
S 9. 4.16
昭和九年四月
しゅんじゅうあん ちかくになりてまめひとら ところせまきまでつどいむかうも
春秋庵 近くになりて信徒等 ところ狭きまで集ひ迎ふも
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行
14
しゅんじゅうあんの しんきょにいればなにもかも おもいしよりもりっぱさにおどろく
春秋庵の 新居に入れば何もかも 思ひしよりも立派さに驚く
地上天国48
S28. 5.25
嵯峨紀行15
しょうかいせきが じよくとこっかいしきとを はかりにかけて かんがえている
蒋介石が 自欲と国家意識とを 秤にかけて 考えてゐる
山と水 0786
S 8. 3.10
世  界
しょうぐんの たたえしたばたのよきけいも いえうずもりてつくばのみみゆ
将軍の 称えし田端のよき景も 家うづもりて筑波のみ見ゆ
山と水 0696
S 8.**.**
滝野川
(道灌山)
新東京を詠む
しょうじきな たからはこよなきたからなり まことのたからぞこのたからなる
正直な 宝はこよなき宝なり 真の宝ぞこの宝なる
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
しょうじきに まさるたからはよにあらじ いつかよびとにあがめらるれば
正直に 勝る宝は世にあらじ いつか世人に崇めらるれば
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
しょうじきの たからはこころのまこともて つくるよりほかてだてなきなる
正直の 宝は心の誠もて つくるより外てだてなきなる
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
しょうじきの たからはこよなきたからなり まことのたからぞこのたからなる
正直の 宝はこよなき宝なり 誠の宝ぞ此宝なる
御讃歌集
(改)237
正直と嘘
しょうじきの ひとこそかみはめでられて かぎりなきさちめぐみたまわん
正直の 人こそ神は愛でられて 限りなき幸恵み給はん
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
しょうじきの ひとつくらんとわれはいま かみのおしえをまくばりてけり
正直の 人造らむと吾は今 神の教へを間配りてけり
御讃歌集
(改)238
正直と嘘
しょうじきの ひとつくらんとわれはいま かみのひかりをまくばりてけり
正直の人 造らんと吾は今 神の光を間配りてけり
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
しょうじきの ひとつくるにはまずおのが うそいつわりをすつるにありける
正直の 人造るには先づ己が 嘘偽〔佯〕りを捨つるにありける
御讃歌集
(改)239
正直と嘘
しょうじきの ひとつくるにはまずおのが うそいつわりをすてねばなりけり
正直の 人造るには先づ己が 嘘偽りをすてねばなりけり
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
しょうじきの ひとほどかみはめでまされ かぎりなきさちめぐみたまわん
正直の 人ほど神は賞でまされ 限りなき幸恵み給はむ
御讃歌集
(改)230
正直と嘘
しょうどとかするものの うちだのいっくが はっせんまんのむねにしみついてはなれない
「焦土と化するもの」の 内田の一句が 八千万の胸に沁み着いて離れない
山と水 0755
S 8. 2. 5
時局と日本
しょうわむとし むつきじゅうごのこのよきひ いとひそやかにいわとひらけぬ
昭和六年 六月十五の此佳き日 いと窃やかに岩戸開けぬ
S26. 6.15 日光殿落成記念祭02
しょかのひは なごやかにながれわれはいま あおしばのうえにことたわむるる
初夏の陽は なごやかにながれ吾は今 青芝の上に児とたわむるる
山と水 0835
S 8. 5.10
初 夏
しょくざいぬし いでしためしはありぬれど まことのすくいのぬしぞわれなる
贖罪主 出でし例しはありぬれど 真の救ひの主ぞ吾なる
S27.12.23 御聖誕祭
御歌10
しょくざいぬし いでしためしはありぬれど まことのすくいのぬしぞわれなる
贖罪主 出でし例しはありぬれど 真の救ひの主ぞ吾なる
地上天国44
S28. 1.25
御聖誕祭
御詠
しょくざいぬしと すくいぬしとのちがいさを よにしらさんとおもうべらなる
贖罪主と 救〔ひ〕主との異ひさを 世に知らさんと思ふべらなる
S26.12.23 御聖誕祭
御歌05
しらうめの かおりもたかくさきがけて とつくにまでもにおいぬるらん
白梅の 香りも高く魁けて 外国までも匂ひぬるらん
祭典時御歌
S29. 2. 4
立春祭
御詠 02
