――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ―――

 

御     歌

原   典

ちいさなる かがくのせかいにとじこまれ だいせんせかいのみえぬあわれさ
小さなる 科学の世界に閉じ込まれ 大千世界の見えぬ哀れさ
「栄光」232
S28.10.28
 
ちいさなる がくりをもちておおいなる しぜんのことわりはかりえらめや
小さなる 学理をもちて大いなる 自然の理計り得らめや
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ちいさなる こころをすてよためしなき おおいなるみわざにたずさわるみは
小さなる 心を捨てよ例しなき 大いなる神業に携さはる身は
地上天国22
S26. 3.25
 
ちいさなる てんごくなれどやんがてに とつくにびとまであくがれつどいこん
小さなる 天国なれどもやんがてに 外国人まで憧れ集い来ん
「栄光」 163
S27. 7. 2
 
ちいさなる ひとのまなこにうつらめや おおあめつちをただすしぐみの
小さなる 人の眼に映らめや 大天地を釐す仕組の
御讃歌集
070
道歌(二)
ちいさなる ひとのまなこにうつらめや おおあめつちをただすしぐみの
小さなる 人の眼に映らめや 大天地を正す仕組の
御讃歌集
(改)220
大経綸
ちいさなる まなこをもちておおいなる かみのしぐみのわからざらめや
小さなる 眼をもちて大いなる 神の仕組のわからざらめや
S26. 3.18 春季大祭
御歌17
ちいさなる まなこをもちておおいなる かみのしぐみのわからざらめや
小さなる 眼をもちて大いなる 神の仕組のわからざらめや
地上天国23
S26. 4.25
春季大祭を寿がれた御歌
ちいさなる まなこをもてるはかなさは おおいなるみちみうしなうなり
小さなる 眼をもてる儚さは 大いなる道見失うなり
御讃歌集
072
道歌(二)
ちいさなる まなこをもてるはかなさは おおいなるみちみうしなうなり
小さなる 眼をもてる儚なさは 大いなる道見失ふなり
御讃歌集
(改)148
世に処して
ちえやがく いかにありとてわかるまじ かみのしぐみのおくのおくがは
智慧や学 如何にありとて判るまじ 神の仕組の奥の奥がは
御讃歌集
(改)291
救ひの業
ちかけんか いずれにしてもよのれべるに のらざるすがたかれにみるなり
痴か賢か いづれにしても世のレベルに 乗らざる姿彼に見るなり
山と水 0390
S 6.12.23
彼の横顔
ちかみくる ただしきみよをしらずして いまだまがことたくむあわれさ
近み来る 正しき御代を知らずして 未だ曲事企む哀れさ
御讃歌集
256
かくせい
覚 醒
ちかみくる ただしきみよをしらずして いまだまがことたくむあわれさ
近み来る 正しき御世を知らずして 未だ曲事企む哀れさ
御讃歌集
(改)318
かいしん
戒 心
ちからなき あいはばんにんすくえまじ まがつのちからにかてねばなりけり
力なき 愛は万人救へまじ 曲津の力に勝てねばなりけり
「栄光」214
S28. 6.24
 
ちからなき みにしあれどもかかぶれる かんのんりきによびといやさむ
力無き 身にしあれども蒙ぶれる 観音力に世人医さむ
※蒙ぶる=被(こう)むる。
御讃歌集
160
感謝報恩
ちからなき みにしあれどもみちのため つくさせたまえいずのめのかみ
力なき 身にしあれども道の為 尽くさせ給へ伊都能売神
御讃歌集
(改)059
感謝報恩
ちからなき みにしあれどもよのために つくさせたまえいずのめのかみ
力なき 身にしあれども世の為に 尽させ賜え伊都能売之神
御讃歌集
201
こうせい
更 生
ちからなき われにはあれどまごころを くむひともありこのよたのしも
力なき 吾にはあれど真心を 汲む人もありこの世たのしも
山と水 0944
S 8. 8.21
吾と人
ちからなく つえなくともしびもたぬみの かみにすがらであゆみうべしや
力なく 杖なく灯火有たぬ身の 神に縋らで歩み得べしや
御讃歌集
(改)139
しんおん
神 恩
ちからなく つえなくともしびもたぬみの かみのみさちにすくわれしいま
力なく 杖なく燈火有たぬ身の 神の御幸に救われし今
御讃歌集
057
神の御光
ちからなり ああちからなりついえなん よをささぐるもかみのみちから
力なり 嗚呼力なり潰えなむ 世を支ぐるも神の御力
地上天国17
S25.10.15
 
