――― 岡 田 自 観 師 の 御 歌 集 ――― |
各式典における御讃歌
昭和11年
春の大御祭 昭和11年 5月15日 岡田茂吉全集 | ||
1 | はなわらい ももとりうたいさながらに あまつみそのかこれのたかぞの 花笑ひ 百鳥歌ひさながらに 天津御苑かこれの高園 |
|
2 | はらからに ますしたしさのおもうどち うちよりつどうきょうのみまつり 同胞に 増す親しさの思ふどち 打寄り集ふ今日の御祭 |
|
3 | よをすくう むげのこうみょうくまもなく てらすゆにわかぎょくせんのその 世を救ふ 無礙の光明隈もなく 照す斎場か玉川の苑 |
|
4 | かぎりなき おおみめぐみをたたえさせ たまえといのるきょうのみまつり 限りなき 大御恵を称へさせ 給へと祈る今日の御祭 |
|
5 | たたえても たたえつくせぬものみなの おおきいのちをたまうみめぐみ 称へても 讃へつくせぬはものみなの 大き生命を賜ふ御恵 |
|
6 | むらきもの いのちたまいしよろこびを おうたにこめてきょうぞうたわん 村肝の 生命賜ひし喜びを 御歌にこめて今日ぞ歌はん |
|
7 | よろこびの なみだおさえしめにうつる こうごうしさのきみがみすがた 喜びの 涙制へし目にうつる 神々しさの君が御姿 |
|
8 | はなちりて もものきのえもみのりけり ぐせのみわざのさかえみるがに 花散りて もも木の枝も実りけり 救世の御業の栄え見るがに |
|
9 | くさもきも はなちりぬれどいやしげる たのしきなつのちかくなりける 草も木も 花散りぬれどいや繁る 楽しき夏の近くなりける |
|
10 | はなちりて みのるぞてんちのさだめなり みのりのときのまたれぬるかも 花散りて 実るぞ天地のさだめなり 実りの時の待たれぬるかも |
|
11 | はなにおい ふくかぜかおるおおどのに たのしくうたうはるのみまつり 花匂ひ ふく風薫る大殿に たのしく歌ふ春の御祭 |
|
万照殿仮地鎮祭 三恵四恩 昭和11年 6月23日 岡田茂吉全集 | ||
1 | うれしけれ うちとのかきのとれにける またれしやすきたるみよはきぬ 嬉しけれ 内外の垣の除れにける 待たれし安き足御代は来ぬ |
|
2 | ひのもとの たみもよろずのくにびとも かみのみめにはけじめなからめ 日の本の 民も万の国人も 神の御眼には差別なからめ |
|
3 | くにぐにの さかいはあれどひのもとも とつくにびともおなじかみのこ 国々の 境はあれど日の本も 外国人も同じ神の子 |
|
4 | あまてらす すめおおかみはおおぞらに かがやきましてひるまもらすも 天照 皇大神は大空に 輝きまして昼守らすも |
|
5 | ひさかたの よごとのそらのかげなごめ みよもりたまうつきよみのかみ 久方の 夜毎の空の光和め 御代守り給ふ月読神 |
|
6 | ひとつきの めぐみのさちにうつしよの いきとしいきるものぞさかゆる 日と月の 恵みの幸に現世の 生きとし生ける物ぞ栄ゆる |
|
7 | うちそとの へだてもなごみやおよろず かみひとむつみあうみよはきぬ 内外の へだてもなごみ八百万 神人睦み合ふ御代は来ぬ |
|
8 | とうほうの ひかりはひろぎひろごりて にしのはてまでてらしゆくらん 東方の 光はひろぎひろごりて 西の涯まで照しゆくらん |
|
9 | ひとつきと つちのめぐみをいやたたえ みつのごおんといまゆとなえん 日と月と 土の恵みをいや讃へ 三つの御恩と今ゆ唱へん |
|
10 | おおきみの みとくをたたえおやとすと しゅじょうのさちをしおんといいける 大君の 御徳をたたへ親と主と 衆生の幸を四恩と言ひける |
|
11 | さんけいしおん こころにきざみくにのため よのためつくせひととうまれて 三恵四恩 心に刻み国の為 世の為竭せ人と生れて |
|
昭和23年
新年の御歌 昭和23年1月1日 御光話録(補) | ||
1 | いたつきの ようやくいえてあらたまの としのはじめをむかううれしさ いたつきの 漸く癒てあらたまの 年の始を迎ふうれしさ |
|
2 | あらたまの としをむかえてみもたまも きよきかりけりかみとあるみは あらたまの 年を迎へて身も魂も 清きかりけり神とある身は |
|
3 | ぬばたまの やみじもつきてこうみょうの みちふみそめしここちこそすれ ぬばたまの 闇地〔路〕も尽きて光明の 道踏み初めし心地こそすれ |
|
4 | じつげつち さんみいったいのみちからを ぐびしていでますみろくおおかみ 日月地 三位一体の御力を 具備して出でます彌勒大神 |
|
立春の日の御歌 昭和23年2月4日 御光話録(補) | ||
1 | たつはるの ことしきょうのひなにかしら ゆくてあかるきここちこそすれ 立つ春の 今年今日の日何かしら 行手明るき心地こそすれ |
|
2 | としごとに いわうはるたつこのよきひ ことにまつらんかみのみまえに 年毎に 祝ふ春立つ此のよき日 ことに祀らむ神の御前に |
|
3 | きょうはしも ことしはるたつよきひなり わがわざひらくるはじめとぞおもう 今日はしも 今年春立つよき日なり 吾業開くる始とぞ思ふ |
|
昭和24年
立春の御歌 昭和24年2月4日 御光話録4号 | ||
1 | きびしかりし ふゆのさむさにとばりして いとおおらかにはるはきにけり きびしかりし 冬の寒さにとばりして いと大らかに春は来にけり |
|
2 | かんざくら はやちりそめてあたたかき ゆのまちあたみにはるはたちけり 寒桜 早や散り初めてあたゝかき 湯の町熱海に春は立ちけり |
|
3 | しらうめの こずえにあたるひさきにも それとしられてはるたちそめぬ 白梅の 梢にあたる日先にも それと知られて春立ちそめぬ |
|
4 | ながかりし ふゆのさむさもはるたちて はなさきももとりうたふとききぬ 永かりし 冬の寒さも春立ちて 花咲き百鳥歌ふ時来ぬ |
|
5 | ふゆすぎて たつはるのごとわがわざも はなさきにおうときとなりぬる 冬過ぎて 立つ春の如吾業も 花咲き匂ふ時となりぬる |
|
6 | うめがかの におうにわべにわれたちて はるたつきょうのおもひふかしも 梅が香の 匂ふ庭辺に吾立ちて 春立つ今日の思ひ深しも |
|
7 | あずさゆみ はるたつきょうのうれしさよ まことのひとたちつどうこのよい 梓弓 春立つ今日のうれしさよ 誠の人たち集ふこの宵 |
|
8 | たつはるを いわうこのよいでんとうの ほかげにはゆるひとびとのおも 立つ春を 祝ふこの宵電灯の 灯かげに映ゆる人々の面 |
|
昭和24年4月4日 御光話録7号 | ||
1 | ああときは せまりきにけりまちわびし みろくのみよはほのみえそめぬ あゝ時は 迫り来にけり待ち佗びし 弥勒の御代はほの見え初めぬ |
|
2 | みろくのよ みえそむるともこころせよ まがはひまなくねらいつめおり 弥勒の世 見え初むるとも心せよ 曲は隙なく狙ひつめ居り |
|
3 | きりすとに さたんしゃかにだいばあり われにもありぬもろもろのまが キリストに サタン釈迦に提婆あり 我にもありぬもろもろの曲 |
|
4 | まがかみは いかにさやるもおそれまじ われにはむげんのしんりきありせば 曲神は 如何に障るもおそれまじ 我には無限の神力ありせば |
|
5 | よのひとよ いまわがふるうちからより うえのちからはなしとこそしれ 世の人よ 今我が揮ふ力より 上の力はなしとこそ知れ |
|
6 | うつしよの みだれをただしじゅんじょよき みようちたてんわがのぞみかな 現世の 乱れを釐し順序よき 御代打樹てんわが望みかな |
|
7 | みろくとは ひみずつちのじゅんじょよき まったきのよをいうにありけり 五六七とは 火水土の順序よき 完きの世をいふにありけり |
|
8 | わがふるう ちからはいまだうつしよに あれたることなきちからにぞある わが揮ふ 力は未だ現し世に 現れたる事なき力にぞある |
|
9 | きりすとも しゃかもこうしもまほめっとも わがあれいずるまでのくさびそ キリストも 釈迦も孔子もマホメットも わが現れ出づるまでの楔そ |
|
10 | まちのぞむ めしやのちからもわがふるう ちからもおなじちからなりけり 待ち望む メシヤの力もわが揮ふ 力も同じ力なりけり |
|
11 | えいこうの くもよりくだるきりすとの よにしれわたるときぞちかみぬ 栄光の 雲より降るキリストの 世に知れ渡る時ぞ近みぬ |
|
12 | あなとうと てんよりくだるきりすとを いわうはれるやのこえぞうれしき あな尊と 天より降るキリストを 祝ふハレルヤの声ぞ嬉しき |
|
13 | きりすとも しゃかもめしやもかんのんも ひとのすがたのかみにぞありける キリストも 釈迦もメシヤも観音も 人の姿の神にぞありける |
|
14 | こえがたき このうつしよのおおとうげ やすくこえなむかみのめぐみに 越え難き 此の現世の大峠 安く越えなむ神の恵みに |
|
15 | おおいなる かみのちからをみするとも あわれめしいのめにはうつらじ 大いなる 神の力を見するとも 哀れ盲の眼には映らじ |
|
16 | おおかみの ふかきしぐみはもろびとの まなこにうつらぬものとしれかし 大神の 深き仕組は諸人の 眼に映らぬものと知れかし |
|
17 | おおいなる かみのしぐみのいとちさき ひとのまなこになどうつらめや 大いなる 神の仕組のいと小さき 人の眼になど映らめや |
|
18 | ひかりなり ああひかりなりいあならん こきやみとてもうちはるるなり 光なり あゝ光なりいかならん 濃き闇とても打ちはるゝなり |
|
19 | いやはてに てんよりくだるきりすとに よのもろもろはよみがえるらむ いやはてに 天より降るキリストに 世のもろもろは甦るらむ |
|
昭和25年
新年御歌 昭和25年元旦 光宝会資料より | ||
後に地上天国13号に「大浄化」として加筆掲載 |
||
1 | ことしはも ただならぬよとなりぬらん ただありやかにいえぬがかなし 今年はも ただならぬ世となりぬらむ ただありやかに言へぬが悲し |
|
2 | うつしよに ためしとてなきおおいなる うつりかわりのひにせまりくも 現世に 例しとてなき大いなる 移り変りの日にせまり来も |
|
3 | あらたまの としをむかえてことほがん かみのしぐみのひらくきざしに 新玉の 年を迎へて祝がむ 神の仕組の開くきざしに |
|
4 | まちのぞむ みろくのみよはととのいて きよきちじょうにたてなんとすも 待ち望む 五六七の御代は整ひて 清き地上に建てなんとすも |
|
5 | ゆきづまり ゆきももどりもならぬよは しゅうまつのよのしるしなるらん 行き詰り ゆきも戻りもならぬ世は 終末の世のしるしなるらん |
|
6 | ながきよを つもりつもりしちりあくた きよめてあるるちじょうてんごく 長き代を 積りつもりし塵芥 浄めて生るる地上天国 |
|
7 | ことのはも ふでにもなどかつくすべき このうつしよのおわりのさまはも 言の葉も 筆にもなどか尽すべき 此現代の終りの状はも |
|
8 | まちわびし ことしのよきひきたりけり いざはらおびをかたくしめなん まちわびし 今年のよき日来りけり いざ腹帯を固く締めなむ |
|
9 | いとふかき かみのしぐみはことしより いちぢるしけれこころせよみな いと深き 神の仕組は今年より いちぢるしけれ心せよみな |
|
10 | いかならむ ことおこらんかおおかみの うずのしぐみのいとふかければ いかならむ 事起らむか大神の 珍の仕組のいと深ければ |
|
11 | いかならん よやきつるとておおかみの まもりあるみのなどおそれめや 如何ならむ 世や来つるとて大神の 護りある身のなど恐れめや |
|
12 | ただかみに うちまかすよりせんなけれ ちからとてなきひとのみたまは ただ神に うち委すより詮なけれ 力とてなき人の身魂は |
|
13 | みもたまも かみにまかせばやすかりぬ ただならぬよのいまきつるとて 身も魂も 神に委せば安かりぬ ただならぬ世の今来しつるとて |