しらうめの かおりもたかくさきがけて とつくにまでもにおいぬるらん
白梅の 香りも高く魁けて 外国までも匂ひぬるらん
地上天国 58
S29. 3.25
立春祭
御詠02
しらうめの こずえにあたるひさきにも それとしらるるはるたちしきょう
白梅の 梢にあたる日さきにも それと知らるる春立ちし今日
明麿近詠集
S24. 2. 4
375
立 春
しらうめの こずえにあたるひさきにも それとしられてはるたちそめぬ
白梅の 梢にあたる日先にも それと知られて春立ちそめぬ
御光話録4
S24. 2. 4
立春の御歌
しらうめの こずえにあたるひさきにも それとしられてはるたちそめぬ
白梅の 梢にあたる日さきにも それと知られて春立ち初めぬ
地上天国3
S24. 4.20
立春御歌
しらかばの こずえきばみてこもれびの くまざさのえにうすらさしおり
白樺の 梢黄ばみて木もれ陽の 熊笹の上に淡らさしをり
山と水 0273
S 6.10.18
日光の秋
しらくもの ゆききせわしきなつのやま ながむるひまのたのしかりける
白雲の 去来せわしき夏の山 眺むるひまの楽しかりける
明麿近詠集
S22. 9.15
319
観山亭
しらさぎの ふゆたにおりるやとびさりぬ ゆうもやはろかのもりをもやえる
白鷺の 冬田に下るやとび去りぬ 夕靄はろかの森をもやえる
山と水 0711
S 8.**.**
江戸川
新東京を詠む
しらさめに にわあらわれてすがすがし とびいしのこけひにあおくはゆ
白雨に 庭洗はれてすがすがし 飛石の苔陽に青く映ゆ
山と水 0902
S 8. 7.20
白 雨
しらさめの どよもしけるもみずきよき たまのかわぞこひにすけるなり
白雨の どよもしけるも水清き 玉の川底陽にすけるなり
山と水 0916
S 8.**.**
夏の多摩川
しらさめの ふるけはいらしこのはみな ざわめきたちてかぜまどゆする
白雨の ふるけはいらし木の葉みな ざわめきたちて風窓ゆする
山と水 0900
S 8. 7.20
白 雨
しらじらと まつのきのまにさきにおう うめにみとれつしばしたたずむ
白じらと 松の木の間に咲き匂ふ 梅に見惚れつしばし佇む
明麿近詠集
S21. 2.21
209
閑 日
しらぬまに すくわれにけりかんのんの まことのみおしえわれききてより
知らぬ間に 救われにけり観音の 真の御教え吾聴きてより
御讃歌集
023
ぐせのひかり
救世之光
しらゆうの ごとくたきつせなだれにつ もみじのこのまにすけるうつくしさ
白木綿の 如く滝津瀬なだれにつ 紅葉の木の間に透ける美しさ
※白木綿=こうぞの皮裂いて糸としたもの。幣に用いた。
山と水 0287
S 6.10.18
日光の秋
しらゆきを かつぐふじがねすがしくも うつすたまがわまたなくよろしも
白雪を かつぐ富士ケ嶺清しくも うつす多摩川又なくよろしも
明麿近詠集
S11. 5.**
035
玉川郷
しろい やわらかいゆきのせんが にわをふんわりえがいているあさ
白い やはらかい雪の線が 庭をふんわり描いてゐる朝
山と水 0431
S 7. 1.18
雪晴れ
しろいびりゅうのひとつひとつが きらきらひかる ゆきばれのあさ
白い微粒の一つ一つが きらきら光る 雪ばれの朝
山と水 0429
S 7. 1.18
雪晴れ
しろがねも こがねもたまもなにかあらん いのちにまさるたからなければ
銀も 黄金も珠も何かあらむ 生命に勝る宝なければ
明麿近詠集
S18. 2. 5
153
立 春
しろきみち うねりてたはたこむらなど あきひにはえてみのあかなくも
白き道 うねりて田畑小邑など 秋陽に映えて見のあかなくも
山と水 0335
S 6.11. 1
筑波根の秋
しろきものを くろとみくろきをしろとみる よのさかしらをたださでおかめや
白きものを 黒と見黒きを白とみる 世の逆しらを正さでおかめや
明麿近詠集
S15.12.23
066
しろきものを しろしといえぬなれのくせ さびしからめやつねにこころは
白きものを 白しと言えぬ汝の癖 淋しからめや常に心は
山と水 1173
S10. 1.10
しろばいから かおをだしているすみび ぼんやりみながら ひとをまっているおれ
白灰から 顔を出してゐる炭火 ぼんやり見ながら 人を待つてゐる俺
山と水 0609
S 7.11.20
炭 火
しわすとう おもいまつわりことごとに あわきふためきありにけるかな
師走とう 思ひまつわり事々に 淡きふためきありにけるかな
山と水 0385
S 6.12.23
暮近し
しんえつの やまむらさきにこくあわく つらなりみるもいかほのやまのゆ
信越の 山紫に濃く淡く 連り見るも伊香保の山の湯
山と水 0125
S 6. 7.15
ハルナ登山
しんがうむ こころはぜんなりぜんがうむ かたちはびなりしれよまめひと
真が生む 心は善なり善が生む 形は美なり知れよ信徒
「栄光」 210
S28. 5.27
 