ちからなり ああちからなりついえなん よをよみがえらすもかみのみちから
力なり 嗚呼〔噫〕力なり潰え〔へ〕なむ 世を甦へ〔甦〕らすも神の御力
御讃歌集
(改)201
審 判
ちからなり ああちからなりまことなる かみのちからにたよるほかなき
力なり 嗚呼力なり真なる 神の力に頼る外なき
地上天国35
S27. 4.25
 
ちからなり ああちからなりめにみえぬ すのちからこそぜったいなりせば
力なり 嗚呼力なり眼に見えぬ ○ヽの力こそ絶対なりせば
「栄光」214
S28. 6.24
 
ちからなり ああちからなりわがふるう ちからぞしゅいつのものにぞありける
力なり 嗚呼力なり我揮ふ 力ぞ主一のものにぞありける
S27.12.23 御聖誕祭
御歌16
ちからなり ああちからなりわがふるう ちからぞしゅいつのものにぞありける
力なり 嗚呼力なり我揮ふ 力ぞ主一のものにぞありける
地上天国44
S28. 1.25
御聖誕祭
御詠
ちからなり あいなりじひなりときじくに いっさいしゅじょうのすくいねぐなり
力なり 愛なり慈悲なり非時に 一切衆生の救願ぐなり
御讃歌集
133
救の力
ちからよわき わがたましいをきためんと かみはほうなんをあたえたまいぬ
力弱き 我魂を鍜〔鍛〕めんと 神は法難を与え給ひぬ
※鍜は鍛の誤植か
御讃歌集
(改)400
法 難
ちきゅうのじんつうが よりはやく よりおおきくなってゆく
地球の陣痛が より速く より大きくなつてゆく
山と水 0765
S 8. 3. 1
生 む
ちぎれぐも うごかずみえてかげさゆる つきもうごかぬしばしのそらかな
ちぎれ雲 動かず見えて光冴ゆる 月も動かぬしばしの空かな
山と水 0265
S 6.10. 6
ちくりんの あおきがなかにすきみゆる びのやかたこそてんのおうじょう
竹林の 青きが中に透き見ゆる 美の館こそ天の王城
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏
22
ちじょうてんごく あれなんとしてじんつうの なやみのなかのうつしよのさま
地上天国 生れなんとして陣痛の 悩みの中の現し世のさま
「救世」63
S25. 5.20
 