|
14 | かみはなしと いとほこらげにいいしひと ほろびゆくさまみるぞかなしき 神はなしと いと誇らげに言ひし人 滅びゆく状見るぞ悲しき |
|
15 | くずれゆく このうつしよをまことなき ひとのちからにささえうべきや 崩れゆく 此うつし世を誠なき 人の力に支え得べきや |
|
16 | まことなき ひととまことのあるひとの けじめつくよぞおわりなりけり 誠なき 人とまことのある人の けじめつく世ぞ終りなりけり |
|
17 | かみをそしり おろがむひとをあなどりし ひとのもがかんよのおわりくも 神をそしり 拝む人を侮りし 人のもがかむ世の終り来も |
|
18 | ぜんいんぜんか あくいんあっかのありやかに しらるるときぞよのおわりなる 善因善果 悪因悪果のありやかに 知らるる時ぞ世の終りなる |
|
19 | ぜんがさかえ あくのほろぶるときこそは みろくのみよのはじまりにぞある 善が栄え 悪の滅ぶる時こそは 五六七の御代の始まりにぞある |
|
20 | やおよろず くにとうくにはあいむすび ひとつになるぞみろくせいだい 八百万 国とふ国は相結び 一つになるぞ弥勒聖代 |
|
21 | ながきよの ゆめはまこととなりぬらん そのきざしはもはやみえそめぬ 長き世の 夢はまこととなりぬらむ その徴しはも早や見え初めぬ |
|
22 | こころから きょうのよきひをことほがん みろくのみよのさかいなりせば 心から 今日のよき日を祝がむ 弥勒の御代の境なりせば |
|
23 | うつしよは いまだみろくのよのすがた みえねどひそかにめぐみそめける うつし世は 未だ弥勒の世の姿 見えねどひそかに芽ぐみ初めける |
|
24 | れいかいの たかきまなかにかがやける みろくのみよははやきずかれぬ 霊界の 高き真中に輝ける 弥勒の御代ははや築かれぬ |
|
25 | おおかみの ひかりはいよよかがやいて まがかみふためくさまのおかしさ 大神の 光はいよよかがやひて 曲神ふためくさまの可笑しさ |
|
26 | わざわいと よきこといちどにきつるなり よのかわりめのときとなりなば 禍と 吉き事一度に来つるなり 世の替り目の時となりなば |
|
27 | ながきよを もちあらしたるまがつかみ かみにひれふすときぞちかみぬ 長き世を 持ち荒したる曲津神 神にひれ伏す時ぞ近みぬ |
|
28 | ただならぬ よのおおとうげきつるとき ひとみなかみのみなをとなえん ただならぬ 世の大峠来つるとき 人みな神の御名を唱へむ |
|
29 | つみけがれの おもきにおうておおとうげ あえぎのぼるもはやかいなけれ 罪穢の 重き荷負ふて大峠 喘ぎ登るもはや甲斐なけれ |
|
30 | つみのおもに せおうにたえでおおとうげ うえよりおつるひとさわならん 罪の重荷 背負ふに堪へで大峠の 上より落つる人沢ならむ |
|
31 | こうみょうの いやかがやくやいかならん まがのたくみもかくすによしなし 光明の いや輝くや如何ならむ 曲の企みも隠すに由なし |
|
32 | かみありや なしやのなぞもありやかに ひとのめにみゆよのおわりかな 神ありや なしやの謎もありやかに 人の眼に見ゆ世の終りかな |
|
33 | きりすとも しゃかももろもろせいじゃたちの おしえをいかすわれにぞありける キリストも 釈迦も諸もろ聖者たちの 教を生かす吾にぞありける |
|
34 | いにしえの せいじゃのよげんわれがてに あかしをたてんよぞきつるなり 古への 聖者の予言吾が手に 証を立てむ世ぞ来つるなり |
|
35 | うつしよに われのあるるをいくちとせ まちわびにけんもものせいじゃよ 現世に 吾の生るるを幾千歳 待ちわびにけむ諸の聖者よ |
|
36 | あやまれる よのことごとをこうみょうに てらしてただしくきためんとすも 誤れる 世の悉を光明に 照らして正しくきためんとすも |
|
37 | むかしより もものせいじゃはいでしかど やまいのもとをしるひとぞなき 昔より 諸の聖者は出でしかど 病の因を知る人ぞなき |
|
38 | やまいなき ひとをつくらんかむわざは ひとをつくりししんりきなりけり 病なき 人を作らむ神業は 人を作りし神力なりけり |
|
39 | やまいなき よとなりぬればまずしきも いさかいもきゆことわりしれかし 病なき 世となりぬれば貧しきも 争も消ゆ理知れかし |
|
40 | きゅうせいの わざとしいえどやまいなき ひとをつくらんことにぞありける 救世の 業としいえど病なき 人を作らむ事にぞありける |
|
41 | ひとのやまい なおすちからをもたずして などこのうつしよをすくいうべきや 人の病 治す力を持たずして など此現世を救ひ得べきや |
|
42 | やまいなき ひとをしつくるちからこそ ばんゆうすくうちからにぞある 病なき 人をし作る力こそ 万有救ふ力にぞある |
|
43 | きゅうせいの みちからふるわんいましよは くずれんとするぜんやなりせば 救世の 神力揮はむ今し世は 崩れんとする前夜なりせば |
|
44 | いまのよに われうまれずばあめがした もののいのちはいかになりなん 今の世に 我生まれずば天が下 ものの命は如何になりなむ |
|
45 | よのおわり きつるいまはもおおかみは われあれしめてよぞすくうなり 世の終り 来つる今はも大神は 我生れしめて世ぞ救ふなり |
|
46 | おおかみの よさせたまいしおもきにん われうべないてふるいたつなり 大神の 委せ給ひし重き任 吾うべなひて揮ひ起つなり |
|
立春御歌 昭和25年2月4日 岡田茂吉全集より | ||
光宝会資料では初めの7首。後「救世」49号に掲載 |
||
1 | このとしの はるたつきょうをめでたくも メシヤきょうかいそうりつなしける 此年の 春立つ今日を目出たくも 救世教会創立なしける |
|
2 | ながきよを かくろいませしとこたちの かみいでまさんはるたつきょうのひ 長き世を かくろいませし常立の 神出でまさむ春立つ今日の日 |
|
3 | はるたつとう ことのはさえもなにがなし ときめくこころのわきてくるかも 春立つとう 言の葉さえも何がなし 時めく心の湧きてくるかも |
|
4 | ふゆのひの ながきをしのぎしのぎきて にわのしらうめふくらみにける 冬の日の 長きを凌ぎ凌ぎ来て 庭の白梅ふくらみにける |
|
5 | ものいはぬ しらうめでさえはるたつを しるやみつよつはなのさきいづ 物言はぬ 白梅でさえ春立つを 知るや三つ四つ花の咲きいづ |
|
6 | むそななつ としかさねくもこのとしの たつはるきょうのまたなきおもい 六十七つ 歳重ね来も此年の 立つ春今日のまたなき思ひ |
|
7 | はるたちて もゆるおもいはふゆすぎし のやまのいろにもさもにのわがこころ 春立ちて 燃ゆる想いは冬過ぎし 野山の色にもさも似のわが心 |
|
8 | かんのんの じひとはぜんあくむさべつに みそなわせたまうことにぞありける 観音の 慈悲とは善悪無差別に 鑒はせ給ふ事にぞありける |
|
9 | よしとあし たてわけさばきのみちからを ふるうめしやのみわざかしこし 善と悪 立別裁きの御力を 揮ふメシヤの御業畏こし |
|
10 | かんぜおん またのみなだいひぼさつとは ぶつめつのよのかなしみにぞある 観世音 又の御名大悲菩薩とは 仏滅の世の悲しみにぞある |
|
11 | ぜんをたたえ あくをとがめぬかんぜおん ぼさつのみこころこころとせよみな 善を讃へ 悪を咎めぬ観世音 菩薩の御心心とせよみな |
|
12 | かんぜおん ぼさつのおんなようきさせ めしやのみなによぞすくうなり 観世音 菩薩の御名揚棄させ メシヤの御名に世ぞ救ふなり |
|
13 | かんのんの ころもをかなぐりすてたまい めしやとあるるおおいなるとき 観音の 衣をかなぐり捨て給ひ メシヤと現るる大いなる時 |
|
14 | ぜんはさかえ あくはほろびんよはいまや きたらんとすもうれしからずや 善は栄え 悪は滅びむ世は今や 来らむとすも嬉しからずや |
|
15 | しこのよは すみきわまりてすがすがし うましのみよははやあれしなり 醜の世は 澄み極まりて清すがし 美しの御代ははや生れしなり |
|
16 | いくちとせ しいたげられしまさみちの ひかりはようやくかがやきそめける 幾千歳 虐げられし真道の 光は漸くかゞやき初めける |
|
17 | しゃくそんの となえしぶつめつのよはすみて いよようまるるかみのおおみよ 釈尊の 唱へし仏滅の世はすみて いよゝ生るゝ神の大御代 |
|
18 | きりすとの となえたまいしよのおわり とはよるのおわりにぞある キリストの 唱へ給ひし世の終り とは夜の終りにぞある |
|
19 | よるはすみ あかるきひるのよとなれば ちりもあくたもきえてあとなし 夜はすみ 明るき昼の世となれば 塵も芥も消えて跡なし |
|
20 | てんごくを このどにたつるわがねがい はやみえそめぬかすかながらも 天国を 此土に樹つるわが願ひ はや見え初めぬ微かながらも |
|
21 | うるわしき てんごくらくどのじっそうは ひとのちえもてはかりがたなき 美はしき 天国楽土の実相は 人の智慧もて測りがたなき |
|
22 | かんのんめしや みろくこうみょうにょらいとう みなはかわれどひとつかみなり 観音メシヤ 五六七光明如来とふ 御名は変れど一つ神なり |
|
23 | たてよこを むすびていよよやそくにの ひとつにならんときぞちかきも 経緯を 結びていよゝ八十国の 一つにならん時ぞ近きも |
|
24 | かりこもの みだれたるよをたてよこの ひとつにむすぶみわざとうとき 苅菰の 乱れたる世を経緯の 一つに結ぶ神業尊し |
|
五六七祭御歌 昭和25年3月5-7日 五六七大教会春季祭典 | ||
『救世』第53号、昭和25年3月11日 |
||
1 | かしこくも だいじだいひのかんぜおん ぼさつはめしやのみなになりませり 畏くも 大慈大悲の観世音 菩薩はメシヤの御名になりませり |
|
2 | よるのよの おわりせまりぬほのぼのと かみのひかりはいでそめにける 夜の世の 終り迫りぬほのぼのと 神の光は出で初めにける |
|
3 | かんぜおん メシヤとならせたまいしは だいしんぱんのせまればなりけり 観世音 救世主とならせ給いしは 大審判の迫ればなりけり |
|
4 | はれるやの かんこのこえにかがやいて くだるめしやをあおぐうれしさ ハレルヤの 歓呼の声に輝いて 降るメシヤを仰ぐ嬉しさ |
|
5 | あんうんの まくうちやぶりひのごとく めしやのすくいのひかりいでなん 暗雲の 幕うち破り日の如く メシヤの救の光出でなむ |
|
6 | たちこむる よのあんうんをうちはらい えほばをおうてくだるめしやは 立罩むる 世の暗雲をうち払い エホバを負うて降るメシヤは |
|
7 | きりすとの さいりんメシヤのこうりんも みろくげしょうもおなじいみなる キリストの 再臨救世主の降臨も 弥勒下生も同じ意味なる |
|
8 | ひかりなごめ ちりにまじこりおうしんの みろくのかむわざはやすみにける 光和め 塵に同こり応身の 弥勒の神業はやすみにける |
|
9 | げんばくの ふかきしぐみにほろぶよを すくいますらんおおみちからに 原爆の 深き仕組に滅ぶ世を 救いますらむ大神力に |
|
10 | おおみわざ ふかきしぐみはそこしらず ただみこころのままにまかせよ 大御業 深き仕組は底知らず 只御心のままに委せよ |
|
11 | ああかみの おおみめぐみをもろびとに しらさんとしてこころくだくも 嗚呼神の 大御恵をもろ人に 知らさむとして心砕くも |
|
12 | みろくしん たたえるきょうのみまつりに つどうまめひとのおもかがよえる みろく神 讃える今日の御祭りに 集う信徒の面輝よえる |
|
13 | わこうどうじん おうしんのわざようやくに すみにけらしもゆめのごとくに 和光同塵 応身の業やうやくに すみにけらしも夢の如くに |
|