しんこうの しんずいこそはれいせつを まもるにありとしれよまめひと
信仰の 真髄こそは礼節を 守るにありと知れよ信徒
地上天国27
S26. 8.25
礼 節
しんこうの なきはほねなきひとならん よきもあしきもかぜしだいなる
信仰の なきは骨無き人ならむ 善きも悪しきも風次第なる
地上天国24
S26. 5.25
 
しんこうの なきひといつもみるごとに ほねなしびととおもおゆるわれ
信仰の 無き人いつも見る毎に 骨なし人と思ほゆる吾
地上天国19
S25.12.25
 
しんこうの なきひとみるごとおもうかな くらげににたるほねなしびとと
信仰の 無き人見る毎思ふかな 水母に似たる骨無人と
御讃歌集
(改)279
信  仰
しんこうの なきひとみればおもうかな くらげににたるほねなしびとと
信仰の なき人見れば思うかな クラゲに似たる骨無し人と
地上天国19
S25.12.25
 
しんこうは いくつともなくいでたれど いまだこのよをすくえぬぞうき
信仰は いくつともなく出でたれど 未だ此世を救へぬぞ憂き
御讃歌集
(改)326
完き教へ
しんこうは いくつともなくよにしあれど いまだこのよをすくえぬぞうき
信仰は いくつともなく世にしあれど 未だ此世を救へぬぞ憂き
地上天国18
S25.11.25
 
しんこうを ただひとくちにちぢむれば まこといちじにつくるなりけり
信仰を ただ一口にちぢむれば 誠一字に尽くるなりけり
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
しんこうを ただひとくちにちぢむれば まことのいちじにつくるなりけり
信仰を 只一口に約むれば 誠の一字につくるなりけり
御讃歌集
(改)418
ぐうかん
偶 感
しんこくと ほこりしにほんもなさけなや いまはけもののくににおちける
神国と 誇りし日本も情なや 今は獣の国に堕ちける
「栄光」 156
S27. 5.14
 
しんじゅくの よぞらにそそるはみつこしか ねおんさいんのあかきひもゆる
新宿の 夜空にそそるは三越か ネオンサインの赤き灯もゆる
山と水 0690
S 8.**.**
淀 橋
新東京を詠む
しんじんごういつの ちからふるいてみだれたる このうつしよをすくうわれかな
神人合一の 力揮いて乱れたる この現し世を救う吾かな
地上天国55
S28.12.25
 
しんじんと となうるふかきことのはの なぞはいよいよわれあかさなん
神人と 唱ふる深き言の葉の 謎はいよいよ吾証さなん
地上天国55
S28.12.25
 
しんしんと よはふけりゆくもわれひとり のこりてつめたくへやをかたしぬ
しんしんと 夜は更けりゆくも吾ひとり 残りて冷たく部屋をかたしぬ
山と水 0381
S 6.12.23
寒  夜
しんしんの ぶんめいせかいはここのこえ いましあぐなりとうときろかも
真神の 文明世界は呱々の声 今し挙ぐなり尊きろかも
地上天国34
S27. 3.25
 
しんずるものはすくわれ しんぜぬものはすくわれぬ これぞさいごのしんぱんなりける
信ずる者は救はれ 信ぜぬ者は救はれぬ これぞ最後の審判なりける
「栄光」240
S28.12.23
 