ちじょうてんごく あれなんとすもまめひとよ みたまみがきをおこたるなゆめ
地上天国 生れなんとすも信徒よ 身魂磨きを怠るなゆめ
明麿近詠集S22.11. 8 320
大 峠
ちじょうてんごく いまうちたつるつちのねは そらにひびかいいさましきかも
地上天国 今打樹つる槌の音は 空にひびかい勇ましきかも
「救世」58
S25. 4.15
天国大教会
春の大祭
ちじょうてんごく いまぞはじ〔ま〕らんあたらしき みみやのたちしきょうをさかいに
地上天国 今ぞ肇らむ新しき 神宮の建ちし今日を境に
明麿近詠集
S23. 5.**
355
早雲寮初祭
ちじょうてんごく いよいよなりてめでたくも よろこびいわうきょうのみまつり
地上天国 弥々成りて目出度も 喜び祝ふ今日の御祭
地上天国出来るまで01 S25. 9.21
ちじょうてんごく いよいよなりてめでたくも よろこびいわうきょうのみまつり
地上天国 弥よ成りて目出度も 喜び祝ふ今日の御祭
光宝会資料
S25. 9.21
秋季大祭
御詠01
ちじょうてんごく いよいよなりてめでたくも よろこびいわうきょうのみまつり
地上天国 弥々成りて目出度も 喜び祝ふ今日の御祭
「栄光」 72
S25.10. 4
秋季大祭
御歌01
ちじょうてんごく うちたつるまでのいとふかき しぐみにありぬながきれきしは
地上天国 打樹つるまでのいと深き 仕組にありぬ長き歴史は
御讃歌集
300
浄地の業
ちじょうてんごく うちたつるまでのいとふかき しぐみにありぬながきれきしは
地上天国 打樹つるまでのいと深き 仕組にありぬ長き歴史は
御讃歌集
(改)010
五六七大神
ちじょうてんごく うちたてむとておおいなる ちからふるわすみろくおおかみ
地上天国 打樹てむとて大いなる 力揮わす五六七大神
御讃歌集
291
彌勒下生
ちじょうてんごく うちたてんとておおいなる ちからふるわすみろくおおかみ
地上天国 打樹てむとて大いなる 力揮はす五六七大神
御讃歌集
(改)002
五六七大神
ちじょうてんごく そのいしずえははやすでに うちたてられけりめにうつらぬも
地上天国 其礎は早や既に 打樹てられてけり眼に映らぬも
S27. 3.23 春季大祭
御歌05
ちじょうてんごく そのいしずえはひのもとの とうざいむすびのたかねになりける
地上天国 其礎えは日の本の 東西結びの高嶺に成りける
S27. 9.23 秋季大祭
御歌02
ちじょうてんごく そのいしずえはひのもとの とうざいむすびのたかねになりける
地上天国 其礎えは日の本の 東西結びの高嶺に成りける
地上天国41
S27.10.25
 
ちじょうてんごく たつるずいうんさんのもと はるのみまつりいわうめでたさ
地上天国 建つる瑞雲山の下 春の御祭祝ふめでたさ
「救世」58
S25. 4.15
天国大教会
春の大祭
ちじょうてんごく つくらんとしてわれはいま ちからかぎりにいそしみにける
地上天国 造らむとして吾は今 力限りに励しみにける
御讃歌集
(改)292
地上天国
ちじょうてんごく まずハワイよりひらかれん かみのしぐみのさきがけとして
地上天国 先ず布哇より開かれむ 神の仕組のさきがけとして
「栄光」 241
S29. 1. 1
ハワイ本部
御生誕祭
ちじょうてんごく みろくのみよとひとよぶも りそうせかいのことにぞありける
地上天国 五六七の御代と人称ぶも 理想世界の事にぞありける
御讃歌集
301
浄地の業
ちじょうてんごく みろくのみよとひとよぶも りそうせかいのことにぞありける
地上天国 弥勒の御代と人称ぶも 理想世界の事にぞありける
御讃歌集
(改)176
理想世界
ちじょうてんごく みろくのよとはげいじゅつの あまねくにおうよにぞありけり
地上天国 ミロクの世とは芸術の あまねく匂ふ世にぞありけり
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌06
S27. 6.15
ちじょうてんごく みろくのよとはげいじゅつの あまねくにおうよにぞありけり
地上天国 ミロクの世とは芸術の あまねく匂ふ世にぞありけり
地上天国37
S27. 6.25
 
ちじょうてんごくも せんじつめればくらがりも ひみつもうそもなきよいうなる
地上天国も 詮じ詰むれば暗がりも 秘密もうそもなき世いうなる
地上天国11
S24.10.20
正直と嘘
ちじょうてんごくも せんじつめればくらがりも ひみつもうそもなきよなりける
地上天国も 詮じ詰めれば暗がりも 秘密も嘘もなき世なりける
御讃歌集
(改)433
無題歌
ちになやむ あわれはかなきひとぐさを いかすはかみのめぐみなりける
地に悩む 哀れ儚き人草を 生かすは神の恵なりける
地上天国54
S28.11.25
命の糧
ちのうえの あだはほろびてあたらしき ただしきみよのあるるうれしさ
地の上の 仇は滅びて新しき 正しき御代の生るるうれしさ
明麿近詠集
S16. 1.22
084
ちのうえの いきとしいけるものみなは かんのんりきによみがえるらむ
地の上の 生きとし生けるもの悉は 観音力に蘇るらむ
御讃歌集
154
菩薩行
ちのうえの けがれきよむるかむわざは ひのせんれいのことにぞありける
地の上の 穢れ浄むる神業は 火の洗霊の事にぞありける
「救世」67
S25. 8.30
 