14 | かしこくも おうしんのきぬかなぐりて たたむめしやのいさぎよきかも 畏くも 応身の衣かなぐりて 起たむメシヤのいさぎよきかも |
|
15 | るいらんの あやうきよとはなりにけり すくいのぬしのはやいでませよ 累卵の 危き世とはなりにけり 救いの主のはや出でませよ |
|
16 | とこやみの よやてのひらをうちかえす ごととこはるとなるぞうれしき 常暗の 世や掌を打かえす 如常明となるぞ嬉しき |
|
17 | ぬばたまの やみうちはらすにょいのたま いでてあかるきよとなりぬらん 奴羽玉の 暗打晴らす如意の珠 出でて明るき世となりぬらん |
|
18 | いかならん まがつといえどとこたちの かみのちからにはむかいうべしやは 如何ならむ 曲津といえど常立の 神の力には向いうべしやは |
|
光宝会大祭御歌 昭和25年3月**日 光宝会資料より | ||
1 | かしこくも だいじだいひのかんぜおん ぼさつはめしやのみなになりませり 畏くも 大慈大悲の観世音 菩薩はメシヤの御名になりませり |
|
2 | よるのよの おわりせまりぬほのぼのと かみのひかりはいでそめにける 夜の世の 終り迫りぬほのぼのと 神の光は出で初めにける |
|
3 | かんぜおん メシヤとならせたまいしは だいしんぱんのせまればなりけり 観世音 救世主とならせ給いしは 大審判の迫ればなりけり |
|
4 | あんうんの まくうちやぶりひのごとく めしやのすくいのひかりいでなん 暗雲の 幕うち破り日の如く メシヤの救の光出でなむ |
|
5 | たちこむる よのあんうんをうちはらい えほばをおうてくだるめしやは 立罩むる 世の暗雲をうち払い エホバを負うて降るメシヤは |
|
6 | きりすとの さいりんメシヤのこうりんも みろくげしょうもおなじいみなる キリストの 再臨救世主の降臨も 弥勒下生も同じ意味なる |
|
7 | ひかりなごめ ちりにまじこりおうしんの みろくのかむわざはやすみにける 光和め 塵に同こり応身の 弥勒の神業はやすみにける |
|
8 | げんばくの ふかきしぐみにほろぶよを すくいますらんおおみちからに 原爆の 深き仕組に滅ぶ世を 救ひますらむ大神力に |
|
9 | おおみわざ ふかきしぐみはそこしらず ただみこころのままにまかせよ 大御業 深き仕組は底知らず 只御心のままに委せよ |
|
10 | ああかみの おおみめぐみをもろびとに しらさんとしてこころくだくも 嗚呼神の 大御恵をもろ人に 知らさむとして心砕くも |
|
11 | くずれゆく このどをめしやのちからもて たてなおさんとわれはいそしむ 崩れゆく 此土をメシヤの力もて 建直さんと吾はいそしむ |
|
12 | たおれんと するよをこんごうりきをもて ささえたまわんとこたちのかみ 倒れんと する世を金剛力をもて 支え給はむ常立の神 |
|
13 | みせんざん いとどながめのよきところ すいしょうせかいのかたつくらんとすも 弥仙山 いどと眺めの好き所 水晶世界の型造らんとすも |
|
14 | ちりけがれ はらいきよめておおかみは すいしょうせかいうちたつるなり 塵汚れ 祓い浄めて大神は 水晶世界打樹つるなり |
|
15 | はれるやはれるやの かんこのこえにむかえられ あめよりくだるめしやまつなり ハレルヤハレルヤの 歓呼の声に迎えられ 天より降るメシヤ待つなり |
|
16 | あたらしき うるわしのみよはあれんとし よはじんつうのなやみのなかなる 新しき 美はしの御代は生れんとし 世は陣痛の悩みの中なる |
|
17 | かがやいて しょうりのみやこへあまくだる めしやはかんぜおんぼさくにおわすも 輝いて 勝利の都へ天降る メシヤは観世音菩薩に在すも |
|
18 | ぬばたまの やみじさまようこひつじを あわれみたえるみろくおおかみ 奴羽玉の 暗路さ迷ふ小羊を 哀れみ給えるミロク大神 |
|
19 | ぬきもさしも ならぬこのよにめしやきょう いでずばみらいはいかになるらん 抜きも差しも ならぬ此世にメシヤ教 出でずば未来は如何になるらむ |
|
20 | かげんみの じっそういともありやかに しらすめしやのおしえとうとし 過現未の 実相いともありやかに 知らすメシヤの教尊し |
|
21 | さながらに てんごくなれやまめひとの みなかがよえるきょうのみまつり 宛らに 天国なれや信徒の みな輝よえる今日の御祭 |
|
春の大祭 昭和25年3月**日 天国大教会に寄せられた御歌 | ||
『救世』第58号、昭和25年4月15日 |
||
1 | ちじょうてんごく たつるずいうんさんのもと はるのみまつりいわうめでたさ 地上天国 建つる瑞雲山の下 春の御祭祝ふめでたさ |
|
2 | ちじょうてんごく いまうちたつるつちのねは そらにひびかいいさましきかも 地上天国 今打樹つる槌の音は 空にひびかい勇ましきかも |
|
3 | ちよよろず としをかさねておおかみの しぐみはいましなりなんとすも 千代万 歳を重ねて大神の 仕組は今し成りなむとすも |
|
4 | いくちとせ またれぬるかもあくがれの ちじょうてんごくいまあれなんとすも 幾千歳 待たれぬるかもあくがれの 地上天国今現れなむとすも |
|
5 | めでたけれ おもうがままにてんごくの せっけいなりぬかみのまもりに 芽出度けれ 思ふがままに天国の 設計成りぬ神の守りに |
|
6 | さぞやさぞ ずいうんてんごくうちたつる あかつきよびとめぞみはるらん さぞやさぞ 瑞雲天国打樹つる 暁世人目ぞ瞠るらん |
|
7 | よをあげて いまわしきことどもしげかるは かみをわすれしつみなればなり 世を挙げて 忌はしき事ども繁かるは 神を忘れし罪なればなり |
|
8 | さながらに じごくえまきのうつしよを そとにてんごくつくるたのしさ 宛らに 地獄絵巻の現し世を 外に天国造るたのしさ |
|
9 | おおかみの よさしのままにすすむわざ ぜんとひにひにひろぎゆくなり 大神の 任さしのままに進む業 前途日に日にひろぎゆくなり |
|
10 | けがれたる このどをきよめうるわしき てんごくたつるよろこびにおり 穢れたる 此土を浄め美はしき 天国樹つるよろこびにをり |
|
11 | くずれゆく このどをめしやのちからもて たてなおさんとわれはいそしむ 崩れゆく 此土をメシヤの力もて 建直さんと吾はいそしむ |
|
12 | たおれんと するよをこんごうりきをもて ささえたまわんとこたちのかみ 倒れんと する世を金剛力をもて 支え給はむ常立の神 |
|
13 | みせんざん いとどながめのよきところ すいしょうせかいのかたつくらんとすも 弥仙山 いどと眺めの好き所 水晶世界の型造らんとすも |
|
14 | ちりけがれ はらいきよめておおかみは すいしょうせかいうちたつるなり 塵汚れ 祓い浄めて大神は 水晶世界打樹つるなり |
|
15 | はれるやはれるやの かんこのこえにむかえられ あめよりくだるめしやまつなり ハレルヤハレルヤの 歓呼の声に迎えられ 天より降るメシヤ待つなり |
|
16 | あたらしき うるわしのみよはあれんとし よはじんつうのなやみのなかなる 新しき 美はしの御代は生れんとし 世は陣痛の悩みの中なる |
|
17 | かがやいて しょうりのみやこへあまくだる めしやはかんぜおんぼさくにおわすも 輝いて 勝利の都へ天降る メシヤは観世音菩薩に在すも |
|
18 | ぬばたまの やみじさまようこひつじを あわれみたえるみろくおおかみ 奴羽玉の 暗路さ迷ふ小羊を 哀れみ給えるミロク大神 |
|
19 | ぬきもさしも ならぬこのよにめしやきょう いでずばみらいはいかになるらん 抜きも差しも ならぬ此世にメシヤ教 出でずば未来は如何になるらむ |
|
20 | かげんみの じっそういともありやかに しらすめしやのおしえとうとし 過現未の 実相いともありやかに 知らすメシヤの教尊し |
|
21 | さながらに てんごくなれやまめひとの みなかがよえるきょうのみまつり 宛らに 天国なれや信徒の みな輝よえる今日の御祭 |
|
秋季大祭御詠 昭和25年9月21日 光宝会資料より | ||
「栄光」 72号 S25.10. 4に加筆掲載 |
||
1 | ちじょうてんごく いよいよなりてめでたくも よろこびいわうきょうのみまつり 地上天国 弥よ成りて目出度も 喜び祝う今日の御祭 |
|
2 | いとちさき かたにしあれどおおかみの めぐみのさちにてんごくなりぬる いと小さき 型にしあれど大神の 恵みの幸に天国成りぬる |
|
3 | よをあげて たたえんときぞまたれける わがかむわざのよにしらるれば 世を挙げて 讃えん時ぞ待たれける 我神業の世に知らるれば |
|
4 | てんをます たいじゅもふたばのいとちさき ころもありけることしおもほゆ 天をます 大樹も双葉のいと小さき 頃もありける事し思ほゆ |
|
5 | このうずの しんせんきょうのすがたこそ やがてあれなんてんごくのかた 此珍の 神仙郷の姿こそ やがて生れなむ天国の型 |
|
6 | いくまんねん またれたまいしおおかみの しぐみはいましことはじむなり 幾万年 待たれ給ひし大神の 仕組みは今し事はじむなり |
|
7 | しんぜんび まったきすがたひとのめに うつるなるらめしんせんきょうはも 真善美 完き姿人の眼に 映るなるらめ神仙郷はも |
|
8 | とこやみの よをてらさんとひのかみは にっこうでんをつくらせたまいぬ 常闇の 世を照さむと日の神は 日光殿を造らせ給ひぬ |
|
9 | ひのかみの てらすゆにはにききとして えらぎつどえるまめひとのむれ 日の神の 照す斎場に喜気として 歓ぎ集へる信徒の群 |
|
10 | めにみみに たのしききょうのみまつりは みろくのみよぞしのばれにける 目に耳に 楽しき今日の御祭は 五六七の御代ぞ偲ばれにける |
|
御聖誕祭御歌 昭和25年12月23日 光宝会資料より | ||
1 | しゃかこうし やそまほめっとたちまちのぞむ ちじょうてんごくわれつくるなり 釈迦孔子 耶蘇マホメットたち待望む 地上天国吾作るなり |
|
2 | ちょうせんの しょうどのさまのおそろしさ やがてきたらんちのことごとに 朝鮮の 焦土の状の恐ろしさ やがて来ぬらん地の悉に |
|
3 | せんれいの ひのてはすでにちょうせんに もえそめにけりこころせよみな 洗霊の 火の手は已に朝鮮に 燃え初めにけり心せよみな |
|
4 | すさまじき ひのせんれいのきぬるとて いとやすからめかみにあるみは 凄じき 火の洗霊の来ぬるとて いと安からめ神にある身は |
|
5 | げんばくの あめにひとびとにげまどう ときのきぬるをかくごせよみな 原爆の 雨に人々逃げまどふ 時の来ぬるを覚悟せよみな |
|
6 | かみをせに かがくにたよるもろびとの ほぞをかむひのちかまりにける 神を背に 科学に頼る諸人の 臍を噛む日の近まりにける |
|
7 | やがてこん さばきのとうげやすらけく こすひととなれみたまみがきて やがて来む 審判の峠安らけく 越す人となれ身魂磨きて |
|
8 | せんれいの ひのうずまきはちのうえを なめつくすなりきよどのこして 洗霊の 火の渦巻は地の上を 舐め尽くすなり浄所残して |
|
9 | かみなしと いいしはなたかびとたちの ひれふすすがたみるぞうたてき 神無しと いひし鼻高人達の 平伏す姿見るぞうたてき |
|
10 | かみありと いうひとかみなしというひとの たてわけらるるだいしんぱんかな 神ありと 言ふ人神無しと言ふ人の 立別けらるる大審判かな |
|
11 | かみにそむき よをみだしたるまがびとの かみにいのるもせんなきしゅうまつ 神に背き 世を紊したる曲人の 神に祈るも詮なき終末 |
|
12 | ひたぶるに かみにいのるもせんなけれ よをみだしたるつみとがのみは ひたぶるに 神に祈るも詮なけれ 世を紊したる罪とがの身は |
|
13 | てんさけび じしんかみなりとどろかん さいごのときのおそろしきさま 天叫び 地震雷轟かん 最後の時の恐ろしき状 |