しんせんきょう いよいよなりてかんれいの めいしょとならんよのしるにつれ
神仙郷 いよいよ成りて函嶺の 名所と成らむ世の知るにつれ
※函嶺、箱根山の異称。
明麿近詠集
S24. 8.18
464
神仙郷
しんせんきょう このうるわしきみそのこそ やがてはせかいのたからとなるらん
神仙郷 此麗はしき御苑こそ やがては世界の宝となるらむ
S26. 9.23 秋季大祭
御歌08
しんせんきょう てんごくなりぬひろごりて やがてせかいはかくやなりなむ
神仙郷 天国成りぬ広〔拡〕ごりて やがて世界はかくやなりなむ
箱根地上天国完成記念祭御歌02
S28. 6.15
しんせんきょう てんごくなりぬひろごりて やがてせかいはかくやなりなむ
神仙郷 天国成りぬ拡ごりて やがて世界はかくやなりなむ
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国完成記念祭御詠
しんせんきょう ようやくなりしうれしさを はれてことほぐあきのみまつり
神仙郷 やうやく成りし嬉しさを 晴れて祝ぐ秋の御祭
S27. 9.23 秋季大祭
御歌01
しんせんきょう ようやくなりしうれしさを はれてことほぐあきのみまつり
神仙郷 やうやく成りし嬉しさを 晴れて祝ぐ秋の御祭
地上天国41
S27.10.25
 
しんせんの そのをたずぬるたれもかも くちをそろえてほめそやすなり
神仙の 苑を訪ぬる誰も彼も 口を揃へて賞めそやすなり
箱根地上天国完成記念祭御歌08
S28. 6.15
しんせんの そのをたずぬるたれもかも くちをそろえてほめそやすなり
神仙の 苑を訪ぬる誰も彼も 口を揃へて賞めそやすなり
地上天国49
S28. 6.25
箱根地上天国完成記念祭御詠
しんぜんび まったきすがたひとのめに うつるなるらめしんせんきょうはも
真善美 完き姿人の眼に 映るなるらめ神仙郷はも
地上天国出来るまで07
S25. 9.21
しんぜんび まったきすがたひとのめに うつるなるらめしんせんきょうはも
真善美 完き姿人の眼に 映るなるらめ神山郷はも
光宝会資料
S25. 9.21
秋季大祭
御詠07
しんぜんび まったきすがたひとのめに うつるなるらめしんせんきょうはも
真善美 完き姿人の眼に 映るなるらめ神仙郷はも
「栄光」72
S25.10. 4
秋季大祭
御歌07
しんぜんび まったきせかいをつくらんと みちからふるうわれにぞありける
真善美 完き世界を作〔造〕らんと 神力揮ふ吾にぞありける
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌
S27. 6.15
しんぜんび まったきみよをつくらむと ちからかぎりにいそしむわれかな
真善美 完き御代を造らむと 力限りに励しむ吾かな
御讃歌集
272
われ
しんぜんび まったきみよをつくらんと しんりきふるうわれにぞありける
真善美 完き御代を造らんと 神力揮ふ吾にぞありける
地上天国38
S27. 7.25
 
しんぜんび まったきみよをつくらんと ひによにこころをくだくわれかも
真善美 完き御代を造らんと 日に夜に心を砕く吾かも
地上天国33
S27. 2.25
 
しんぜんび まったきみよをつくらんと ひによにこころをくだくわれはも
真善美 完き御代を作〔造〕らんと 日に夜に心を砕く吾はも
S27. 2. 5 立春祭
御歌09
しんぜんび まったくそなわるうつしよを ちじょうてんごくとわれはいうなり
真善美 完く備はる現し世を 地上天国と吾はいうなり
明麿近詠集
S21.11. 7
292
地上天国
しんぞうの ときめきなれにさとられじと そばちかづくをおそれもするわれ
心臓の ときめき汝に覚られじと 傍近づくを恐れもする吾
山と水 0400
S 6.12.23
彼女
若き日の頃
しんちくの いえのうしろのたけやぶを はなれてすずめらそらにちりけり
新築の 家の後ろの竹薮を はなれて雀ら空にちりけり
山と水 0689
S 8.**.**
目 黒
(碑文谷)
新東京を詠む
しんちなり ああしんちなりおよそよに ありとあらゆるものにつうずわれ
神智なり 嗚呼神智なり凡そ世に ありと総ゆる物に通ず吾
「栄光」196
S28. 2.18
 