ちのうえの けがれきよむるかむわざは ひのせんれいのことにぞありける
地の上の 穢れ浄むる神業は 火の洗霊の事にぞありける
御讃歌集
(改)267
世の終り
ちのうえの よろずのわざわいぬぐいさり てんごくたつるときぞまたるる
地の上の 万の禍ひ拭ひ去り 天国建つる時ぞ待たるる
明麿近詠集
S16. 1.22
 
ちのかぎり めしやのひかりくまもなく てらさんときぞかみのたるみよ
地の限り メシヤの光隈もなく 照らさん時ぞ神の足る御代
地上天国43
S27.12.25
 
ちのそこに あえぎくるしむこひつじを すくわむとしてわれはたつなり
地の底に 喘ぎ苦しむ小羊を 救わむとして我は起つなり
御讃歌集
267
われ
ちのそこに あえぎくるしむこひつじを すくわむとしてわれはたつなり
地の底に 喘ぎ苦しむ小羊を 救はむとして吾は立つなり
御讃歌集
(改)283
救ひの業
ちはやぶる かみつよとなりこうみょうの あまねくてらすよぞまたれぬる
千早振 神つ代となり光明の 偏〔遍〕く照らす世ぞ待たれぬる
明麿近詠集
S19. 2. 5
162立春其他
ちはやぶる かみのひかりにてらされて せいじゃのみちのめにうつるなり
千早振 神の光に照らされて 正邪の道の眼に映るなり
御讃歌集
(改)164
大神業
ちはやぶる かみのひかりにてらされて ただしきみちのあれなむとすも
千早振 神の光に照されて 正しき道の現れなむとすも
御讃歌集
287
れいほう
霊 峰
ちはやぶる かみのひかりにてらされて とこやみのよもやすくいきなん
千早振 神の光に照らされて 常暗の世も安く生きなん
御讃歌集
(改)340
安心立命
ちはやぶる かみのひかりにてらされて とこやみのよもやすけかりける
千早振る 神の光に照らされて 常暗の世も安けかりける
地上天国19
S25.12.25
 
ちはやぶる かみのみいつはごうらなる しんせんきょうよりかがやきいずなむ
千早振る 神の御稜威は強羅なる 神仙郷より輝き出づなむ
※御稜威=「いつ(厳)」の尊敬語。御威光。御威勢。
S26. 9.23 秋季大祭
御歌06
ちはやぶる かみのみくにとほこらかに うたいしゆめのさめてはかなき
千早振 神の御国と誇らかに 謳いし夢の醒めて儚なき
明麿近詠集
S21. 3. 3
228
神の愛
ちはやぶる かみのみくにをかみかぜの ちりもとどめずふきぞきよめよ
千早振 神の御国を神風の 塵もとどめず吹きぞ浄めよ
明麿近詠集
S21. 3.10
268
ちはやぶる かみのみひかりさしそめて ちりもあくたもきえゆくうれしさ
千早振る 神の御光射し初めて 塵も芥も消えゆく嬉しさ
御讃歌集
296
浄地の業
ちはやぶる かみのみひかりさしそめて ちりもあくたもきゆるうれしさ
千早振 神の御光射し初めて 塵も芥も消ゆる嬉しさ
御讃歌集
(改)007
五六七大神
ちはやぶる かみのみよとぞなりにける みほとけのよのはやすみければ
千早振 神の御代とぞなりにける 御仏の世のはやすみければ
御讃歌集
(改)256
大慈大悲
ちはやぶる かみのみわざはまがかみの つくりしぶんかたてなおすなり
千早振る 神の御業は曲神の 作りし文化建て直すなり
S27. 2. 5 立春祭
御歌17
ちはやぶる かみのみわざはまがかみの つくりしぶんかたてなおすなり
千早振る 神の御業は曲神の 作りし文化建て直すなり
地上天国34
S27. 3.25
 