|
14 | てんふるい ちじくゆるがんときこそは かみのちからにたよるほかなき 天震ひ 地軸揺がむ時こそは 神の力に頼る外なき |
|
15 | しんぱんの ひのすさまじさてんあおぎ かみにいのるもすでにおそかり 審判の 火の凄じさ天仰ぎ 神に祈るも已に遅かり |
|
16 | いやはてに ほろびんとするうつしよを すくうはめしやのちからにぞある いやはてに 滅びんとする現世を 救ふはメシヤの力にぞある |
|
17 | えいこうの くもよりくだるだいメシヤに しょうどはたちまちてんごくとかすらん 栄光の 雲より降る大救主に 焦土は忽ち天国と化すらん |
|
18 | たいぞうの みろくはすでにあれたまい たてなおすひをまたれぬるかな 胎職の ミロクは已に生れ給ひ 建直す日を待たれぬるかな |
|
昭和26年
新年御歌 昭和26年元旦 光宝会資料より | ||
1 | あらたまの としのはじめのきょうはしも さらつのやかたにはつのみまつり 新玉の 年の初めの今日はしも 新つの舘に初の御祭 |
|
2 | おおみひかり いでまさんとすることしはも よのひとのめにうつらざらめや 大御光 出でまさんとする今年はも 世の人の眼に映らざらめや |
|
3 | あくのよは ほろびてぜんのよとなれば ひとはひとたるものとなりなん 悪の世は 滅びて善の世となれば 人は人たるものとなりなむ |
|
4 | よのおわりの きざしみえそむときぞきぬ みたまきよめてこころそなえよ 世の終りの 兆し見え初む時ぞ来ぬ 身魂浄めて心備へよ |
|
5 | いかならん めしいなりとてきゅうせいの たまのひかりにまなこさめなん 如何ならむ 盲なりとて救世の 玉の光に眼醒めなむ |
|
新年御歌 昭和26年元旦 岡田茂吉全集より | ||
1 | あらたまの としのはじめのきょうはしも さらつのやかたにはつのみまつり 新玉の 年の初めの今日はしも 新つの館に初の御祭 |
|
2 | おおみひかり いでまさんとすることしはも よのひとのめにうつらざらめや 大御光 出でまさんとする今年はも 世の人の眼に映らざらめや |
|
3 | ひさかたの あめよりくだるいとたかき すくいのぬしのみひかりあおがん 久方の 天より降るいと高き 救の主の御光仰がん |
|
4 | あくのよは ほろびてぜんのよとなれば ひとはひとたるものとなりなむ 悪の世は 滅びて善の世となれば 人は人たるものとなりなむ |
|
5 | よのおわりの きざしみえそむときぞきぬ みたまきよめてこころそなえよ 世の終りの 兆し見え初む時ぞ来ぬ 身魂浄めて心備へよ |
|
6 | いちりんの たまのひかりはひにつきに とこやみのよにひろぎゆくなり 一厘の 玉の光は日に月に 常暗の世に拡ぎゆくなり |
|
7 | さんがいばんれい もれなくかんきにひたるらん すくいのひかりあおぐたまゆら 三界万霊 もれなく歓喜に浸るらん 救の光仰ぐたまゆら |
|
8 | びょうひんそうに なやみくるしむぶんめいは いつわりのぶんめいにあればなりけり 病貧争に 悩み苦しむ文明は 偽りの文明にあればなりけり |
|
9 | われもしも うまれざりせばひとのよは やがてついえなんとふとおもいける 吾もしも 生れざりせば人の世は やがて潰えなむとふと思ひける |
|
10 | きゅうせいの かみのみちからおおけなくも われにたまいてよさせたまいぬ 救世の 神の御力おほけなくも 吾に給ひて任せ給ひぬ |
|
11 | ひとのよに ためしとてなきおおいなる おしえのふみをわれかきつづりおり 人の世に 例しとてなき大いなる 教の書を吾かき綴りをり |
|
12 | きりすとの またれたまいしてんごくの ふくいんわれはつたえんとすも キリストの 待たれ給ひし天国の 福音吾は伝へんとすも |
|
13 | きりすとや しゃかまほめっとさえおこなわぬ おおいなるすくいわれおこなわんとすも キリストや 釈迦マホメットさへ行はぬ 大いなる救吾行はんとすも |
|
14 | ばんみんの つみのあがないぬしにあらで めしやはつみのすくいぬしなる 万民の 罪の贖ひ主にあらで メシヤは罪の赦し主なる |
|
15 | ばんみんの すくいのぬしはよのおわりに あるるとキリストのきみはいいける 万民の 救の主は世の終りに 生るると基督の君は言ひける |
|
立春祭御歌 昭和26年2月5日 | ||
1 | りっしゅんの きょうのめでたさいざなぎの かみゆもものみたまわりしなり 立春の 今日の目出たさ伊邪冊岐の 神ゆ百の実給はりしなり |
|
2 | ことしはも りっしゅんのきょうおおいなる めでたきひにぞありにけるかも 今年はも 立春の今日大いなる 目出たき日にぞありにけるかも |
|
3 | りっしゅんの きょうをさかいにわがわざは ひのでのごとくかがよいわたらん 立春の 今日を境に我業は 日の出の如く輝ひわたらむ |
|
4 | てんごくの かたきいしずえようやくに このどのうえにうちたてんかも 天国の 固き礎漸くに 此土の上に打ち樹てんかも |
|
5 | めにみゆる このうつしよはくらけれど はやれいかいはひのでのあかるさ 目に見ゆる 此の現世は暗けれど はや霊界は日の出の明るさ |
|
6 | ひとのめに うつるがごときしぐみもて さんぜんせかいをすくいうべしや 人の目に 映るが如き仕組もて 三千世界を救ひ得べしや |
|
7 | よのおわり のばしのばしてひとりだも おおくすくわすかみのみこころ 世の終り 延ばし延して一人だも 多く救はす神の御心 |
|
8 | まなこひらき わがわざをみよよのたれも しらぬことどもばかりなるらん 眼開き 我業を見よ世の誰も 知らぬ事どもばかりなるらん |
|
9 | ことしげく わがなすわざのひとひらも ふかきしんいのこもれるとしれ 事繁く 我為す業の一片も 深き神意の籠れると知れ |
|
10 | かしこくも はかいのうらにそうぞうの おのをふるわすみわざみよかし 畏くも 破壊の裏に創造の 斧を揮はす神業見よかし |
|
11 | けんしんじつの わがめにうつるうつしよは ちりやあくたにうずもりており 見真実の 我目に映る現世は 塵や芥に埋もりてをり |
|
12 | ふみまよい ゆくてもわかぬこひつじを いとねもごろにみちぴくぞわれは 踏み迷ひ 行手もわかぬ小羊を いと懇ろに導くぞ吾は |
|
13 | しじゅうごさい われけんしんじつになりてより ときしことごとしんりなりける 四十五歳 吾見真実となりてより 説きし悉真理なりける |
|
14 | みすまるの いおつのひかりひにつきに かがやきませどめにうつらまじ 美須真留の 五百津の光日に月に 輝きませど眼に映らまじ |
|
15 | にょいのたま うちふるいなばいかならん ひととしいえどまなこくらまん 如意の珠 打揮いなば如何ならむ 人としいへど眼くらまん |
|
16 | しゅうきょうを かがくもてときかがくをば しゅうきょうにあかすわがふみにぞあるなり 宗教を 科学もて解き科学をば 宗教に明す我書にぞあるなり |
|
17 | じんちにて じごくをつくりしんちにて てんごくつくることわりしれかし 人智にて 地獄を作り神智にて 天国作る 理知れかし |
|
18 | きりすとも しゃかもめしやのあれまさん ときくるまでのつゆはらいなる キリストも 釈迦もメシヤの生れまさむ 時来る迄の露払ひなる |
|
春季大祭御詠 昭和26年3月18日 | ||
1 | あたらしき かみのやかたのはつまつり よろこびつどうはるのあかるさ 新しき 神の館の初祭 喜び集ふ春の明るさ |
|
2 | ささやかな これのやかたもおおいなる さんぜんせかいのかたにぞありける 小やかな これの館も大いなる 三千世界の型にぞありける |
|
3 | はるはあたみ あきははこねのきよどのに かみのみまつりおこなうわれかも 春は熱海 秋は箱根の清殿に 神の御祭行ふ吾かも |
|
4 | おちこちゆ まことのまめひとよりつどい ことほぐきょうのみまつりぞよき 遠近ゆ 誠の信徒寄集ひ 寿ぐ今日の御祭ぞ佳き |
|
5 | おおかみの いさおしたかくほめたたう きよきことたまてんちにひびかん 大神の 勲し高く褒め讃ふ 清き言霊天地に響かむ |
|
6 | いかならん にごりしよとてきよまなん まことのことたまひびきわたらば 如何ならむ 濁りし世とて清まなむ 誠の言霊響き亘らば |
|
7 | まことこめて のることたまのとうとけれ ちのはてしまできよめすみなん 誠こめて 宣る言霊の尊けれ 地の涯しまで清め澄みなむ |
|
8 | まめひとの まことごころにほとばしる こえぞせかいのうごかざらめや 信徒の 誠心に迸しる 声ぞ世界の動かざらめや |
|
9 | びょうひんそう まったくなみけるさちこそは このすくいよりほかなどあるべきや 病貧争 全く無みける幸こそは 此救より外などあるべきや |
|
10 | たがめにも うつらぬほどのひそけさに かみのしぐみはすでになりにけり 誰が眼にも 映らぬ程のひそけさに 神の仕組は已に成りけり |
|
11 | めにみゆる ものをうごかすちからこそ みえぬみかみのちからなりけり 眼に見ゆる ものを動かす力こそ 見えぬ御神の力なりけり |
|
12 | てんごくの いしずえかたくきずかれぬ まがのまなこにうつらぬまにぞ 天国の 礎固く築かれぬ 曲の眼に映らぬ間にぞ |
|
13 | このすくい いかにまちけんきりすとや しゃかまほめっとたちよろこびたらはん 此救 如何に待ちけむキリストや 釈迦マホメット達喜び足らはむ |
|
14 | たたかいも やまいなきよをつくらんと みちからふるうわれにぞありける 戦いも 病も無き世を造らむと 神力揮ふ吾にぞありける |
|
15 | われはいま みろくのみよのせっけいを いとまつぶさにかきているなり 吾は今 弥勒の御代の設計を いとま細さにかきてゐるなり |
|
16 | おおかみは われによさしぬもろもろの まがれるみちをたださんとして 大神は 吾に任しぬ諸々の 曲れる道を直さむとして |
|
17 | ちいさなる まなこをもちておおいなる かみのしぐみのわからざらめや 小さなる 眼をもちて大いなる 神の仕組のわからざらめや |
|
18 | いやはて せかいをあげてわがわざを たたえんときのきつるぞうれしき 弥果に 世界を挙げて我業を 讃へむ秋の来つるぞ嬉しき |
|
日光殿落成記念祭御歌 昭和26年6月15日 | ||
1 | みちとせの ながきよるのよすみにけん ひのおおかみののぼりたまいて 三千歳の 長き夜の世すみにけむ 日の大神の昇り給ひて |
|
2 | しょうわむとし むつきじゅうごのこのよきひ いとひそやかにいわとひらけぬ 昭和六年 六月十五の此佳き日 いと窃やかに岩戸開けぬ |
|
3 | ながきよを かくろいませにしあまつかみ いでますきょうぞめでたかりける 長き世を 隠ろひませにし天津神 出でます今日ぞ目出たかりける |
|
4 | ありがたし ああありがたしとこやみの うつしよいよよあけそめにけん 有難し 嗚呼有難し常暗の 現世いよよ明け初めにけん |
|
5 | ながきよの やみのとばりはひらかれて さんがいばんれいよみがえるいま 長き世の 闇の帳は開かれて 三界万霊甦へる今 |
|
6 | さくくしろ いそすずがわのいときよき ながれはいましひかりそめなん さくくしろ 五十鈴川のいと清き 流れは今し光り初めなむ |
|
7 | わだのはら はてしもしらにあかあかと てらしてのぼるあさひこのかげ 和田の原 果しもしらに紅々と 照らして昇る朝日子の光 |
|
8 | みはるかす かぎりのあさのうなばらは はやしらじらとあかるみにける 見遥かす 限りの朝の海原は はや白々と明るみにける |
|
9 | あなうれし かみのみひかりてりはえて さんぜんせかいのやみぞきえなん あな嬉し 神の御光照り映えて 三千世界の闇ぞ消えなむ |
|
10 | きりすとの さいりんのなぞとけぬらん めしやのいずるときのきぬれば キリストの 再臨の謎解けぬらん メシヤの出づる時の来ぬれば |