しんちもて いっさいのなぞあきらかに とくなりわれはかみのまにまに
神智もて 一切の謎明らかに 解くなり吾は神のまにまに
地上天国55
S28.12.25
 
しんねんを ことほぐきもちほがらかに おのずからなるきょうのこのあさ
新年を 祝ぐ気持朗かに 自からなる今日のこの朝
S28. 1. 1 新年御歌
02
しんねんを ことほぐきもちほがらかに おのずからなるきょうのこのあさ
新年を 祝ぐ気持朗らかに 自づからなる今日のこの朝
地上天国45
S28. 2.25
新年御詠
しんはみち ぜんはおこないびはこころ つちかわんとてこころくだくも
真は道 善は行ひ美は心 培はんとて心砕くも
美術館開館兼神仙郷完成
記念祝賀式典御歌13

S27. 6.15
しんはみち ぜんはおこないびはこころ つちかわんとてこころくだくも
真は道 善は行ひ美は心 培はんとて心砕くも
地上天国38
S27. 7.25
 
しんぱんの さままつぶさにしるわれの しらすよしなきかなしさにおり
審判の 状まつぶさに知る吾の 知らす由なき悲しさにをり
※まつぶさ=真具。十分なさま。すっかりそろっているさま。
「栄光」199
S28. 3.11
 
しんぱんの ちかむきざしはひのたつに つれてよびとのめにもうつらん
審判の 近む兆は日の経つに つれて世人の眼にも映らん
「栄光」187
S27.12.17
 
しんぱんの ときせまりきぬぜんとあく たてわけるなりこころせよみな
審判の 時迫り来ぬ善と悪 立て分けるなり心せよみな
「栄光」238
S28.12. 9
 
しんぱんの ひのきびしさよいかならん まがもひれふしくいあらたむるらん
審判の 日の厳しさよ如何ならむ 曲も鰭伏し悔改むるらむ
明麿近詠集S24. 5.** 423
火の洗礼
しんぱんの ひのきびしさよいかならん まがもひれふしくいあらたむるらん
審判の 日の厳しさよ如何ならむ 曲もひれ伏し悔改むるらむ
地上天国5
S24. 6.25
 
しんぱんの ひのすさまじさてんあおぎ かみにいのるもすでにおそかり
審判の 火の凄じさ天仰ぎ 神に祈るも已に遅かり
S25.12.23 御聖誕祭
御歌15
しんぱんを のがるるみちこそひろきよに めしやにすがるのほかなかりけり
審判を 免るる道こそ広き世に メシヤに縋るの外なかりけり
地上天国40
S27. 9.25
 
しんぴなり ああしんぴなりおおかみの しぐみのふかさそこいしらねば
神秘なり 噫々神秘なり大神の 仕組の深さ底ひ知らねば
「栄光」183
S27.11.19
 
しんぴなり ああしんぴなりことのはも ふでもあらわすよしなきわれかな
神秘なり 嗚呼神秘なり言の葉も 筆も表はす由なき吾かな
S27.12.23 御聖誕祭
御歌18
しんぴなり ああしんぴなりことのはも ふでもあらわすよしなきわれかな
神秘なり 嗚呼神秘なり言の葉も 筆も表はす由なき吾かな
地上天国44
S28. 1.25
御聖誕祭
御詠
しんぴなり ああしんぴなりにんげんは しんぴにうまれしんぴにしすなり
神秘なり 嗚呼神秘なり人間は 神秘に生まれ神秘に死すなり
地上天国51
S28. 8.25
 