ちはやぶる かみのみわざはみだれたる みちもただしくたてなおしまさん
千早振る 神の御業は乱れたる 道も正しく建て直しまさむ
明麿近詠集S18. 2. 5 137
立 春
※千早振る=ちはやぶ(荒々しく振る舞う)から「神」「宇治」などにかかる枕詞。    
ちまちだの みどりはあめにいろまして かわずのなくねしきりなるゆう
千町田の 緑は雨に色増して 蛙の啼く音しきりなる夕
※千町田=広く田圃が連なっているさま。
山と水 0100
S 6. 7. 6
五月雨
ちゃばたけに のこるはなありふとゆびを ふるればほろほろちりにけるか
茶畑に のこる花ありふと指を ふるればほろほろ散りにけるかも
山と水 0920
S 8. 8.20
小春日
ちゅうてんに かがようおおきひのかげに ちのもろもろはよみがえるらん
中天に 輝よう大き日の光に 地の諸々は甦るらん
「栄光」185
S27.12. 3
 
ちょうじのえ ぽっきりおればあまきかの たちまちしみてまなこしばたく
丁字の枝 ぽつきり折れば甘き香の たちまちしみて眼しばたく
山と水 0532
S 7. 3.16
春はゆく
ちょうじんの ちからかくしつひとのため よのためふるうときぞまたるる
超人の 力秘しつ人の為 世の為揮う時ぞ待たるる
明麿近詠集
S17. 4.10
112
立 春
ちょうじんの ちからかくしてすさみゆく このうつしよをしずかにみまもる
超人の 力隠して荒みゆく 此現世を静かに視護る
明麿近詠集
S15.12.23
052
ちょうじんの ちからによらでいかにして くずれゆくよをささえうべきや
超人の 力に依らで如何にして くづれゆく世を支え得べきや
明麿近詠集
S16. 1.22
076
ちょうぜんと ひとのせわしきしわすとう さかいはなれていまをあるわれ
超然と 人のせわしき師走とう 境はなれて今をある吾
山と水 0667
S 7.12.30
ちょうせんに くすぶりいたりしあかきひの もえあがらんずけはいするかも
朝鮮に 燻りゐたりし赤き火の 燃へ上らんず気配するかも
地上天国23
S26. 4.25
 
ちょうせんの しょうどのさまのおそろしさ やがてきぬらんちのことごとに
朝鮮の 焦土の状の恐しさ やがて来ぬらん地の悉に
S25.12.23 御聖誕祭
御歌02
ちょうちんの かそけきひかりにとぼとぼと いしのきざはしようやくのぼりぬ
提灯の かそけき光にとぼとぼと 石の階段ようやく登りぬ
山と水 0030
S 6. 6.15
安房
歌紀行
ちょうのかげ あおくさすべりそらうつる おがわよぎりてきえさりにける
蝶の影 青草すべり空うつる 小川よぎりて消えさりにける
山と水 0446
S 7. 1.15
ちょうひとつ わがへをすぎぬひらひらと はなにかくらうまでをたちにつ
蝶一つ わが辺をすぎぬひらひらと 花にかくらうまでを立ちにつ
山と水 0831
S 8. 4.16
ちょうぼんの ちからにあらねばつみけがれ きわまりなきよをすくいうべしや
超凡の 力にあらねば罪穢 極りなき世を救ひ得べしや
御讃歌集
(改)391
神人の業
ちょうぼんの わざとしいうはしんりきを むげにふるわすことにぞありける
超凡の 業としいうは神力を 無碍に揮はす事にぞありける
地上天国29
S26.10.25
神と恋
ちょうらくの いろはひすがらあきののを そむるがままにあめつづくなり
凋落の 色は日すがら秋の野を 染むるがままに雨つづくなり
山と水 0220
S 6. 9.20
秋(一)
ちよよろず としをかさねておおかみの しぐみはいましなりなんとすも
千代万 歳を重ねて大神の 仕組は今し成りなむとすも
「救世」58
S25. 4.15
天国大教会
春の大祭
ちよろずの かみのよしあしあかさんと われもつひかりいよよはなたん
千万の 神の善悪明さむと 我持つ光弥よ放たむ
地上天国32
S27. 1.25
 