|
11 | よのおわり ちかむにつれてきりすとの まことのみたまよにしれぬらむ 世の終り 近むにつれてキリストの 真の御霊世に知れぬらむ |
|
12 | きりすとは メシヤなりけりいやはての よにあれまするしぐみなりける キリストは 救世主なりけりいやはての 世に現れまする仕組なりける |
|
13 | ひかりなごめ ちりにまじこりみをやつし すくうみたまぞとうときろかも 光和め 塵に同こり身をやつし 救ふ御魂ぞ尊きろかも |
|
14 | たたえても たたえつくせぬすのかみの みめぐみかかぶるわれにぞありける 讃へても 讃へ尽くせぬ主の神の 御恵かかぶる吾にぞありける |
|
15 | じつげつの ひかりそなえてじゆうむげ よをすくいますいずのめのかみ 日月の 光具へて自由無碍 世を救ひます伊都能売神 |
|
16 | いずのめの みかみこのどにあもりなば みろくのみちからふるいますらん 伊都能売の 御神此土に天降りなば 五六七の御力揮ひますらむ |
|
17 | るいらん あやうきみよをたてなおす ちからはめしやのほかなかりけり 累卵の 危ふき御代を立て直す 力はメシヤの外なかりけり |
|
18 | たてとよこ むすばれじゅうじになるときし またれたまいしきりすとのかみ 経と緯 結ばれ十字になる時し 待たれ給ひしキリストの神 |
|
秋季大祭御詠 昭和26年9月23日 | ||
1 | めでたくも きょうふたまわりのあきまつり いわいつどえるよろこびのこえ 芽出度くも 今日二周りの秋祭 祝ひ集へる喜びの声 |
|
2 | ちりひとつ なききよらなるたかやまの うえのかむみやのきょうのみまつり 塵一つ 無き清らなる高山の 上の神宮の今日の御祭 |
|
3 | きよらけき はこねのやまのいただきに かみをたたゆるきょうのうれしさ 清らけき 箱根の山の頂に 神を称ゆる今日の嬉しさ |
|
4 | あしびきの やまのおのえのみまつりは このよながらのてんごくのさま 足曳の 山の尾の上の御祭は 此世ながらの天国の状 |
|
5 | つたえきく てんごくしびのかむみやを まのあたりおろがむここちこそすれ 伝え聞く 天国紫微の神宮を 目の当り拝む心地こそすれ |
|
6 | ちはやぶる かみのみいつはごうらなる しんせんきょうよりかがやきいずなむ 千早振る 神の御稜威は強羅なる 神仙郷より輝き出づなむ |
|
7 | てんごくの かみのみそのかかんれいの しんせんきょうをわれさすらえば 天国の 神の御苑か函嶺の 神仙郷を吾さすらへば |
|
8 | しんせんきょう このうるわしきみそのこそ やがてはせかいのたからとなるらん 神仙郷 此麗はしき御苑こそ やがては世界の宝となるらむ |
|
9 | ささやかな かたにしあれどしんせんの さとぞみろくのみよの-すがた 小やかな 型にしあれど神仙の 郷ぞ五六七の御代の御姿 |
|
10 | てんごくの ちいさきかたもておおいなる みろくのみよのいしずえたつるも 天国の 小さき型もて大いなる 五六七の御代の礎立つるも |
|
11 | おおかみの ふかきしぐみはちいさなる まなこみはるもなどみゆべしや 大神の 深き仕組は小さなる 眼瞠るもなど見ゆべしや |
|
12 | おおいなる しぐみをふかくむねにひめ われもくもくとかむわぎすすめん 大いなる 仕組を深く胸に秘め 吾黙々と神業進めん |
|
13 | まめひとよ やがてまなこをみはるらん しぐみのふたをひらくるあかとき 信徒よ やがて眼を瞠るらむ 仕組の蓋を開くるあかとき |
|
14 | めずらしき しぐみのふたをあよとて かみのみこえはひにせきたまう 珍らしき 仕組の蓋を開けよとて 神の御声は日にせき給ふ |
|
15 | きょううたう かみのみうたはいとふかき しぐみあるなりこころにとどめそ 今日詠ふ 神の御歌はいと深き 仕組あるなり心に止めそ |
|
16 | まめひとら うれしうれしのこえあげて よろこびあわんときぞちかめる 信徒ら 嬉し嬉しの声挙げて 喜び合はん時ぞ近める |
|
17 | ひとのめに うつるがごときものなれば かみのしぐみにあらじとぞおもえ 人の眼に 映るが如きものなれば 神の仕組にあらじとぞ思へ |
|
18 | ありやかに わがめにうつるかむわざの ひにいちじるくなるぞうれしき ありやかに 我眼に映る神業の 日にいちぢるくなるぞ嬉しき |
|
御生誕祭御歌 昭和26年12月23日 | ||
1 | きょうはしも われよにあれてしちじゅうねんの よきひことほぐまめひとのむれ 今日はしも 我世に生れて七十年の 佳き日祝ぐ信徒のむれ |
|
2 | ただびとと あまりにちがうわれなりき しちじゅうねんをふりさけみれば 凡人と 余りに異ふ吾なりき 七十年を振りさけみれば |
|
3 | おおいなる すくいをわれによさしける かみのみむねのはかりしれずも 大いなる 救ひを吾に任しける 神の御胸の測〔計〕り知れずも |
|
4 | きりすとは ばんにんのつみおいしかど われはばんにんのつみゆるすなり キリストは 万人の罪負ひしかど 吾は万人の罪赦すなり |
|
5 | しょくざいぬしと すくいぬしとのちがいさを よにしらさんとおもうべらなる 贖罪主と 救〔ひ〕主との異ひさを 世に知らさんと思ふべらなる |
|
6 | むかしより もものせいじゃはありつれど まことのちからもたざりしなり 昔より 諸の聖者はありつれど 真の力有たざりしなり |
|
7 | にんげんの とうときいのちすくわする ちからぬしはめしやよりなき 人間の 尊き生命救はする 力の主はメシヤよりなき |
|
8 | われいでて はじめてまことのしんりきを よにしめすなりあおぎみよかし 吾出でて 初めて真の神力を 世に示すなり仰ぎ見よかし |
|
9 | ながきよを かみとあおぎしちよろずの かみはえだはのかみにぞありける 長き世を 神と仰ぎし千万の 神は枝葉の神にぞありける |
|
10 | ひとのやまい なおすちからをもたぬかみ などうつしよをすくいうべしや 人の病 治す力を有たぬ神 など現し世を救ひ得べしや |
|
11 | やくどくと ひどくじゃどくのことごとを しなどのかぜにふきはらうわれ 薬毒と 肥毒邪毒の悉を 科戸の風に吹き払ふ吾 |
|
12 | やおよろず かみをすくいてたまのよに まずてんごくをうちたてんかも 八百万の 神を救ひて霊の世に 先ず天国を打樹てんかも |
|
昭和27年
立春祭御歌 昭和27年2月5日 | ||
1 | たつはるの きょうのよきひをまいつどう まめひとのおもみるぞたのしき 立つ春の 今日のよき日を参い集ふ 信徒の面見るぞ楽しき |
|
2 | としごとに たつはるいわうみまつりに おもいぞうつるわれにぞありける 年毎に 立つ春祝ふ御祭に 思ひぞ移る吾にぞありける |
|
3 | おおみわざ いよよひらくるよろこびは はるたつごとにふかまりゆくなり 大神業 弥よ開くる喜びは 春立つ毎に深まりゆくなり |
|
4 | ことしはも うずのかむわざよのひとの めぞそばたてんたのしさおもうも 今年はも 珍の神業世の人の 目ぞそばだてん楽しさ思ふも |
|
5 | いがくひりょう むしんのさんだいめいしんを たださるるらんかみのみわざに 医学肥料 無神の三大迷信を 正さるるらん神の御業に |
|
6 | ぶんかめいしん うちくだかなんおおかみの こんごうりきをふるいたまわば 文化迷信 打ち砕かなむ大神の 金剛力を揮ひ給はば |
|
7 | じょうはりの かがみにてらせばうつしよの ちりもあくたもみなうつるなり 浄玻璃の 鏡に照らせば現し世の 塵も芥もみな映るなり |
|
8 | しんをおしえ ぜんをおこないびをたのしませ ひとみちびくなりてんごくのみちへ 真を教へ 善を行ひ美を楽しませ 人導くなり天国の道へ |
|
9 | しんぜんび まったきみよをつくらんと ひによにこころをくだくわれはも 真善美 完き御代を作〔造〕らんと 日に夜に心を砕く吾はも |
|
10 | こいのなき びのなきいしをかむごとき おしえによびとすくわれうべしや 恋のなき 美のなき石を噛む如き 教へに世人救はれ得べしや |
|
11 | きりすとの きせきといえどわがでしは ひごとよごとにあらわしいるなり キリストの 奇蹟といえど我弟子は 日毎夜毎に顕わしゐるなり |
|
12 | やおよろず かみやほとけのあやまりを たださんがためわれいでしなり 八百万 神や仏の過りを 匡さんが為吾出でしなり〔る〕 |
|
13 | かりこもの みだれみだれしよぞすくい ちじょうてんごくたつるわれかも 刈菰の 紊れに乱れし世ぞ救ひ 地上天国樹つる吾かも |
|
14 | とよあしはら みずほのくににひりょうもて けがせしとがにあえぐぞあわれ 豊葦原 瑞穂の国を肥料もて 穢せし尤に喘ぐぞ哀れ |
|
15 | かむながら おつちをきよめきよきたね まけばゆたかにみのるとうとさ 惟神 御土を浄め清き種子 蒔けば豊かに稔る尊さ |
|
16 | つちけがし こころをけがしみをけがし くるしみのたねまくおろかさよ 土汚し 心を汚し身を汚し 苦しみの種蒔く愚かさよ |
|
17 | ちはやぶる かみのみわざはまがかみの つくりしぶんかたてなおすなり 千早振る 神の御業は曲神の 作りし文化建て直すなり |
|
18 | おおいなる よのきりかえはひとのめに みえねどひにひにすすみゆくなり 大いなる 世の切替は人の眼に 見えねど日に日に進みゆくなり |
|
春季大祭御詠 昭和27年3月23日 | ||
1 | もものはな よもにさきそむいまはしも たのしくつどうはるのみまつり 百の花 四方に咲き初む今はしも 楽しく集ふ春の御祭 |
|
2 | はるまつり めぐりくるごとうれしくも かみのみわざはひろごりにつつ 春祭 巡り来る毎嬉しくも 神の御業は拡ごりにつつ |
|
3 | おおいなる みめぐみたたえまめひとの ことほぎつどうきょうのみまつり 大いなる 御恵み讃え信徒の 祝ぎ集ふ今日の御祭 |
|
4 | いくまんねん ながきしぐみはようやくに ならんとすなりこのちのうえに 幾万年 長き仕組は漸くに 成らんとすなり此地の上に |
|
5 | ちじょうてんごく そのいしずえははやすでに うちたてられけりめにうつらぬも 地上天国 其礎〔ゑ〕は早や既に 打樹てられてけり眼に映らぬも |
|
6 | ゆめにだも おもほえぬほどうるわしき ちじょうてんごくいまきずくなり 夢にだも 思ほえぬ程美はしき 地上天国今築くなり |
|
7 | およそよに あらんかぎりのびをあつめ さいおうてんごくのさまをうつさん 凡そ世に あらん限りの美を蒐め 最奥天国の状を映さむ |
|
8 | こころゆく ばかりしぜんとじんこうの びぞかがやかさんちじょうてんごく 心ゆく ばかり自然と人工の 美ぞ輝かさむ地上天国 |
|
9 | とつくにの ひともあこがれはるばると よりつどうらんびのてんごくへ 外国の 人も憧れ遥々と 寄り集ふらむ美の天国へ |
|
10 | きりすとや しゃかののぞみをわれはいま はたさんとしてひによにいそしむ キリストや 釈迦の望みを吾は今 果さんとして日に夜に励しむ |
|
11 | ぶんめいの ふるきころもをぬぎすてて さらつのころもにかゆるわがわざ 文明の 古き衣を脱ぎ棄てて 新つの衣に換ゆる我業 |
|
12 | いとひくき かがくのれべるひきあげて かみのかがくにたてかえるなり いと低き 科学のレベル引上げて 神の科学に建〔て〕替えるなり |
|
13 | わがもてる まにのほっしゅのひにつきに かがやきませどたもみえざらめ 我有てる 麻邇の宝殊の日に月に 輝き増せど誰も見えざらめ |
|
14 | たまてばこ うちあけぬればさんとして まばゆかるらんみすまるのたま 玉手箱 打明けぬれば燦として 眩ゆかるらむ美須麻留の玉 |
|
15 | さんぜんせかい たてなおせよとおおかみは こんごうりきをわれにたまえり 三千世界 建て直せよと大神は 金剛力を吾に賜へり |