しんぴなり ああしんぴなりわがいわれ くちやふでもてあらわすよしなき
神秘なり 嗚呼神秘なり我因縁 口や筆もて表はす由なき
S28.12.23 御聖誕祭
御歌08
しんぴなり ああしんぴなりわがいわれ くちやふでもてあらわすよしなき
神秘なり 嗚呼神秘なり我因縁 口や筆もて表はす由なき
地上天国56
S29. 1.25
御生誕祭
御詠08
しんぶつの つみをゆるすはわれのほか なきなりましてひとのつみをや
神仏の 罪を赦すは吾の他 なきなり況〔况〕して人の罪をや
S28. 3.23 春季大祭
御歌17
しんぶつの つみをゆるすはわれのほか なきなりましてひとのつみをや
神仏の 罪を赦すは吾の他 なきなり況して人の罪をや
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭御詠17
しんぶつは どうこんなりとのことわりを しりてゆこころのそらははれける
神仏は 同根なりとの理を 知りてゆ心の空は霽れける
御讃歌集
(改)121
神を讃へる
しんぶつや はじめもろもろおしえあれど めしやのいずるまでのものなる
神仏耶 始め諸々教あれど メシヤの出づる迄のものなる
「栄光」190
S28. 1. 7
 
しんめいの まますすみゆくわれらには まがのさやぎもはまのまつかぜ
神命の まま進みゆく吾等には 曲のさやぎも浜の松風
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
しんめいの まますすみゆくわれらには まがのさやぎもはまのまつかぜ
神命の まま進みゆく吾等には 曲の騒ぎも浜の松風
御讃歌集
(改)246
善と悪
しんらばんしょう よにことごとにけじめなく じしょいをたもうせんじゅかんのん
森羅萬象 世に悉にけじめなく 地所位を賜う千手観音
御讃歌集
009
千手観音
しんりとく わがことたまにさからえば じごくにおつるものとしれかし
真理説く 我言霊に逆らえば 地獄に堕つるものと知れかし
「栄光」 228
S28. 9.30
 
しんりとは いとかんたんなものにして ややこしきりはひしんりなりける
真理とは いと簡単なものにして ややこしき理は非真理なりける
「栄光」231
S28.10.21
 
しんりとは いともたやすきものにして ややこしきものはよこしまのりぞ
真理とは いとも容易きものにして ややこしきものは邪の理ぞ
「栄光」202
S28. 4. 1
 
しんりとは じじつのままにうけいれる ことよりほかになしとしれかし
真理とは 事実のままに受け入れる 事より外になしと知れかし
地上天国55
S28.12.25
 
しんりょくの きのかをのせてきょうかえし ころものそでをかぜふきすぐる
新緑の 木の香をのせて今日更えし 衣の袖を風ふきすぐる
山と水 0007
S 6. 5.18
春すぎぬ
しんをおしえ ぜんをおこないびをたのしませ ひとみちびくぞてんごくのみちへ
真を教へ 善を行ひ美を楽しませ 人導くぞ天国の道へ
地上天国33
S27. 2.25
 
しんをおしえ ぜんをおこないびをたのしませ ひとみちびくなりてんごくのみちへ
真を教へ 善を行ひ美を楽しませ 人導くなり天国の道へ
S27. 2. 5 立春祭
御歌08

 

 

御     歌

原   典

じこおおき このごろのよぞはかなけれ あたまのわるきひとのふゆれば
事故多き 此頃の世ぞ儚けれ 頭の悪き人の増ゆれば
「栄光」169
S27. 8.13
 
じごくせかい うちきりにしててんごくを うちたてんかもわれこのときに
地獄世界 打切りにして天国を 打ち樹てんかも我此の時に
「栄光」199
S28. 3.11
 
じごくへの みちもてんごくへのみちも えらぶがままのこのよなりける
地獄への 道も天国への道も 選ぶがままのこの世なりける
地上天国54
S28.11.25
命の糧
じつげつち さんみいったいのみちからを ぐびしていでますみろくおおかみ
日月地 三位一体の御力を 具備して出でます弥勒大神
御光話録補
S23. 1. 1
 