ちらちらと いけにふりきゆはるのゆき あしのかれはにかかるともなく
ちらちらと 池にふりきゆ春の雪 蘆の枯葉にかかるともなく
山と水 0744
S 8. 2. 4
浅 春
ちらほらと ちるはなびらにかぜもなく うすぐもひくうもやいもやえる
ちらほらと 散る花びらに風もなく うす雲低うもやいもやえる
山と水 0499
S 7. 2.25
ちりあくた つもりつもりしうつしよを きよめんとするおおみわざかな
塵芥 積りつもりし現し世を 浄めんとする大神業かな
「栄光」171
S27. 8.27
 
ちりあくた つもりつもりしよをきよむ つよきあらしもふきぞするなり
塵芥 つもり積りし世を浄む 強き嵐も吹きぞするなり
明麿近詠集
S24. 5.**
438
嵐の外
ちりあくた つもりつもりてうずもれる ちをきよめますわれなりにけり
塵芥 積りつもりて埋もれる 地を浄めます吾なりにけり
地上天国27
S26. 8.25
礼 節
ちりけがれ はらいきよめておおかみは すいしょうせかいうちたつるなり
塵汚れ 祓い浄めて大神は 水晶世界打樹つるなり
光宝会資料
S25. 3.**
光宝会大祭御歌14
ちりけがれ はらいきよめておおかみは すいしょうせかいうちたつるなり
塵汚れ 祓い浄めて大神は 水晶世界打樹つるなり
「救世」58
S25. 4.15
天国大教会春の大祭
ちりだまる おちばのなかにみいでける あかきもみじのひとはふたはを
ちりだまる 落葉の中に見出でける 赤き紅葉の一葉二葉を
山と水 0635
S 7.12.10
冬  庭
ちりにまじり ひかりなごめつしずやかに ときまつわれのみにぞありける
塵に同り 光和めつ静やかに 時待つ吾の身にぞありける
明麿近詠集
S21. 3.18
274
和光同塵
ちりのよも しばしわすれんしんせんの うるわしきみそのさすらいぬれば
塵の世も 暫し忘れむ神仙の 美はしき神苑さすらひぬれば
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌15
S27. 6.15
ちりのよも しばしわすれんしんせんの びなるみそのをさすらいぬれば
塵の世も 暫し忘れむ神仙の 美なる神苑をさすらひぬれば
地上天国38
S27. 7.25
 
ちりのよも わすらいやまのてんごくに みをおくわれのさちをおもうかも
塵の世も 忘らひ山の天国に 身を置く吾の幸思ふかも
地上天国51
S28. 8.25
箱根の夏04
ちりひとつ なききよらなるたかやまの うえのかむみやのきょうのみまつり
塵一つ 無き清らなる高山の 上の神宮の今日の御祭
S26. 9.23 秋季大祭
御歌02
ちりほどの つみやけがれもかくされぬ みよをすいしょうせかいというなる
塵程の 罪や穢も匿されぬ 御代を水晶世界というなる
御讃歌集
263
水晶世界
ちりほどの つみやけがれもかくされぬ みよをすいしょうせかいというなる
塵程の 罪や穢れも隠されぬ 御代を水晶世界といふなる
御讃歌集
(改)179
理想世界
ちをつつむ そらのひかりもあらたにて ことしちょうものあるるこのひよ
地をつつむ 空の光も新たにて 今年てふもの生るる此日よ
※てふ(ちょう)=という。
山と水 0369
S 6.11.16
新  春

112首