|
16 | おおやしま そびゆるやまのいただきも ふかたにがわにもしぐみひめてし 大八洲 聳ゆる山の頂も 深谷川にも仕組秘めてし |
|
17 | みぎによらず ひだりによらぬなかみちを すすむひとこそいずのめのたま 右に寄らず 左に寄らぬ中道を 進む人こそ伊都能売の魂 |
|
18 | ひとにあらぬ ひとをまことのひとにかえ みなすくうなりかみのまみちに 人にあらぬ 人を真の人に変え 悉救ふなり神の真道に |
|
美術館開館兼神仙郷完成記念祝賀式典御歌 昭和27年6月15日 | ||
1 | めでたくも しんせんきょうはようやくに なりてことほぐきょうのみまつり 目出た〔芽出度〕くも 神仙郷はやうやくに 成りて祝ぐ今日の御祭 |
|
2 | やんがてに とつくにびともあくがれて よりつどいこんしんせんのその やんがてに 外国人も憧れて 寄集ひ来む神仙の苑 |
|
3 | なもたかき はこねのやまのいただきに てんごくのそのうつしけるわれ 名も高き 箱根の山の頂に 天国の苑映しける吾 |
|
4 | かむながら わがひのもとはびのくにと さだまりいるなりわすれなよゆめ かむながら 我日の本は美の国と 奠まりゐるなり忘れなよゆめ |
|
5 | けがれおおき よぞきよめんとびのやかた われつくりけりきよきはこねに 汚れ多き 世ぞ浄めんと美の舘〔館〕 吾造りけり清き箱根に |
|
6 | ちじょうてんごく みろくのよとはげいじゅつの あまねくにおうよにぞありけり 地上天国 ミロクの世とは芸術の あまねく匂ふ世にぞありけり |
|
7 | げいじゅつは しゅうきょうをうみしゅうきょうは またげいじゅつをうむにぞありける 芸術は 宗教を生み宗教は 亦芸術を生むにぞありける |
|
8 | なんぎょうや くぎょうとてなくいとやすく すくわるるなりめしやのみおしえ 難行や 苦行とてなくいと易く 救はるるなりメシヤの御教 |
|
9 | げいじゅつを たのしみながらみもたまも きよまるこそかみのみめぐみ 芸術を 楽しみ乍ら身も魂も 清まる〔る〕こそ神の御恵 |
|
10 | げいじゅつを たのしむこころゆたかなる ひとはみたまのたかきがゆえなり 芸術を 楽しむ心裕かなる 人は身魂の高きが故なり |
|
11 | まがかみの きらうはびなりてんごくは びのみちあふるきよどにありせば 曲神の 嫌ふは美なり天国は 美の満ち溢る清土にありせば |
|
12 | びをこのむ ひとつくらんとわれはいま びじゅつのやかたうちたてにける 美を好む 人作〔造〕らんと吾は今 美術の舘〔館〕打建てにける |
|
13 | しんはみち ぜんはおこないびはこころ つちかわんとてこころくだくも 真は道 善は行ひ美は心 培はんとて心砕くも |
|
14 | おこないも こころもことばもうるわしき ひとこそてんごくてんにんなりける 行〔ひ〕も 心も言葉も美はしき 人こそ天国天人なりける |
|
15 | ちりのよも しばしわすれんしんせんの うるわしきみそのさすらいぬれば 塵の世も 暫し忘れむ神仙の 美はしき神苑さすらひぬれば |
|
16 | すみきらい ちりひとつなきかんれいの そのにけがれしたまあらわなん 澄みきらひ 塵一つなき函嶺の 苑に汚れし魂洗はなん |
|
17 | やまあおく ながれはきよしさながらに てんごくなるらんしんせんのさと 山蒼く 流れは清し宛らに 天国なるらむ神仙の郷 |
|
18 | しんぜんび まったきせかいをつくらんと みちからふるうわれにぞありける 真善美 完き世界を作〔造〕らんと 神力揮ふ吾にぞありける |
|
秋季大祭御詠 昭和27年9月23日 | ||
1 | しんせんきょう ようやくなりしうれしさを はれてことほぐあきのみまつり 神仙郷 やうやく成りし嬉しさを 晴れて祝ぐ秋の御祭 |
|
2 | ちじょうてんごく そのいしずえはひのもとの とうざいむすびのたかねになりける 地上天国 其礎〔ゑ〕は日の本の 東西結びの高嶺に成りける |
|
3 | めでたきは みろくのみよのはやすでに ちのれいかいにたちにけるなり 目出た〔芽出度〕きは ミロクの御代の早已に 地の霊界に建ちにけるなり |
|
4 | とうざいの ぶんかをむすぶひのもとの とうときえにしわれしらすなり 東西の 文化を結ぶ日の本の 尊き縁我知らすなり |
|
5 | いとちさき かみぞのなれどひにつきに ひろぎてちじょうてんごくなりなむ いと小さき 神苑なれど日に月に 広〔拡〕ぎて地上天国成りなむ |
|
6 | ひのもとの ひがしとにしのむすびめは はこねのやまのいただきなりける 日の本の 東と西の結び目は 箱根の山の頂なりける |
|
7 | たてよこの むすびのかなめにうるわしき たまのおんこはうまれたまいぬ 経緯の 結びの要に美〔は〕しき 玉の御子は生まれ給ひぬ |
|
8 | とうざいの ふるきぶんかをあたらしき ぶんかにかゆるわがみわざかも 東西の 古き文化を新しき 文化に換ゆる我御業かも |
|
9 | ひとのちえ ひたにふるうもせんなけれ かみのしぐみのはかりしらねば 人の智慧 ひたに振ふも詮なけれ 神の仕組の測〔計〕りしらねば |
|
10 | けがれたる よびときよめんわざこそは かみのひかりをまくばるるなり 穢れたる 世人浄めん業こそは 神の光を間配るるなり |
|
11 | いかならん えらびととてもおおかみの みめよりみればわらべなりけり 如何ならむ 偉人とても大神の 御眼より見れば童なりける |
|
12 | さまよえる こひつじたちのあわれさよ すがらんまことのちからみえねば さ迷へる 小羊達の哀れさよ 縋らむ真の力見えねば |
|
13 | きりすとの きせきといえどわがでしは おちこちひにひにあらわしいるなり キリストの 奇蹟といへど我弟子は をちこち日に日に顕〔は〕しゐるなり |
|
14 | なにげなく のるわがことたまのふしぶしに しんぴのなぞのふくまれいるなり 何気なく 宣る我言霊の節々に 神秘の謎の含まれゐるなり |
|
15 | わがちから やがてせかいにあらわれん ときこそよびといかにあわてん わが力 やがて世界に現はれん 時こそ世人如何に慌てむ |
|
16 | ただかみの みむねにまかせすすむこそ かしこきひとのしるしなりける 唯〔只〕神の 御胸に任せ進むこそ 賢き人のしるしなりける |
|
17 | えいちなり ああえいちなりえいちこそ やみじをてらすひかりなるらん 叡智なり 嗚呼叡智なり叡智こそ 闇〔暗〕路を照らす光なるらん |
|
18 | わがもてる しんちによらでいかにして まことのぶんめいつくりうべしや 我持〔有〕てる 神智によらで如何にして 真の文明作〔造〕り得べしや |
|
御生誕祭御歌 昭和27年12月23日 | ||
1 | きょうはしも われしちじゅうのせいたんを ことほぎつどうまめひとのむれ 今日はしも 吾七十の生誕を 祝ぎ集ふ信徒の群 |
|
2 | ななそまわり としかさねてすぎかたを おもえばくしきわがさだめかも 七十廻り 年を重て過ぎ方を 思えば奇しき我運命かも |
|
3 | われこそは ああわれこそはひとのよに ためしとてなきさだめもつなり 吾こそは 噫々吾こそは人の世に 例しとてなき運命有つなり |
|
4 | かりこもの みだれたるよをすくうこそ わがちからよりほかなしとおもうも 刈菰の 乱れたる世を救ふこそ 我力より外なしと思ふも |
|
5 | ばんにんの つみやけがれをきよめんと たまのひかりをてらすわれかも 万人の 罪や穢れを浄めんと 霊の光を照らす吾かも |
|
6 | ながきよを つもりつもりしつみとがを ゆるさんとしてわれはよにいず 長き世を 積り積りし罪咎を 赦さんとして吾は世に出づ |
|
7 | やおよろず かみとしいえどつみあれば われゆるすなりすしんにかわりて 八百万 神としいえど罪あれば 吾赦すなり主神に代りて |
|
8 | ひにつきに われもつひかりひろごりて やがてだいちをくまなくてらさん 日に月に 吾有つ光拡ごりて やがて大地を隈なく照らさむ |
|
9 | ただひとり われただひとりすのかみの よさしをおびてよぞすくうなる 只一人 吾只一人主の神の 任しを帯びて世ぞ救ふなる |
|
10 | しょくざいぬし いでしためしはありぬれど まことのすくいのぬしぞわれなる 贖罪主 出でし例しはありぬれど 真の救ひの主ぞ吾なる |
|
11 | ばんみんの つみゆるさんとえいこうの くもよりくだりぬすくいのぬしは 万民の 罪赦さんと栄光の 雲より降りぬ救ひの主は |
|
12 | とうほうの ひかりはひにひにひろごりて まがつのちからよわりゆくなり 東方の 光は日に日に広〔拡〕ごりて 曲津の力弱りゆくなり |
|
13 | とうほうの ひかりにひむるかみのなぞ とけなんときぞよのおわりなる 東方の 光に秘むる神の謎 解けなん時ぞ世の終りなる |
|
14 | つきはおち ほしのひかりはきえぬらん のぼりそめけるあさひのかげに 月は落ち 星の光は消えぬらん 昇り初めける旭の光に |
|
15 | いまはしも ほろびんとするつみのよを いかすはめしやのちからなりけり 今はしも 滅びんとする罪の世を 生かすはメシヤの力なりけり |
|
16 | ちからなり ああちからなりわがふるう ちからぞしゅいつのものにぞありける 力なり 嗚呼力なり我揮ふ 力ぞ主一のものにぞありける |
|
17 | よのけがれ きよめきよめてすいしょうの たまのせかいにみがくわれかも 世の汚れ 清め浄めて水晶の 玉の世界に磨く吾かも |
|
18 | しんぴなり ああしんぴなりことのはも ふでもあらわすよしなきわれかな 神秘なり 嗚呼神秘なり言の葉も 筆も表はす由なき吾かな |
|
昭和28年
新年御歌 昭和28年元旦 | ||
1 | あらたまの としをむかえてめでたけれ そらはれわたるきょうのはつひに 新玉の 年を迎へて目出た〔芽出度〕けれ 空晴れ亘る今日の初日に |
|
2 | しんねんを ことほぐきもちほがらかに おのずからなるきょうのこのあさ 新年を 祝ぐ気持朗かに 自からなる今日のこの朝 |
|
3 | あだぐもは とうさりゆきてひさかたの そらにかがようはつひのひかり 仇雲は 遠去りゆきて久方の 空にかがやふ初日の光 |
|
4 | おおいなる れきしのふしはちかよりぬ まなこひらきてよのさまをみよ 大いなる 歴史の節は近寄りぬ 眼開きて世のさまを見よ |
|
5 | たたかいの なやみやまいのくるしみに おののきあえぐおおとうげくも 戦ひの 悩み病の苦しみに 戦き喘ぐ大峠来も |
|
6 | ただかみに すがるよりなきよのおわり きつればひとびとくいあらたむるらん 唯〔只〕神に 縋るよりなき世の終り 来つれば人々悔ひ改むるらむ |
|
7 | ことしより いばらのみちをあとにして さかえのみちをすすみゆかなん 今年より 茨の道を後にして 栄えの道を進みゆかなむ |
|
8 | ふたそまわり ごろくしちのとしをへて ひらけゆくらめはちじのすがたに 二十廻り 五六七の年を経て 開けゆくらめ八字の姿に |
|
9 | めにみゆる ちからはかぎりあるなれど みえぬちからぞかぎりなきなり 目に見ゆる 力は限りあるなれど 見えぬ力ぞ限りなきなり |
|
10 | めにみえぬ こんごうりきをわれふるい だいせんせかいをきよめぬくらむ 目に見えぬ 金剛力を吾揮ひ 大千世界を浄めぬくらむ |
|
11 | さんかけつじつ はやこしかたのゆめとすぎ このみそだとうときとなりぬる 散花結実 はや越し方の夢とすぎ 木の実育とう時となりぬる |
|
12 | いくとせぷり いとさわやかなこころもて にいはるむかうけさのひととき 幾歳振り いと爽やかな心もて 新春迎ふ今朝のひととき |
|
立春祭御歌 昭和28年2月4日 | ||
1 | ことしこそ たつはるいわうみまつりの ふかきしんいをさとれまめひと 今年こそ 立つ春祝ふ御祭の 深き神意を覚れ信徒 |
|