じつげつち さんみいったいのみちからを そなえていでますみろくおおかみ
日月地 三位一体の御力を 具へて出でます五六七大神
明麿近詠集
S23. 1. 1
327
新 年
じつげつちの ふかきめぐみにみきふとり えだしげるがのわがみわざかも
日月地の 深き恵みに幹太り 枝繋るがの我神業かも
祭典時御歌
S29. 1. 1
新年御詠 05
じつげつちの ふかきめぐみにみきふとり えだしげるがのわがみわざかも
日月地の 深き恵みに幹太り 枝繋るがの我神業かも
地上天国 57
S29. 2.25
新年御詠
じつげつの ひかりそなえてじゆうむげ よをすくいますいずのめのかみ
日月の 光具へて自由無碍 世を救ひます伊都能売神
S26. 6.15 日光殿落成記念祭15
じびきあみ ひきつるぎょふのかげながく ゆうひのすなにながらうをみつ
地曳網 ひきつる漁夫の影長く 夕陽の砂に流らふを見つ
山と水 0176
S 6. 8.15
じゃーなりすとが しんしそうのやりばにこまっているいま
ジャーナリストが 新思想のやり場に困つてゐる今
山と水 1072
S 9. 2. 6
時 局
じゃはすたれ せいはさかゆるひのもとの あるるをまちしわれにぞありける
邪は廃れ 正は栄ゆる日の本の 生るるを待ちし吾にぞありける
明麿近詠集
S21. 3.10
263
じゃはせいに かたずとうたいしそのままに くにやぶれたりわするるなゆめ
邪は正に 勝たずと歌いしそのままに 国破れたり忘るるなゆめ
明麿近詠集
S21. 3. 1
219
正 邪
じゃはほろび せいはさかゆるたるみよの きつるよろこびひたにまつなり
邪は滅び 正は栄ゆる足御代の 来つる喜びひたに待つなり
明麿近詠集
S17. 4.10
111
立 春
じゅういちめん かんのんませりふるきころ じかくだいしのきざみしものとう
十一面 観音ませり古きころ 慈覚大師の刻みしものとう
山と水 0050
S 6. 6.15
安房
歌紀行
じゅうすうねんもまえからこんにちをしっていた われらのたまらない かんき
十数年も前から今日を知つてゐた 吾等のたまらない 歓喜
山と水 0756
S 8. 2. 5
時局と日本
じゅうぜんの かみのみまもりあるみには などまがかみのさやるべしやは
十全の 神の御護りある身には など曲神のさやるべしやは
明麿近詠集
S23. 5.16
345
楽しき世
じゆうむげ こころのままにありながら のりこえぬこそとうとかりける
自由無碍 心のまゝにありながら 則越えぬこそ尊かりける
地上天国29
S26.10.25
神と恋
じゆうむげ せんじゅはおろかまんおくの みてさしのべてすくいますらむ
自由無碍 千手はおろか万億の 御手さしのべて救いますらむ
御讃歌集
002
千手観音
じゆうむげ ぽんとしんとのへだてなく おうへんじざいのわがみなりける
自由無碍 凡と神との隔てなく 応変自在の我身なりける
地上天国29
S26.10.25
神と恋
じゆうむげの みちからふるうかんのんは じゅう〔むすび〕のみたまにあればなりけり
自由無碍の 御力揮ふ観音は 十の身魂にあればなりけり
地上天国11
S24.12.20
 
じゆうむげの みちからふるうかんのんは じゅうのみたまにあればなりけり
自由無碍の 御力揮ふ観音は 十の御霊にあればなりけり
御讃歌集
(改)019
伊都能売神
じゅっこくとうげ くるまのまどゆのぞきみれば まなづるあたりのうみえのごとし
十国峠 車の窓ゆのぞきみれば 真鶴あたりの海絵のごとし
明麿近詠集
S16.10.**
105箱根熱海紀行
じょうこんの ひとのしるしはまじわりて なにかはしらにゆかしさほのめく
上魂の 人のしるしは交わりて 何かは知らに床しさほのめく
御讃歌集
062
道歌(一)
じょうこんの ひとのしるしはまじわりて なにかはしらにゆかしさほのめく
上魂の 人のしるしは交はりて 何かはしらに床しさ仄めく
御讃歌集
(改)144
世に処して
じょうしきなり ああじょうしきなりじょうしきに はずれてまことのみちにかなうや
常識なり 嗚呼常識なり常識に 外れて真の道に叶うや
「栄光」233
S28.11. 4
 
じょうしきに かけたるおしえはばんにんを すくうおしえにあらじとおもえそ
常識に 欠けたる教は万人を 救う教にあらじと思えそ
「栄光」229
S28.10. 7
 
じょうはりの かがみにうつるうつしよの さまのみにくさしるひとぞなき
浄玻璃の 鏡に写る現し世の 状の醜さ知る人ぞなき
地上天国30
S26.11.25
 
じょうはりの かがみにてらせばうつしよの ちりもあくたもみなうつるなり
浄玻璃の 鏡に照らせば現し世の 塵も芥もみな映るなり
S27. 2. 5 立春祭
御歌07
じょうはりの かがみにてらせばうつしよの ちりもあくたもみなうつるなり
浄玻璃の 鏡に照らせば現し世の 塵も芥もみな映るなり
地上天国33
S27. 2.25
 
※浄玻璃の鏡=地獄の閻魔庁にあって、亡者の生前のすべてのおこないを映し出すという鏡。    
じょうれいの なもておこなうわがわざは ひのせんれいのことにぞありける
浄霊の 名もて行ふわが業は 火の洗霊の事にぞありける
明麿近詠集
S24. 5.**
425
火の洗礼
じょがくせいがだらくしたんじゃない おやのまねをしたまでさ
女学生が堕落したんじやない 親の真似をしたまでさ
山と水 0912
S 8. 7.20
 
じんせいの はなとうたわるこいとても せいもじゃもありこころせよわこうど
人生の 花と謳はる恋とても 正も邪もあり心せよ若人
地上天国29
S26.10.25
神と恋
じんちなど しんちのまえにはまひるまの ともしびとしるひとこそかしこき
人智など 神智の前には真昼間の 灯と知る人こそ賢き
S28. 3.23 春季大祭
御歌11
じんちなど しんちのまえにはまひるまの ともしびとしるひとこそかしこき
人智など 神智の前には真昼間の 灯と知る人こそ賢き
地上天国47
S28. 4.25
春季大祭
御詠11
じんちにて じごくをつくりしんちにて てんごくつくることわりしれかし
人智にて 地獄を作り神智にて 天国作る理知れかし
祭典時
S26. 2. 5
立春御詠17
じんちもて つくりしいっさいにたましいを いれていのちをあたうわれかも
人智もて 作りし一切に魂を 入れて命を与う吾かも
地上天国54
S28.11.25
命の糧
じんちもて つくりしぶんめいしんちもて まったくするぞわがしめいなる
人智もて 作りし文明神智もて 完くするぞ我使命なる
地上天国43
S27.12.25
 
じんちもて などつくれめやしびのみや てんごくらくどをこのうつしよに
人智もて など造れめや紫微の宮 天国楽土を此現し世に
地上天国 59
S29. 6.15
熱海の春
じんむいらいの ひじょうじにぶつかるんだ おれたちは
神武以来の 非常時にブツかるんだ 俺達は
山と水 0751
S 8. 2. 5
時局と日本
じんるいの あだとこそしれことごとの くすりとなのつくものとうものは
人類の 仇とこそ知れ悉との 薬と名のつくものとう物は
「栄光」253
S29. 3.24
 
じんるいの いのちをちぢむおそろしき いやしのわざのほろぶるとききぬ
人類の 命を縮む恐ろしき 医しの業の亡ぶる時来ぬ
S28. 2. 4 立春祭
御歌08
じんるいの いのちをちぢむおそろしき いやしのわざのほろぶるとききぬ
人類の 命を縮む恐ろしき 医しの業の亡ぶる時来ぬ
地上天国46
S28. 3.25
 
じんるいの ふあんのもとをさぐりなば あくのいちじにつくるなりけり
人類の 不安の因を探りなば 悪の一字に尽くるなりけり
「栄光」170
S27. 8.20
 
じんるいの ふこうのもとをさぐりなば あくのいちじにつくるなるらん
人類の 不幸の因を探りなば 悪の一字に尽くるなるらむ
地上天国39
S27. 8.25
 
じんるいを すくうちからはしゅうきょうを こえしちからにありとしれかし
人類を 救ふ力は宗教を 超えし力にありと知れかし
「栄光」180
S27.10.29
 
じんるいを すくうはほかにあらざらめ ただにんげんのあくをとるより
人類を 救ふは外にあらざらめ 只人間の悪を除るより
「栄光」169
S27. 8.13
 
じんるいを すくうみわざはまずかみや ほとけをさきにすくうにぞある
人類を 救ふ神業は先づ神や 仏を前に救ふにぞある
祭典時御歌
S29. 3.23
春季大祭
御詠 04
じんるいを すくうみわざはまずかみや ほとけをさきにすくうにぞある
人類を 救ふ神業は先づ神や 仏を前に救ふにぞある
地上天国59
S29. 6.15
 

 197-48 245首