2 | としごとに たつはるいわうめでたさの ひとしおなりけりきょうのみまつり 年毎に 立つ春祝ふ目出た〔芽出度〕さの 一入なりけり今日の御祭 |
|
3 | せいしんは よろこびのひぞまがかみは かなしみのひぞきょうのみまつり 正神は 喜びの日ぞ曲神は 悲しみの日ぞ今日の御祭 |
|
4 | とうほうの ひかりはいよよひろごりて やがててらさんにしのはてしに 東方の 光はいよよ広〔拡〕ごりて やがて照らさん西の涯しに |
|
5 | おおかみは ひかりのみてげがれにし くにぐにくまなくきよめますらん 大神は 光の御手に穢れにし 国々隈なく浄めますらむ |
|
6 | すのかみの みちからかりてまがかみの ふかきしぐみをわれくだかなん 主の神の 御力借りて曲神の 深き仕組を吾砕かなむ |
|
7 | ぜったいの ちからのまえにいかならん まがつかみとておののくなるらん 絶対の 力の前に如何ならむ 曲津神とて戦くなるらむ |
|
8 | じんるいの いのちをちぢむおそろしき いやしのわざのほろぶるとききぬ 人類の 命を縮む恐ろしき 医しの業の亡ぶる時来ぬ |
|
9 | むかしより いくつかかくめいありつれど いがくほどおおきかくめいなかりき 昔より いくつか革命ありつれど 医学ほど大き革命なかりき |
|
10 | いくちとせ ぜんじんるいがしんじきし いがくをわれはかくめいせんとす 幾千年 全人類が信じ来し 医学を吾は革命せんとす |
|
11 | まがかみの てににぎられしにんげんの いのちはかみのみてにかえらん 曲神の 手に握られし人間の 命は神の御手に復へらむ |
|
12 | にじゅうおくの めしいのまなこひらかんと ひかりまくばるわれにぞありける全集未収録 二十億の 盲の眼開かんと 光まくばる吾にぞありける |
|
13 | ながきよの かりのぶんめいうちくだき まことのぶんめいうちたてんかも 長き世の 仮の文明打砕き 真の文明打ち樹てんかも |
|
14 | やばんてき ぶんめいぶんかてきぶんめいに おきかゆるなりかみのちからに 野蛮的 文明文化的文明に 置き換ゆるなり神の力に |
|
15 | くにぐにに たまりたまれるつみけがれ きよむるときぞよのおわりなる 国々に 溜り溜れる罪穢 浄むる時ぞ世の終りなる |
|
16 | いかならむ くにもひとはもしんぱんの いずのあみのめくぐりうべしや 如何ならむ 国も人はも審判の 厳の網の目潜り得べしや |
|
17 | ながきよの えいがほこりしくにとても ほろぶるときのすでにきつるも 長き世の 栄華誇りし国とても 滅ぶる時の已に来つるも |
|
18 | いまはしも きたらんとするしんぱんの まぬかるるみちこそめしやのみちなる 今はしも 来らんとする審判の 免るる道こそメシヤの道なる |
|
春季大祭御歌 昭和28年3月23日 | ||
1 | としごとに ことほぐはるのみまつりも ことしはひとしおいぎふかからめ 年毎に 祝ぐ春の御祭も 今年は一入意義深からめ |
|
2 | はるさりて みわたすかぎりのもやまも もえずるがごとわがみわざかな 春さりて 見渡す限り野も山も 萌えず〔づ〕るが如我神業かな |
|
3 | ゆきしもを しのぎしのぎてようやくに はなさくはるにあうここちすも 雪霜を 凌ぎ凌ぎて漸くに 花咲く春に逢う心地すも |
|
4 | うれしくも すくいのみわざはようやくに うみのそとまでひろごりにける 嬉しくも 救ひの御業はやうやくに 海の外まで広〔拡〕ごりにける |
|
5 | わがねがう てんごくせかいはひにつきに ひろぎゆくなりかみのまにまに 我希ふ 天国世界は日に月に 広〔拡〕ぎゆくなり神のまにまに |
|
6 | いにしえゆ あまたおしえはあるなれど まことさらつのわがおしえかも 古へゆ 数多教へはあるなれど まこと新つの我教へかも |
|
7 | なにごとも にっしんげっぽのよにありて ふるきおしえにすくわるべしやは 何事も 日進月歩の世にありて 旧き教へに救はるべしやは |
|
8 | かしこくも かみのつくりしまさみちの ひとのつくりしりにはまるべき 畏くも 神の作〔造〕りし真道の 人の作りし理に嵌るべき |
|
9 | きせきなり ああきせきなりしゅうきょうに きせきなければたましいなきなる 奇蹟なり 嗚呼奇蹟なり宗教に 奇蹟なければ魂なきなる |
|
10 | ぶんかなどと いかにほこるもなつのよの かのなくこえにひとしかるらめ 文化などと 如何に誇るも夏の夜の 蚊の鳴く声に等しかるらめ |
|
11 | じんちなど しんちのまえにはまひるまの ともしびとしるひとこそかしこき 人智など 神智の前には真昼間の 灯と知る人こそ賢き |
|
12 | せかいじゅう はかせあつめておしえたし まことただしきがくもんのみち 世界中の 博士集めて教へたし 真正しき学問の道 |
|
13 | われはいま みかえるとなりやまかわを どよもしたたんこのどのうえに 吾は今 ミカエルとなり山河を どよもし立たん此土の上に |
|
14 | われいまし こうりゅうとなりちをけって てんにむかっておどりいでなん 吾今し 蚊龍となり地を蹴つて 天に向つて躍り出でなん |
|
15 | ぐんもうの なにほどくびをかしぐとて わからざらめやわれとうものの全集未収録 群盲の 何程首を傾ぐとて 分らざらめや吾とふものの |
|
16 | きりすとも しゃかもわがわざたすけんと たまのせかいにはげみいるなり キリストも 釈迦も我業援けむと 霊の世界に励みゐるなり |
|
17 | しんぶつの つみをゆるすはわれのほか なきなりましてひとのつみをや 神仏の 罪を赦すは吾の他 なきなり況〔况〕して人の罪をや |
|
18 | われこそは つみあるものをすくわんと けんいをもちてよにくだりける 吾こそは 罪ある者を救はんと 権威を有ちて世に降りける |
|
箱根地上天国完成記念祭御歌 昭和28年6月15日 | ||
1 | ささやかな かたにしあれどてんごくは いよようまれぬかんれいのえに 小やかな 型にしあれど天国は いよよ生まれぬ函嶺の上に |
|
2 | しんせんきょう てんごくなりぬひろごりて やがてせかいはかくやなりなむ 神仙郷 天国成りぬ広〔拡〕ごりて やがて世界はかくやなりなむ |
|
3 | おおいなる しぐみといえどいとちさき かたよりはじまるものにぞありける 大いなる 仕組といへどいと小さき 型より始まるものにぞありける |
|
4 | めにみえぬ ひとつのたまがだいしぜんの めぐみによりてひととなるなり 眼に見えぬ 一つの魂が大自然の 恵みによりて人となるなり |
|
5 | このはなの すのたねはるとなりぬれば はなさきよもににおうなるらん 兄の花の 主の種春となりぬれば 花咲き四方に匂ふなるらむ |
|
6 | めにみえぬ とうときにょいのみひかりを てらせばせかいはゆらぎはじめん 眼に見えぬ 尊き如意の御光を 照らせば世界は揺ぎはじめむ |
|
7 | しぜんびと じんこうびよくまっちして びのてんごくのそのわれつくりぬ 自然美と 人工美よくマッチして 美の天国の苑吾造りぬ |
|
8 | しんせんの そのをたずぬるたれもかも くちをそろえてほめそやすなり 神仙の 苑を訪ぬる誰も彼も 口を揃へて賞めそやすなり |
|
9 | しゅうきょうは げいじゅつなりとくちにすも かたちなければうつろにひとしき 宗教は 芸術なりと口にすも 形なければ空ろに等しき |
|
10 | いくちたび いばらくぐりしわれなれど そのかいありてたろういまはし 幾千度 茨潜りし吾なれど その甲斐ありて足らふ今はし |
|
11 | てんごくの そのにゆうゆうたのしみつ すくいのわざにいそしむわれかも 天国の 苑に悠々楽しみつ 救ひの業にいそしむ吾かも |
|
12 | にんげんの こころをけがすちりあくた あらうげいじゅつのそのつくりける 人間の 心を汚す塵芥 洗ふ芸術の苑造りける |
|
13 | なにものも おもいのままによりくるは にょいのちからのあらわれにぞある 何物も 思ひのままに集りくるは 如意の力の現れにぞある |
|
14 | れいかいに ときをまたれしかみほとけ いさみてわれをたすくるとききぬ 霊界に 時を待たれし神仏 いさみて吾を援くる時来ぬ |
|
15 | にょらいぼさつ だいししょうにんこじぜんじ てがらたてんときそうたまのよ 如来菩薩 大師上人居士禅師 手柄立てんと競ふ霊の世 |
|
16 | てんごくの そのうつよにうつしける ためしはいまだあらじとぞおもう 天国の 苑現し世に写しける 例しは未だあらじとぞ思ふ |
|
17 | げいじゅつの みそのはこねのやまのえに つくりてよびとたのしますわれ 芸術の 美苑箱根の山の上に 造りて世人楽します吾 |
|
18 | やおよろず かみもほとけもつどいきて われにぬかづきめぐみねぐなり 八百万 神も仏も集ひ来て 吾に額突〔づ〕き恵願ぐなり |
|
秋季大祭御歌 昭和28年9月23日 | ||
1 | よをすくう しぐみのもといなりなりて めでたくいわうきょうのみまつり 世を救ふ 仕組の基成りなりて 目出た〔芽出度〕く祝ふ今日の御祭 |
|
2 | たかやまの したついわねにちよよろず ゆるがぬいしずえたちにけるかも 高山の 下津磐根に千代万 揺がぬ礎え建ちにけるかも |
|
3 | とうほうの ひかりはいよよおおぞらに のぼりてせかいくまなくてらさん 東方の 光はいよよ大空に 昇りて世界隈なく照らさむ |
|
4 | ときなれや かみのめぐみのいやちこに まめひとたちにみゆるこのごろ 時なれや 神の恵みのいやちこに 信徒達に見ゆるこのごろ |
|
5 | おおいなる めしやのひかりとつくにに かがやきそむるときとなりぬる 大いなる メシヤの光外国に 輝き初むる時となりぬる |
|
6 | ひとのめに うつらぬなれどおちこちに かみのしぐみはもえそめにける 人の目に 映らぬなれどをちこちに 神の仕組は燃え初めにける |
|
7 | このしぐみ ばんにんのめうつるとき そのふためきやいかにありなん 此仕組 万人の目に映る時 そのふためきや如何にありなん |
|
8 | とよあしはら みずほのくにのあわれさよ あだむしたのもにみちあれにける 豊葦原 瑞穂の国の哀れさよ 仇虫田の面に満ち荒れにける |
|
9 | あめかぜを いとわずあせのかいもなく みわたすかぎりたのもかれにき 雨風を いとはず汗の甲斐もなく 見渡すかぎり田の面枯れにき |
|
10 | にんげんの いのちのたからうむつちを ひどくにけがすおろかなるよや 人間の 命の宝生む土を 肥毒に汚す愚かなる世や |
|
11 | あぜにたち ひどくになえしあきのたを なみだにみつむるあわれたびとら 畦に佇ち 肥毒に萎えし秋の田を 涙に見つむる哀れ田人等 |
|
12 | みのかぎり いなだあれけりああわれは いかにひどくのまよいさまさん 見の限り 稲田荒れけり嗚呼吾は 如何に肥毒の迷ひ覚まさむ |
|
13 | ひどくには みみかたむけぬたびとらも めざめけんかもこのかれほみて 肥毒には 耳傾けぬ田人等も 目覚めけんかも此枯穂見て |
|
14 | ばんにんに しんちをあたえもののりを あかすめしやのおおいなるわざ 万人に 神智を与へ物の理を 明かすメシヤの大いなる業 |
|
15 | さかしらの ことにきづかぬめしいらの まなこひらかんかみのひかりに 逆しらの 事に気附かぬ盲等の 眼開かん神の光に |
|
16 | しゃかきりすと まほめっとたちわがすくい いかにまたれんながきとしつき 釈迦キリスト マホメット達我救ひ 如何に待たれん長き年月 |
|
17 | わがかくす めしやのちからあらわせば だいせんせかいはうちふるうらん 我蔵す メシヤの力表せば 大千世界は打ち震ふらむ |
|
18 | えいこうの くもよりあもるきりすとに かんこのこえはちをどよもさん 栄光の 雲より天降るキリストに 歓呼の声は地をどよもさむ |
|
御生誕祭御歌 昭和28年12月23日 | ||
1 | しちじゅうねん ふりさけみればわがすぐせ あまりにくしくあまりにうずなる 七十年 振りさけみれば我過去 あまりに奇しくあまりに珍なる |
|
2 | ひとのよの はじまりてよりためしなき われがさだめをつくづくおもうも 人の世の 肇りてより例しなき 吾が運命をつくづく思ふも |
|
3 | きゅうせいの みわざひにひにすすみゆき やがてせかいにどよめきわたらん 救世の 神業日に日に進みゆき やがて世界にどよめき渉らむ |
|
4 | いまだめに みえねどみろくのせいだいは すでになりけりたまのよのおく 未だ目に 見えねど弥勒の聖代は 已に成りけり霊の世の奥 |
|
5 | わがもてる たまのひかりはひにつきに かがやきますなりこころせよみな 我有てる 玉の光は日に月に 輝き増すなり心せよみな |
|
6 | くろまくを さっとおとせばわがひかり そのまばゆさにまなこくらまん 黒幕を サツと落せば我光 その眩ゆさに眼くらまん |
|
7 | にんげんの ちからとかみのちからとの ちがいさちえもてはかりうべしや 人間の 力と神の力との 異ひさ智慧もて計り得べしや |
|
8 | しんぴなり ああしんぴなりわがいわれ くちやふでもてあらわすよしなき 神秘なり 嗚呼神秘なり我因縁 口や筆もて表はす由なき |
|
9 | ゆめとのみ おもいしこともまざまざと まこととなりぬこのごろのわれ 夢とのみ 思ひし事もまざまざと 実となりぬこのごろの吾 |
|
10 | さながらに このよからなるてんごくと みまごうばかりずいうんきょうかも さながらに この世からなる天国と 見まごふばかり瑞雲郷かも |
|
11 | ゆうげんびみょう ふかさもしらぬかみのなぞ かたちとなりてあれなんとすも 幽幻微妙 深さも知らぬ神の謎 形となりて現れなんとすも |
|
12 | あくがれの ちじょうてんごくいまはしも あたみのおかにたつぞうれしき あくがれの 地上天国今はしも 熱海の丘に立つぞ嬉しき |
|
13 | いにしえゆ いまのいままでゆめとのみ おもいしこのよのてんごくうまれし 古へゆ 今の今まで夢とのみ 思ひしこの世の天国生まれし〔ぬ〕 |
|
14 | ぜんせかい まなこみはらんいとたかき びのてんごくはあたみにうまれぬ 全世界 眼瞠らむいと高き 美の天国は熱海に生まれぬ〔し〕 |
|
15 | ひのもとの くにのほこりとわれはいま はこねあたみにてんごくつくりぬ 日の本の 国の誇りと吾は今 箱根熱海に天国造りぬ |
|
16 | かむわざと みるのほかなしときのまに なりぬあたみのげいじゅつのさと 神業と 見るの外なし時の間に 成りぬ熱海の芸術の郷 |
|
17 | うみやまの けいかんをせにびのらくど われはつくりぬあたみのおかに 海山の 景観を背に美の楽土 吾は造りぬ熱海の丘に |
|
18 | はこねあたみの ちじょうてんごくとつくにの ひとはせかいのめいしょといいける 箱根熱海の 地上天国外国の 人は世界の名所と言ひける |
|
昭和29年
新年御歌 昭和29年元旦 | ||
1 | あらたまの としをむかえておもうかな こぞにくらべてきょうのあかるさ 新玉の 年を迎えて思ふかな 去年に比べて今日の明るさ |
|
2 | うまのとしは はねあがるとうことわざを ふとうかべけりけさのひととき 午の年は 跳ね上るとふ諺を ふと浮かべけり今朝の一とき |
|
3 | としごとに さかゆるみわざにたろうわれ めでたくいわいぬとしのはじめに 年毎に 栄ゆる神業に足らふ吾 目出た〔芽出度〕く祝ひぬ年の初めに |
|
4 | おおいなる かみのしぐみはひにつきに めにはみえねどいやすすむなり 大いなる 神の仕組は日に月に 目には見へねどいや進むなり |
|
5 | じつげつちの ふかきめぐみにみきふとり えだしげるがのわがみわざかも 日月地の 深き恵みに幹太り 枝繋るがの我神業かも |
|
6 | ようやくに あたみちじょうてんごくの なるときおもいこころたのしも 漸くに 熱海地上天国の 成る秋想ひ心たのしも |
|
7 | ことしより わがかむわざのめざましく なるきざしみえこころときめく 今年より 我神業の目覚しく なる兆見え心ときめく |
|
8 | ひとのめに みえねどかみのけいりんは すでになりけりたまのせかいに 人の眼に 見えねど神の経綸は 已に成りけり霊の世界に |
|
9 | わがゆめの まこととならんひのちかみ むねのふくるるこのひころかも 我夢の 実とならん日の近み 胸のふくるるこの日頃かも |
|
10 | にせんよねん かかりししゃかやきりすとの わざにもまさんわれのじゅうねん 二千余年 かかりし釈迦やキリストの 業にも勝さん吾の十年 |
|
11 | いかならん えらびととてもわがめには やんちゃぼうずとしかうつらぬも 如何ならん 偉人とても我眼には ヤンチャ坊主としか映らぬも |
|
12 | ゆうげんびみょう かみのしぐみのいやふかく いうことばさえなきぞかしこし 幽幻〔玄〕微妙 神の仕組のいや深く いふ言葉さへなきぞ畏し |
|
13 | きりすとの ちちなるかみはすのかみと しれよまめひとわれとあわせて キリストの 父なる神は主の神と 知れよ信徒吾と併せて |
|
14 | すのかみ われにちからとちえたまい いきとしいけるものみなすくわる 主の神は 吾に力と智慧給ひ 生きとし生けるものみな救はる |
|
15 | わがふるう ちからはたいようのひかりにて いかなるまがつもおそれにげゆく 我揮ふ 力は太陽の光にて 如何なる曲津も恐れ逃げゆく |
|
16 | ぜんじんるい やがてわがまえにひざまづき いのちをこうるときちかまりぬ 全人類 やがて我前に跪き 命を乞ふる時近まりぬ |
|
17 | きりすとも しゃかまほめっともわがいずる までのよをもるやくめなりける キリストも 釈迦マホメットも我出づる までの世を護る役目なりける |
|
18 | ながきよを おもいのままにふるまいし さたんもあわれほろぶるとききぬ 長き世を 思ひのままに振舞ひし サタンもあわれ滅ぶる時来ぬ |
|
立春祭御歌 昭和29年2月4日 | ||
1 | ゆきしもの きびしきふゆをたへしのび はるたつきょうをいわうみまつり 雪霜の 厳しき冬を堪へ忍び 春立つ今日を祝ふ御祭 |
|
2 | しらうめの かおりもたかくさきがけて とつくにまでもにおいぬるらん 白梅の 香りも高く魁けて 外国までも匂ひぬるらん |
|
3 | このはなの かおりゆかしもてんごくの そのよりにおうことしこのはる 兄の花の 香り床しも天国の 苑より匂ふ今年この春 |
|
4 | ひとのめに みえねどたまのせかいはも きよめのみわざひにすすむなり 人の眼に 見えねど霊の世界はも 浄めの神業日に進むなり |
|
5 | れいたいの いっちのちからぞおおかみの ひめたるいちりんのみたまなるらん 霊体の 一致の力ぞ大神の 秘めたる一輪の御魂なるらん |
|
6 | ぜんちきゅう じゅうじにむすぶときこそは じんるいことごとまなこさまさむ 全地球 十字に結ぶ時こそは 人類悉と眼醒〔ま〕さむ |
|
7 | さいりんの きりすととなりかがやいて よにいずのめのうずのおおかみ 再臨の キリストとなり輝いて 世に伊都能売の珍の大神 |
|
8 | とうほうの ひかりはひにひにのぼりゆき やがてせかいをてらしつつまん 東方の 光は日に日に昇りゆき やがて世界を照らし包まむ |
|
9 | つきほしの ひかりひにひにうすれゆくは あまつひかげののぼればなりけり 月星の 光日に日に薄れゆくは 天津日光の昇ればなりけり |
|
10 | ながきよの あくがれのゆめようやくに まこととならんときぞきにける 長き世の 憧れの夢漸くに 実とならん時ぞ来にける |
|
11 | このしぐみ いうてはならじいわざれば ならじとのたまうとこたちのかみ この仕組 言ふてはならじ言はざれば ならじと宣給ふ常立の神 |
|
12 | もしもわれ このどにいでずばぜんじんるい ほろびはてなんつみのおもにに 若しも吾 この土に出でずば全人類 滅び果てなん罪の重荷に |
|
13 | さばかるる ひをしらぬげによくにほうけ うおうさおうのひとびとのむれ 審かるる 日を知らぬげに慾にほうけ 右住左往の人々の群 |
|
14 | あなあわれ あすをもしらぬいのちもて よこしまごとにふけるひとびと あな哀れ 明日をも知らぬ命もて 邪事に耽る人々 |
|
15 | よのおわり しらぬがほとけのひとびとの おちゆくさきはろくどうのつじ 世の終り 知らぬが仏の人々の 落ちゆく先は六道の辻 |
|
16 | いどのはしに ちゃわんをおいたごとしとで よをいましむるうしとらのかみ 井戸の端に 茶碗を置いた如しとで 世を戒むる艮の神 |
|
17 | たいようの ひかりのごとくかがやける わがかむわざをしるやしらずや 太陽の 光の如く輝ける 我神業を知るや知らずや |
|
18 | やまよりも たかくうみよりもなおふかし かみのめぐみのかぎりしらねば 山よりも 高く海よりも尚深し 神の恵みの限り知らねば |
|
春季大祭御歌 昭和29年3月23日 | ||
1 | もえいづる はるににかようここちすも ことしこのときはるのみまつり 萌え出づる 春に似通ふ心地すも 今年この時春の御祭 |
|
2 | とつくにの たみもひにひにすくわるる たよりをみみにむねふくるるも 外国の 民も日に日に救はるる 便りを耳に胸ふくるるも |
|
3 | やおよろず かみもほとけもわがまえに ぬかづきすくいをもとむるいまはし 八百万 神も仏も我前に 額き救ひを求むる今はし |
|
4 | じんるいを すくうみわざはまずかみや ほとけをさきにすくうにぞある 人類を 救ふ神業は先づ神や 仏を前に救ふにぞある |
|
5 | ふしあなの ごときちいさきまなこもて わがわざみるもわかりうべしや 節穴の 如き小さき眼もて 我業見るも分り得べしや |
|
6 | ぜんじんるい すくうなどとうおおいなる のりごとりじにはいらざらめや 全人類 救ふなどとふ大いなる 宣り言俚耳に入らざらめや |
|
7 | ときめける えらびととてもまぬかれじ かみのさばきのときのきぬれば ときめける 偉人とても免れじ 神の裁きの時の来ぬれば |
|
8 | ぼんがんに うつりうべしやいとたかき かみのみすがたあらわれたまうも 凡眼に 映り得べしやいと尊き 神の御姿現はれ給ふも |
|
9 | いまはまだ しずまりおれどれいかいの うごきはひにひにいちぢるかりける 今はまだ 静まりをれど霊界の 動きは日に日に著るかりける |
|
10 | わがひかり ふかまるにつれめもくらみ あわてよろめくまがつかみども 我光 深まるにつれ目もくらみ 慌てよろめく曲津神共 |
|
11 | すいしょうの せかいとなればいかならん かくしごととてあらわるるなり 水晶の 世界となれば如何ならん 隠し事とて表はるるなり |
|
12 | ながきよを おもいのままにふるまいし まがのかしらもようやくしおれぬ 長き世を 思ひのままに振舞ひし 曲の頭もやうやく萎れぬ |
|
13 | いかならん かみもほとけもわがまえに いずればひれふしつみわびるなり 如何ならむ 神も仏も我前に 出づれば平〔鰭〕伏し罪詫びるなり |
|
14 | ながきよを れきしのうえにあおがれし せいじゃもみすくいもとめくるなり 長き世を 歴史の上に仰がれし 聖者も御救ひ求め来るなり |
|
15 | おおいなる ひかりにふためきこくりゅうも くいあらたむるいまとなりける 大いなる 光にふためき黒龍も 悔い改むる今となりける |
|
16 | ゆだんすな めにはみえねどしんぱんの ときはひにひにせまりくるなり 油断すな 眼には見へねど審判の 時は日に日に迫りくるなり |
|
17 | いずのかみ このよのえんまとあらわれて よのつみさばくときとなりける 厳の神 この世の閻魔と現はれて 世の罪裁く時となりける |
|
18 | やおよろず かみやほとけのあやまてる つみゆるさんとえほばあもりぬ 八百万 神や仏の禍てる 罪赦さんとエホバ天降りぬ |
|